第五艦隊の進むべき道   作:タビ・ラプターアンタレス艦長

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投稿が遅れてすみません。

学校が始まり、課題や就職活動で忙しくなったためなかなか書けませんでした。これからも多少投稿頻度が落ちると思います。





地球艦隊の本来の役割 (第13話)

地球防衛軍は敵の侵略を阻止したり、攻撃するだけではない。他に救難船の救出や騒動の鎮圧などもある。

ただいま第五艦隊は当初2週間の休暇を4日間縮めてパトロールに向かった。その1時間後、第五艦隊に救難信号が入った。

内容は地球艦隊所属の艦艇では無い船から攻撃を受けたということだった。攻撃を受けた船は冥王星や海王星、天王星、地球などを行き来する民間の貨物船すみれだ。つまり武装は愚か軍人すら乗っていない。容姿が画像で送られてきた。その容姿はあの星系連合の艦艇とほぼ一致していた。すみれが攻撃前に航行していた場所はおおよそ土星と天王星の丁度間。つまり敵の斥候がそこまで来ているということがわかる。敵はまだ1隻しか発見出来ていないことからまだ大部隊がいると踏んで第五艦隊に出動要請が来た。第九分艦隊からフォレッサル級超弩級戦艦母艦を1隻だけ借り、それ以外と新造艦を残し出発した。地球に最低限の戦力を残しとくこと。もし増援が必要になった時に呼ぶためでもある。

 

第五艦隊はワープを終え目標中域到着した。そこには情報にあった通り救難船がいた、外見だけでかなり損傷しているのがわかる。破損しているのはエンジンのみで爆発の危険はないと判断した。だがそれでも危険なのは変わりないため慎重に乗員を回収し、船体を戦艦空母で最も中から装甲が分厚い部屋に保管した。部屋と言っても、すみれの船体の長さは90m。そしてすっぽり入りまたお釣りが来るくらいだ。ちなみに搬入の指揮をしているのはフォレッサル級艦長のライナス中尉だ。あとはすみれを固定すれば終わりだという所で・・・

 

「ソン少将より通信です!」

 

オペレーターがそういった。

 

「司令、エリア29-5に不明艦隊を観測しました」

 

「規模は?」

 

規模が分かれば対策が取りやすい。

 

「はい、第1艦隊に匹敵するぐらいかと思われます」

 

「思いのほか少ないな」

 

「そうですね」

 

「報告感謝する、作戦行動まで待て」

 

「ハッ!」

 

当初想定していた数よりもかなり数が少なかった。そこで副長が、

 

「司令?どうしますか?」

 

「そうだな・・・」

 

今考えているのは2つ。殲滅か逃げるかだ。

 

「逃げるのが得策かと」

 

は作戦参謀長が、

 

「私も賛成です」

 

本当は今ここで敵を殲滅するのが得策だが、今は軍人以外に民間人もいる訳で彼らを無事地球に送り届けるという任務が我々にある。

 

「よし!全員準備出来次第逃げるぞ!」

 

「ハッ!」

 

逃げることになった。

逃げる時多少の戦闘はあったもののこちら側の損害は軽微、その際星系連合の艦艇を1隻持ち帰ることに成功した。その後地球に持ち帰り調査することが決まった。

 

その間・・・現在第四~第六分艦隊、第九分艦隊、新造艦がアステロイドベルト付近を試験航行していた。新造艦でもあるアストラーデ艦長アルデンヌ・アンスバッハ准将。アストラーデβ艦長はグランツ・エルドリッヒ准将。試験航行の内容は新造艦の全火器使用などだ。火力に関しては主力艦隊のみで見るとアンタレス改2に次いで2位、3位に入る。

 

第五艦隊主力艦隊

1位 アンタレス改2

2位 アストラーデ

3位 アストラーデβ

4位 春蘭型

5位 アンドロメダ級

 

となる。

 

その頃、地球に残された第五艦隊主力と他分艦隊は訓練に励んでいた。今回の内容は上陸降下作戦及び降下部隊援護だ。この作戦には何十パターンも存在する。このパターンを慎重かつスピーディーに行う。今のところは順調である。

 

話を主力艦隊に戻す。逃げることになった第五艦隊主力艦隊は現在と逃走中だった。ただ単に逃げているだけではこちらが損傷を被り損なので後退しながら攻撃を加えることにした。その攻撃の役割は第五艦隊D級部隊のみん中将と第一分艦隊のキュー中将だ。元々はみん中将だけであったが、そこでキュー中将が名乗りを上げたため急遽決まった。理由は不明だ・・・。

