IS 灰色の向こうに   作:ズーキー

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襲撃により騒然とする会場。

空中では閃光が飛び交い、襲撃者のビットが目まぐるしく動き回る。

 

姿を現した三機の内の一機───『サイレント・ゼフィルス』は小さく舌打ちをした。

苛立ちを含んだそれは搭乗者であるエムのもの。

 

彼女の意識は眼前のセシリアには向けられていない。

仕掛けてくるセシリアをあしらいつつ、エムは遥か下にいるオレンジ髪の少年を睨んでいた。

 

以前の雪辱を晴らしたいところではあるが、彼との戦闘はスコールに禁じられていた。

 

(奴も私の相手をする気がない…か。舐められたものだ)

 

エムはセシリアの狙撃をあっさりと横にズレて躱す。

 

役目は理解している。

だとしてもあの敗北は彼女の存在意義を揺るがしかねないもの。

 

 

「!」

 

銃剣を少年の方へ向けようとしたあたりで、蒼い機体が眼前に割り込む。

そのままセシリアはショートブレードで斬りかかった。

無理矢理意識を自身へ向けさせる為である。

 

「貴方の相手は(わたくし)ですわよ!」

 

「貴様から死にたいようだな───」

 

「っ!?」

 

銃剣でそれを受け止めたエムは乱暴に振り払う。

その際に掌底をセシリアの腹部に見舞い、突き放すように蹴りを入れた。

 

銃剣──『星を砕く者(スターブレイカー)』をそのままセシリアに向ける。

セシリアも体勢を崩しながら『スターライトMkII』を構えていた。

 

ただ体勢が崩れているセシリアが少し遅い。

 

「させるか───!」

「!」

 

箒の声。

雨月(あまづき)』が振るわれエネルギー刃がエムへと飛ぶ。

エムは射撃を中止し、箒の攻撃を後方へ加速して躱してみせた。

 

(今のを躱すだと!?)

 

「なるほど、二人がかりで止めに来るか。だが───」

 

エムは自身の周囲にビットを二基呼び戻す。

セシリアと箒の顔は険しいまま──当然残りのビットは会場の破壊活動を行い、ラウラ達の足止めを行っている────。

 

「無意味だと教えてやる」

 

一方でエムはバイザーの奥で薄らと笑みを浮かべていた。

 

 

 

 

 

 

上空のエム達から少し離れた会場の隅。

舞う砂埃から小柄な少女が飛び出した。

 

「─────」

 

「っ!」

 

振るわれる白刃。

緋色の瞳の少女が持つそれはチェーンソーのように小さな刃が無数付いたもの。

恐ろしい斬れ味を誇るその軌道を───流星は刀身の側面を叩き逸らす──────。

 

少女の姿が同時に消える。

 

 

「鈴!」

「分かってるっての!」

 

そこへ加速した鈴が双天牙月で切りかかる。

本当なら衝撃砲で狙いたい場面だが、レース用の仕様により威力や使い勝手が落ちている故の行動だ。

 

二振りの獲物による攻撃へと意識を割く少女───リタ。

そこへ間髪入れず黒い槍が振るわれた。

 

「っぁ!」

 

素早い展開からの薙ぐような振りにリタは対応し切れず。

力任せの叩き付けを喰らい、観客席側の壁まで吹き飛ばされた。

 

彼女も実力者。

壁へと身を翻して着地、追撃の龍咆をあっさりと回避する。

 

「レディにはやさしく、じゃないの?りゅうせい」

 

「生憎、ガラじゃ無くてな」

 

白刃を構えるリタに対し流星はアサルトライフルを、鈴は双天牙月を構える。

 

レース用に調整したとはいえ、今回は『時雨』での戦闘だ。

そして鈴の存在と『同調』により消える能力への対応も万全である。

 

 

 

前回と違う状況。

自身が不利であるとリタは肌でそれを感じ取る。

しかし─────彼女は口元に三日月を浮かべた。

 

 

「そうね。こんかいはちゃんとおくのてをつかわないとね」

 

 

まるで誰かと会話しているかのように彼女は呟く。

 

秘匿回線を使っているのかと勘ぐった鈴だが、直感的に違うと理解する。

 

「──ええ。ああなってからでは遅いもの」

 

「───!」

 

たったの数瞬、それだけで少女の纏う空気が変わった。

 

怪しい光を放つ緋色の瞳は変わらない。

だがその澱みは更に深く、生気すら感じさせない冷たさを秘めているように感じる。

 

 

「ルナ・イグレシアスか───」

 

 

「────正解♪」

 

 

声と共に少女(ルナ)は鈴と流星の間に加速して飛び込む。

 

消える事のない純粋な踏み込み。

恐ろしい速度だが反応は可能。

当然二人は武器を手に取り迎撃に走る。

 

「「!?」」

 

しかしそれらはあっさりと二本目の白刃に受け止められた。

──それは鍔すらない長い刀。

 

(二刀流──でもこの状況なら!)

