魔法科高校の姫騎士~Alternative Order~   作:無淵玄白

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第12話『裏で蠢くものたち』

 二日目に入った勧誘期間―――今日もまたアーシュラとチームを組んで風紀委員活動に入る達也だが、アーシュラの『進言』を受けて一人で巡回に入っていた時だ。

 魔法の打ち合いをしていた2人の二年生―――1科生を制止しに入った所で、魔法のターゲットとしてエアブリットが達也に放り込まれた。

 

 ただの誤射にしては意図的すぎるものを避けたあとに、一緒になって逃げようとした2人に赤布が巻き付く。

 

「「「「へ?」」」」

 

 達也の追跡を邪魔する形で壁となった2年生まで声を上げたあとには――――。

 

 

「「ぎゃーーーぁああああ!!!」」

 

「ご機嫌よう! 愚か者の末路、辺獄にようこそ!! 私のゴスロリッシュで第一地獄カイーナのごとき痛みを覚えているのですねぇ!!

 ついでに言えば、額に『肉』とか『僕バラバラ』『ミンチ・キロ100円』とでも書きましょうか。実に―――愉悦♪ 

『ロッキー』がサンドバッグ代わりに叩いてくれるかもしれませんしね。やっておきましょう♪」

 

 そりゃ戦闘機のパイロットが演習で撃墜された時の恥忍びである。

 

 ともあれ怒涛のごとく叩きこまれたツラネの言葉と、芋虫の蛹のように近くの木に吊り下げられた2人の先輩たちの様子は、激しく身を捩ってもどうにもならないことから次第に大人しくなる。

 

 そして太くて青々と葉を生い茂る木から降り立ち、土を払ったアーシュラは―――。

 

『愚かなる卑劣漢の末路』と書かれた木板を根本に置いて、首さらしのように放置するのだった。

 

 一種の前衛芸術のようになった様子に、『壁役』である男子生徒2人も口をあんぐり開けてから、どうしたらいいのか分からない様子。

 

「さっ、行こうか司波君♪」

「あ、ああ。けれどいいのかアレは?」

「拘束は十分間。額に肉と書いといたから大丈夫でしょ?」

 

 何でそれで大丈夫なんだろう。意味は分からないが―――何の抵抗もなく捕まった先輩方に少しだけ同情しておく。

 

 そしてアーシュラと達也が少し離れた所で、壁役が救助に入ったのだが―――。

 

「「ぎゃああむぐぐーーー!!!」」

 

 食虫植物よろしく赤布で拘束されて、芋虫4匹となりてつるされるのだった。

 

「ちなみに言えば、あなた方が最初に捕まった連中と密談して司波君をハメようとしていたのは、既に情報がタレ込まれていたわけです♪ そこで一時間さらし者になりながら、己の行いがお天道様に顔向けできるか反省するのが―――『十文字会頭』の沙汰です♪♪」

 

 最初(はじめ)っからお前たちは『詰んでいた』。

 

 その情報を教えるために、芋虫2年生の額四人分に、十文字会頭の動画メッセージ付きのペーパーを貼り付けるアーシュラ。

 それにてうなだれる様子は、戦意喪失であった―――何度もリピートされる十文字会頭の喝入れの前に―――それは必然か。

 

「まぁ心の底から反省すれば、聖骸布は離れるんだけどね。教えてやんない☆」

「ヒドイ限りだ」

 

 そんな十文字克人 作曲、衛宮アーシュラ・司波達也 演奏による奇計を終えると巡回に入る。

 

「まさか二日目で、こうなるとはな」

「そりゃそうでしょうね。生意気な後輩がいるとなれば、シメてやれというのが日本の高校の伝統なんだから」

「圧倒的誤解―――とはいえ助かったよ、アーシュラ」

 

 ただ、先程のような、まるでいたぶることを是とする破戒的な様子のキミは見たくないと付け加えておき―――その日は都合30人ほどの2年生が、達也を闇討ちしようとして逆に芋虫になり、サイオン酔いになるのだった。

