恋愛小説集   作:小春春斗

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皆さん、数日ぶりです!

前書きもそこまで思いつかないので、早速続きをどうぞ!

鈴視点:▲ ▲ ▲

正輝視点:△ △ △


2

▲ ▲ ▲ 

 

 翌日の放課後、帰りの支度をしていると、

 

「す〜ずちゃん!一緒に帰ろ?」

 

と咲愛ちゃんが声を掛けてきた。

 

「はい!ちょっと待ってくださいね」

「うん!……ねぇねぇ、結兄も一緒に帰る?」

「あぁ、うん、いいぞ。正輝も一緒にどうだ?」

「オゥ!帰りどっか寄るか?」

 

どうやら、望月くんと滝沢くんも一緒に帰るみたいです。

 

「ん〜、私も結兄も大丈夫だけど、鈴ちゃんはどうする?」

「わ、わたしも今日は特に何も無いので大丈夫ですよ」

 

と言ってカバンを持って立ち上がるのを見た咲愛ちゃんが、

 

「よし、それじゃ、行こっか」

「「「はい!(オゥ!)」」」

 

こうしてわたし達は4人で寄り道をして帰ることになった。

 

 

 いつもは私1人で歩いている通学路も咲愛ちゃん、望月くん、そして片想いの相手の滝沢くんと一緒だとなんだか少し違うように思ってしまいます。しばらく歩いていると、

 

「あ、クレープの屋台だ!みんなで食べようよ!」

 

今日はいつも通る広場にクレープのワゴンが来ているのを咲愛ちゃんが見つけて食べに寄ろうと言い出しました。

 

「別にいいぜ、な?正輝」

「オゥ!」

「鈴ちゃんは?」

「いいですよ。クレープなんて久しぶりですから」

 

と言うことで、寄ることになりました。それぞれ好きなものを買い、近くのベンチで座って食べました。食べ終わりゴミをくず箱に捨ててから移動してしばらく歩くと、

 

「あ、私と結兄はこっちの道だからここまでだね。鈴ちゃんは帰りどっちなの?」

「そうだな。正輝は帰りどっちだったっけ?」

「わたしはこっちですね」

「オレ?オレはこっちだな」

「「え……」」

 

とわたしと滝沢くんが指したのは同じ方向でした。ビックリして滝沢くんの方を向くと、ちょうど滝沢くんもこちらを向いていました。

 

「そ、そうだったんだ。アハハ……」

「は、はい///」

 

となんだか照れくさくなってしまい顔を背けてしまいました。そうしていると咲愛ちゃんが、

 

「それなら、滝沢くんが鈴ちゃん途中まで送ってあげるのはどう?」

「あ、あぁ。そ、そうだよな、うん。じ、じゃ、途中まで送ってくよ、沢井さん」

「あ、ありがとうございます、た、滝沢くん。そ、それでは、また明日、咲愛ちゃん、望月くん」

「うん!また明日ね〜2人とも〜」

「また明日な」

「じゃあな〜、結叶、咲愛ちゃん」

 

そう言って咲愛ちゃんと望月くん、わたしと滝沢くんでそれぞれの帰路に着いた。

 

△ △ △ 

 

 パッと見はいつも通りにしてるつもりだけど、内心は結構緊張していたりする!なんせ、

 

「か、帰り道一緒なんて、き、奇遇だよな〜」

「そ、そうですね。奇遇ですね」

 

片想いの相手の沢井さんと一緒に帰ってるからさ!それにしても…会話が弾まなーい!!そもそも、誰かと一緒に帰ること自体ほとんどない経験ないし、ましてや好きな人となんてたまったもんじゃない!

 

 お互いの距離がぎこちなく開いたまま橋の上を歩いている。何か話題になりそうな事は……と周りをキョロキョロしながら歩いていると夕日が目に入ってきた。そこで、

 

「この橋からさ、夕日がキレイに見えるよな!」

 

と話を振ってみた。すると、

 

「え?……あ、本当ですね。この橋は通る事がないんですけど、こんなふうに夕日が見られるんですね。知らなかったです」

「そ、そうだったんだ。実はここ、オレの秘密の夕日の絶景スポットなんだ!」

 

そう言って沢井さんの方を向くと、橋の手すりの近くまで行って夕日を見ている横顔が見えた。風が吹き、彼女の髪がなびく。柔らかな香りが少し涼しい風に乗ってこちらまで来る。夕方になって少し寒いはずなのに、オレは体の芯から何故か熱くなっている。沢井さんはオレの想いなんて…。でも、それでも…と考えていると、

 

「あの…なんでわたしに教えてくれたんですか?」

 

と夕日を見たまま訊いてきた。

 

「え、え〜っと、それは……その……と、友達には教えてるんだ!ここの事、結叶にも言ったことあるし!」

 

と言ってすぐに後悔した。咄嗟に口から出た言葉だったが、まるで沢井さんは友達だ(・・・)と言ってるような言葉だった。溢れてきた冷や汗はオレがさらに緊張していると告げている。沢井さんは俯くと、

 

「……そ、そう、ですか……わたしは友達(・・)、なんですね。も、もうここまでで大丈夫です。それではまた明日、滝沢くん(・・・・)

 

そう言って来た道の方を向いてまくしたてるように行ってしまった。そんな沢井さんを見て慌てて、

 

「待って!」

 

と言った。でも、振り返ることなくそのまま走って行ってしまった。

 

「くそっ、こんなつもりじゃ……」

 

と言葉がこぼれ落ちた。

 

 

▲ ▲ ▲ 

 

 滝沢くんにとってわたしは友達でしかないという雰囲気の言葉を聞いたわたしは、

 

「……そ、そう、ですか……わたしは友達(・・)、なんですね。も、もうここまでで大丈夫です。それではまた明日、滝沢くん(・・・・)

 

と言って来た道の方を向いてまくしたてるように言ってしまった。そして彼が、

 

「待って!」

 

と言ってきた。その声に振り返りかけました。でも、こんな、今にも涙が溢れだしそうな顔を見られたくなくてそのまま走り去りました。そのまま家まで走って帰り、すぐ部屋に入ると、制服のままベッドへ倒れこみました。そして、

 

「う、うぅ……」

 

家の誰にも聞かれないように枕に顔を押し付けたまま泣いてしまいました。

 

 

 泣き止んで時計を見てみると、既に12時を回っていました。ご飯も食べる気になれ無かったのでとりあえずお風呂に入ることにしました。お風呂から戻ってきてスマホを見てみると、

 

『今日はどうだった?』

 

と咲愛ちゃんからメッセージが届いていた。それを見てまた涙が出そうになったが、どうにかして堪えると、

 

『明日の朝、相談したいことがありますので、教室にいつもより早めに来てくれませんか?』

 

とメッセージを送った。すぐ既読になり、

 

『わかった』

 

と返事が来た。

 

『ありがとうございます』

 

と返事するとすぐ携帯の電源を切り、眠りに落ちていった。

 




はい、いきなり若干シリアス(?)になってしまいました。そして、次回説明がなかったものが説明されますので、楽しみにしてください!

では!
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