クソ雑魚メンタルなTS娘はマッマの所為でVTuberデビュー   作:totto

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6話 打ち合わせ

九坂かかえside

 

『《雑談配信》聞いて聞いて!《九坂かかえ》』

視聴者数9,298 ↑2191 ↓22

 

「みんなーーーこんちゃーーー!」

 

コメント:こんちゃーー!

コメント:こんちゃーー!

コメント:こんちゃー!

 

「挨拶ありがトゥッ!早速だけど、みんなは一昨日の3期生初回配信観た?」

 

コメント:もちろん

コメント:みたみた

コメント:観たよ

コメント:当たり前だよなぁ?

 

「さっきもシロネちゃんが配信してたから見に行ったんだぁ」

 

コメント:知ってるw

コメント:フラれてたね

コメント:玉砕で草

コメント:陰キャには眩しすぎたんや

 

「そうなんだよねーーー。コラボ誘ったらフラれちゃったぁ。だからもっと声かけて仲良くなったら、またコラボに誘っちゃうんだ!」

 

コメント:ポジティブすぎぃ!

コメント:諦めを知らない女

コメント:シロネちゃんがんば

 

 今回新たにVワールドに入ってきた新人ライバー《ライバーとはVTuberのこと》である、世闇イズモ、花咲メメ、音町アリア、振上シロネ。

 もちろん後輩だから、全員の初回配信やその後の配信も出来る限り観てる。

 

 みんな良い子で、シロネちゃん以外からは事前にディスコードのチャットで挨拶を貰っているけど、お話をしたことはないんだよね。

 初日はあたし達1期生と2期生が配信に登場しちゃうと、折角の後輩たちの見せ場が奪われちゃうから、見守るだけだった。

 

「本当は3期生の配信でコメントをすごくしたかったけど、マネージャーさんと同期に止められたから出来なかったの!」

 

コメント:草

コメント:草

コメント:草

コメント:やっぱり

 

「お前は目を離すとすぐ変な行動するから見張ってる!って、あきりんに事務所で抱きしめられながら大人しく配信を観てたんだよ」

 

 同じ1期生の塔道(とうどう)あきりことあきりん。

 普段は仲良くゲームしたり、オフで一緒にお出かけしたりしているんだけど、かかえは目を離すとすぐ何処かに行くからって良くあたしの手を握ってくる。

 ただ周りを見てたら、みんなが勝手にいなくなっちゃうだけなのに。

 

コメント:あきかかてぇてぇ

コメント:てぇてぇ!

コメント:あぁ^~

 

「せっかくだから、マシュマロを読みながらお話していこっか!」

 

『こんちゃーー!

かかえちゃんは3期生の中だと誰が一番気になりますか?

気になる理由もオナシャス! 』

 

「これ!こんな感じのマシュマロが多くて話そうと思っていたんだよね」

 

コメント:気になる

コメント:気になる

コメント:だれだろう

コメント:シロネちゃんじゃね?

 

「そうシロネちゃん!他の娘達も可愛いんだけど、あの悲鳴とかすっっっごく可愛くない?!」

 

コメント:わかる

コメント:毎秒悲鳴上げて

コメント:鬼畜過ぎて草

コメント:でも悲鳴かわいい

コメント:あの悲鳴は癌に効く

 

「あの悲鳴はクセになるよねー。3期生の中だと今一番チャンネル登録者数も伸びてるの見ると、やっぱりみんなも好きなんだね!」

 

 すでにシロネちゃんの悲鳴切抜きまとめ動画が上がっていて、あたしもちょいちょい聞いてる。

 

「ホラーが苦手って言ってたから、ホラーゲーム一緒にやりたい!そしていっぱい悲鳴を聞きたい!」

 

コメント:鬼畜か?

