fate/銀時も行くオーダー   作:ひとりのリク

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※他作品の大小ネタバレ等はありません
なおFGOのネタバレはあります。それでも良ければ続きをどうぞ。




『さあここでFGO二次創作で重宝されるキャラクターを紹介します。
注目の2番人気、2番オルガマリー・アニムスフィア』
『1番人気こそ譲りましたが、原作死亡キャラ生存タグによるヒロイン枠では負けていませんよ』
『ツンデレ、令嬢、チョロインという強固な属性で素晴らしい二次創作が編み出されるのに期待したいですね』




捻っていても真っ直ぐに

 

燃え盛る都市、冬木の道路のど真ん中。

生きる者は跡も残さずに消えた世界で。

 

「はー、ほんっとウ○娘は最高ね。だってどんな娘も、最後にはうまぴょ○してくれるのよ?こんなに可愛い娘たちのためなら課金も辞さないわ〜。

もう1億円は注ぎ込んじゃったけど、いっか」

 

瓦礫に腰を下ろしながら、オルガマリーは手元のタブレットでスマホゲームの流行に乗っていた。

アニマスフィア家のお金は現在火の海のなかにあるので、実質無尽蔵である。

 

「……だって、もう直ぐ死ぬんだもの。人理修復できずに!私の有り金全部サイ○に送ってやるわよ!!!!」

 

うぉんうぉん泣きながら、絶望を前にしてヤケクソになっていた。

 

『誰か所長を止めてくれ!早くウ○娘から所長を引きずり戻すんだ!僕がカレンチャ○を育成している間に!』

『いやお前も戻ってこんかい!』

 

モニターの向こうでロマニが誰かに殴り飛ばされ。

 

「まずいですって所長!」

「そうです、所長!早く特異点の修復をしましょう!」

 

こちらではオルガマリーの奇行をマシュと立香が止めている。

 

「おい所長さん、なに掛かってんだ。確かにこんな時世だが、煉○さんだって勝ったし、エヴ○だって公開されたんだ。な?下を向いてちゃ始まらなねーよ」

 

耳の穴をかっぽじりながら、銀時が背を押すように語る。

 

「始まらないって、ジークって英霊なんか知らないのよ!

貴方は楽観視しすぎなの!分かってる!?この特異点を解決しなきゃ、私たちの未来は失われるの!

それなのに、新戦力が無名どころか英雄でもないなんて……!

ねぇ、相手は伝説のアーサー王なのよ?それに、超陰湿なスナイパーがいるって話じゃない。このメンバーで、本当に勝てるの!?」

 

オルガマリーが癇癪を起こしている原因。

それは銀時が召喚した英霊、ジークにある。

 

ジークの出自、宝具などを粗方聞いた彼女は現実逃避するようにウ○娘の世界へとレイシフト。オルガマリーはジークだけじゃ勝利が望めないと言っているのだ。

 

「すまない、俺のせいで所長の機嫌を損ねてしまったようだ。やはり戦力不足は俺では補えないか……」

 

オルガマリーの落ち込みようにジークは肩を落とす。

そんな彼に「そりゃ早とちりだぜ」と言い、周りが疑問に思うなか更に銀時は問う。

 

「泣き言は全部言ったか?」

「……まだ足りない」

「んじゃ、飽きるまで聞くぜ」

「……言いたいわよ。けどっ」

 

荒ぶ身体のままガバッと立ち上がると、両拳を握りながら叫ぶ。

 

「ああああっ!もうっ、分かってるわよ!

泣き言はここまで。アーサー王だろうがなんだろうが、私の敵になった時点で負かしてみせるんだから。

アンタに言われるまでもないっつーのよ!」

 

勝手に歪んで、身勝手な男の言葉で立ち直る。

権威や血統に生きる少女の自由奔放な復活に、彼女を知る者たちは頭上に驚きを投げずにはいられない。

 

「げ、激励の言葉を言うのでもなく……あの所長が開き直りました」

「うまぴょ○伝説流れてるけどね」

 

『銀時くん、キミ本当に所長となにを話したんだい?』

 

「あー、あれだ。エヴ○のネタバレ」

 

『ちょ、それ僕にはやめてね?絶対だよ?』

 

適当なことを言いながら、復活したオルガマリーと作戦会議を再開する。

 

 

 

 

 

 

