クソ雑魚メンタルなTS娘はマッマの所為でVTuberデビュー 作:totto
イズモの熱唱に続き、アリアが歌う。
そして僕は、メメの膝の上で抱きかかえられているんですけど……?
スカートから伸びる太ももとYシャツ越しに伝わるお胸の柔らかさが、柔らかさがガガガガガガ。
時間が経つごとに僕の理性が削られていくよ…………。
「ねえねえメメちゃん、そろそろ私と変わってよーーー!」
「そろそろ私の番ですしぃ、仕方ないですね。ハイッ」
「ワーーーイ♪あぁぁぁシロネたんおかえりよーーーーー♪」
「ミャッ!?」
ヒョイっと僕は隣に座るイズモの膝の上に移された。
コメント:いとも容易く行われるえげつない行為
コメント:いとも容易く行われる百合百合な行為
コメント:いとも容易く犠牲になるシロネちゃん
コメント:↑草
コメント:草なんだよなぁ
コメント:ワロタw
「えへへへへ~~~生シロネちゃんだよーーー!ギューーーーーー」
「ミャァアァアぁああぁぁアぁあァァアアアア~~~」
コメント:今日はシロネニウムが豊作だーーー!
コメント:おめぐみじゃーおめぐみじゃー!
コメント:イズシロてぇてぇ
コメント:てぇてぇ
コメント:てぇてぇ
コメント:イズシロはガチ
コメント:捕食されているだけでは?
だからなんで抱きしめるのぉぉぉおお!
うれ、うれしいけど、むっ胸が、胸がああああああ。
メメよりも控えめだけど、ハッキリと存在を主張する柔らかみがギュッと背中に密着してくる。
「ミャッミャァァァあアァアァァあぁあぁぁあアアぁあぁぁァァァ……」
鳴きすぎて喉乾いた……疲れた……。
「~~~~~♪はい、って歌い終わったらシロネがグッタリしてる!?」
コメント:今まで何ごともなかったかのように歌い続けるの草
コメント:だがそこがいい
コメント:歌が好きなんだね
コメント:草
コメント:シロネちゃんグッタリしてるのかw
コメント:衛生兵!衛生兵!
コメント:メディック!メディック!
コメント:おぉ、勇者シロネよ死んでしまうとは情けない
コメント:ラスボス3人とか鬼畜過ぎぃ!
コメント:ラスボスw
コメント:もうシロネちゃんのヒットポイントはゼロよ!
「それじゃあ場も盛り上がったことですし、企画を行いたいと思いマーーース!」
「イエエエーーーーーイ!!!」
「いえぇーーーーーい」
イズモが声をあげると、アリアとメメが盛り上がる様に声を出す。
でも企画なんて知らない僕は周りのテンションについていけてなかった。
「それでは1つ目はコレ、変則~愛してるよゲーム~!説明はアリアちゃん!」
「任せて!このゲームは基本的に互いへ愛してるよって言い合い、先に照れたほうが負けのゲームですが、今回は私達3人がシロネに1人ずつ言って、一番反応が良かった方が勝利です!」
コメント:シロネちゃん大ピンチ
コメント:神企画
コメント:シロネちゃんの耐久力テスト
「はい、ありがとー!という訳で、順番に愛を囁くわけですが、順番どうしよっか」
「じゃあ私メメからでぇ、良いですかね」
何やらボケーとしていたら話が進んでいく。
なぜかイズモのお膝から降ろされたんだけど……?