コメント:シロネちゃん逃げて

コメント:パワハラ現場

 

「違うよー!本人が嫌って言ったらやらないけど、楽しいリアクションしてくれそうだから、一緒にやったら楽しいかなって思っただけだよー!みんなだって悲鳴聞きたいでしょ?」

 

コメント:確かに聞きたい

コメント:確かに

コメント:天才か?

振上シロネ:無理ですごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい

コメント:本人降臨w

コメント:めっちゃ謝ってるの笑う

コメント:草生やし過ぎて密林になったわ

 

「あああああっシロネちゃんだ!まっててね、いまスパナつけるから……よし、ねえねえシロネちゃん一緒に遊ぼう?ホラーゲームじゃなくてもいいからさあ、ねえねえねえねえ」

 

コメント:あかん

コメント:また逃げられる

コメント:もっと、そっと行かないと

 

「シロネちゃんが好きなもので良いよ!」

 

振上シロネ✓:あの、その、先程の件を謝ろうと思いまして……ごめんなさい

コメント:ええこや

コメント:謝れてえらい

 

「別にいいよいいよ!遊んでくれたら、そんなこと気にしないから!」

 

コメント:逃げ道塞がれてて草

コメント:逃れぬカルマ

コメント:シロネちゃん、良い子だったよ・・・

振上シロネ✓:ごごごごめんなさいいいいいいい!

 

「えええええええええ!」

 

コメント:2連敗w

コメント:2回連続でフラれる女

コメント:そもそも3期生は同期以外とコラボできるの?

 

「あれ……?どうなんだっけ???」

 

コメント:知ってた

コメント:これは聞いてなかったか忘れたな

コメント:誰か助けてあげて

塔道あきり✓:まだできないわよ

コメント:あきりちゃん居るやんけ!

コメント:見張られてて草

 

「そっそうだったかな……多分聞いていないかなぁー……」

 

塔道あきり✓:一昨日も言ったはずだけど?

コメント:草

コメント:草

コメント:草

コメント:忘れてて草

 

「あっああぁぁぁ、確かに言われた気がする!」

 

 3期生の配信中に言われた気がするけど、観るのに夢中であまり聞いてなかった。

 確かにそんなことを言われたような気がしないでもない!

 

塔道あきり✓:配信終わったら通話ね

コメント:お説教部屋へGO

コメント:かかえちゃんいってら

コメント:どんまい

 

「うっ……あっ!30分経ったし、今日はこの辺で終わりにするね!おっつー!」

 

コメント:逃げたw

コメント:こっちもw

コメント:おっつー

コメント:おっつー!

コメント:おっつー!

 

【この配信は終了しました】

 

 

 

振上シロネside

 

「陽キャこわい……ガクガクガク」

 

 かかえ先輩の配信が終わって、コラボの件がうやむやになってよかったと安堵。

 同期といい、かかえ先輩といい、なんでこうもコラボを持ちかけてくるの?もっと相応しい相手が居るじゃん?

 

 3期生で考えると、まず皆声は良いのは当たり前。

 ハリのある高めの声で、お茶目な話し方でトーク力や企画力のある世闇イズモ。

 鈴を転がす様な可愛らしい声で落ち着きのある話し方だけど、3度の飯よりゲームが大好きな花咲メメ。

 笑い声や話し声は高めなのに、歌いだすとカッコ良さの混じるボイスで歌う音町アリア。

 

 まだみんなの素敵な一面を披露出来ていないのがもどかしいけど、配信ではきっと輝くに違いない。

 こんなコミュ障でクソザコメンタルな僕を誘うよりコラボ上手くいきそうなのに。

 

 ピョコンッ!

 

「ミャッ!……めっメッセージ?あっイズモからだ」

 

イズモ:明日やるコラボの打ち合わせしよう

 

「うぅ……やっぱりコラボしないとダメだよね……」

 

シロネ:わかった

イズモ:じゃあ通話投げるね

 

「うぇ!?つつつつ通話!チャットじゃないの!?」

 

トゥルルルルルルルル

 

「ミャアアアア!」

 

 驚いているのもつかの間、ディスコードから着信音。もちろん相手はイズモ。同期であり推しだよ!

