君にもう一度会えるなら   作:ミケ猫

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はい! ミケ猫です

なんかサッカーの話になりかけてる
ような気がする…


3話 再会

「こっち!」「23番見ろ!」「裏のケア!」

 

グラウンドでは声が飛び交っていた

赤盟高校では県大会に向け、練習に熱が入っていく

今日は4月27日 初戦まで残り12日と迫っていた

 

赤盟高校は愛知県の高校で上位に入るチームである

去年は決勝で負け、全国大会には出られなかった

だから今度こそ行こうと皆意気込んでいるのだ

今は紅白戦の最中だった

 

修斗「こっち!」 

相手のマークを外し、中盤の底に顔を出す

「修斗!」

味方のCBはそれに気づき、縦パスを通す

後ろから相手が来ているのを確認し、ターンして

前を向く そこで足を出してきた相手に対し

ダブルタッチで突破し、そのままゴールまでの

最短ルートを通っていく

前には相手CBが2人と味方のチームの晴人がいる

これ以上進ませないと相手のCBがすかさず前に出る

晴人が相手DFが1枚いなくなり有利になる

晴人は少し横にずれパスコースを作ってくれた

晴人「はい!」

晴人にパスを出す 動き直し、もう一度パスを貰う

そのままワンツーで突破し、もう1人はルーレット

でかわす 

最後はGKとの1対1、冷静に股の間を通す

ボールはゴールに入っていった

 

 

 

 

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「最近調子いいな 吹っ切れたのか?」

紅白戦を終え、ダウンをしていると後ろから話し

かけられた

修斗「風間先輩 はい 自分に足りなかったもの

   が分かったんです」

話しかけてきたのはこのチームのキャプテン

仙洞 風間(せんどう かずま)先輩だった

CBの選手でさっき最初にパスを出してくれた人だ

 

風間「おぉ そうか良かったな 結局何が足りて

   なかったんだ?」

修斗「楽しむ事です 勝ちにこだわりすぎていて

   逆にその気持ちが邪魔をしてたみたいです」

風間「そうか どうやって気づいたんだ」

修斗「それは…」

 

やばい、これは言ったらめんどくさい事になる

先輩は恋バナ大好きで女子から告白された時は

質問攻めにあった事がある

何とか避けなければ…

心「女ですよ お・ん・な」

あ、終わった

風間「おぉ 修斗、遂に彼女出来たのか!

どんな子なんだ?」

心「それはそれはとても可愛い子でしたよ」

こいつ…

修斗「別にそんなんじゃないですよ」

風間「ちょっと、ゆっくり聞かせてもらおうかな」

修斗「終わった… 心お前後で覚えとけよー!」

 

晴人「かわいそうに… あれは長くなるぞ…」

 

 

 

 

そこから15分間捕まりました

 

 

 

 

 

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修斗「はぁ……」

ほんとに長い間質問攻めをされた 

最終的には先輩は理解してくれた

 

修斗「風間先輩あれがなければいい先輩なのに…」

俺は部室の鍵を返して、校門に向かって歩き出した

 

修斗「春咲のおかげだな…」

あの時以来、サッカーの調子はよくなっていた

彼女のアドバイスのおかげだ

修斗「またお礼だけでも言えたらな…」

そういえば彼女のLINEを持っていることを思い出す

近況報告し最後に ありがとう と感謝の気持ちを書く

誤字がないかを確認したあと送信ボタンを押した

修斗「これでよし…ん、何だあれ?」

正門にサッカー部の後輩が何人か集まっている

近づき、近くの人に聞いてみる

後輩たち「あそこに可愛い子が立ってるんですよ!」

後輩達はあそこですと指を刺す

そこには見覚えのある人がいた

修斗「あれは…」

後輩たち「修斗先輩知ってるんですか?」

少しなと答え、その女の子に近づいていく

彼女も俺に気づいたのか、途端に笑顔になる

修斗「春咲、ここで何してるんだ?」

佳奈「へへぇ 来ちゃった♪」

 

 

 

 

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修斗「何が来ちゃっただよ…」

佳奈「あはは… ごめんごめん」

 

机越しにいる彼女は両手を合わせて謝っている

俺たちは学校の近くにあるヨイゼリアにいた

 

修斗「はぁ… それよりあんな所で何してたんだ?」

佳奈「ちょっと大宮くんのサッカーしてるとこ

   見たいと思ってきてみたんだ」

修斗「ん? もしかして見てたの?」

佳奈「うん! 凄い上手くてびっくりしたよ!」

修斗「いや、俺よりもいっぱい上手い人はいるよ」

佳奈「でも私は1番大宮くんが上手いと思ったよ」

修斗「はいはい…ありがとうな やっぱり俺に

   足りなかったのは春咲の言った通りだった」

佳奈「もー 何回も聞いたよ それにさっき

   LINEでも言われたし」

修斗「言葉で伝えたかったんだよ」

そういうと彼女は「そっか」と微笑む

店員「こちらご注文の品となります」

頼んだものが運ばれてきた

修斗「取り敢えず食べよっか」

佳奈「そうだね」 

俺たちはそれぞれの頼んだものを食べていく

 

 

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佳奈「ほんとに家まで送ってくれるの?」

修斗「うん まぁ流石に夜遅く女の子1人で

   帰らせるのは悪いからな」

佳奈「ありがとう」

今の時間帯は9時頃、流石にこんな時間に1人で

家に帰らせるのはと思い、家まで送る事にしたのだ

 

佳奈「ねぇねぇ 大宮くん」

修斗「どうした?」

佳奈「大会とかってもうそろそろ?」

修斗「うん そうだけど…?」

佳奈「私応援しに行ってもいい?」

修斗「えぇ…何で?」

佳奈「そこまであからさまに嫌な顔しなくても…

   お願い! 折角知り合えたんだからやっぱ

   応援とかしたいじゃん!」

少し考える

修斗「…まぁ、いいよ」

佳奈「ほんとに?! 私絶対断られると思ったよ」

修斗「別に来なくてもいいんだけど?」

佳奈「…大宮くんのいじわる…」

俺たちはお互いの顔を合わせて笑い合った

 

修斗「まだ少し先だけど大丈夫?」

佳奈「うん! 予定開けとくよ 何日なの?」

修斗「5月9日の土曜日だよ」

佳奈「………よし、ちゃんとメモしといたよ!

ちゃんと応援しにいくからね!」

修斗「ありがとな」

佳奈「あ、そろそろ家に着くからここまでで

   大丈夫!」

修斗「分かった またな」

佳奈「うん 近くまで送ってくれてありがとうね!

   またね」

 

俺は来た道を反対方向に向かって歩き始める

修斗「…これは恥ずかしい所見せれないな」

1人暗い夜道で誰にも聞こえない大きさで

呟くのだった

 

 

 

 

 

 

次の日、後輩たちが昨日修斗先輩が女の子と一緒

にどっか行ったといろんな人に話したため

噂が広がり、また風間先輩に捕まってしまう事に

なったのはまた別の話

 




読んで頂きありがとうございます

修斗が佳奈に対し、心を開きはじめてるのが伝わってればいいな

次は赤盟高校の初戦の話になるかなと思います
では、また次回
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