「折紙ちゃんの所に行かなくていいのかしら?」
「だいじょうぶだよ」
「でも少し怪我したみたいやよ?」
「五河君の気遣いなんじゃないかな?」
「みどりや、はずかしいから言わないで、」
「えっ?ごめん!」
「いや、いいんだ、」
士道は自分が行けば甘えてしまうと思い行くのを控えたのだが、それがバレてたので顔を真っ赤にしていた。
ショタの状況だったので女性陣から微笑ましい目で見られていた。
轟VS鳶一
『さぁ!ついにここまで来たぜ!決勝戦!数々の死闘を得てついに優勝者が決まる!』
「轟今回も片方しか使わない?」
「わかんねぇ、、でも、緑谷のおかげで少し見えた。だから使うかもしんねぇ」
「そう。ならいい。全力で捻り潰す」
「望むところだ」
『Lady!fight!』
開始早々轟の圧倒的大質量の氷で会場の半分を瀬呂の時と同様に凍らせた。
『開始早々轟の広範囲氷結が決まったー!これで終わってしまうか!?』
『いや、よく見ろ』
『オイオイイレーザー!鳶一が何処にも居ないじゃねーか!』
『上だ』
「轟、その氷邪魔だから今消す」
『砲冠(アーティリフ)』
『オイオイ、オイオイオイオイ!マジかよイレーザー!お前のクラスほんとどうなってんだ!?轟の氷が鳶一の砲撃に当たったら消えたぞ!?』
『全力、かは分からないがあれがあいつの言う砲冠の本来の力だろうな。各先端から一斉に光線を発射させる。しかも砲撃を収束する事によって威力を上げ粒子レベルまで粉々にしたって感じか?しかも氷のみにしか当たってない状況を見るに正確性もピカイチ』
『言葉も出ねぇぜオイ!ファンになっちまったぜ!』
「元に戻ったし始めよ?」
ここからの攻防は轟VS緑谷の攻防激戦を軽く超えるレベルの戦いだった。
轟が氷の範囲攻撃を繰り出せば折紙は即座に氷を破壊し尚且つ轟が場外に跳ぶレベルの威力の光剣(カドゥール)を放つ。
轟も場外に出ないように背中に何重も氷を重ね留まる。
「轟?威力弱まってるけど」
「はぁ、はぁ、まだ、整理がつかねぇ、けどここで使わなきゃ後悔する気がする…!」
「そうこなくちゃ」
そう言って轟は炎を使う。
父への感情を置いて、折紙を倒すために。
『轟が緑谷戦同様に炎を使ったー!それだけ本気ということか!!これは楽しみだぜ!』
『高一にしてはどっちも枠を出てるレベルの強さの2人だ。どっちが勝っても不思議じゃない』
炎を使うと言っても氷よりは頻度が低く、まだ使い方も甘いためメインは体が冷えないようにと言う一点になっているが攻撃面でも活用しており、さっきよりも激しい攻防になっていた。
「この一撃で終わらせる…!」
「受けて立つ」
緑谷戦同様…熱膨張の原理を使い爆風を出そうとする。
それを折紙も砲冠で受ける。
『轟はまたあれをする気か?セメントス!今回は止めなくていい』
「しかし!」
『合理的手段だ。轟も鳶一もその辺は分かってるだろう』
「分かりました…」
『イレーザー!いいこと言うじゃねーか!リスナー諸君!多分ここが1番の見せ場だぜ!』
轟の熱風と折紙の砲冠がぶつかる。その瞬間スタジアムが光に包まれ光が消えるとスタジアムはほぼ全壊、轟は場外の壁に押し込まれ折紙の周りのだけが綺麗に残っている状況となった。
氷と熱風そして絶滅天使の反射によって、神々しく輝いてるように見える折紙の姿は見ていた人全員を魅力し数秒間会場はさっきまでの騒然具合が無かったかのように静寂で包まれていた。
『と、轟場外!勝者鳶一!』