「いいのかよ、キャスター」

「任せろって。アーチャーの野郎は俺が倒す。

ずっとつけ狙われてチマチマ狙撃されっぱなしなんだ。アンタら全員で騎士王を相手にしてくれりゃ、心置きなくこの杖を刺せるぜ」

「え、刺すんですか」

 

作戦会議もひとしきり終わり、キャスターがアーチャーを。残り全員で騎士王を倒すことで話は終わる。

キャスター曰く、騎士王がこの異常の中心であり、騎士王さえ倒してしまえば冬木の聖杯戦争も終わるのだという。

 

「そう、ここに来るまでに宝具は出せなかったのね。宝具も分からないんじゃ望みは薄いわよ。

……足りない分は私たちで補うから、アンタは思いっきり行きなさい」

「所長!はい、ご期待に応えてみせます!」

 

マシュは盾の英霊の力を存分に振るえない。

英霊の真名が分からないため、宝具無しで挑むしかなく。

 

「可愛い子には旅をさせよってか?」

「はっ、なんだそれ。知らねー言葉だな」

 

キャスターに聞く銀時。

なんとなく意味を理解しながらも、キャスターは知らないふりをした。

 

『ここからも気をつけて。君たちが遭遇したスケルトンやゴーレムは”この地球上”には存在しない技術で出来ている。

奴らが元は生き物なのか、魔術で造られたものかも不明だ。シバの観測で最も類似するものがスケルトンやゴーレムというだけで謎だらけ』

 

「人の骨にしては強度がサーヴァント並み。

かといって魔術と照らしても該当するものがない。ほんと、ふざけた状況ね」

「つまり、この先で待ち構えている相手が普通じゃない、だけで終わらない可能性があるんだよね」

「………ま、分からねえもんは後回しだ。早い話、騎士王さえ倒せば特異点は修復するって結論も出した」

「俺も出来る限りのことはするよ。

といっても、この服のガンドとか強化魔術を使うくらいなんだけどね」

 

アーチャーの狙撃範囲のギリギリまで歩いて移動する一行。

周囲を警戒していたジークがそれを察知する。

 

「皆んな、なにかが来る。これは…」

 

『なんだこれ!?時速70kmで巨大な敵性反応が接近!皆んな、その場を離れてくれ!』

 

言うが早いか、マシュは立香を、キャスターはオルガマリーを、ジークと銀時は各々で進行者の軌道から飛び退く。

 

「▅▃▄▄▃!!!」

 

直後、立っていた場所の地を抉りながら現れるのは黒い霧を纏った巨大な人間。人ならざる咆哮を上げて、身の丈もある斧を乱雑に振り回して建物を破壊していく。

 

「あの黒いのは!?」

「バーサーカーだ。あいつ、森の奥から動かなかったはずなのに、どうして来やがるんだ!?」

「ちっ、仕方ねえ!ここは俺に任せろ!」

 

キャスターの説明を聞いた銀時。

彼の杖をサッと奪い去ると。

 

「えっ」

 

山の方角に向けて、杖を全力投擲した。

 

奪われて飛翔する賢者の杖(ブーメランサーC)!」

 

キャスターを投げられない人向けの宝具。

遠くにキャスターの杖を投げて敵の注意を惹きつける。

銀時が本気で投げると雑兵なら蹴散らせる。

ブーメランとあるがキャスターが取りに行く。

ランサーと読むがランサーではない。

他にもプロトタイプやバーサーカーにも似たような宝具がある。

 

ランク:C

種別:対軍誘導

レンジ:1〜∞

最大効果:持ち主への嫌がらせ

 

「それ俺の杖エエエエエ!」

「▅▃▄▄▃▅▃▄▄▃!」

 

あり得ないほど飛んでいくキャスターの杖。

それを全速力で追うキャスターと、お約束のように引き寄せられるバーサーカー。

 

「ちょっと!なんでキャスター囮にしたの!?」

「カニファ○が俺にそうしろって言うんだよ」

 

バーサーカー強襲という一難は去り、作戦は白紙へと戻った。

 

「他人にスケープ・ゴートしただけでしょうが!」

 

オルガマリーの怒号とともに、銀時の頭にかかと落としが炸裂。キャスターを抜きにして、アーチャーと騎士王の攻略が開始する。

 

 

 

 







お久しぶりです。
GW中に序章を終わらせるようにします!
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