イカれた金剛石はバニーガール先輩の夢を見ない。   作:リン オクムラ

1 / 3
思いつきで始めてしまった…。なんか青ブタの思春期症候群を解決する話が何故か、そう何故かジョジョの四部っぽく感じてしまったから


第1話

グレートだぜ、こいつぁーよ」

 

そう一人ボヤいた。少年の名前は梓川咲太という。この世界では『そういうことになっている』。では、この世界でなければどうなるだろうか。そう、彼の名は、本当の名は『東方仗助』であった。

そのひと昔前の不良の様なリーゼントは『前』となんら変わらないものであった。

 

「仕事行ったら、いきなり周りのものがすげースピードで腐ったりぶっ壊れたりしたと思ったら、気がついたら赤ん坊になっていた。何行ってんのかわかんねぇーだろォーがよォーおれにも何が何だかワカンねぇ。ただわかるのはこれが『夢』なんてチャチなもんじゃあなく、紛れも無い『現実』ってことだ」

 

と、彼は後にそう語った。誰かのスタンドによる攻撃だろうか、そういえば承太郎さんがアメリカでなんかやってるとかなんとかいってたよーなと仗助は振り返る。

と、前置きはそこまでにして、なぜ『梓川咲太』改め、『東方仗助』がこうも面食らっているのかというと、超至近距離にバニーガールがいたからだ。そう、バニーガール。普通なら仗助はこの程度では驚かない。その状況に驚いた。ここがカジノだとかキャバクラだとか『そういうところ』なら彼はそう驚かなかっただろう。

しかし、彼がいる場所は違う。ここは図書館だった。

 

「問題はこの原因が『どれ』かってことだ」

 

周りはバニーガールに気がついていなかった。そのバニーガールの正体は国民的な元天才子役にして、元女優、そして仗助が今通う学校の一つ上の上級生『桜島麻衣』だった。そして、彼女は自分の姿が周りに見えてないことに気づいているのだろう。だからあんな格好でうろついているのだろう。それにしたってバニーガールを選ぶとは、クレイジーなやつだなと仗助は正直ちょっと引いた。

考えられる可能性はいくつかある。

第一に目の前の桜島麻衣がスタンド攻撃を受けた『被害者』であること。

第二に桜島麻衣が自分のスタンドを制御できてない『スタンド使い』であること。

第三に最近なにかと噂が多い『思春期症候群』と呼ばれる都市伝説が原因であること。

 

「静ン時の静みてーに自分のスタンドを制御出来てねーなら、ちょっとあぶねーよなぁー。まあ被害者でもおんなじことなんだけどよォー」

 

もう17年は会えていない、血の繋がらない妹は生まれながらのスタンド使いだった。彼女のスタンド絡みでバスと競争したりしたのは今となってはいい思い出である。

 

「さーて、どォーすっかなぁ」

 

「あら、まだ私のこと見える人がいたのね。それじゃ」

 

「おいおいおい、ちょっと待てよ!?」

 

「何?」

 

「アンタ桜島先輩だろォ?おれの一個上の学年よォ」

 

「あなた、峰ヶ原高校の生徒なのね?そういえば一昔前の不良みたいな格好してる生徒がいるって聞いたことがあったけどあなたなのね?」

 

と、仗助の頭に目を向けつつ、そう言う。

 

「おれは『梓川咲太』。ここじゃあ『そういうこと』になってるみてえっス」

 

「私は桜島麻衣よ。まあ、知ってるみたいだけど。今日見たことは誰にも言わない方が賢明よ。頭のおかしい人に思われてしまうわよ」

 

そう言って踵を返して桜島麻衣は立ち去ろうとする。

 

「あー、ちょっと待ってくれよ先輩。今から帰ろうってのを止めようってわけじゃあねえ。ほんのちょっと数秒だけ、たった数秒しかかからねえカンタンなことだぜ。ただ『質問』に答えてくれるだけでいいんだ。ただ個人的に知りたいだけなんだよあんたが『どっち』なのかをよォ〜…」

 

ゴゴゴゴと空気が重くなる。その時、ある一つの共通点を持つものだけにわかる変化が起こった。

ドギャァンという擬音が似合うような勢いで出てきたソレ。名を『クレイジー・ダイヤモンド』。梓川咲太…東方仗助のスタンドである。スタンドとはパワーのあるビジョン、生命エネルギーが具現化したもの。それぞれに何かしらの能力があり、彼のスタンドは『治す』能力である。

 

そして、スタンド使いにはルールがある。そのうちの一つ、スタンド使いにしか、スタンドを視認できないというもの。

 

「なあ、あんた、おれの後ろにいる『コイツ』が見えるかい?」

 

「何を言ってるの…?何も見えないわよ」

 

本気で何を言ってるのかわからない、と言った感じの彼女に、ものは試しということで『クレイジー・ダイヤモンド』で寸止めするように殴りかかった。しかしながらその焦点は全くと言っていいほど『クレイジー・ダイヤモンド』にあっていない。

 

「…なら、いいんだ。あんたがどっちか分かったしよォ〜」

 

「もういいかしら。それじゃあね」

 

「もし」

 

最後に仗助は麻衣に向けて言葉を掛ける。

 

「もし、あんたが助けを求めるんならよォ、別に俺は『協力』してもいいぜ。あんたのそれを調べればおれは『帰れる』かもしれねえしよォ〜。おんなじ学校にいるんだし、なんかあったら声かけてくださいっス」

 

と、だけ声をかけた。

 




今作の設定

梓川咲太/東方仗助

見た目は完全に仗助。経歴は青ブタ世界では咲太に近いが峰ヶ原高校の制服がブレザーから学ランとセーラーに変わっている。もちろん改造済み。なんだかんだ2回目の学校生活を楽しんでたりする。1回目はスタンド使いとドンパチやって殺人鬼を追ったりしてたけど2回目の高校生活は至って平穏(ジョジョ基準)
スタンドは相変わらずクレイジー・ダイヤモンド。精神年齢的にはジョジョ四部の頃よりかなり上になったが髪型をバカにされるとキレる性格は変わっておらず入学2日目にして停学を食らった。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。