前回ちょっと不穏な雰囲気で終わりましたが、どうなってしまうのでしょうか?
視点変更も多いので、視点書いておきます!
では、どうぞ!
結叶視点:◇ ◇ ◇
咲愛視点:◆ ◆ ◆
鈴視点:▲ ▲ ▲
正輝視点:△ △ △
△ △ △
「よぉ、正輝。どうしたんだ、こんな朝早くに呼び出してくるとか」
翌日、オレは朝早くに結叶を校舎裏へ呼び出していた。
「結叶、聞いてくれ!じ、実は……」
昨日の事は自分が悪いってのはわかってるんだが、1人でウジウジ考えてたらどうにもならなくなったんだよな……そこで、結叶に簡単に事情を話して何かアドバイスを貰えないかと思っていたのだが……
「お前、馬鹿だろ。そりゃ、お前が悪いわ」
返ってきたのは辛辣な言葉だった。
「そんぐらい分かってる!……分かってんだよ……」
「どうどう、今更焦ってもなんも変わんねぇだろ」
「……それもそう……だな。ハァ……、恋って難しいんだな……」
……言葉1つ間違えただけでこんなにも複雑な気持ちになるとは……
「なに、ふ抜けたツラしてんだよ、正輝。まさか、諦めるとか言わねぇだろうな?」
「まさか、そんな訳ねぇだろ!」
「なら、しっかりしろ!お前なら、大丈夫だから、な?」
「お、おぅ。サンキュな、結叶!」
淡々と話す結叶がとても大人っぽく見えてしまい少し悔しかったがそれが今はありがたかった。
「……オレ、もうちょい頑張ってみるわ」
「その意気だぞ」
と背中を叩かれた。まぁ、こうして相談に乗ってくれてる友人っていうのはやっぱりいいもんだな!
◆ ◆ ◆
昨日の夜、鈴ちゃんに滝沢くんと何か進展があったかどうか聞こうかとメッセージを送ると、明日相談があるから朝早くに教室に来て欲しいと言われた。これは何かあったと思いすぐに了解と伝えた。そして、今日は普段よりかなり早くに教室へと向かった。そして、鈴ちゃんの姿を見つけると、
「昨日、あれから何があったの」
と前振りナシに訊いた。
▲ ▲ ▲
わたしが教室で待っているとパタパタと廊下から聞こえてきました。そして、教室に咲愛ちゃんが入ってくると、
「昨日、あれから何があったの」
と訊いてきました。
「実は……」
わたしは昨日咲愛ちゃん達と別れてから何があったのか全部話しました。
「咲愛ちゃん……わたしはどうしたらいいんでしょうか…。このまま滝沢くんと友達でいないといけないのでしょうか……」
と言ってしまいました。そんなわたしを見て、咲愛ちゃんが、
「……ねぇ、鈴ちゃん」
と話しかけてきました。
◆ ◆ ◆
私は鈴ちゃんの話を聞いて滝沢くんの意気地無しと思ってしまった。照れ隠しだからといって友達にしか教えてないとかはダメでしょ、うん。こっちは2人が両想いって知ってる訳で、この事を今鈴ちゃんに言っちゃうと余計話がややこしくなるんだろうな…とりあえず、励まさないと
「……ねぇ、鈴ちゃん」
「な、なんですか?」
「鈴ちゃんの気持ちってそんなものなの?友達にしか教えてないって言われただけで揺らいじゃうものなの?」
「ち、違います!」
「なら、そんな簡単に諦めちゃダメだよ」
「で、でも……」
と鈴ちゃんは中々うんと言ってくれない。そんな鈴ちゃんを見て、
「……昔、友達に聞いた話だけどちょっといいかな?」
と言ってしまった。鈴ちゃんは少しポカンとしていたけど、
「は、はい」
と言った。……前に勢いで言っちゃった時は誤魔化せた——はずだけど、今回は誤魔化せない……よね?でも、そのうち鈴ちゃんには言おうと決めてたからいいかと思い深呼吸をした。
「その友達ってね、親が再婚して、お兄ちゃんが出来たらしいんだ。初めてあった時、お兄ちゃんに一目惚れしちゃってたんだけど、その事に気付けずにそのまま何年も一緒に過ごしてたんだって。そしてある日、そのお兄ちゃんの事が好きだって気付いちゃったんだって。でも、今の関係を壊してしまいそうで何も出来なかったみたい。気付いてからはお兄ちゃんが普段通りであることが苦しくて、辛くて、悲しくて、どうしようもなかったんだって」
