IS 灰色の向こうに   作:ズーキー

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『お誕生日おめでとうー!』

 

パァンッ!とパーティークラッカーが一斉に音を立てた。

幾つものクラッカーが並ぶ中、頭から紙吹雪を被る織斑一夏の姿がそこにはあった。

 

場所は織斑邸。

キャノンボール・ファスト襲撃からはや三時間が過ぎようとしていた。

 

「お、おう、サンキュ」

 

主役の少年は困惑を隠し切れずにいた。

なにせ人数が人数である。

最初から来る予定だった弾達中学の同級生とその繋がりだけでなく、代表候補生達、生徒会、新聞部部長──と大人数と化していたからだ。

 

リビングがいつになく狭く感じる。

頭についた紙吹雪を取りながら、一夏は昼間との落差に驚いていた。

 

「もう少し喜んでもいいんじゃないか。英雄様」

「その呼び方はなんかなぁ」

 

オレンジ髪の少年が意地の悪い笑みを浮かべる中、一夏は苦々しい表情になる。

それは世間の彼への評価でもあった。

 

『砲撃姫』との戦闘。

その顛末が全世界に中継された結果、一部メディアでは彼の事を持ち上げるように──早くもそう(英雄)と持て囃されているのだ。

 

しかし、彼としてはこの評価があまり好ましくなかったらしい。

 

閑話休題。

一夏は先程のリアクションの理由を口にした。

 

「思ったよりも人数が多くてビックリしてる」

「ああ、リビングが人で溢れ返ってるしな。というか──把握してなかったのか?」

「実際見るとってやつだ」

 

なるほど、と流星は片手に持ったお茶を飲む。

オリビアの処遇等の話は今するべきではない。

と、そこに見慣れたツインテールがやってくる。

彼女は腰に片手を当て、呆れたように溜息をついていた。

 

「相変わらず切り替えられてないわね。主役なんだからそこはサッと切り替えなさいよ。はいこれ、プレゼント」

 

もう片方の手にあった丼がゴトリとテーブルに置かれる。

中で揺れつつ存在を主張するスープ、共に揺れる黄金色の麺にチャーシュー、メンマ。

煮卵にまで目をやった辺りで一夏は手作りの拉麺だと気が付いた。

 

「おお、拉麺か!しかも手作り!美味そうだ」

「麺も手作りか。凄いな」

「まあね。(あたし)からすればお手のもんよ」

 

男子二人の賞賛を受け、胸を張る鈴。

ふっふーんと得意げな彼女を他所に、ムッと蘭は口を尖らせる。

───鈴の恋愛事情は粗方知っている蘭であるが、それはそれ。

一夏の心が鈴に傾かないなんて断言出来ない。

故に対抗心がメラメラと彼女の中で燃え上がるのだった。

 

「あ、あの!一夏さん。私もケーキを焼いてきました!」

 

手作りのチョコケーキを小皿に切り分け、一夏のもとへ。

 

「おお、蘭か。折角大会に来てくれたのになんか悪いな。途中で滅茶苦茶になっちまったし…」

 

「い、いえ!かっこよかったです!ほ、ほら!ケーキをどうぞ!」

 

「おお、まるで市販のケーキみたいだ!いただきます───美味い!…スポンジはココアベースだな。今度レシピ教えてくれよ」

 

「は、はい!」

 

パァァと笑顔になる蘭を見て鈴はやれやれと溜息をつく。

プレゼントを渡そうと待機しているセシリアやシャルロット達も、蘭の後方に確認出来た。

気を遣ったのか流星はソファから立ち上がり、部屋の隅側へ。

鈴も拉麺を渡し終えたからか、彼と共に移動した。

 

「仲がいいんだな、蘭と」

「あの子が見てられないだけよ」

「ハイハイ」

 

