これからも気分で書いていくので、気にいったら見ててくださると嬉しいです。
はろーはろー、みなみなさま。
スーパー天才な私ですよ、待ってましたか?
待ってましたよね? 知ってるんですけども。
さてはて、そんな純情可憐、清廉潔白、超絶美少女な私が果たして今どこにいるのか気になりますよね?
んふふー、仕方ないですねぇ。
まぁ、そうしないと物語進まないので、別に要望がなくても勝手にやるのにそういうこと言われるとちょっとやる気が萎えますが。
や、今ちょうどやろうとしてたこと催促されるとやる気無くなるじゃないですか、それですよ。
ともあれ。
さてはて、今の私がいるところですが一言で表すならば魑魅魍魎のたまり場です。
人から大きく外れたコトワリをその身に秘めたものたちが今か今かと、獲物を食らうその時を待っています。
そんな中に私のような可憐かっこいい可愛いの3K揃った美少女が混じってしまえば……どうなるかなんて火を見るよりフレイム、そう
「マナーがなってないですよ、あなた」
「ああん!?てめぇは黙ってろよこのちんちくりん!」
「サイズが大きくなろうと他の男子よりちんちくりんなあなたが何を言いますか」
目の前のちんちくりんヤンキーに絡まれたりとかですね。
私から声をかけてた? いえいえ、みなさんの眼は節穴ですね!いずれ声をかけられる前に先手を打っただけのことです、ふふん。
さて目の前のヤンキーですが。
もう、まんまってくらいのステレオタイプ。
天高くセットした誇りあるリーゼント。
むしろ、もはや新しく買い替えた方がいいよってくらいの着崩した長めの学ラン。
今生の罪と罰をその身に顕すトゲトゲピアス。
感動しちゃいますね、本当にこんなのいるんだ……。
そんな彼ですが、つき飛ばそうとしていた女子をほっといて私の言葉に疑問符を浮かべ、眉間に皺を寄せ葦だか人間だかの本質を呼び起こしております。
そして、遂に真実に到達したようで。
「…………?
……っは、なんてこと言いやがるイカれてんのか!!?」
「イカれてんのかはこっちのセリフです!私みたいなか弱い女子の目の前でそんな蛮行は許しませんよ!」
「いや、だってその、大勢の前で、ナニの話とか、よォ……」
顔を赤らめながらそんなことを宣う、ステレオヤンキー。
気づけば周りの反応も何となくおかしいです。
よくぞ言ってくれたみたいなのだったり、ヤンキーみたいに顔を赤らめてたり。
ふんふん、私の発言から考えるにこれは
「つまり、私が美少女すぎて困るんですね?」
「あぁ本格的に頭のネジが数本足りないんだな」
失礼ですね、足りないのは美しさのリミッターだけです。
「というか、脳みその話は私は恥ずかしいカテゴリには入りませんので。
あ、なるほど、みんなは恥ずかしい脳みそなのですね。気遣いが足りなくてごめんなさい」
「「上等だゴラァ!!?」」
よく分からないけどステレオヤンキーも含めて周りのみんなが威嚇する猫ちゃんみたいな目付きで私を睨みつけてきます。
なんで、普通のこと言ったのにそうなるんでしょうね。
地雷の密集地帯なんですか?
ガルルと今にも噛みつきそうなみなさんを前に、困り果ててると
「ヘーイ、盛り上がるのは分かっちまうが一旦クワイエットだぜ、エヴィバディ?」
なんとも言えないタイミングで進行役の愉快な大声がスピーカーから響きます。
というか、名前がマイクなのにスピーカーから声が聞こえるのはこれ如何に。
「説明会でもしたが、こっからは実技試験だ!
ルールはシンプル。
仮想敵(かそうヴィラン)を倒して倒して倒しまくるだけ!
イージーだろ?
