深夜の峠道に、1台の車が路肩に止まっている。
「暇だ...何か面白い事が起きないものか...」
彼の名前は田澤勝彦、この物語の主人公だ。
愛車はTE71型のカローラレビン。施されたチューニングは控えめだが、勝彦のテクニックと合わさる事で実馬力以上の力を発揮する。
そこに、1台の車が目の前を走り去る!S130型のフェアレディZだ!!!
「130Zか...面白そうだ!」
イグニッションキーを思いきり回すと、2TGサウンドが峠にこだました!
「行くぜレビン!」
勝彦がそう囁くとアクセルを踏み込み走り出した!
コーナーをドリフトで駆け抜けるZ!
「調子いいじゃねえか!流石アタシのZだぜ!」
彼女の名前は向井拓海。Zのドライバーである。
昔は特効隊長としてその名を馳せていたが、今では4輪へとシフトして峠を走っている。
その時!レビンがZの後ろへと着いた!
「よし!ターゲットロックオン!」
ベッタリと吸い付くようにZから離れないレビン!
「おっと、見かけない奴だな...いいぜ!勝負してやるよ!」
好戦的な拓海は勝彦の挑戦を受けた!
そして2台は連続するコーナーを駆け抜け、最終コーナーへと差し掛かっていた!
「なかなかやるじゃねえか!だけれどもうすぐで終わりだ!」
「パワーは向こう方が上...しかし、コーナーなら!」
両者1歩も退こうとはしない!そして!
「何!?アウトからだと!?」
ブレーキングでアウトからZの前に出たレビンが、ドリフトで最終コーナーを駆け抜けた!
「立ち上がりで一気に引き離す!俺の勝ちだ!」
コーナーを立ち上がったレビンはそのままZとの差をつけゴールした!
「オイオイ...えげつねぇな...」
拓海は勝彦の根性を認めつつ唖然としていた。
~~休憩所~~
勝負を終えた2台が駐車場に止まっていた。
「280ZXだったのか、道理でいい音がするわけだ」
「そっちこそ、ハチロクじゃなくて71に乗ってるなんていい趣味してるよ」
「そりゃどうも」
車の趣味が似ている二人は、それぞれの愛車の話に花が咲いていた。
「おっと、そろそろ帰るよ。明日ダチとドライブに行くんだ!」
「じゃ、お別れだね」
「勝彦、また会えるか?」
「ここは俺の地元だから、きっとまた会えるさ」
「そっか!それじゃ、またな!」
拓海はZに乗り込み、その場を後にした。
「さてと、俺も帰るか」
レビンに乗り込んだ勝彦もエンジンをかけ、自宅へと帰っていった。
これは、新たな物語の序盤にすぎなかった...