魔法科高校の姫騎士~Alternative Order~   作:無淵玄白

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考えてたネタの一つに、アーシュラの戦いぶりの影響で本戦モノリスもプリンセス・ガードに変更されて、それに渡辺摩利が出ることになって『霊衣』を求めて云々のギャグ展開も考えていました。

例としては、そういったものを求めた際に摩利が着るのは、『バーゲスト肉じゅばん』というサイドンレベルに引き上げるモノ。だとか、他校のプリンセスにも着せるために急遽『お鶴さん』『おっきー』がやってくるというネタもありましたが、まぁボツ。

長々と書くのもあれなので、この辺りで九校戦編は閉めようかと思いつつ、新話どうぞ


第90話『終結へ向けて』

事件は解決を果たした。新人戦プリンセス・ガード決勝戦における事変に関しては、恐ろしいほどに幕引きは鮮やかであった。

 

それは、現在キャビネットでニュースを見ている一高の強力な魔法師の面子でも、その――――――『誰か』がやったらしき、工作活動の手際に『恐ろしさ』を憶える。

 

 

「―――――あれだけのことがあったというのに。観客だって多くいたんだぞ……それなのに……ガス爆発に、細菌テロだなんて……」

 

事実を捻じ曲げたその報道に、渡辺摩利は驚愕する。

 

だが、九校戦の一高会議室に集まった三巨頭の内の一人。大柄な男、十文字克人は意見を異にしていた。

 

 

「神秘の世界の片肺『聖堂教会』のスタッフは、あちこちにいるらしいからな。特に吸血鬼騒ぎなんてものを収拾するには、この手しかなかったのだろうな」

 

克人にとっては、数年前にも見たことだ。カッコつけて言いたいわけではないが、世界の闇というものを垣間見た時だった。

 

これ以上は、魔法師の名家であっても、おいそれと手出しできない領域に繋がるのだから。

 

 

「……2日間の『後処理』は終わって、今日から九校戦再開……不謹慎だけどテンションあがらないわね」

 

熱狂が冷めたというか、吸血鬼の『ちゃちゃ入れ』があったからか、真由美は少しだけテンションがダウンであったりする。

 

というか、他校、ならび警備を担当していた国防軍の中には、真由美のような存在は多い。

 

2日前の大立ち回り、あの時に多くの魔法師たちを圧倒し、無力感を味あわせたあれは……。

 

やはり真実を知りたいと想う気持ちがある。何があれば『あそこまで強くなれる』のか……。

 

特に魔法剣士として、敗北感を味わいっぱなしの渡辺摩利は、真実を明らかにしたい想いが強いのだ。

 

「十文字、お前。六高の宇津見に対して随分と凄いこと聞いていたよな?」

 

「なんだ? セクハラとしてオレを告発するか渡辺?」

 

「いいや、お前がそう思った理由を改めて聞きたいと思ってな………。お前は士郎先生かアルトリア先生―――あるいは両方が英霊の分け身たるサーヴァントだと思っているんだろうと思ってな」

 

渡辺摩利から指摘されたことは、実は真由美も考えていたことだ。あの時、宇津見エリセに聞いたことは、そういうことなのだろうかと……。

 

素直に答えてくれるなどとは、克人とて思ってはいないし、未だに推測の範囲内ではあるが……それでも発想を飛躍させなければ、真実には辿り着けないのだろうと思っている。

 

嘆息一つしてから口を開く。

 

「まぁそうだな。俺や七草のような遺伝子操作された現代魔法師の感覚……遺伝的形質を信じた上でしかないが、やはり戦闘能力及び強大な魔力増産機能は―――どちらか。恐らくアルトリア先生から来ていると思っている。

そして、これはお前たちの方が詳しいと想うが、四月のブランシュ事件で、アーシュラが召喚した『円卓の騎士』の一人。サー・ギャラハッドは、アルトリア先生を『王』と呼んで『拝跪』していたそうだな?」

