練習がてら書かせてもらった小説なので至らぬ点がたくさんあります、許せ
小さい頃は歌のように誰とでも仲良くなれて、自分が成りたいものすべてになることができると思っていました。
そうやって友達たくさん作って、マンガみたいな幸せな恋をしてママみたいに笑顔で結婚するんだと、それができると信じていたのに、それが途方もなく難しくて私には無理だと言うことを知ったのはそんなに遅くもない頃です。
それでも生きなければならないことには思わず幼馴染に八つ当たりする頃もありましたが、今では落ち着いて新しいことをやってみようと扉を開いたのはつい先日のことです。
話すだけ、そう軽い気持ちだったのですが………。
「うぅ……大丈夫、なのでしょうか」
予定の時間が刻一刻と近づいてくることに喉が渇いてくるのを感じて、先ほどから水を飲んでコップを置いてはすぐに渇いてまた飲むを繰り返してしまっています。
そんなときに手元に置いておいた携帯が震えました。見てみると幼馴染からメールが送られていて、それを見て私は元気が出てくるのです。
「全く、不器用なんですから」
自分もそれどころでないでしょうに、がんばれとだけ書かれたメールに少しだけ勇気をもらって、私はやっと来た時間に従って始めるのです。
私、ルカ・イングリット……いえ、シャネルカ・ラビリットというバーチャルユーチューバーの1ページ目が。
☆ ☆
【初配信】シャネルカ・ラビリットなのです!よろしくなのですよ!【あるてま】
チャンネル登録者数 481人
思った以上に視聴者が多かったことに驚きながら、納得もしていました。
私の前に同じあるてま所属の仲間である何人かがすでに初配信をやっていて、そのどれもが成功、着実にあるてまというグループのファンを増やしていたのです。
それがまたプレッシャーではありましたが、私はやるときはやる子、勇気を出してやるのです。
「みなさん初めまして!シャネルカ・ラビリットなのですよ!」
始まった
お?
兎娘キタ!
元気だな
つかみは上々だったみたいで、思っていた以上に明るいコメントが流れてくるのでそこにまず安心です。
コメントの流れが思ったより速いとか、流していたBGMが少し大きかったとか、そんなちょっとした問題があったりとはしたものですが、大きな問題もなく自己紹介に入ることができました。
「まずは自己紹介なのですよ!」
用意していた大まかな自己紹介のメモをばれないように見ながら、事故もなくしっかりと自己紹介をすることができました。
まさかメモを誤爆するなんて物はありませんし、噛みまくることもありませんでした。
配信タグをその後決めましたが何かあるわけでもなく、普通にかっこいいなぁと思った物を決めさせてもらい、事前に募集していたマシュマロ返信になりました。
とても楽しみにさせてもらっています そこでシャネルカさんにこの人オススメというメンバーを 聞きたいです
マシュマロ ❏〟 |
「楽しみにしてくれてありがとうなのですよ。シャネルカ的にはみんなおすすめだけど一番入りやすいのはヴェンデットくんだと思うです、安定感抜群なのですよ」
ヴェンデット・ハルキオンくん。
名前は忘れてしまいましたがどこかの国の第一王子という設定の人です。
その初配信はキャラがとても定まっていてその安定度はすごい物でした。
熟練の配信者レベルだったしな
配信初めて(プロ)
男に興味はない
「初配信であそこまでできるってとってもすごいのですよ」
初配信なのにこなれたように回していた様子は尊敬に値するレベルでした。
ですのでキャラについてのアドバイスをもらったりしていたのですが、あの人はとても話しかけやすくて助かりました、教え方もとてもわかりやすかったですしね。
「それじゃ次なのですよ」
ラビリットさんはどんな配信やっていきたいですか?
マシュマロ ❏〟 |
「んと、とくには決めてないですけど、みんなでわちゃわちゃしたいのですよ~。あるてまのメンバーでコラボとかもしたいのですけど、しばらくは無理そうなのです?」
配信全然慣れてないから、絶対ミスしますし……。
ちなみに一番最初にコラボするなら誰?
コラボ見たい
期待してる
「コラボするならなのです?うーん、神夜姫さんとはやりたいのですよ」
妖狐のお姉さんみたいな見た目の神夜姫咲夜さん。
あんまり深く話したことはないのですが、結構仲良くできそうだなという直感を感じたのですが、なかなかSっ気のある変な人でした。
あれ?私Sっ気の持つ人と好んで仲良くなりたいってちょっとやばいのでは?…………まぁ、同じ仲間ですからね、そういうことにしておきます。
「それじゃ次行くですよ」
早速質問です できるだけでいいので他のあるてまメンバーの印象教えてください
マシュマロ ❏〟 |
「雑ですけど箱庭さんは本当に自由人だったのです、世良さんは結構押しが強かったのですよ、相葉くんは苦労人になりそうなのです、ヴェンデットくんは配信に関して教えてもらっていたので先生みたいに思ったですよ、来宮さんはなんか優等生?っぽかったのです、神夜姫さんは仲良くできる気がするのです、朱音さんはなぜなのでしょうかライバルになる気がするですよ!」
そうやって届いたマシュマロを返して、気が付けばもういい時間になっていました。
思った以上に時間が過ぎるのが早くて、とっても楽しい物でした。
「そろそろいい時間なのですよ」
終わらないで
残念
毎秒配信しろ
「むー毎秒は無理なのですけど、楽しかったからいっぱい配信したいのですよ」
コメントも優しいものが多くて、これなら続けられると思いました。
まだ、終わりたくないなとも思えるぐらいには私はこれが好きなんだなと。
「それじゃあ、おつキャロット~♪」
おつキャロット
おつー
お疲れ様
【初配信】シャネルカ・ラビリットなのです!よろしくなのですよ!【あるてま】
チャンネル登録者数 537人
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「ふぅ……できました」
失敗はしてないはずです、ちょっとしたミスはあってもそこらへんは新人ということで見逃してもらえると思います。
でも、今はそれ以上に思うことがありました。
「楽しかったですね」
願わくば、この時間がもっと続きますように、なんて。
しっかりとした小説を書けるようになりたい……。