後退しながら攻撃を加えているが個体差で後退速度が大幅に違う。最も早いのは駆逐艦などの小型フリゲート艦等、遅いのは弩級戦艦などの大型戦艦に分類される。のでそんな彼らを一定の速さに保つために考えられたのが量産型A級が牽引ビームを繋げて引っ張ることだった。駆逐艦はかなりの速度が出せることから大丈夫だということになったが巡洋艦クラスからはそうされることとなった。流石に弩級戦艦などはA級1隻では対応できないので2~4隻が行う。

 

「敵艦隊に拡散波動砲発射よーい!キューにも伝えろ」

 

「ハッ!波動砲発射よーい!キュー中将にも伝えろ!!」

 

D級部隊が敵艦隊に向かって波動砲を撃った。どうして撃てるかと言うと牽引ビームを使って後退しているためD級部隊はエンジン出力などは一切使っていない。つまり波動砲を撃つ時 = 全エネルギー なのでエネルギーをほぼ使用していない今何回でも敵が追撃してくる限り波動砲を撃てるという仕組みだ。(ほぼとは波動防壁などだ。)

みん中将らの奮闘により敵艦隊の半数を撃滅。撤退を開始。こちらの被害は小破が多少という戦果で戦闘が集結した。第五艦隊は本来の目的であったすみれを地球に送り届ける任務に戻った。

 

すみれの乗員は無事に到着1度病院で検査をしてから各々家に戻った。アステロイドベルト付近で試験航行を行っていた部隊も戻ってきた。その後戦闘記録などの調査をし、即第五艦隊に配属された。アストラーデとβの艦長は引き続き両准将になった。両名はかなりの奇策家だ。そして前から他艦隊より転属希望もでていたのでこれを機に配属。アストラーデは主力、βは第九分艦隊に配置された。同時進行で主力を襲った謎の艦隊の調査も行われていた。ただその正体はすぐにわかった。撃沈した艦艇の残骸から星系連合の艦艇と判明。今まで見られなかったことから新型か、それ以外と判断した。

 

地球連邦に星系連合のことを秘密裏に調査していた部隊がある。

 

『武蔵』

 

???「司令。例の調査結果が帰ってきました」

 

???「そうか、見せろ」

 

???「やはり司令が予想していた通りでした」

 

???「そうか...、直ちに総司令部と第五艦隊司令部に報告だ」

 

???「ハッ!」

 

 

武蔵とは大和型戦艦の3番艦だ。1番艦は大和、2番艦は銀河。

1番艦の大和は現在時間断層にて大幅改修工事を行っている。

銀河は現在、ガト戦役時にガトはアケーリアス文明の力を使って活動していた。その力の源を調査する役割を担っている。ちなみに大和も改修工事が終了次第こちらに合流することとなっている。

3番艦の武蔵は、先程説明したように星系連合について調査をしている。先程話していた2人は・・・

 

武蔵艦長/地球連邦調査諜報機関第一課将校

リアム・ローガン少将 42歳 男性 189cm

 

武蔵士官/地球連邦調査諜報機関第一課将校

カーター・グレイソン准将 31歳 男性 185cm

 

大和と銀河の艦長は・・・

 

大和艦長/地球連邦調査諜報機関第二課将校

ジャック・ノア少将 45歳 175cm

 

銀河艦長/地球連邦調査諜報機関第三課将校

アルロ・ルイス少将 46歳 181cm

 

つまり大和型の乗員は皆、地球連邦調査諜報機関の将校ということだ。

 

彼らはエリートであり、周りからは調査しかできない無能共と思われているが、中身は全員が特殊部隊上がりの超エリート集団。

地球連邦調査諜報機関第一課は総勢100名程。

第二課と第三課も同様だ。

 

 

話が逸れてしまったが第一課が発見したのは第一~第八分艦隊の彼等がいかにしてこの世界に来てしまったのかの原因を見つけたからだ。まだ完璧な確証はないと言っていたがほぼ当たりだろう。ちなみに第一課は第五艦隊。第二課は第一艦隊と第二艦隊、第三課は第三艦隊と第四艦隊だ。

 

"第五艦隊総司令部"

 

「司令、彼等がこの世界に来てしまった理由がわかったのですか?」

 

「あぁ、第一課が発見した」

 

「どうやってですか?」

 

第一課は星系連合の調査をしていた。そこで発見したのは星系連合の艦艇は一定のものがないと。つまり第五艦隊と似たように色々な形。大きさ。能力があった。そこからわかることは1つ。奴らは他世界の物体をこちらの世界に引きずり込むことができるということだ。

ただ本来はこちらに引きずり込んで味方に引き込むのが奴らの狙いだがその殆どを第五艦隊が先に引きずり込んでしまったら、ようだった。かなり幸運だった。これで謎の原因の1つがわかったことになる。第一課には感謝だな。

 

「今度は我々が反撃する番ですね」

 

「そうだな。倍で返してやろう」




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