 

即座に切り払い、畳み掛けにいく鈴。

流星も同様に受け止められていた刃を振り払い、槍を振るう。

 

ルナは表情を崩さずに右手の白刃を逆手に────身体を滑り込ませるように攻撃を受け流し、一閃で応じる。

 

「なんっのっ!!」

 

鈴もまた二刀目で受け止める。

激しい金属音と火花が散り、『甲竜(シェンロン)』は前へと出る。

 

攻撃を受け止めに動いた鈴───意図を汲み取った流星は一瞬後退し、拳銃(シリウス)の引き金を引かんとする。

 

「───」

 

緋色の瞳はその様子を俯瞰するように捉えていた。

ルナの機体から伸びた有線ビットが同時に光を放つ。

 

「っ」

 

回避を強要された為、青白い閃光はリタの真横の地面へと着弾。

爆風と同時に金属の擦れる音が複数聞こえた。

 

驚きは鈴だけでなく流星も合わせてのもの。

向かい合うルナ・イグレシアスの機体の各部位から無数の銃口が顔を覗かせていたからだ。

 

時が止まったかのように錯覚する。

血の気が引くのを鈴は実感した。

 

 

全身にある銃口が光を放つ。

会場の一角で再度大きな爆発が起きるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えー、それでは亡国機業(ファントム・タスク)襲来時の対応を決めたいと思う。はい注目」

 

放課後の生徒会室。

オレンジ髪の少年は、軽い口調でそう告げた。

 

ぽかんとする一年生の専用機持ち達。

その反応も当然だ。

大型投影ディスプレイの前に立つ流星の格好が、白衣に伊達眼鏡といったものだったからだ。

 

部屋の隅───遠目でニヤニヤしている本音が元凶なのだが、少年もまたそのノリに付き合っていた。

 

元凶の本音とは違い、他の人間からすればリアクションに困る。

真面目な話と呼び出され、内容もそういったものなのだが───。

 

「流星って、なんだかんだでノリが良い時多いよね」

 

シャルロットは苦笑いを浮かべる。

一夏も脳裏で楯無を思い浮かべつつ、影響を受けてるのかと呟いていた。

 

「…機体のメンテナンスとか、代表候補生の書類がやーーっと落ち着いたと思ったら今度は更識(あっち)の仕事だ。遊びくらい入れさせてくれ」

 

「あ、アハハ…」

 

予想よりも切実な回答が少年からこぼれ落ちる。

実状を大体知っている簪は苦笑いを浮かべていた。

 

コホン、とラウラが咳払いする。

視線が自然と彼女に集まった

 

「───キャノンボール・ファストに奴らが来るのか?」

「ああ。確実とは言えないが、大方そう見て良いだろうな」

 

頭に手をやりながら答える流星。

ラウラは訝しむような視線を彼に向ける。

 

「歯切れが悪いな」

「確証が無いんだよ。基本的に状況証拠ばかりだし、理由も弱い。奴らにとってのリターンが少ないんだ」

 

なるほど、と一夏は頷く。

IS学園ほどではないが会場の警備は厳重だ。

加えて各国の要人の警備で国家代表も来ているのだから、更にリスクは大きくなる。

 

一夏は腕を組んだ状態で小首を傾げた。

 

「なら来ないんじゃないか?」

 

「そうなって欲しいんだけどな。『白式』や『紅椿』が目当てなのは当然として、二つ目はなんだと思う?───はい、一夏!」

 

「お、俺?えーっと、偉い人の暗殺?」

 

「悪くないけど不正解。奴らにはISがあるんだ。本気で狙うならキャノンボール・ファスト以外の方が楽だろうさ」

 

「──となれば、姿を晒す事に意味がある…ということでして?」

 

顎に手を当てて考えつつ、セシリアは呟く。

各国の裏と繋がっている組織───その存在を今一度各国に知らしめる意図があるのだろう。

 

「正解。脅しにしろなんにせよ、実行力を手っ取り早く示せるから大きなアピールの場にもなる───っていうのが更識(こっち)の見解だ」

 

「それでもまだ動機としてまだ弱い。────まさか、三つ目があるのか?」

 

「鋭いな、ラウラ。ただこっちは特定しきれてないから、まだ話せないらしい」

 

と、流星は肩を竦める。

伊達眼鏡も相まって胡散臭さが滲み出ている。

 

 

「さて、本題に入るぞ」

 

 

少年の纏っていた空気が微かに変化した。

皆の表情も先より引き締まったものになる。

 

「キャノンボール・ファストに奴らが来る場合、恐らくレース中に仕掛けてくるだろう。初撃に関しては、向こうの出方次第だから個々の判断で動くしかない。問題はその後───」

