クソ雑魚メンタルなTS娘はマッマの所為でVTuberデビュー   作:totto

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15話 コラボって唐突だよね

 朝起きてTwitterを開いたら、僕が投稿した切抜き動画がバズっていた。

 最初の投稿以降、通知が来ない設定にしていたので今まで気にしてなかったが予想以上の反響。

 

 

 ↺九津々海さんと九坂かかえさんと執仕ベルさんとその他がリツイート

振上シロネ@Vワールド3期生 @shirone_huruue

 カッコイイ・・・かっこよくない?

 惚れた

 

 本編は↓

 htt〇s://www.youtube.c〇m/〇〇〇〇〇

 

 @82  ↺1,2万  ♡1,9万

 

 

 ↺九津々海さんと九坂かかえさんと執仕ベルさんとその他がリツイート

振上シロネ@Vワールド3期生 @shirone_huruue

 僕、た・・・食べられるの?

 

 本編は↓

 htt〇s://www.youtube.c〇m/〇〇〇〇〇

 

 @91  ↺1,1万  ♡1,8万

 

 

 ↺九津々海さんと九坂かかえさんと執仕ベルさんとその他がリツイート

振上シロネ@Vワールド3期生 @shirone_huruue

 えっ告白・・・?(ドキッ

 

 本編は↓

 htt〇s://www.youtube.c〇m/〇〇〇〇〇

 

 @121  ↺1,5万  ♡2,2万

 

 

 上から音町アリア、花崎メメ、世闇イズモ、の順番。

 そして、やっぱり百合百合した奴が一番伸びてる。

 

 3人のチャンネル登録者数も、3万人前後だったのが既に4万人を超えていた。

 

「くぅぅぅぅぅ、やった!」

 

 自分の推し活動が役に立てている実感が湧いてくるね!

 もちろん本人達の良さがあってこそだけど、それを後押し出来たという事実はエクスタシーにも似た幸福感がある。

 

「いやーーーVTuberに成ってよかった!成ってなかったらここまで伸びてないだろうし」

 

 最初の理由はどうであれ、結果良ければすべて良し!

 

 ガチャッ

 

「シーローネーたーーーーーん!」

「せめてノックはして!?」

 

 ナニとかしてたらどうするのさ!……ぼっ僕にも性欲というモノがあってね……その、ゴニョゴニョゴニョ…………。

 だからノックは必要だと思うんだよね!!!

 

「大丈夫よ、私は気にしないから」

「勝手に心の中読まないで!?あと気にしてよ!!!」

 

 本当に親であるとか抜きにして、エスパーかその類なのではと疑っちゃうよね……。

 

「それよりも、コラボをオーケーしてくれてありがと♪ギューーーー」

「ミャア!お母さんくっ付きすぎくっ付きすぎ!嬉しいのは分かった、分かったから」

「もう、本当に分かってるのかしら。このお母さんのマリアナ海溝よりも深い愛を」

「ワッ、ワカッテルヨー」

 

 こんな女か男か分からなくて扱い辛い僕をここまで愛して育ててくれたのだから、その愛が深い事は知ってるけど素直にうなずくのは恥ずかしい。

 代わりにギュッと抱き返しておく。

 

「もう、素直じゃないんだから♪それより、コラボは何がしたい?」

「え……ん~~~特にはないかなぁ」

「じゃあお母さんが適当に決めるわね」

 

 そう言ってルンルンで部屋を出ていくお母さんを見送る。

 この時の僕はまだ知らない。コラボ当日、僕は多少なりとも口出しをしておけばよかったと後悔するのであった。

 

 

 

 朝から襲撃があったけど、アーカイブなど見て時間を潰しながら大学へ向かう。

 今日は音町アリアこと御街(おまち) 明奈(あきな)と同じ授業の日。

 嬉しいような嬉しくないような、なんとも言い難い気持ち。

 

 推しているのは音町アリアであって明奈じゃない。でも中の人だからそれはアリアであって……うぅ……実際に会うのはまだ2回目だし緊張する……あんなに綺麗なお姉さんに話したり出来て嬉しくない訳じゃないけど、訳じゃないけど!