得意気な鈴を流星は軽く流す。

二人とも彼に誕生日プレゼントを渡そうと集まる女子達を眺めつつ、お茶を啜る。

セシリアが一夏にプレゼントに選んだ物は、ティーセットであった。

 

「セシリアのティーセット(プレゼント)、エインズレイ?──のだよな。確か相当な額だった記憶が……」

 

「見るからに高そうなプレゼントだから一夏が一瞬固まってたわね。というかあんたどうして詳しいのよ」

 

「前に長々と解説され──して貰ったからだな」

 

あー、と鈴は視線をティーセットからセシリア本人へと移す。

恐らくは紅茶の淹れ方を聞きに行った時だろう。

誇らしげに語るセシリアの姿が目に浮かぶようであった。

 

して視線はそのままセシリアの右腕に。

ぐるぐると包帯で巻かれた上固定されている。

活性化再生治療を駆使すれば全治一週間程ではあるが、大怪我には違いない。

だがセシリアはこの誕生日会に無理を通して参加した。

それ程彼女にとって一夏の誕生日は大事だったのだろう。

 

 

「流星…鈴、ここに居たんだ…」

 

そんなことを考えていると、すぐ近くから声が聞こえた。

声の主は簪。

エプロンに三角巾の姿である。

 

「見ないと思ったらキッチンに居たのか」

「皆で誕生日会用のご飯を作ってた。おやつも…」

 

「いまみーもひと口食べるー?」

 

キッチンの方から本音が慌ただしく走ってくる。

焼いたばかりのクッキーが入ったバスケットを彼女は持っていた。

バターの香ばしい匂いが食欲を唆る。

 

「コラ本音、先に食べたら駄目でしょう」

「あう。お姉ちゃんのケチ〜」

「…」

 

虚の手刀が軽く本音の頭を小突く。

ついバスケットに手を伸ばしていた流星はスっと何事も無かったかのようにその手を引っ込めた。

 

「とりあえず私達は一夏君とそのお友達に配ってきますね。ほら本音、行くわよ」

「はーい」

 

虚はそう告げると本音を連れてその場から離れる。

流星はふと思い出したように周囲を見回し、ある少年の姿を探す。

 

すぐに赤い髪にバンダナをつけた少年を見付ける。

どうやら友人達と談笑しているらしい。

 

────ニタリとオレンジ髪の少年は笑みを浮かべる。

色々と普通でないにしても、彼はれっきとした男子高校生。

普段巻き込まれる一夏関連とは違い、思うところはあるらしい。

 

「どうしたのよ、流星」

「悪い顔してる……」

 

「──少し面白い事を思い付い───ごほん、なんでもない。虚さん手伝いますよ」

 

「「!?」」

 

怪訝な表情を浮かべる鈴や簪には目もくれず、彼は虚と本音の方へと小走りで向かう。

目標は虚と弾を二人で会わせる事。

友人達や本音の注意を此方に引く必要があるが、果たして────。

 

 

 

 

 

 

 

ひと段落着いたところで、一夏は自宅の外に居た。

厳密には自宅近くの自販機前──足りなくなったジュースを補給すべく出向いている。

他の者が行こうとしていたのを『して貰ってばかりでは』と無理を言い、代わってもらったのだ。

 

缶ジュースを両腕に抱えながら、彼は物思いに耽る。

 

(にしても色んなものを貰ったなー)

 

皆の用意したプレゼント多種多様なものであった。

シャルロットの腕時計やセシリアのティーセット、箒の用意した着物。

ラウラのサバイバルナイフには流石に驚いたなぁ、なんて思いつつも皆祝ってくれる事が彼には嬉しかった。

こんなにも沢山から祝われたのは、初めてだ。

 

薄暗い夜道。

自販機前の街灯が彼の周囲を明るく照らしている。

ガコン、と缶が落ちる音。

彼はそれを自販機から取り出し、手提げ袋に入れる。

 

思えば入学からここまであっという間だった。

最初はどうなる事かと思ったが、今は充実した日々だと自負している。

 