 

 その様子に―――

 

『2科のイレギュラーには赤布の羽衣天女が守護に付いている』

 

 などと言われていき―――。

 

「つまりワタシは司波君の守護月天!? 輪っかから便利な使い魔は出せないよ?」

「お前は何時代の人間だ? そして何故に疑問形」

 

 そんな『分かっている』やり取りに、データを渡すために訪れた生徒会の生徒会書紀(しばみゆき)は表情を固くする……。

 

 それを見た立華は、やれやれと思う。

 

「司波くんの気持ちはどうだかわからないけど、アーシュラは興味ないから」

 

「そうは言われても……むぅ―――」

 

「自慢の兄貴(ビッグブラザー)ならば、黙って見守るのも一つの在り方でしょ」

 

 深雪と同じ役職ながらも、深雪とは違ってキーボードの打鍵音を軽快に響かせる立華が怒るのは、チームを組んでいるアーシュラが確実にシャットアウトした上で下手人を拘束しているというのに、これ以上の死体蹴りを行おうとしているその心に対して。

 

 もう一つは万事を治めて白洲に引っ立てたアーシュラに対する侮辱であるからだ。

 

 などと―――立華の内心を正確に分かった人間など、この生徒会室には殆どおるまい。

 

 その言葉に嬉しくて、アーシュラは後ろから立華に抱きつくのだった。

 

「流石だよリッカ〜〜♪ 流石はワタシのマスター。絆値が爆上がり〜〜〜♪♪」

 

「絆礼装が出てくるまではまだまだかかりそうですけどね」

 

『フォウフォウフォウムズ〜〜〜』

 

 椅子に座る立華に抱きつくアーシュラ。そしてそんなアーシュラに抱きつくフォウくん。

 

 とんだオンブバッタの草むらでの様子の再現に、誰もが百合百合な匂いを感じるのだった。

 

「そう言えば剣術部の杉…桐原君、そろそろ謹慎が明けるそうよ」

 

 部屋での何気ない話題の転換を図った七草会長。

 

 

 ナイスですと内心でいう中条に対して、一年たちは考える。

 

「よく考えてみれば、あの人なにがしたかったんだろうか?」

 

「ホワイダニットで言えば、ただ単に剣道部が気に入らないからこその突っかかりだったとしか思えないけどね」

 

 騒ぎというか殺傷ランクが高い魔法を使用した桐原武明には、一種の部活動謹慎処分がくだされていた。

 

 そもそも肩を少し打たれていたので、腕があがらないところもあったのでいい休養になっただろう。

 

 その上で職員室の先生方と取った形だけの「調書」には、そんな風な文言が書かれているのみであった。

 

「問題は、何が「理由」で気に食わなかったかだろう?」

「それは君が良くわかっているんじゃない? 2科生で風紀委員の司波達也クン」

「……やっかみだとしても、なんでやっかむのか、だ」

 

 達也の呆れたような言葉に、言われてみればたしかにそうだと納得する。

 森崎との諍いから先入観を持っているかもしれないが、1科生主体の集団というのは選民主義的な『KKK』な面が強くて、ジャイアニズムの権化的な面が強いと思っている……だから剣道部に対してもだと思ったのだが。

 

「どちらにせよ1科と2科の対立は深刻なのよね……私は、この対立をどうにかしたいと思っている……」

 

 決意表明だけは立派な七草会長だが、最終的には―――何も「変わらない」だろう。

 

「……お二人はなにか意見はありますか?」

 

「特にないです。やりたければどうぞ」

 

「リッカに同文」

 

『フォウフォウ』

 

 立華とアーシュラの『考え』は、すでに摩利やあずさを通して七草にも伝わっているはずだ。

 

 それを考えれば、ここであれこれの講評をするのは避けた。

 