コメント:wktk
コメント:ゴクリッ
コメント:俺達は奇跡の一瞬を聞こうとしている
コメント:神回
コメント:はよはよ
コメント:どうしようドキドキしてきた
コメント:↑お前が言われる訳じゃないだろw
コメント:なぜかこっちまでドキドキしてきたな
横に座っているメメは、僕の肩に手を掛けると身体を向かい合わせにしてきた。
見上げると、少し垂れ目気味な
「……みっみゃぁぁ…………」
間近でそんなに見つめられるとドキドキするよ……。
メメが少し前かがみになると、ゆるくカールした髪の毛が揺れて甘い匂いが鼻孔をくすぐる。
そして、メメの艶やかな唇がゆっくりと開いた。
「あ い し て ま す よぉ~~~」
脳に響かせるように絶妙な間をあけて語り掛けて来る。
「ミャぁあぁあぁぁあぁぁアぁぁァアアァァアァァァァ……」
言われただけなのに、一瞬で体中が熱を帯びた。
かっ顔が熱い……これがリアルASMR……!(錯乱)
「うふっ、シロネちゃんまっかっかぁ、ですね~」
「くぅぅぅぅう!聞いているこっちもドキッとしちゃったよ……!」
「メメの声は鈴が鳴る様な可愛らしさだから、少し囁く様に言われると破壊力抜群だね」
コメント:やべぇめっちゃドキドキした
コメント:もっと言われたい
コメント:ボイス販売まだですか
コメント:切抜き班はよ!
コメント:これは神回
コメント:あの戦闘狂のメメちゃんがこんなかわいい訳あった
コメント:これがいつも狂ったようにゲームしている子だとは思えない
コメント:これがギャップ萌えか・・・
「リスナーの皆さんもドキドキしちゃったようですね。さて次は、アリアちゃんと私どっちがいく?」
「じゃあ、私で!」
メメの座っていたところに、今度はアリアがやって来た。
「あぁぁぁ、何だか、いざとなったら緊張してきちゃった!」
アリアはそう言うと照れ笑いをする。
その姿は、まるで放課後の屋上で友達だった相手に告白する、気さくな少女のようだ。
「えっとね……………」
少し頬を染めて、俯くアリア。
少女のように恥じらう姿。それは今から告白するぞと言葉以上に物語っている。
しかし彼女の口からはまだ言葉は出てこない。その間、僕の心臓は徐々に高鳴っていく。
「……………………………愛してるよッ!」
「ミャッッッ!!!」
それは溜めからの不意打ちだった。
言われる言葉は分かっている。だからこそ、それがいつ発せられるのかドキドキしながら待っていたところへ、予期せぬタイミングで告白。
…………もうダメ、頭がパンクしそうだよ……。
コメント:いい・・・
コメント:ドキドキが止まらない
コメント:心臓破裂した
コメント:俺もだぞ
コメント:心臓の替えがあったから助かった
コメント:永久保存
コメント:ふぅ・・・
コメント:賢者ニキいて草
「メッメメちゃん、告白されちゃったよ!どうしよう!」
「イズモぉ、落ち着いてください。告白されたのはぁ、貴女じゃないですよ。確かに人のを聞くとぉ、ドキドキしますね」
コメント:ところでシロネちゃん生きてる?
コメント:息してる?
コメント:ずっとしゃべってないんだがw
コメント:これは耐えられないだろ
コメント:でも追撃あるってマジ?
コメント:オーバーキルだゾ
「あーーードキドキした!よし、ようやく私の番だね。はいはーい、アリアちゃん替わって」
「あいよー。いやーーー言うのもドキドキしちゃった」
アリアと替わって楽し気にやって来たイズモ。2人とは違い、気軽な雰囲気。
こっこれなら平気かな……?
「もうなんでシロネちゃんはこんなにも可愛すぎるの?」
「……え?」
なんで問いかけ?
そんな首を傾げられても困るのですが!
「最初はコミュ障で人見知り屋さんだから大丈夫かなって思っていたけど、みんなの事を気にかけてあげたり、コラボとかも逃げ出さないで一生懸命でリスナーさん目線で楽しんで貰えるようにしてて偉いし」
「うっ…………」
なんでこんなに褒められてるの?
さっきとは違った意味で顔が熱いんだけど……。
「初めての個人ボイスも沢山試行錯誤しているのが分かったし、とっても可愛かったよ。本当は直ぐに通話を繋げて感想を言ってあげたいぐらいだったんだよ。でも恥ずかしそうだったからグッと我慢してたの」
「はぅ…………」
コメント:なにやら早口が・・・詠唱?