 

確かに図書館前に赴いた摩利と真由美などの一団は、各々で動く前に、アルトリアとあの盾の騎士の会話を聞いていた。あまりにも異常すぎる事態の連続で、あの時の頭の血の巡りは悪かったのかも知れないが―――。

 

「ああ……おい、十文字。ちょっと待て! それはつまり!!」

 

よく考えてみれば、符丁は既に示されていたのだった。

 

如何に伝説・伝承・神話・民話にさほど詳しくないとは言え、多くの創作物でも、『かの王』の名前、もしくはその武器や騎士たちの名前はオマージュ元として有名なのだ。

 

「―――俺達は既に、「宮本武蔵」という『女剣士』のサーヴァントを眼にしている。その剣腕ともどもな」

 

披露された推理に焦った摩利ではあるが、『実例』を出されたことで「色んな意味で」呻くしか無かった。

 

「並行世界論というのは、魔術師の間ではかなり『普通』のことらしい。近代に入ってからの人類史の普遍性というのは、曖昧なもので、俺達のような存在(現代魔法師)が生まれなかった世界というのもありそうだ―――同時に、宮本殿が『女』であるという世界も、な」

 

突飛な発想というには、あまりにも『状況証拠』は揃いすぎている。

 

「俺も世界の神話伝承などに特別詳しいわけではないが、それでも歴史としてこの島国の覇権を争った時代があることは知っている。そして……ブリテン島でも同じくな」

 

「……女性のアーサー王……」

 

「そういう『可能性』―――あるいは、人々の目には少年王と呼ばれたアーサーが『少女のような少年』に見えていたのかもしれんな」

 

「けどアーサー王は確かにすごい騎士かもしれない。私達からすれば眉唾な伝承とかを鵜呑みにしたとしても……あそこまでの戦闘力が必要な―――」

 

喉元まで出かかった言葉を引っ込める真由美。

 

そう。

 

現代と同じ感覚で裁けるモノではない。

 

つまり、アーサー王が生きていた時代のブリテン島や、大陸で戦ってきた相手。

 

ローマ帝国の意を受けて島に移住しようとする異民族サクソン人。

スコットランド、アイルランドに居を持つ巨人族の末裔とも言えるピクト人。

はたまた、ブリテン島にいた凶暴な幻想の獣たちは、魔法師が思いもよらぬチカラを持って、多くの人々の脅威になっていたのかもしれない。

 

あれだけの戦闘力を『必要』とするほどの……『敵』が。

 

そう考えると、あの夕食会での説明も、よりいっそうの真実味を帯びてくる。

 

同時に、その事実の奥深くを考えた時に……現代魔法師の『存在意義』(レゾン・デートル)がおぼつかなくなる。

 

「まぁ何にせよ。全てはまだ五里霧中の暗中模索だ。仮に、そうだとしても……まだまだ詰めきれていないことは多い」

 

そもそも、この考えとて推測程度でしかないのだ。

 

宇津見エリセが嘘をついている・ついていない。

 

どちらであってもアーシュラの生誕には不透明な点が多くなるし、その場合―――士郎先生もまた不可解な存在にも思えてくる。

 

正体を突き止めたと思ったらば、次の瞬間には違う迷路が彼らを思考の袋小路に誘う。

 

(まるで迷宮だ……)

 

知りたいと思う心を無碍にされているわけではないが、答え合わせまではまだ早いと言われている気持ちが、どうしても―――。

 

もどかしさを残しながらも、それでも今日を勝てばいいだけなのだ。

 

「今日の主役は摩利と十文字君ね。がんばって」

 

「ああ、十文字のモノリスの前に、優勝を決めてやるさ」

 

「もつれるような結果を演じても構わないぞ渡辺。一年とは言え一色も司波も強敵だからな」

 

ぬかせ。と返しつつ、ここまで来たらば本戦モノリスもプリンセス・ガードに変更してくれればいいのに、と想いつつも―――九校戦は再開するのだった。

 

