バトルは今回までです(ヤッター)!というわけで、どうぞ!
そして、翌日、
「ただいまより、バトルトーナメント決勝戦を行いたいと思います!とりあえず、選手入場です!最初に入場するのは、我らが精霊使い、クラウスだ!『ワァァァァァァァァ!!』続いて、異世界(?)からの新参者、風と炎、まさに異色の精霊使い、剣優斗だ!『剣君(優斗)ガンバレ-!』……さて、選手両者が入場しました。これより、決勝戦を開始したいと思います。準備はよろしいですね?…それでは、試合開始!!」
「ノーム、クリエイト。さ~て、剣優斗、このままじゃ面白くないだろうし、君にハンデをあげよう」
「は?」
「だ・か・ら、ハンデだよ、ハ・ン・デ。そうだな…君がボクの鎧を壊せるまで攻撃しないってのはどう?」
「なめてるだろ、テメェ」
「そりゃぁね、昨日ボクに負けてるからね」
「そんじゃ、後悔すんじゃねぇぞ!シルフ、制限解除(リミッターパージ)!」
俺がそう叫ぶと、周囲の気温がすこしずつ下がる。
「え、な、何、これ」
昨日使っていなかったからか、クラウスは戸惑っているようだ。
「これが俺の本当の力だ、ボケが。さぁ、いくぜ、ブリザード!」
「そ、それくらいじゃ壊せないよ?」
どうやら、大技が来ると思っていたらしく、少し余裕が戻って来たようだ。
「そう言ってられるのも今だけだな。これで終わりだ、ヘルフレイズ、フレイム!」
「だから、それくらいじゃ…」
とクラウスが言っていると、急にクラウスの鎧が壊れ始めた。
「…え?う、嘘でしょ?なんで壊れたの?たかが、精霊の魔法だけなのに…」
「教えるかよ、んなこと。企業秘密だ。そんなことより、さっさと打ち合おうぜ、クラウス!」
動揺しているクラウスに自分の剣を向けて言った。すると、
「ふ、ふ、ふ、あははハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!そうだね、約束だもんね、それじゃ、やろうか、剣優斗!ノーム、クリエイト!!」
と、急に笑い出したクラウスが自分の得物を作り出し、こちらに突進してきた。あまりにも単調な動きだったので、
「っと、何したいんだ?」
と、避けるとクラウスはそのまま壁に突っ込んでしまった。そして、クラウスがふらふらと立ち上がると、
「あははハハハハハハハハハハハハハハ!」
と笑っていた。俺は、そんな様子を怪しく思ったので、
(おい、シルフ)
(なんですか、優斗殿)
(アレは何だ?)
(あの人ですよね?…暴走しかけています)
(どういうことだ?)
(言葉通りですよ)
(ねぇねぇ、優斗!アレ、早く何とかしないとヤバいよ?ボクの力も解放しちゃっていいから!)
(お、おい、ヘルフレイズもかよ…んなこと簡単に言うなよ)
(ヘルフレイズの言うとおりですね。早くなんとかしましょう、優斗殿)
(わかったよ、それじゃ、いくぞ)
…どうやら、本当にやばいみたいだ。
「さぁ、来いよ、クラウス。さっさと止めてやる!」
「あははハハハハハハハハハハ!」
と、クラウスが突っ込んできた。
(って、オイオイ……これ、どうやって止めんだ?)
俺はクラウスをいなしながら訊いた。
(そうですね…精霊(ノーム)をあの方から離したらいいのでは?)
(それもそうだな。でも、お前たちだけじゃ足止めできねぇしどうすんだ?)
(なら、ウンディーネの力を使えばいいじゃん。ここにいるし)
「それもそうだな。おい、ディーナ!」
「な、なんですか!?」
俺は変わらずクラウスの攻撃をいなしながらだったから、驚いたんだろうなと言う声でディーナが答えた。
「ウンディーネを貸せ!」
「な、何でですの?!あなたに貸さずとも、私が『つべこべ言わずに、さっさとしろ!』は、はい!」
そういうと、ディーナは青い石を投げてきた。クラウスと距離を取ってからそれを受け取ると、
「あんがとな!それじゃ、力を借りるぞ、ウンディーネ!」
(扱いが荒いですね、剣さん。まぁ、今回だけですよ)
(あぁ、すまん。さっさと終わらすぞ!)
了承を取ってから、
「ウンディーネ、制限解除(リミッターパージ)!」
と叫んだ。すると、シルフの時とは比べものにならないくらいの冷気が吹き荒れた。
「さて、と。ウンディーネ、アイシクルロック!」
すると、クラウスの足下から凍っていき、間もなくクラウスは動きを止めた。そして、俺は、
「お前は一回精霊なしからやり直せ、馬鹿が」
と言ってクラウスから黄色の石を外した。
目を覚ますと、いつの間にかベッドに横になっていた。
「あ、あれボクは……!!そういえば試合は——」
「終わったぞ、お前の負けでな」
横にいた剣優斗がそう言った。
「そっか、ボクは負けたんだね。こんな事初めてだよ」
「今まで負けなしだったんだろうから当たり前だろ」
「それもそうだね。……ありがと、助けてくれて」
「あれ以上暴走されたら
「そっか。そんなに大切なんだね。……ボクのノーム、君に使って欲しいんだけど、ダメかな?」
「今、なんつった?」
思わず聞き返してしまった。
「だから、君がこれからノームを使って、って言ったんだよ。君が持ったままなんでしょ?」
「まぁ、そうだが…」
「なら、そのまま持って行って。おねがい」
と頭を下げられた。
「わ、わかった、わかったから。も、もう大丈夫そうだし、行くわ。じゃぁな、クラウス」
「うん、また」
そう言って、俺はクラウスのいる部屋から出た。
それから俺はティナとフィアと合流し、ユークリウッドに帰るのだった。
豊穣祭からの帰り道フィアが、
「優斗よ、これからどうするつもりなのじゃ?」
と訊いてきた。
「どうするって?」
「だって、剣君は最有力候補のクラウスに勝ったし、精霊も3人いるでしょ?ほとんど剣君で決まりじゃん」
「ん?…あ、でもそうなるのか。そういや、選定まであと何日なんだ?」
「20日じゃよ。自分が関係してることなのじゃからちゃんと覚えておいたらどうなのじゃ?」
「はははは……すまん、すまん」
それからは他愛の無い話を宿に着くまでしていた。
次回はちょっと日常(?)回です。