ここはセキエイ高原。ポケモンリーグジョウト大会の決勝戦。俺は今ここに立っている。
俺の名前はタロウ、ワカバタウン出身のポケモントレーナーだ。年齢は10歳。今年ポケモンを貰って旅に出た。
ワカバタウンを旅立ち、様々な出会いと戦いを経て、今ここにいる。俺の腰には6つのモンスターボールがある。みんな俺の大切な仲間たちだ。今俺がここにいるのはみんなのおかげだ。俺は落ち着き開始の合図を待つ。
『それでは試合開始です』
「いけ!ギャラドス!」
「ブギャァァァァア!!」
『さあ、ワタル選手が出したのはギャラドスだ。タロウ選手が出すポケモンはここまで全て同じポケモンですが、ここは変えてくるのか』
変えるわけがない。今まで、全部同じポケモンを出してきた。これからもそれは変わらない。さあ、行こう相棒!俺は腰の一番取りやすい場所にあるボールを取り、投げた。
「いけ、バクフーン!」
「バクフーン!!」
『やはりここでもバクフーンが出てきた!!ここまですべての戦いで一番手を務めてきた、タロウ選手の切込み隊長だ!!しかし、相手はギャラドスだ!相性が不利だがこのまま行くのか!』
当然このままだ。そうだろバクフーン。
俺の考えが伝わったのか、バクフーンは俺を見て、頷いた。
今までも不利な相手に挑んできたんだ。今更引くわけないよな。
「行くぞ!バクフーン!」
「迎え撃て!ギャラドス!」
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俺とワタルとの戦いは激闘を繰り広げ、最後に立っていたのは‥‥‥
「『ふんか』だ、バクフーン」
「カイリュー、『げきりん』だ」
俺のバクフーンの放った『ふんか』がカイリューの『げきりん』よりも早かったため、カイリューに直撃した。カイリューがゆっくり倒れ込む。スタジアムに立っているのはバクフーンだけだった。
『決まった!!!!勝利したのはバクフーンだ!!!まさか!まさか!!まさかの全抜きだーーーーーーー!!!なんということだ、バクフーン一体でワタル選手のドラゴン軍団を倒しきるとは驚きましたね、オーキド博士』
『うむ、まさか相性不利という状況を力でねじ伏せるとは‥‥‥タロウ選手がどれだけバクフーンを鍛えてきたのか、バクフーンもトレーナーを信じてきたのかよく分かる。これからもポケモンと共に成長して素晴らしいトレーナーになっていって欲しいと思うの』
俺達はポケモンリーグで優勝した。そして俺達は他の地方にのリーグにも挑戦して、カントー、ホウエン、シンオウ、イッシュ、カロスの6リーグ制覇を成し遂げた。俺はそれを5年の歳月で成し遂げ、表舞台から姿を消した。
ありがとうございました。