 

「………」

 

もやもやする。いらいらする。むかむかする。

 

とめどない不快感が胸いっぱいに広がって、どうしても平静でいられない。

 

今日は待ちに待った九校戦の再開日。今日と明日で全てが決まる。

 

多くのアクシデントがあったものの、『魔法大学』からやってきた『新たなスタッフ』たちは、何のやましいことも無い人間ばかりで、何事もなく深雪のCADはチェックを入れられて、自分の手元に返ってきた。

 

そう。兄のお手製のCADだ。

 

全ての魔法コードも深雪専用に設えられた……正しくオンリーワンにしてナンバーワンのそれなのだが。

 

「………」

 

最近の兄のオンリーワンでナンバーワン……何よりも優先すべきものが、自分ではなくなっている気がしてならないのだ。

 

「深雪、調子はどうだ?」

 

「はい。問題なく―――今日の天候ならば……TOPを獲ることも可能ですよ」

 

「曇天は、確かにミラージ・バットでは最適なんだが、気持ち的には盛り上がらないな」

 

「ふふ。お兄様ってば、そのような物言い。『らしくない』ですね」

 

「……賢い選択だけが、全てにおいて正しいわけじゃないからな。兎に角、油断せずに行こう」

 

「はい」

 

兄の苦笑しながら返された言葉。

その胸に去来しているものは何なのか分からないが、それでもミラージ・バットは問題なくプログラムがこなされていき、飛行魔法を披露した深雪に驚きが起こりつつも、予定通りに全てはこなされていく。

 

下馬評通り―――というわけではないが、優勝・準優勝を奪った一高が得点では逆転を決めて、それでも翌日のモノリスコードで全てが決まる。

 

その間、衛宮アーシュラと藤丸立華……ならびに、その関係者たちは観客席及び夕食会に現れることは無かった。

 

 

その事実に、何かとやきもきしてしまう面子は多くて、そして翌日―――、モノリスコードの応援席においても彼女たちの姿は無かった。

 

 

「むぅ……まさか、ここまで姿を見せないとはな」

 

「2日間の休養―――、最後にあの子たちの姿を見た人は……?」

 

居並ぶ一高生たち……バイトでホテルに入っているエリカたちも含めての問いかけだったが……。

 

「多分、俺ですかね。あの戦いで立華が作った『虚数戦域』を地上に下げてから、カルデアのサーヴァントたちに保護されて―――それから数時間は一緒でしたから」

 

達也の挙手しながらの言葉に、その辺りの顛末はこちらからでも確認出来ていた。

あの後に、女子生徒が詰め寄る前に、サーヴァント・ギャラハッド卿が、アーシュラを保護したのだから……。

 

「確かに、アーシュラってば達也くんに身体を預けて寝こけていたもんね」

 

「からかいのつもりだろうが、その前のアーシュラはちょっと変だったんだよ。心配してしまうのは当たり前だろ。ルーシャナとかいう魔法剣士……恐らくサーヴァントの類を倒したあとに、死徒への誅殺……その前に宇津見さんと戦ってオレを守ってもくれたんだからな。疲れたのは当然だ」

 

「う、うん……ごめんなさい」

 

エリカも最初こそ、ちょっとしたからかいのつもりだった。達也の言葉通り。

 

そして改めて達也に、そう状況説明をされて少しだけ気圧される。ちょっと怒っているような調子にも聞こえるのは―――間違いないだろう。

 

「ならば司波。その後のアーシュラの姿は見たのか?」

 

「一応は、オレも同じく『国連管轄の病院』に運び込まれて、診察を受けていましたから……聞く限りでは、特に重篤な状態ではない様子でしたが……」

 

その後、診察を受けて病院から出たのだが、アーシュラは出てこなかったのだ。

 

「何故、軍関係の病院じゃないんだ?」

 