 

「うぅぅぅ……緊張する…………今日は休もうかな」

 

 向こうに着いたら、絶対に近くへ呼ばれるよね……。

 この間のカラオケは、身バレと連れ去りの緊張から解放されたという安心感と、歌っていればいいだけだったから何も考えなくて良かった。

 でも今回は違うし……。

 

 なんて考えているうちに講義室。

 中に入れば案の定、僕を見つけて自分の隣を指さす明奈。

 僕は断頭台に上る気持ちで1歩ずつ進んでいく。

 

(はやせ)ちゃん会いたかったよ!ギューーーーッ」

「ミャ!!!!」

 

 抱き着かれる気がしていたから、口に手を当てといて正解だった……。

 なんでお母さんといい、抱き着いてくるのだろう。お胸が当たってうれし……大変けしからんと思う。

 

「ねえ湍ちゃん、授業終わったあと暇?」

「ひっ暇じゃないけど……」

 

 配信予定はないけど推しのアーカイブ観たり、また切抜き動画作ろうと思っていたから予定はギッシリ。

 

「でも配信予定はないよね」

「うっうん」

 

 流石同期。ちゃんと把握しているみたい。

 

「じゃあいいよね、この後ちょっと付き合って。オフコラボしましょ」

「ミャ!?」

「いいよね?ね?ね?」

「ひゃっひゃい……」

 

 あまりの圧に負けて頷いてしまった……陽キャ強ひ……。

 こうして、またしても明奈に連れ去られることが決定した。

 

 

 

 授業が終わるとガッシリと手を掴まれ逃げられなくなった。

 何で分かったの?

 

「さあ、行きましょ♪レッツ」

「ミャァァァァァァァ…………」

 

 僕は連れ去られる牛のごとく引きずられ(ドナドナされ)ていった。

 大学を出て、なぜか見覚えのあるカラオケに着く。これって以前コラボしたカラオケ屋さんだよね。という事は、またカラオケオフコラボなのかな。

 明奈は一言店員に伝えるとスタスタ奥へ入っていく。すると、そのまま1つの部屋に入っていくではないか。

 

「みんなお待たせー!」

「待ってたよーーーー!」

「私達もさっき付いたばかりだからぁ、そこまで待ってませんよ」

 

 引きずられて入ってみれば、聞き覚えのある声が。

 

「という事で、連れてきました振上シロネこと乙倉(おつくら) (はやせ)ちゃんです!」

 

 明奈はそう言うと僕を自分の前に引っぱり出した。

 

「これがリアルシロネちゃん!んんん~~~~~~~~かわゆ過ぎるよおおおおおおおおお!スリスリスリ」

「ミ゛ャ゛ア゛!?」

「ああぁ……リアルシロネニウムです…………やっぱりぃ生が一番効きますね……」

 

 なんで抱き着かれてるの!?なんで悲鳴で恍惚とした表情してるの!?

 抱き着いて来たお姉さんからは、フローラルな良い匂いと柔らかいほっぺたとか、そこそこ実った胸の感触が!感触が!

 僕は嬉しいやら恥ずかしいやら、兎も角、訳が分からないまま硬直していた。

 

「ミャ、ミャァァァァァァァああああァァァァァァァァァァァァァ……」

「ほら、イズモ。急に抱き着くからシロネがフリーズしちゃったじゃない。あれほど急にはダメだよって伝えたのに」

「めんごめんご。余りの可愛さに、つい衝動が抑えきれなかったよー」

「私としてはぁ、そのままでも良いんですけどね」

「まったく、メメは本当にシロネの悲鳴好きだよね。私も好きだけどさ」

 

 ようやく抱擁が解除され、思考も少し戻ってきた。

 あれ、なんか聞き覚えのある名前も出てきてた様な……?

 

「イズモに……メメ……?」

「正解ですよぉ」

「そうだよーーーーー!ダキーーーーッ!」

「ミャアアアアアアアアアアアア!?」

 

 なんでまた抱きしめてくるのおおおおおおおお!

 優しそうな見た目のお姉さんなのに、やることがアグレッシブしぐるううう!

 

「ほら、イズモいい加減抱き着くのをやめな。話が進まないから」

「残念……もっとシロネちゃんを堪能したかったのに……」

 

 あっようやく剥がれた!

 

「フゥーフゥーフゥー!」

 

 僕はすぐさま明奈の後ろに回り込み、優しそうなお姉さんを睨みつける。

 最近の女性はこんなにもアグレッシブなの!?コワッ!胸柔らかッ!

 

「ほら、イズモがやり過ぎたせいで小動物化しちゃったじゃない」

「ほんとだ……ごめんよー悪気が有ったわけじゃないんだよ。ゆるしてシロネちゃん」

 

 そう言って謝ってくる。

 というか、先ほどから呼ばれている名前からして本物?