 避けたかったのだが、どうやら部屋の人間全てにそれが伝わっていたので、仕方なく2人は口を開く……。

 

「単純な話ですが、まぁ無理でしょうね。森崎くんみたいなのを全員粛正したところで、1科は2科を差別するし、その制度は入学時の成績で、全て固定化されている。

 だったらば、結果なんて『何も変わりはしない』。2科は惰性でしかカリキュラムと課題をこなせず、また1科は、その制度上の優遇―――教育機会の優越権を持ってこなしていき―――結果として、対立と差別意識は生まれるだけ。あとは魔法以外に価値を見出すだけなんじゃないですか?」

 

「……2人は、学校制度上どうやっても差別は生まれるっていうの?」

 

「だってそうじゃないですか。熟練した魔法師が直に就いた教育が確実に未熟な魔法師を上達させるならば、1科の方が優越意識を持つのは当たり前。そして、2科が必死になって得たものを鼻で笑って突き進む―――」

 

 最後の方の言葉で2科生を馬鹿にしたと思しき言動に深雪が渋面を作る。

 2科生全体ではなく、2科生にいる「兄貴」を馬鹿にされたと思ったことは、とりあえずどうでもいいのだが、藤丸立華は更に言葉を紡ぐ。

 

 それを受けた深雪の顔が青くなるのは痛快であったが―――。

 

「全能の超人に、尋常の世の誰もが恐れおののく魔人に、真なる意味での「デモーニック」に、その道を選んだならば、突き詰めればそういうことを目指す。目指すしかない」

 

「―――」

 

 顔を青ざめさせた深雪に悪い気など一切ないアーシュラと立華は続ける。

 

「魔法師にとって『目指す山』は、『一つ』しかないんだもの。その山の中腹にすら至れない『劣った存在』は、山から滑落して死亡するってのは間違いじゃない」

 

「目指す、山?」

 

「他の魔法師よりも『速く』『大きく』『硬い』術を編むことを強要されるならば、必然的に、そこで劣った連中が蔑まれるのは当然じゃない」

 

 それは単純化した見方だが、決してないわけではない話だ。

 魔術師からすれば、魔法師の見え方は随分と単純化されており、物事の本質を突いていた。

 

キミ(司波達也)みたいなレアケースを除けば、魔法師の在り方なんて、そればっかりが取りざたされている。

 だから「どうしようもない」。己の価値を認めないならば、最後には殴り合いの殺し合いでもやればいいんですよ」

 

「あまり怖いことを言わないで……じゃあ、この制度上の差別は何も変わらないと言いたいの?」

 

「―――『同じ道具』(CAD)での競い合いが評価基準ならば仕方ないじゃないですか。そこの優劣しか競っていないんですから」

 

 七草会長の嗜めも両名には響かない。徹底的に魔法師社会の価値基準にかみつくメイガス―――魔術師。

 

 彼らの見方を鼻で笑うには、彼らは―――魔法師よりも『魔人』であった。

 

「まぁ後日―――この『価値基準』は大きく覆るわ。士郎さんは魔術師としては「へっぽこ」だけど、衛宮の技法は、確実に2科を昇らせる……」

 

「ウチの父さん。あれでも『エルメロイ教室』の生徒だったもんねー」

 

「あかいあくまに付いていた従者ではあったけど、最終的には直に教導しちゃっていたもの。それだけレアスキルすぎて「放っておけなかった」んでしょ。

 まぁそれがアーシュラのお母さんに会いに行くために使われたとなれば苦虫を噛み潰すでしょうけど」

 

 などと、深刻な話から何故か家族自慢的なものを語られて、2科ではない1科生ばかりの生徒会では、どうしても2科の専門講師たる人のことを理解できないのだ。

 

 しかも、アーシュラの家庭事情に関してまで話が及ぶとクエスチョンマークばかりが浮かぶ。その中でも分かることは一つ。

 