「多分だけど、そっちにはドクターの他に「聖堂教会」の「代行者」が詰めていたから、運び込まれる怪我人の中に『唇痕』があれば、それはグールから夜魔になることも有り得る。むしろ『死徒』なんてものが現れて、代行者たちが、ここまで『穏便』にことを済ませている方がおかしいんだよ」

 

何気ない摩利の質問の言葉に、顔を青褪めたままにとんでもないことを言うのは、その顔とは対象的な明るい赤毛をした明智エイミィだったりする。

 

渡辺摩利という先輩に対する物言いとしては不適切だが、それでもその言葉の意味を問うべく尋ねる。

 

「聖堂教会の代行者……藤丸から説明を受けていたが、そんなにまでも危険な組織なのか明智?」

 

「危険とか、ヤバいとか、そういう幼稚な言葉が何一つ通用しません―――とにかく、私の方からはこれ以上は言いたくありません。ただ一つ言えることは、反魔法主義の団体よりも純然たる『信仰』を持った彼らは、『バチ当たり』を殺すことに何の躊躇もしませんということです。

特に、神様の設計図を弄った人間は、末代にいたるまで殺し尽くす。例え、その人物たちがカトリックだろうとプロテスタントだろうとです」

 

この日本という国に生きているだけでは、欧州の生の感覚というのは中々に掴めないものだ。

 

更に言えば、昔からこの国の国民は、他国が覚えている危機感や社会感覚というものに共感しづらいという点が、悪癖としてある。

 

なにか重大なこと(・・)が起こってから、ようやくそういうことを他国人の学者から教えられて、説明させられて猛省と共に後悔する。

 

中には、そういう危機感を訴える学者に安易かつ低俗なことを言って怒りを買う―――学者と同じような『インテリ』がいるのだが。まぁ日本のインテリのレベルなんてのは、机上の空論レベルでしかないことなのだと顰蹙を買うだけである。

 

……ともあれ、エイミィの青褪めた顔を見ても大半は理解できていないようだが―――それでも聖堂教会の戦闘信徒の手際を見ていた連中もいたわけで、『あのチカラ』が自分たちに振り向けられる時もあるのだと、深刻な顔をしていたのだった。

 

 

「話がズレたが、聖堂教会が何かしらの『工作活動』をしていたとして、それと衛宮・藤丸がどう関わるんだ?」

 

「それは『樹海にあった寝床を潰していたんですよ』―――りっちゃん! えっみー!!」

 

久方ぶりに見た女子生徒2人は、疲れたような顔で部屋に入ってきたのであった。

 

衣服は一応、一高制服ではあるのだが……どこかズタボロであった。いきなりな帰還。連絡もなしに、どこをほっつき歩いていたのだと言いたい文句は、その身に纏う異常な魔力で霧散するのだった。

 

「樹海って青木ヶ原樹海に? 寝床って―――」

 

「当然、死徒ディープ・マンジュリカの『棺桶』をですよ。魔術師でいえば工房とも神殿とも言えますけどね」

 

勝手知ったる様子で椅子と机を引いてそこに座る2人。

疑問や質問は多いが……。

 

「……他に任せて良かったんじゃないか?」

 

「ダメですね。別に不幸自慢したいわけじゃないですけど、地元の魔術組織や混血の一族との『折衝』がありましたので―――まぁここいらは、ある意味ではどちらも不干渉でいきたい場所だったので、色々と政治屋たちとの渡りをつけていただいたというところですが」

 

その言葉の不可解さ。煙に巻くわけではないが、少しだけ分からないことが多いのだ。

分かるやつにしか分からない理屈……というか。

 

状況を見かねたのか、ホテルアルバイトとはいえ、一高の一員で古式魔法師の名家である吉田幹比古が説明を加える。

 

 

「えーとですね。藤丸さんが言いたいことというのは、この日本の魔術組織との取引というか暗黙のルールを遵守したということです」

 

「それは?」

 