コメント:ガチの告白現場
コメント:シロネガチ勢
コメント:ほんとシロネの事が好きなんだね
「それにこの間の切抜き動画もすごくて、あれのおかげでみんなのチャンネル登録者数も増えて凄かったんだよ。本当にありがとうね、私もこれからいっぱいいーーーぱい応援していくから一緒に頑張ろうね」
まるで今まで溜め込んできた想いを吐き出す様に語るイズモ。
その眼は本気のようで、込められた熱量が違う。
「愛してるよ」
溜めるわけでも、囁くわけでもない。
ただそこにある想いを伝えるだけ。
コメント:ガチのプロポーズ
コメント:これは優勝
コメント:ご結婚はいつですか
コメント:やっぱイズシロなんだよなぁ
コメント:もう夫婦では
コメント:愛してるよの言い方に貫録あったわ
「みゃ………………」
もう……むり………………。
僕の意識はキャパオーバーにより、ブラックアウトした。
世闇イズモside
「あわわわわわ!シロネちゃんしっかり!!!」
私は急に倒れそうになったシロネちゃんを抱きとめる。
顔を真っ赤にして意識はないようだけど、呼吸はしているから気絶をしているだけみたい。
「あらら~、顔真っ赤にして倒れちゃった」
「イズモちゃんのあれはぁ、もはやプロポーズでしたね」
「はうぅぅぅぅ……」
初めは普通に愛してるよって言うつもりだった。
でも、シロネちゃんを目の前にしたら溢れ出る思いが爆発。
自分でも思い出すと、ちょっと顔が熱くなる。
「とりあえず、優勝はイズモかな?」
「ちょっと反則気味でしたけどぉ、仕方ないですね」
「という訳で今回の勝者はイズモ!」
「あっありがとーーー……」
コメント:優勝おめでとう!
コメント:あれは優勝
コメント:ガチ度が違った
コメント:切抜き待ったなし
わっ私、大人数の前で同期の女の子にプロポーズまがいな事しちゃったよ……!
完全に放送事故だよおおおおおおお!
「とっとととという訳で、今回の突発オフコラボはこれにて終了したいと思います!おつズモ!」
「おつアリアー!」
「おつメメぇー」
コメント:いいのが聞けた
コメント:またお願い
コメント:おつズモ!
コメント:おつズモ
コメント:おつアリア
コメント:おつメメ!
コメント:シロネちゃん一言も喋らないで終わったw
【この配信は終了しました】
「ああぁぁぁあああやらかした!それも企画が1つしかできなかったYO!」
「それにしてもぉ、なかなかの熱いプロポーズでしたねぇー」
「それは言わないでーーー!」
前はこんなんじゃなかったのに……普通に愛してるよって言うだけのはずが、どうしてこうなったかな。
これがガチの最推しが出来た人の気持ちなのか!
「私がシロネの初めてだったのに……ちょっと悔しいなぁ…………(ボソ」
「んっ、アリア何か言った?」
「ぜんぜん!それよりもシロネが起きるまで暇だし、歌おう歌おう」
「じゃあ次はぁ、私が」
「よっ!まってましたぁー!」
「???」
確かにアリアちゃんは何か呟いたはずなのに、何で誤魔化したんだろう。
メメちゃんの歌にノリノリで合いの手を入れるアリアちゃん。
「まっ、いっか……」
私はそう言うと、膝の上で寝息を立てているシロネちゃんを見下ろす。
汗で張り付いた前髪を払い、頭を撫でるとスベスベして気持ち良い。
「こんなにちっちゃくて可愛いのに、私の1つ下かぁ……」
アバターも小さくて、髪の色や長さが違うけどそのままな感じで、背も胸も……うん、だがそこが良い!
実際に会う前から、こんなに可愛らしい声であざといぐらい魅惑的な反応。コミュケーションが苦手なせいで、どこか無防備で下着の色とか言っちゃうし、そんなところにハラハラするけど責任感があって、気配りも出来る良い子。
「実際に会ったら、予想以上に可愛いんだもん……ますます好きになっちゃうよ、えいえい」
頬を突けば童女の様に柔らかい。もっとムニムニしちゃえ!
「早く起きないと、頬っぺた食べちゃうぞーーー」
メメの歌をBGMにシロネちゃんが起きるのを待つのであった。