 

「どう立ち回るかって事ね?」

 

鈴の言葉に流星は頷く。

彼は端末を片手で操作し、投影ディスプレイに映像を映し出す。

 

「今のところこの二機が来るのは確実と見ていい。一機目はBT二号機。『時雨』や俺の状態からして向こうも万全になっている筈だ」

 

「…『サイレント・ゼフィルス』…」

 

ポツリとセシリアは誰にも聞こえぬように呟く。

気が付いたのは隣に居た鈴だけであった。

 

「もう一機は消えるIS───こっちは今更言う必要もないだろ。───────そして三機目、可能性の話だがオリビア・ウォルシュが出てくる。亡国機業(ファントム・タスク)との繋がりが確認されてから消息を絶っているらしい」

 

「あの『砲撃姫』の───?」

 

「ああ」

 

神妙な面持ちでシャルロットが尋ねる。

その名を聞いて代表候補生達は険しい表情になった。

一方で一夏と箒は首を傾げる。

ISに関わり出してまだまだ日が浅い二人には仕方の無い事であった。

 

「カナダの元国家代表だよ。モンド・グロッソにも出たことがある実力者なんだ」

 

「得意の武器は大口径の銃で…偏差射撃と近距離迎撃が上手な人…だったかな……」

 

「そんな人がどうして───」

 

シャルロットと簪の説明を聞き、一夏が疑問を口にする。

それに応じたのは鈴であった。

 

「大方あんたと流星狙いでしょうね」

「俺と流星が?」

「多分ね。だってオリビア・ウォルシュは妹を男性集団に殺されてるの。……それも慰みものにされてから……反吐が出るっての」

「ッ……!」

 

思わず一夏は言葉を失う。

悪人によって日常を奪われた国家代表──根底にあるどうしようも無い感情を想像するだけで、暗い気持ちになる。

理不尽への怒りも当然ある。

鈴が不機嫌そうに吐き捨てたのも、似た感情があったからである。

 

流星は一夏の様子を横目で見つつ、コホンと咳払いした。

 

「そんな訳で、席側は別として試合中に乱入してくるとすればこの三人だ。もちろんこちらの勝利条件は犠牲者ゼロでの捕縛か撃退。以前来た『王蜘蛛(アラクネ)』も来ないと断言できないけど確率は低いだろうな」

 

一夏に解体されてたし、と流星は付け加える。

投影ディスプレイに示された三人の敵。

彼は眼鏡を掛け直しながら話を続けた。

 

「配分として会場の防衛や避難補佐側に三機。各敵相手に最低でも二機ずつは欲しいが、頭数が足らない」

 

「有事の際は各国の代表も主要人物の護衛や避難と動けない。教師陣はIS学園でない以上、持ち込める戦力が心許無い。我が部隊でも配備出来れば楽なのだが、増援も政治的に難しい……どこを削る?」

 

「防衛や補佐側の人数は削れない。こっちは初撃でISを損傷した人間にも加わって貰うしな。続いて『サイレント・ゼフィルス』相手も削れない───BT兵器相手に市街地戦になれば二人でも足りない位だ。防衛や避難補佐側も多少相手にせざるを得ないだろう」

 

「そして消えるISは一人で相手にすれば、味方へ不意打ちを許す可能性が高まる。厄介だな」

 

ラウラが腕を組みながら眉を顰める。

特に『サイレント・ゼフィルス』の搭乗者は代表候補生達を複数相手取れる実力者にしてBT兵器を使いこなしている。

 

犠牲者をゼロに抑える。

この事がどれほど難しい事か言うまでもない。

 

 

「──それなら」

 

 

皆が考え込む中、一夏が話を切り出す。

答えを予想出来ていた流星だけがニタリと意地の悪い笑みを浮かべる中、一夏は思いついた事を口にするのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…何の冗談?」

 

 

会場のド真ん中──空中。

周囲で爆煙や閃光が飛び交う中心で、褐色の機体は不機嫌そうにそう呟いた。

ヘッドギアから少しはみ出て見えるしなやかな茶髪に青の瞳。

搭乗者はオリビア・ウォルシュ。

かつて『砲撃姫』と呼ばれた元国家代表IS操縦者である。

 

相対する白い機体。

『白式』を駆る織斑一夏は一人で雪片弐型を構えていた。

 

 

「まさか一人で私と戦うつもり?元国家代表とISを持って少しの人間…力量差も分からない程男って脳味噌が無いの?」

 

援護役位はいるかと思ったオリビアだがその様子は無い。

皆が役割を予め取り決めていたのか、IS学園の人間は各々のやるべき事に専心している。

 

向かい合ってわかる明確な殺意。

オータムの時とも違い、憎悪が含まれている。

一夏は切っ先を彼女に向けながら問いに応じた。

 

「貴女の相手は、俺です」

 

「不快だわ。身の程知らずで傲慢。やっぱり男なんてそんなものね」

 

一夏の言葉にオリビアは武器を手に取る。

展開されて現れたのは、長く大きな棒状の砲身に白いラインが走ったものだ。

ビーム・キャノンと呼ばれる特殊な武装である。

逆手で持つ仕様のものらしく、極大のトンファーにすら見えた。

 

 

「なら消し炭にしてやる───!!」

 

「!」

 

叫びと共に銃口が光を放つ。

一夏は上空へと瞬時に飛んでいた。

 

(あんな大きい武器なのに反動制御も完璧なのか!)