「この日本における魔術組織は、西欧の魔術協会『時計塔』『彷徨海』『アトラス院』などのように、強大な組織連携が出来ているわけではないんです。

ただそれでも、ある程度の『厄介事』の解決には共通のルールが存在しているんです」

 

幹比古という『魔法師』の口からそういうことを言われたことで、どうにも現代魔法師は世間知らず(お上りさん)という感覚を覚えてしまう。

 

「地元で発生・来訪した『魔』は、自分たち、同じ『魔』で始末・処分する。

これこそが、西欧の魔術組織を排除してきた土着の魔術組織のルールなわけですが―――当然、今回の死徒騒ぎのように、『外部』からの横槍とか『協力』が必要な場合もあるわけですが、その前に折衝は必要なんですよ」

 

「――――――そんな組織が、この日本に存在しているのか?」

 

眉唾すぎて、そんな連中がいるというのに、何で魔法師の名家なんて連中が矢面に立たなければならないのだ。

 

色々と疑問と不満が渦巻くも、幹比古の説明は続く。

 

 

「中でも強烈なのは、皆さんの中には恐らく、どこかしらで聞いたことがあると想います。

巫条・浅神・両儀―――七夜。

久我峰・斎木・刀崎―――遠野。

滅んだ家もあったりしますが、まぁ……この辺りが代表的なところですね」

 

説明された家名の中でも反応が早かったのは、表の世界でもそれなりに稼いでいる家の出身だった。

 

「アサガミ―――もしや浅上建設や浅上女学院というのは!?」

 

「はい。退魔の血族の一つ、浅神家の分家筋が今の時代に生き残った姿です」

 

建設会社社長の息子だからなのか、気付いた十文字克人が勢い込んで幹比古に問いただして、肯定する。

 

「トオノ―――吉田君、それって日本の一大財閥『遠野グループ』の?」

 

「うん。混血の一族の宗主。総耶という街に根を張る遠野家……その通りだよ」

 

同じく財閥令嬢の北山雫が、そう言って確認を取ってきた。そんな四葉以上に隠れた一族がいたなど……本当に知らなかったのだ。

 

「細かな話をしていけば長くなりますが、あくまで『西欧文明圏』の魔術組織からしていけば、最初に話を通すのは『そちら』なんです。そして、出来うるだけ協調路線を取らせてもらいたい。当然、『こちら側』とてそのように勝手な理屈で『縄張り』(シマ)を荒らされるのは、気分が悪い―――今は、そういう感じでいいかな? 藤丸さん」

 

「100点満点の解説ありがとうございます吉田君。実際、そういった人々の『協力』や『監視』のもと、吸血鬼の『ねぐら』を浄化してきたんです……」

 

「そっか……じゃあ、『本当に大変』だったんだね。りっちゃんもえっみーも……」

 

吸血鬼のねぐらの浄化……その言葉だけで、エイミィと幹比古……少しだけ遅れるも克人は『理解』を果たして、痛ましい顔をするのであった。

 

「まぁ実質3日間ブッチした謝罪というわけではないですが、一曲弾かせてもらおうかと想いますよ」

 

少しだけダレていたアーシュラだが、それでもやるべきことをやるべく、アッドをバイオリンにして、調律作業に入るようだ。

 

「神経質な服部なんて、眼を離すとため息ばかり突いているからな。頼むぜ」

 

「副会長の胃に穴を開けるわけにもいかないからな。頼むアーシュラ」

 

辰巳と十文字からさんざっぱら言われた服部副会長が少しだけ呻くも、それでも最善手なのだと感じた服部は一礼をして―――そして、立ち上がったアーシュラはいつもどおりに一曲を奏でる……。

 

その一曲の影響を受けたのか前日の試合以上に調子をあげた一高モノリスメンバーが、押し寄せる敵を、今度こそ寄せ付けずに―――、一高は三連覇を決めるのであった。

 

 

 

 

 

 

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