出来が良いものではありませんが、楽しんでいただければ幸いです。
傍らに歌姫
「……んんっ」
眩い光を受け、俺は目を醒ました。寝起き故にボーッとする俺は、何故か痛む頭を押さえながら上体を起こす。
「……?」
……はて? ここはどこだろうか。少なくとも自室ではないことは確かだ。しかし、昨晩何をしたのか覚えていない。
そのことで頭を抱えていると、自身が服を着ていないことに気づく。
「……ふぇ?」
下着は履いている。というか下はズボンを含めた一式を履いてる。でも、上裸……これいかに?
そんなこんなで内心慌てふためていると、急に布団の中で何かが蠢く。
「……?」
恐る恐る、布団をめくると——何故か同じ布団の中に友希那の姿を見つける。
「……ッ?!」
動揺のあまりベッドから落ちそうになるのをなんとか堪え体勢を整える俺。だがしかし、色々とヤバい状況に変わりはない。
まって、本当に昨日何やったんですか? と、とりあえずだ。一旦布団から出よう……。そう思い実行に移そうとした矢先、隣の
「うーん……」
あ……詰んだわ。そう思う俺の目の前で、寝ぼけ眼を擦りながら起き上がる友希那。
「おはよう……洸夜」
「お、おはよう……」
俺と対照的に冷静な友希那。なんでそんなに普通なんですかね……? 動じることの無い友希那の姿に再度動揺していると、俺の首元に腕が回される。
「え、あの……何をしていらっしゃるんですかね?」
「何って、見たままよ」
尋ねた俺にそう返す友希那。あ……はい。
色々と察した俺は、思考放棄一歩手前の状況に置かれる。だが友希那は、そんなことなど露知らずといった具合で俺の体を引き寄せ、耳元でそっと囁く。
「昨日はその……凄かったわ」
……んん? 何が凄かったんですかね?
俺が首を傾げていることに気づいたのか、友希那は続けてこう告げる。
「もしかして、憶えていないのかしら?」
「え、えーっと……」
はぐらかそうとする俺。ヤバイ、ここで覚えてないって言ったらロクな事にならなそう。
対する友希那は、俺の内心を読み取ったのか、鋭い視線を向けながら俺へこう告げる。
「その反応は憶えていないのね?」
「は、はい……」
その気迫に押され、正直に答える俺。直後、俺の視界が目まぐるしく回った後、友希那の顔に変わる。
「本当に何も憶えていないのね?」
「う、うん……」
「なら……今から思い出させてあげる」
……はい? 今思い出させるって言ったの?
「な、何をする気なんだ……?」
「ナニするだけよ」
「今から?!」
「そうよ」
「ちょ、ま——」
俺が台詞を言い切るよりも先に、友希那は自身の唇で俺の口を塞ぐのだった。
友希那編は以上です。
現状、Roseliaは全員やります。