最凶の御遣い~北郷一刀再び外史へ~   作:水無月 新人

1 / 5
少々文脈がおかしかったりしますが、よろしくお願いします。

では、始まります。
しばらくは日常が続くと思います。


第1話 北郷一刀、現代に戻る 第2話 北郷一刀の変化

『さよなら‥‥‥誇り高き王‥‥‥』

 

 

『さよなら‥‥‥寂しがり屋の女の子』

 

 

『さよなら‥‥‥愛していたよ、華琳━━━━━━』

 

続けて喋ろうとしても、もう声が出なかった………

 

視界が真っ白になり、青年の意識は沈んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピリリリリリーーーー

 

……なんだ、この音は?聞き慣れない音だな

 

不快な音が聞こえ、青年は目を覚ました

 

「…………やっぱり戻って来たか…」

 

青年の目の前には、数年前まで慣れ親しんだ自分の部屋があった。青年は上体を起こし、アラームを止めた。

 

その時、時計を見て驚愕した

 

あれだけの長い時間、三国時代で魏の皆と過ごしていたはずなのに、時間は1日しか進んでいなかった‥‥

 

青年は不思議に思った。 あれは夢だったのか?

実感が湧かず、ベッドの上で数分呆然としていると下の階から

 

『こらぁーー!!一刀!早く降りてきなさい。学校に遅れるわよ~。』

 

懐かしい母の怒鳴り声が聞こえた。

 

青年はその声を聞いて、感傷に浸るのは後にしようと思い、扉を開けて一階に降りた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一階に降りると、久しぶりに見る両親がいた。

 

両親の姿を見て、思わず涙ぐんでしまった。

 

『ほら、何突っ立てるの?早く朝ご飯食べなさい!学校に遅れるわよ。及川君もあと少しで来るんだから。』

 

『一刀~。お前、また夜更かししてたな~。早く寝ないから、起きれないんだぞ。』

 

二人の言葉を聞いて、青年は慌てて服の袖で涙を拭った。

 

 

「ごめんごめん、おはよう!お父さん、お母さん!!』

 

青年は笑顔でそう言い、席について朝ごはんを食べ始めた。

 

 

『なんだ?今日はやけに元気だな。何かいいことでもあったのか?』

 

『そうねぇ~。たしかに、いつもよりも調子がいいみたい。』

 

 

「べ、別に何もないよ………そういえば、一葉は?」

 

 

一葉とは青年より2コ年下の妹のことである。

 

 

『一葉なら、一刀が降りてくる少し前に出たわよ?それがどうかしたの?』

 

 

「ううん、何でもないよ、ありがとう。」

 

 

その後、朝ごはんを食べ終わり、歯磨きなどを済ませた。そして、玄関で靴を履き

 

「じゃあ、行ってきまーす!」

 

『はーい、行ってらっしゃい!』

 

『おう、気をつけて行くんだぞー!』

 

そして、青年は数年ぶりの学校に向かった。

 

家を出てすぐに、アイツがいた。

 

『おーっす!かずぴー。おはようさん!』

 

 

及川佑(おいかわたすく)、青年の親友の一人で、昔からの付き合いの長い友達である。

 

 

「おー、おはよう!及川。」

 

 

『ほな、行きましょか!』

 

二人は取り留めのないことを喋りながら、学校に向けて歩いていった。

 

 

『なぁー、かずぴー。今週の土曜日一緒に遊ばへん?』

 

「ん?別に構わないけど……」

 

『よっしゃ!なら、その日はよろしく頼むわ!』

 

 

及川は何故かその場でガッツポーズをした。

 

 

青年はある考えが頭をよぎり、尋ねてみた

 

 

「まさかとは思うけど、女子とかも誘ってないよな?」

 

『ま、まさか…そんなことあるわけないやん。」

 

 

「………図星だな。」

 

 

『堪忍してや~、かずぴー。かずぴーが来ないと女子も来ない言うとるんよ。』

 

「知らん。お前が勝手に女子と約束するのが悪い。俺は関係ないからな~。」

 

そう言って、青年は及川を置いてきぼりにして、先に進んでいった。

 

『ちょっ、置いていかんでよ~、かずぴー!』

 

及川は青年の後を追って走っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

授業中、青年は物思いに耽っていた……

 

 

"やっぱり、あれは夢だったのか……?"

 

 

"いや、夢にしては、はっきりと覚えているから不自然だ"

 

 

"向こうでは数年間過ごしていたはずなのに、どうして、こっちでは1日しか進んでいないんだ?"