巨大敵もいるがこいつは0ポイントだから無視するのが吉だぜ」
んむんむ、聞いてた通りですにぇー。
適度に頷きながら辺りを見渡してみると、さっきの剣幕もなんのその。みんな真剣に聞いているご様子。
ステレオヤンキーくんもあんなにいかつかったのに、そんな真面目な顔しちゃうのちょっと可愛らしいですね。
まぁここに来る以上ある程度真面目なのは当たり前ですか。
少し離れた位置にいる、もじゃもじゃ緑くんも真剣に……真剣に?
なんか聞きながらブツブツ言ってるし、周りから大分距離置かれてますけどまぁ真剣なのでしょう、表情は真剣そのものですし。不気味ですけど。
あれですね、逃げちゃダメだって呟き続けてる少年を現場でかつ他人事で見ている感じです。
あれですかね、筆記の時もそうでしたけどアレがあの子の癖なのでしょうか、それとも個性発動準備?
だいたい、いつ始まるかなんて分かるはずないのに、今から発動してても意味ないでしょーに。ていうかまたカクカクさんに取り憑かれてますし。
うふふ、邪魔してあげましょー。
足音立てず、ゆるゆるりるりると人の群れを掻き分けさていざあと一歩。
「ね、そこのあなt「はい、スタート」
またもや狙ってるかのようなタイミングで愉快な大声が届くのでした。
もちろん、受験生たちの顔はちんぷんかんぷんで辺りを見渡してます。
「どうしたぁ!?
実践じゃカウントなんざねぇんだよ!!
走れ走れぇ!!」
そして、そんな彼らに呆れるように天上からの声は等しく降り注ぎます。夢を掴む切符を逃しかけた彼らはその声でいっせいに走り出すのでした。
そんな中、少年を見つめはぁっと溜息をつく美少女が1人。
まったく、自分の都合で人のじゃまをしてはいけません、って習いませんでした??
件の少年も出遅れこそしましたが、弱々しい雰囲気からは想像できない力強い走りをはじめて行くのでした。
ちなみに私が最後尾ですこんちくしょう。
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しっかし、まぁ雄英の方も底意地がわるーい試験方法ですね。
「ギ、ギギブッコr」
「ほいっとな」
襲ってくる仮想敵を適当にのしながらてくてく歩いていきます。
そう『適当に』できるくらいには弱いのです、ポイント持ってる敵が。
まぁ、超中学生級試験なのだからそこまで強い敵を出すと問題があるのは当然と言えば当然ですけれども。
なんと言っても、基本的に何かしらの武術を身につけた者であれば生身で対処できるくらいが基本ステータス。だけれど、戦闘用個性では無い、かつ、武術がない者にとっては対処ができない代物。
大抵の中学生なんて武術学んでる方が珍しいですし。
だから、基本的にそういう人たちは『他人を助ける』ということを通してポイントを稼がなきゃいけないのでしょう。
説明の時に言われなかったことではありますが、まぁ逆にここまで考えが至らなければここでは不要ということでしょう。
しかし、です。
残念ながら人を助ける機会、なんてのはそうそう訪れません。
なぜならさっき言った通り、この敵は多くはあるものの強くはなくちょっとした個性で破壊できてしまう……つまりそうそうピンチになんてならないわけで。
戦闘用でないだけで大部分が落とされるのはもはや不合理なものであるとしか結論できません。
というより、ヒーローはやはりただの暴力装置として使うのが正しいという前時代的な洗脳教育か何かですかね?
そもそもよくよく考えたらロボとはいえ、躊躇なく破壊させてるのもおかしいですし。こういうことがゲームと現実の境をあやふやにして、「現実でもやってみたかった」とかなるんです、いわば犯罪者育成高校通称ヴィランアカデミーです。
早くこんな世の中は変えなくてはいけません!
「ゴ、ゴギギg」
「あ、ごめんなさい、手癖でつい頭の部分砕いてしまいました」
ついでに周りのヤツの足も砕いておきましょう。
頭を破壊しやすいように。
こころなしかみなさん私の心意気に賛同しているようにも見えます。確か足を1歩後ろに引くのって敬意を示す片膝付きの前準備でしたよね?