 

会場の地面に着弾し、爆音が鳴り響く。

えぐれる地面───あれだけの威力でありながら、オリビアの機体は微動だにせず。

 

初撃を躱した一夏はそのまま接近を試みる。

オリビアは照準を即座に合わせ直していた。

 

「逃がすか!」

 

「!」

 

砲撃は二発。

立て続けに一夏の移動先を読んで放たれていた。

 

弾速こそセシリアの武装より遅いが、威力は言わずもがな。

一発直撃すればかなりのダメージだろう。

 

片方を避ければもう片方の回避が困難。

 

高機動である『白式・雪羅』をあっさり捉えんとする射撃技術には舌を巻くしかない。

 

 

一夏は即座に『雪羅』のシールドを展開する。

刹那、爆発と共にそれは消し飛ぶのであった。

 

 

「ッ!!」

 

「!」

 

苦悶に歪む一夏の顔。

彼は武装を使い潰して攻撃を逸らす代わりに、機体へのダメージを最小に抑えていた。

オリビアからすれば意外な判断。

 

唯一の射撃武装を含む『雪羅』を即切り捨てる判断は、熟練の操縦者クラスでしか出来ない─────。

 

 

立て続けに引き金を引くオリビア。

しかしコンマ数秒の間は一夏が攻撃を掻い潜るだけの隙を与えていた。

 

(一気に決める!)

 

瞬時加速(イグニッション・ブースト)で距離は零に。

雪片弐型による一刀がオリビアを捉える。

 

「目障りな」

 

「な!?」

 

しかしオリビアは砲身で雪片の側面を叩き、軌道を逸らした。

軽く小突くようにして逸らされた刀身───問題は砲門の位置だ。

大振りでは無い、つまりは一夏へと同時に照準を合わせている。

 

「死ね──ッ!!」

「っ!」

 

一夏は顔への砲撃を落ちるようにして躱す。

無理な機動により苦痛が全身を駆け回った。

息が一瞬止まる。

────アレに直撃するよりは遥かにマシだ。

 

「ガッ!?」

 

直後に砲身で腹部を殴られ、会場の地面に叩き落とされた。

相当な力で殴られたと知ったのは叩き落とされてからのこと。

 

 

「────」

 

機体制御もままならず地面を抉った白の機体は、すぐに起き上がった。

跳ねるように地面を蹴り、体勢を整える。

PICを修正、機体自体の損傷箇所は感覚的に把握────。

浮かぶ機体。追撃をなんとか躱してみせた。

 

 

「ちょこまかと……汚らしい蝿め」

 

大きく開いた二機の距離。

苛立つオリビアを一夏は正面から見据えた。

 

唇を噛み、やるせない表情。

この一連の攻撃で分かった。

オリビア・ウォルシュは、巻き込む事を一切躊躇していない。

あの威力の砲撃を立て続けに受ければ、観客席がどうなるか明白だ。

 

 

「そんな砲撃を撃ち続けたら、どうなるか分かっているんですか」

 

「そんなもの知ったことか。男がISに乗れるようになる事を阻止出来るなら安いものだ───!」

 

「子供だっているんですよ…!」

 

「それがどうしたと言っている!下劣な男が私に人道を説くかッ!!──そんなもの、何の役にも立ちはしない!」

 

「っ…」

 

叫ぶオリビアに対し、一夏は強く奥歯を噛み締めた。

 

理解はしていた。

憎悪に突き動かされている彼女が言葉程度で止まる筈がないと。

加えて織斑一夏は大切な人を殺されたことなど無い。

結局、唯の正論しかぶつけられないだろう。

 

 

(でも、だからって見過ごせないだろ!)

 

 

強く雪片弐型を握る。

このままでは彼女は更に罪を重ねていくだろう。

それだけはハッキリとしていた。

 

「それなら──」

 

「?」

 

一夏がポツリと呟く。

余計な感傷も無用な同情も彼は自覚しつつ、息を吸う。

───だからあの時、決めたんだ。

『それなら────オリビア・ウォルシュは───』

 

 

 

「──俺が止める!」

 

 

 

言葉と同時に───白い機体は駆け出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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