 

 

"考えても謎が深まるばかりだな~"

 

 

『………お………い ………カ…………ん……』

 

 

"でも、三国志の世界に飛ばされる直前は登校してたから、現実だよな"

 

 

"ヤバい、ますますわからなくなってきた……"

 

 

『おーい!かずぴー。なんで頭抱えとるん?』

 

 

青年の思考はそこで打ち切りになった

 

 

「どうしたんだ、及川?なんかあったか?」

 

 

『もう3時間目、とっくに終わったで。次は体育だから、とっくにクラスの皆は更衣室で着替えてグラウンドにおるで。あとはかずぴーだけや。はよせんと、授業に遅れるで。』

 

「えっ!まじで!?」

 

 

青年が腕時計で時間を確認すると、授業開始まであと5分を切っていた。

 

「やっば!おい、及川走るぞ!」

 

 

『あっ、待って~な、かずぴー。足速すぎやで。』

 

この時、一刀を追いかけていた及川は、ふと思った。

 

 

(あれ?かずぴーって足、こんなに速かったけ?)

 

 

 

 

 

 

 

なんとか授業開始ギリギリに二人はグラウンドに到着した。

 

授業の内容は持久走だった。トラック一周200mを10周走って終了だと体育教官から言われた。上位10人のタイムは発表するとのこと。

 

 

これを聞いて、青年と及川の二人は声を揃えて、『うわ~、ダルいわー。』と言った。

 

 

2クラスの男女全員がスタートの位置に立ち、教官のホイッスルが鳴ると、全員走り始めた。

 

 

ダルいと感じつつも本気で走ろうと青年は思った。

 

青年は意識を切り替えて走ることだけに集中した。この時、青年は周りのことを意識せずに、走ることのみに意識を傾けた。

しばらくして、青年は10周を走り切りゴールした。タイムを聞きにいくために、青年は教官のもとに走った。

 

すると、教官は驚愕の目で青年を見ていた。

 

 

『か、‥‥一刀、お前、いったいどうしたんだ?』

 

「はい??」

 

教官の言葉の意味が分からず、首を傾げていると、教官から信じられないことを言われた。

 

 

『お前、タイム‥‥‥‥、ぶっちぎりでトップだぞ。』

 

 

「え!?俺が?」

 

青年が自分のことを指差すと、教官は頷いた。

 

 

青年が信じられないのも当然である。

今、体育で持久走をしている2クラスの中には陸上で全国区の人が数人もいるのである。

 

当たり前のごとく、その人たちが常に1,2位を争っている。

その他にもサッカーやラグビーなどといった運動部の人たちが上位を占めている。

 

青年も運動部だが体力に自信はなく、持久走では常に中間の下あたりだった。

 

 

教官と話していると、ぞろぞろと走り終えてきた人たちがやって来た。

 

皆、口を揃えて『アイツってあんなに速かったけ‥‥』と言っていた。

 

 

 

しばらくして、及川が走り終わり青年のもとに来た。

 

及川は青年を見つめて

 

『かずぴー、どないしたん?むちゃくちゃ速くなっとるやん。秘密の特訓でもしてたん?』

 

と言った。

 

青年はそれを否定しようとしたが、あることに気付いた。

 

自分は学校では体力がない方だったはず‥‥‥

 

しかし、現在では陸上部に勝つほど、体力が上がっている。

 

‥‥やっぱりアレは夢じゃなかったんだ!

 

大剣を振り回す春蘭から逃げたり、地獄の調練に参加してヘトヘトになるまで訓練させられたりして、体力が付いていっていたのか!

 

 

"華琳たちと過ごした出来事は夢なんかじゃなくて現実だったんだ!"

 

 

疑問だったことが確認できると、青年の目から涙が溢れた

 

 

『えぇぇー!?かずぴー、どうしたん?いきなり泣き出したりして‥‥』

 

青年が泣いている姿を見て、及川はオロオロしてしまった。

 

「よかった~、夢じゃなくてほんとによかったぁ~。」

 

青年はしばらくの間、そう呟いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに余談だが、

この時、周りにいた人たちは及川が一刀を泣かせたと勘違いし、及川の学校での評判が一段階下がった。

 

 

 

 




誤字・脱字や訂正すべき点などを沢山、申し付けください(o^-')b !

次回の反省に生かさせていただきます(*^^*)

すいません、こちらでは1000字未満だと投稿できないんですね………
二話連続掲載になり、申し訳ありません

次回から気を付けます(^_^;)

これから先の話でキャラクターを出すのですが、会話の際の表現としてはどちらがいいでしょうか?ご回答いただけると助かります。例)春蘭の会話です。

  • 春蘭『華琳様ーー!!』
  • 『華琳様ーー!!』→言葉使いで区別
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。