だからこそ、脳裏に非日常がチラつく。

今後もあのように亡国機業(ファントム・タスク)が襲撃してくるのだろうか。

セシリアの腕の怪我を思い返し、一夏は自然と拳を握りしめていた。

 

(今考えるのはよそう。折角の誕生日会だしな)

 

人数分の飲み物は買い終えた。

一夏は袋の中を見て、缶ジュースの数を数える。

不足はない。

 

 

そうして彼が自販機の前を立ち去ろうとした───瞬間だった。

 

 

「!」

 

人の気配に気が付き、一夏は即座に振り返る。

彼の視線の先、自販機に照らされた明かりの外に人影があった。

 

ここは公道だ。

人が出歩くのは普通である。

 

ただし、直前まで余りにも静かで──不気味だった。

 

「気付いたか───。そこまで間抜けでも無かったか」

 

人影が声を発する。

明らかに一夏に向けてのもの。

声の主の顔まではハッキリ見えないが、シルエットからは大人に見えない。

声からしても少女と見るのが妥当だろう。

 

聞き覚えのある声。

カチリと一夏の中でスイッチが入る。

いつでも対応出来るようにISにも意識を向けながら、彼は問い掛けた。

 

「誰だよ。顔を見せろ」

 

「ハッ──」

 

相手は恐らくかなりの手合い。

亡国機業(ファントム・タスク)の手の者の可能性がある。

警戒心を強める少年。

 

少女が明かりの方へと踏み出す。

その顔を見て───少年の思考は一瞬で消し飛んだ。

 

 

───見間違える筈がない。

ありえない。しかし、少女のその顔は余りにも見覚えがあった。

 

 

「千冬……姉───?」

 

「違うな」

 

辛うじて言葉を出した一夏を見て少女は鼻で笑う。

なんだ知らないのか?と嘲笑うかのように、口元を三日月に歪める。

 

 

私はお前だ(・・・・・)、織斑一夏」

 

「なにを、言って……」

 

「そして、名は織斑マドカだ────」

 

混乱が極まる思考を無理矢理落ち着かせようと、一夏は試みる。

しかし眼前の少女の容姿がそれを阻害した。

長く感じる瞬きの間。

 

グルグルと巡る思考の合間を縫うように────少女は拳銃を取り出したのだった。

 

 

反応が遅れる。

 

 

如何にISがあったとしても、そんな隙は──致命的だった。

 

「っ───!」

 

一夏な思考が無理矢理現実に引き戻されるも既に遅い。

発砲音は耳に届いていた。

 

 

「!」

 

「チッ」

 

少女の──マドカと名乗った少女が舌打ちする。

突然空中で静止する弾丸。一夏の前に割り込む銀髪の少女。

刹那───一夏の後ろの暗闇から銃弾がマドカへと飛来した。

 

マドカは軽やかに二発躱し、三発目をナイフで弾いた。

 

 

「やはり来たか」

 

苛立った様子のマドカの前にゆっくりと姿を現す流星。

彼はサイレンサー付きの拳銃を構えながらラウラの隣へと出た。

 

「それはこっちの台詞だ、エム(・・)。いや、自己紹介通り織斑マドカと呼んだ方がいいのか?」

 

「!サイレント・ゼフィルスの搭乗者か!?」

 

流星の言葉を受け一夏は少女へと再度視線を向ける。

やはり何度見ても、昔の姉にそっくりであった。

 

「そうだ。昼間は世話になったな」

 

──年齢は15~6程だろうか。

一夏の思考は冷静さを取り戻しつつ──、眼前の少年がエムの素顔を知っていた事に気が付く。

一方でマドカの視線はオレンジ髪の少年へ。

銃口を向けられる中、彼女は愉しそうに笑う。

 

「織斑マドカ。何が目的だ?」

 

