「……いてっ」
謎の頭痛で目を醒ます。目覚めとしては最低クラスのものだ。
「いつ寝たんだ……俺……」
そこの記憶を必死に掘り返そうとする俺。寝落ち……したとしても、もう少し何かしら憶えているはず。
だが、今回は些細なことですら思い出せない。そんなこんなで頭を抱えていると、俺の足に何かが当たる感覚を覚える。
「なんだ……?」
困惑しながらも布団をめくる俺。
「あ、おはよー☆」
すると、目があった。何故か同じ布団で眠っていたリサと。
「うわぁ……イデッ!」
数秒間固まった後、驚いた勢いでベッドから転がり落ちる俺。
「だ、大丈夫?」
そんな俺を慌てた様子で心配するリサ。待て待て待て。なんでリサが同じ布団に……ってあれ?
「え、ん?」
なんだろう……リサの肌が見えている様な……? 気のせいだと自分に言い聞かせながら、体勢を立て直す俺。すると、何やら床についた手が見知らぬ感覚を覚える。
「……なにこれ」
俺の手が踏んでいたのは、女性者の下着——所謂ブラですね……って、ああ?!
「なんで落ちてんの……?」
目を白黒させながら動揺する俺。は、え……昨晩何……え? まともではない思考に陥っている俺に対しリサが口を開く。
「それ……洸夜が脱がせたんだよ……」
顔を赤らめながらとんでもないことを突きつけてくるリサ。え、脱がせたってどういうことですか?
ていうか待って、俺もパンツ以外なんも着けてないんだが。
「え、俺が脱がせた?」
「うん……」
待って、やめて。一番建っちゃいけないフラグが建ってる。
「ねぇさ……」
「なに?」
「あまりよく憶えてないんだけど……昨晩って……」
「その……お楽しみ? だったよ」
少し首を傾げながら、恥ずかしそうにそう答えるリサ。そのことが何を物語っているのか、瞬時に理解する俺。
……詰んだ。人生オワオワリだ。どうやらリサに手を出したみたいです。
「やることやったのか……」
「うん……」
大きく息を吐いた俺は、パンッと音を立てながら額を抑える。記憶がない間になにやってるんですかね氷川洸夜。
「こりゃハラキリだわ……」
そう呟き顔を上げると、目の前にリサの顔があった。そして、顔をこれまで以上に紅潮させ何か言いたげにしている。
「ど、どうかした……?」
「その……もう一回したい……」
「え……」
そう告げたリサは、一糸纏わぬ姿のまま俺に抱きつく。
因みに俺も下着以外身に付けていないため、リサの肌の温もりが直に伝わる。
「こうなったのは……洸夜のせいなんだからね」
やや荒い吐息共にそう告げるリサは、俺の耳を甘噛みするのだった。
以上、リサ編でした。