 2科の現状だ。

 

 そして唯一の2科生たる達也は……。

 

「確かに衛宮―――士郎先生の授業は全体レベルを徐々にだが上げている」

 

 学内に衛宮姓が三人もいることに対する紛らわしさから訂正した達也の言葉を聞いた瞬間、数名を除いて驚きの表情を見せる。

 

「えっ? 初めて聞いたわよ! そんなこと!」

 

「会長に話したことはないですからね。それに2科生に友達いないんでしょう?」

 

 改革を志すわりには情報伝達が無いのは、2科に伝聞・噂などとして伝えてくれる友人がいないからだろうという言葉に対して―――

 

「2人みたいな嫌味なことを言わないで……」

 

 ―――否定の言葉が出てこなかったことで、魔法科高校にいる『目的』が他人と違うとはいえ、少しだけ達也は失望の念を覚えるのだった。

 

「まぁ会長自らこんな調子じゃ、キング牧師もエイブラハム・リンカーンにもなれやしないと思いますけどね。結び」

 

 結びの言葉のつもりなのかという最後の言葉とした藤丸立華の言葉。

 

(こうして扱いづらい部下であることをアピールすることで、ここからの離脱を図っているんじゃないだろうか)

 

 バレー部に入ることを願っていて、一応は届けも提出している藤丸。仕事自体は、深雪曰く達者以上にこなしてくれていて、中条先輩も大助かりであることは間違いないらしい。

 

 本人の望んだことではないが、与えられた仕事は確実にこなそうとするその姿勢は、魔術師という利己的な連中というには少しばかり違っていた。

 まぁ魔術師とてある種の社会性は必要だから、この姿勢は当たり前なのかもしれないが。

 

 そんな疑念を達也が持っていることを2人が聞けば……。

 

『あったまのいいバカってキミみたいなことを言うんだろうね』

 

 などと言っているだろう……。

 

 2人の真意というのは……『衝突・激突』は不可避であり、覚悟を決めておけということだった。

 

 あらゆる情報を精査した上での未来予測。

 アトラス院の高速思考・並列思考ほどではないが、このあたりのチェックは、慣れれば魔術回路に情報を走らせるだけでできる。

 

 2095年の現在でも、一部の魔術師が、科学技術の進歩を嘲笑する理由のひとつだった。もちろん精度や応用性が、持って生まれた魔術回路や、本人の才能に大きく左右されることは言うまでもない。

 

 それこそが現代魔法などという(まがい)い物を軽視して、現代魔法師が使うCADを無用の長物としている原因でもあった。

 ともあれ、警告はしておいた。後は、『こと』に対してどこまでマギクスが冷静に対処を果たせるか、もしくは―――それ以前に相手の懐に飛び込めるかだ。

 

 

 カルデア伝説の男。ゴルドルフ・ムジーク大師父のごとく。

「クロワッサン」を食べることでムジーク無双と化したマスター・ゴルドルフ。

 

 拳と拳を交えることで、友誼を結んだ神霊カイニスとの共闘を確約し、恐るべき機界昇華を果たしたオリュンポス十二神との戦いにて一助を得るかのごとく―――。

 

 ―――例え、敵であってもその懐に飛び込むことで相手との間に友誼を結ぶ―――。

 

 虎口に飛び込むことが出来るかどうか、だ。

 

 

 

 † † †

 

 

「ふむ。その一年生の技術…中々に興味深いな」

 

「はい。これがCADを使ってのことだけならば、軍事バランスを崩すものであることは間違いないでしょう」

 

「だからこそ見えぬように使っているのだろうな……」

 

 そこまでの新技術であればこそ、不可解な現象としてしか見られていない。だが目の前の男は、「裸眼」を用いてそのサイオン干渉による「消波現象」を見抜いた。

 

 だが、どういう原理かは……自分ないし自分の近傍に対して掛けられない限りは、解析は不可能だろう。

 