 

「ほっ本当にイズモ……?」

「そうだよ!」

「……そっちはメメ?」

「本物ぉ、ですよ~」

 

 声も同じだし、どうやら2人とも本物のようだ。

 

「な……なんでイズモとメメがここに?もしかしてこの前のオフコラボってこれの事?」

「本当はシロネと2人っきりが良かったんだけど、そのこと話したらズルいって言われちゃって……」

 

 確かに言いそうだね……。

 

「ぼっ僕がここに連れてこられたのって……」

「私とメメちゃんがどうしても会いたかったから、アリアちゃんに頼んじゃった。驚かせてごめんね」

「無理言ってぇ、ごめんなさい」

「ごめんね。でも、今回はちゃんと運営に許可貰ってるからね!」

 

 そう言って頭を下げる3人。

 

「うっうん……」

 

 それにしても、あっちも推し、こっちも推し、そっちも推し!

 推し3人と同じ空気吸ってるよ、どうしよう!!!

 僕はそのことで頭がいっぱいで仕方がない。

 

「ここにシロネちゃんを連れてきてもらったのは、私達が会いたかったからだよ!さあ、もう一度出会えた記念に私とハグ!」

「ミャーーーー!?ムリムリムリムリムリムリムリムリ!!!」

 

 激しく顔を横に振る。

 そんなに僕の理性を削り取ろうとしないで!

 

「そっそんなーーーーー!それを何とか、えいっ!!!」

「ミャアアアアアアア!」

 

 こっち来た!

 咄嗟に逃げるも、さっき頭を激しく振っていたせいでフラフラする。

 

「ミャッ」

「おぉっと」

 

 倒れて椅子に突っ込んだとおもったら、柔らかいぞ……?

 

「イズモよりもぉ、私がよかったのですか?それにしてもシロネはぁ、大胆ですね」

 

 柔らかいソレは、そのままギュウっと僕を抱きしめた。

 

「ミャアアアア!?」

 

 柔らかいのはメメの胸だった!

 

「ミャッミャッミャッミャアアアア!」

 

 はっ早く起き上がらないといけないのに、なぜ起き上がれない……ってメメに抱きしめられてる!?

 

「あぁぁぁぁ、シロネニウムが染み渡りますね…………」

「ちくしょーーーーい!シロネたん取られたウワーーーン!」

「おーーよしよし、可哀そうに」

「アリアーーーーッ!」

「よし、早速配信だ!」

 

 

『《世闇イズモ/Vワールド》突発オフコラボ!3期生全員集合!!!《カラオケ枠》』

5,109人が視聴中

 

コメント:唐突ぅ!

コメント:告知ぐらいほしいw

コメント:3期生全員ってマ!?

コメント:全員ってことはシロネちゃんがまたもや!

コメント:(゜∀゜)キタコレ!!

 

「みんなーーーこんアリアー!音町アリアだよ~~~。今日は3期生みんなで歌っていくよぉぉぉおお!」

「うぉおおおお、こんズモーーー!3期生の世闇イズモデーーーース!シロネたんをメメちゃんに取られたよちくせうううううううう!」

 

コメント:略奪愛!?

コメント:草

コメント:lol

コメント:grass

コメント:草の草

コメント:ガチ恋勢の嘆き

 

「うへへぇ~、間近で摂取できるシロネニウムは最高ですよ~~~」

「ミャァァァァァァァァァァァ…………」

 

 うぅ、このメンバーの中で一番バインバインなお胸が……お胸が…………。

 

コメント:弱々しい泣き声w

コメント:マジでキメてるやべーやつもいるw

コメント:ガンギマリすぎぃいいい!

コメント:メメちゃんズルいぞ!

コメント:俺にもキメさせろ!

 

「シロネちゃんかわいいしぃ、小さくて抱き心地もいいですよーーー」

 

コメント:小さくてくぁわいい……だと!?

コメント:解釈一致

コメント:待ってくれ、今メメちゃんがシロネちゃんを抱きしめてる?

コメント:!?

コメント:!?

コメント:!!!!!!!!!(ドンガラガッシャーーン

コメント:↑おちつけw

コメント:メメシロてぇてぇ

コメント:あぁ^~百合百合してるんじゃ^~

 

「チキショーーーイ1番、世闇イズモ歌いまぁぁぁぁあああす!」

「よっ!ドンドンパフパフ!」

 

 こうして僕達の突発オフコラボは混沌のまま開始した。

 

「ミッミャァァアァァアアアアァァァァァアアァァァアァァァァ……」

 

 

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