と言い切って鈴ちゃんの方を見ると、とてもビックリした顔でこちらを見ていた。……これはバレたね、うん。
「だからね、鈴ちゃんは頑張って。絶対に大丈夫だから。私はそう信じてるよ」
と付け足して一息つくと、
「あ、ありがとうございます、咲愛ちゃん……あの、1つ訊いてもいいですか?」
と尋ねてきた。
「ん、なんでも」
「その友達って……咲愛ちゃん、の事……ですよね?」
「……そうだよ、流石に気付いちゃうよね。出来れば誰にも言わないでね?」
「もちろんですよ!……あの、もしかして相談室を始めたのも——」
「そうだよ。自分の気持ちを確かめたかったんだ。相談っていってもほとんど恋愛相談だったからね。もう気付けたから、鈴ちゃんの相談が最後。……身勝手だよね、こんなのって」
「そんなことないですよ、咲愛ちゃん。相談に乗ってくれて嬉しかったとみんな思っているはずですよ。ですから、いいんです」
「……ありがと、鈴ちゃん」
私達はそう言って笑い合った。しばらくして、私は元々考えてた計画の1つを実行しようと思い鈴ちゃんに相談してみた所、
「え、えっと、そんなことをして本当に大丈夫なんでしょうか……」
「うん、大丈夫だよ♪」
「なら、いいですよ!あ、でも服が…」
「明日、2人で服買いに行こ?」
「はい!ふふ、今からとてもドキドキします///」
といい返事を貰えた。そして、生徒がチラホラと登校してくるのが見えてきたので、
「それじゃ、また詳しい事は連絡するね!」
「はい!」
「あ、それと夕日の事、結兄は聞いたこと無いはずだよ。そもそも、そっち方面に行かないからね」
「……え?どういう——」
「それは本人に聞いてね♪」
と言って私はお花を摘みに向かった。
その日の夕方、家でゆっくりしていると、
「なぁ咲愛、明後日のあの2人のデート(?)上手くいくと思うか?」
と結兄が尋ねてきた。
「ん〜……わかんない、かな?」
「わかんないってお前な……」
「だってそうでしょ?全部あの2人次第なんだからさ」
「それもそうだが……」
「そんな心配なら、後つけながら見守ればいいんじゃないの?」
「いやいや、それはちょっと……な?」
「ふーん、まぁいいや。私、明日鈴ちゃんと買い物に出かけるからお昼作らなくていいよ〜」
「ん、わかった」
「うん。私、もう寝るね?おやすみ、結兄」
「あぁ、おやすみ、咲愛」
私はそう言って立ち上がってドアの前まで行って立ち止まると、
「あ、そうそう、明後日の予定空けといてね」
「……は?ちょ、ま、待て——」
と結兄が言っている途中でドアを閉めて今日の放課後を思い返しながら自分の部屋に戻った。
——今日の放課後
「ねぇねぇ、結兄」
「ん?どうしたんだ、咲愛」
「鈴ちゃんと滝沢くんの2人だけでお出掛けさせようと思ってるんだけど、どう思う?」
「はぁ?!」
私の言った事に対し結兄はとてもビックリしたらしくバッとこっちを見てきた。
「うるさいよ、結兄」
「す、すまん。でも、なんでまたそんなことさせようと思ったんだ?あの2人ってケンカ?中だったんだろ?」
「わかってるよ?でも、仲直りしないとダメだし、どっちも奥手っぽいから、強制的に2人だけで出かけさせたらなんとかなるんじゃないかと」
「なるほど……な。まぁ、咲愛がそう言うんならなんとかなるん……だよな?」
「……多分?鈴ちゃんにはこの事もう言ってるし、滝沢君を誘うようにも伝えたから、後は滝沢くん次第……あ、鈴ちゃん、いいって言ってもらえたみたい」
話してる途中で鈴ちゃんから報告のLIMEが来た。
「そうか。明後日どうなるんだろうな」
「そうだね!」
などと言いながら私達は家へ帰った。
そして、部屋に戻った私は部屋に入ってベッドに倒れ込むと、
「本当に明後日どうなっちゃうんだろ……」
と呟いて色々考えながらぼーっとしていると、いつの間にか眠りについていた。
はい、咲愛がなんでいきなり相談所をしたいと言い出したのかが判明しました!
次回にはさらに物語が進むと思います!お楽しみに!
では!