「なに、ただの挨拶だ。邪魔が入ったがな」

 

オレンジ髪の少年の問いにマドカは淡々と答える。

あくまでその言葉に嘘はないだろう。

殺す目的ならば動揺後の初撃にISを用いた方が確実だからだ。

 

 

「さて、どうする。私を捕らえるか?」

 

 

彼女の背後の暗闇。

そこには音もなくシールド・ビットが浮かんでいた─────。

 

 

「ッ」

 

一夏は息を呑む。

 

一瞬でも気を抜けば閃光が何処からか飛来する。

ここは市街地。初撃を凌いでも大きな被害は免れないだろう。

 

織斑マドカは一夏だけでなく、流星にも相当な殺意を向けている。

戦闘が始まれば、間違いなく殺し合いになる。

 

 

オレンジ髪の少年は表情一つ変えずに隙を窺っている。

ラウラは相手の行動に対し、最善手を打つべく備えていた。

 

 

高まる緊張感。

 

「はっ………滑稽だな」

 

睨み合いの最中、マドカはトン──と地面を蹴った。

背後の暗闇へと消えていく少女の身体。

 

 

「───待てッ!」

 

 

一夏が叫ぶも返事は無い。

 

まだ聞くべき事が山ほど残っているというのに──と焦燥に駆られながら一歩踏み出すも、既に少女の姿はなかった。

 

 

ラウラはISで周囲を見回し、安全を確認する。

流星も拳銃をしまいラウラや一夏の方へと振り返った。

ラウラは影投影ディスプレイにレーダー反応を映し出す。

 

 

「逃げられたようだな。レーダーでは未だ捉えられる距離だが、追うのは無謀だな」

 

「同感、追うのはナシだ」

 

「……」

 

落ちた缶ジュースを拾い、流星は一夏の方へ。

目の前に来たあたりで缶ジュースを差し出す流星に一夏は怪訝な目を向けた。

 

「流星はアイツが──サイレント・ゼフィルスが千冬姉そっくりだって……知ってたのかよ。知ってて黙ってたのかよ……?」

 

「顔が似てる事は知っていた。けどそれだけだ。俺もあの顔以上の事は知らなくてな」

 

「…そうか。悪ぃ、疑って…」

 

流星の回答を聞き、一夏は少し俯く。

取り繕ってはいるが、どうやら内面は思ったより動揺しているらしい。

無理もない。

唯一の肉親と敵の素顔が全く同じだったのだ。

 

流星は軽く溜息をつく。

 

「気にしてない。それより一夏。今日の主役がそんな顔して戻るつもりか?」

 

「…!そうだな」

 

その言葉が一夏を気遣ったものであることは言うまでもない。

一夏も一旦息を吐き、気持ちを落ち着かせた。

 

「…二人とも───せっかくの誕生日会だし皆には今日あった事を黙っててくれないか?明日には話すからさ──」

 

「分かった。嫁の意見を尊重するのも夫の務めだ。それに夫婦だけの秘密というやつも悪くない」

 

「俺をナチュラルに省くな。一夏、俺は先に戻るよ。軍人サマには悪いが、念の為楯無には伝えておく」

 

──む、と口を尖らせるラウラ。

目の敵にしている楯無に秘密(と言える程でも無いが)を知られるのが、気に食わなかったのだろう。

オレンジ髪の少年は当然素知らぬ顔。

 

彼は一夏に缶ジュースを渡し終え、すぐさま織斑家に向かって歩き出すのだった。

 

 

 

 

 

「あら、お邪魔だったかしら?」

「──ルナね。丁度休憩に入ったところよ──」

 

薄暗いホテルの一室。

ベッドの腰をかけ、絡み合う女性達のもとへ少女が訪れた。

金髪の女性は髪をかき分けて黒髪の少女へと視線を移す。

片腕がその女性には無かった───。

 

「してやられたのねスコール。言ってくれれば手伝ってあげたのに」

 