 

「ハァッハァッハァッハッ、ゴクッ……もっもしもし?」

 

イズモ『もしもしー出るの早かったね。えらいえらい』

 

「うっうん……」

 

 以前、唐突に作業通話を入れられた時は20秒以上かかってからコールに出た。

 それを考えれば大した進歩だと自分でも褒めたい、むしろ褒めて。

 

イズモ『それじゃあ、明日の打ち合わせを始めよっか』

 

「そう……だね」

 

イズモ『も~~~また緊張してるの?」

 

「うぅ……だって推しだし…………」

 

イズモ『私もシロネちゃんの事推してるんだよ?こうやって通話出来てすごい嬉しいんだからね』

 

「うっ……はっ恥ずかしい……」

 

 推しに推しているって言わるとか最高かぁ?でもその所為で、さっきよりも心臓がバクバクしているし顔が熱い。

 誰もが推しに認知して貰えるのは嬉しいし、もちろん僕も例に漏れずすごく嬉しい。それが推されるとか嬉しさが天井突破する勢い。

 この間のコラボ配信でも聞いたけど、こう2人っきりで言われると破壊力が違う。

 

イズモ『もう()いヤツだなー!とりあえず話を進めるけど、マシュマロを使って質問を募集して、1時間程度の対談コラボしようと思ってるの。一応、後日にメメちゃん、アリアちゃんとも同じように対談コラボするんだ」

 

「行動力、すっすごい……」

 

 コミュ力つよつよすぎない?

 それよりも、同期同士の対談コラボ。これは視聴せざるをえない!是非ともゲリラで同時視聴枠を取ろう。

 

イズモ『一応こっちである程度の進行とか考えておくから、配信2時間ぐらい前から通話繋げて、もう一度打ち合わせしながら本番っていうのはどうかな?』

 

「わっわかった」

 

 なんという至れり尽くせり。そこまでしてもらうと逆に悪い気がする。

 

「そっそれなら、配信枠はイズモのチャンネルでやろう。発案自体、イズモだし」

 

イズモ『いいの?やったー♪』

 

 何故イズモが喜んでいるのか。

 コラボの際は、同時に配信枠を取るか、誰かのチャンネルのみで配信をするかに分かれる。

 同時の時はゲーム配信の時が多い。全員の視点を観たい、気になるライバーの視点が観たいという人向けの配慮だ。

 1人のチャンネルのみで配信するのは、雑談や対談、何かしらの企画配信の時が多い。配信画面でいろいろと視聴者を楽しませるためにレイアウトを弄るなどの操作が要求されるため、複数人で枠を取ることが難しい。

 よって、企画主催者が司会進行役になることが多く負担が大きいが、その分新規のチャンネル登録者が増え易い。

 

 現在のチャンネル登録者数順にすると、

 振上シロネ:約3.2万

 世闇イズモ:約1.8万

 花咲メメ:約1.6万

 音町アリア:約1.5万

 

 なぜか僕が頭1つ飛びぬけた数値になってしまった。

 考えられるのは、初回配信のインパクトの差なのかな……。嬉しいような嬉しくないような、そして何よりも申し訳ない気持ちになる。

 

「あっそうだ、よっ良かったら配信開始前の待機絵、描こうか?」

 

イズモ『いいの!?本当にいいの!?』

 

「ミャッ……!」

 

 イズモの大声に驚いた。急に大声を出してどうしたのだろう。

 そんなに喜ぶことかな?

 

「うっうん……イズモにすごい負担かけちゃってるし、それぐらい……」

 

イズモ『やっっったーーー!シロネちゃんの絵、とっても可愛かったから嬉しい!楽しみにしてるね♪』

 

「がっがんばる!」

 

 そして僕は通話が終わったあと、直ぐにラフを描き始めた。

 推しの笑顔の為に!

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