「不可能かね?」

 

「恥ずかしながら、自分一人ではどうしても―――彼には、一人の女子がサポート役として就いていますから」

 

 彼女の方が厄介だという一高の男子生徒の言葉を、団体のリーダーは疑わない。

 

(姫騎士アーシュラ・ペンドラゴン……カルデアの『ナンバーズ』にも登録されているイグジストライナー。忌々しい神秘の巨塊め……)

 

 魔法師たちが知らない闇の世界での暗闘において、あの少女は一線級の実力者として周知・認識されている。

 

 団体代表者も、協力者から見せられたものを最初は信じられなかったのだから。

 

「―――諦めるか。技術は欲しいが、どうせソイツもロクな人間には思えんな」

 

「と言うと?」

 

「それだけ高いスキルを持ち、副会長も熨すほどの力を持ちながら2科生の立場にいるということは、単純に考えれば、高度な知能犯……何かしかのエージェントということだ」

 

 魔法師社会は実力主義。尖ったスキルを持っている人間は、どこかでピックアップされて、誰かしらの耳に入るというものだ。

 

 この高度な情報社会で「己」を隠しきれる、隠蔽しきるということは、それだけでよほど「やましい」ことがある人間で無ければいけないのだ。

 

 

「―――完璧、完全に隠しきることこそが、一種の異常。中々に冴えた推理しているじゃねえか、ハジメ」

 

「そこまで大層なものじゃないですが、貴方のような百戦錬磨の大戦士に言われると、こそばゆいものがありますな」

 

 協力者が寄越した使い魔にして、神話・伝説を研究してきたハジメにとっては大戦士として知っている存在の言葉……。

 

 日本では、ロールプレイングゲームでもプレイしなければ、素人では分からないだろう、西欧では有名な大戦士。

 群発戦争前までは、ブリテンからの独立の象徴にもなっていた御仁が、ラフに椅子に腰掛けながら言ってきた。

 

「だが部下の、いや弟の情報を活かしきれないというのは、一軍の将としては無情だな」

 

「手厳しい……」

 

 だが、相手は危険だ。まぁ十師族といえども、自治会の代表生徒の前に引っ立てられたところで何ともないだろう。

 

「ここに来て以来、食客として何も出来ずにいたこと、心苦しかったんだ。いっちょオレが戦いの場に出よう。その小僧の実力測りと未知の技法とやら、確かめようじゃねぇか」

 

「―――いいんですか槍兵殿?」

 

「虎穴に入らずんば虎子を得ずとは、東洋の格言だがな、時には危険を冒してでも戦いに挑むことも必要だぜ」

 

 ただ単に「戦いたい」だけじゃなかろうかと汗混じりに思う兄弟だったが、このままあーだこーだと実のない議論をしていても意味はない。

 

 ならば状況に変化をもたらすためにも、大戦士を投入することであちらを混乱させるのも一つだろう。

 

「手勢は付けませんよ。いらないでしょう?」

 

「いらないと分かっていても、仮に助力はいらないと分かっていても、そうする前振りなり少しは気遣う心情を持てない者とは長続きしないぜ」

 

 余計な気遣い、気を回すというのも人によりけりだ。

 

 ただ、この戦士の逸話の一つにはとんでもないものがある。

 妖精女王メイヴによって自国の戦士たち全てが心身衰弱の呪いに掛けられた上で、メイヴの国コナハトの軍勢と一人で戦うことを余儀なくされたというもの。

 

 如何な大戦士、戦王といえども一人で戦うことは心細いのかもしれない。

 

「―――…出陣は明日か明後日になるとは思いますが、ご武運お祈りしています。光の御子」

 

「おう! 悪いが少しばかり体を動かしてくるぜ!! マスターから何かあれば、まぁ伝書を頼む」

 

 明朗快活な限りではあるが、戦を起こすという槍兵の言葉を皮切りに混乱は増していく……。

 

 

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