「ありがとう。でも各国の要人の中から特徴と一致する候補数名は確認出来た──後は絞り込むだけよ。本来ならもっと情報を集められる算段だったけど、多分向こうも把握していたわね」

 

「──来玖留が遺した幹部会の情報ね」

 

「ええ」

 

ルナの言葉にスコールは頷く。

ベッドの隅に移動した彼女の恋人は、少し不満そうにバスローブに身を包む。

スコールもまた近くにあった上着を羽織った。

 

ぽすりと少女は近くの椅子に身体を預ける。

 

「──にしても一夏お兄ちゃんの成長は凄いね。まさかオリビアを倒しちゃうなんて。この成長速度ならもしかするとマドカお姉ちゃんにも───」

 

 

刹那、不意に暗闇から何かが飛来した。

最低限の空気を割く音。

少女の顔の真横を通過して、ナイフは壁に刺さっていた。

投げた主が暗闇から姿を現す。

 

織斑マドカはルナを嘲笑うように見下ろしていた。

 

「ISと一体化すると力量の差も分からなくなるらしいな」

 

「そう?貴方も試してみればいいのに。──挨拶は済んだの?」

 

「済んださ。しかしあの様子からして何も知らされていなかったらしい。所詮ぬるま湯に浸からされた存在だな」

 

一夏の様子を思い出しながら呟くマドカ。

アレならば殺すのは容易い──彼女の笑みにはそんな考えが張り付いていた。

 

オータムは横目でマドカを見る。

話しかけた先はスコールだ。

 

「あんな好きに出歩かせていいのかよ?」

 

「確かにあんまり好き勝手にされちゃ困るけど、きちんと条件は課していたわ。それに今回は更識楯無もISを酷使した後よ。エムを短時間で仕留められる者がいないから、許可したの」

 

「ならいいけどよ」

 

渋々納得するオータムを見てスコールは微笑ましそうに笑う。

マドカはお構い無しと言った様子で部屋を後にする。

 

 

「つれないねー。やっぱり織斑千冬以外興味無いのかしら」

 

「いいんじゃない?貴方も今宮流星を取られたくないでしょう?」

 

「そこは心配してないの。だって流星は強いもの」

 

自信満々に語るルナ。

ハイハイとオータムは呆れながら、部屋の冷蔵庫からドリンクを取り出す。

 

「で、リタの時と違ってルナならアレを殺れそうか?そっちの人格は負荷が凄いんだっけ」

 

「そうね、反応は完全に私が上になった。元々身体能力も私が上だから分はこっちにあるね」

 

少女の話を聞きながら、オータムは飲み物を一気に飲む。

よっぽど喉が渇いていたのだろう。

飲み終えると純粋な疑問を口にした。

 

「お前はISと融合しててアイツは同調……だったか。同調してるって確認は取れたのか?」

 

「うん、取れたかな。この体本来の人格の私だからそこは以前より察知出来るの。彼、廃人にならずにISと『同調』してた。私と違って垣根は弄ってるけど、個の境界が曖昧にはなってないわ」

 

「ハッ──多くの国が犠牲を出すだけだったのに、無茶苦茶だな」

 

オータムは悪態をつく。

違法に行われた実験──その成功例がまさか普通の人間から生まれるとは誰も想像しなかっただろう。

 

オータムの質問に答え終えたルナは静かに考える。

ISは膨大な情報の集まりでもある。

それと融合した少女は、内に人格(リタ)を宿した。

正確には元のISの人格と、ルナ元来の要素が混ぜ合わさったものではあるが───結果は変わらない。

 

──時に膨大な情報は人格を形作る。

 

(『時雨』から感じたあの厭な感覚───多分あれも何かの膨大な情報───)

 

ともすればとルナは考えを進めた。

あくまで机上の推論、勘でしかないものを思い浮かべながらリタ(・・)は微笑むのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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