いたく感動したので痛くないように一撃で神のみもとに送って差し上げましょう。
まぁ、手足砕いてからですけれど。
気分は闇の魂のゲームのトドメの一撃みたいな感じで。
しかし。
私がそんな熱心なヒーロー活動の模倣をしようとしたその瞬間。
GUUUUOOOOOOO!!!!!
と、とてつもない地鳴りと共にビルを二軒重ねても足りない巨体が地中から這いずり出してきたのです。
それはまるで、出来の悪い怪獣映画のようで空想でしか思い描かなかった存在。けれども周りから聞こえる狂乱する叫び声や、眼前からの質量による圧倒的なプレッシャーが悪夢のように現実を私に植え付けてきます。
はは、ほんと不合理で、バカみたい。
しかし、バカみたいだろうがかの巨大敵はそんな私たちなど意にも介さず、巨木より余裕で太いその腕を軽々と振るい、周辺のビルを薙ぎ倒し、踏み潰しこちらへと進軍してきます。
もちろん阿鼻叫喚の地獄と化した周辺は一斉に逆方向へ向かい一目散。
あのモジャモジャくんに至っては、腰を抜かしちゃってます。
全くなにしに来たんですかあの子。
このままでは進軍ルート上で動けないままですし、万が一もあるでしょうから引きずっていきませんと。
嫌ですよ、過失死により休校です、なんて。
ほら見てください、質量ありすぎて元々あった信号やらビルやら粉々ですよ、あの足下になったらと思うと、あーこわいこわい、です。
溜息をつきながら、私はヒーローでは無いもの達の濁流に逆らい進みます。
全く入学前からこれなんて……ん??
「いったぁ……」
刹那の判断。
バキィッ
私は壊れるぐらいに足を地面にたたきつけ、一直線に駆ける。
少年の元へ……ではなく。
かの少年の先、巨大ロボットの足元。
倒れた少女。
足を捻ったのか丸めの顔は青ざめている。
ロボットはあと数歩で、たけれど彼女は立てない。
やばいですね、とても。
だったら、迷う必要はどこにもない。
自分の足が恨めしい。コンクリートがひび割れる程度に踏み込んで蹴り飛ばしてそれでも私は、脳内が眞白くスパークする。
最高と言えるほどの速度を出してなお、速さを求める。
恐らくたどり着いて彼女をどかすまでほぼ猶予がない。
まかり間違えば私自身がやつに潰されるでしょう。
多分、受験用ですから酷いことにはならないと、思います……が。
「遮るな、前を見ろ」
誰かに貰った小さな言葉を思い出す。
どんだけ、大丈夫だ、なんて思ってても。
目を開けて、助けを求めるだれかがいたなら。
理屈なんて必要が無いんです。
それに、あの時気がついて助けにいってたら、なんてヒーローは言ってはいけないです。
気迫とともにより一層力を込め、地面を蹴りつける。
一分一秒を引き伸ばしてでも、たどり着きたかった場所はすぐそこだ。
「大丈夫ですかっ!?」
「な、なんとか……っあ」
私の問いかけにすぐに返事を返せる程度に元気なようだ。
だけど。
「あ、はは」
ズォォォオオオオオオ!!!!
乾いた笑いは私だったか、その子のものだったか。
瓦礫を避けた時間のせいか。
たどり着いた私の頭上には、もうあと数瞬で迫るだろう質量の塊。
絶対的な脅威。
なんとかなる、なんて試験前に思ってましたが。
現実はさしもの私でも上手くいくとは限りませんねー。
「なんて。
『絶対』なんて私でも再現出来るものに負けるもんですか!!」
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少年が立っていた。
彼は震えていた。
視界がどんどん狭まり、意味もなくかけた時間だけ息が上がっている。
その少年はとある少女に密かにもじゃもじゃグリーンと呼ばれていた。
そんな彼は今恐怖していた。
自分に期待し、力を託してくれた人の想いに応えることが出来なくなりそうだから。
あなどっていた訳では無いが、やはり周りの試験生はそれぞれヒーローを目指す傑物。
腐っても、高い壁があるとわかっててもそれでも努力を続けた真の強者だ。
彼らは自分が思ったよりも数段優秀で、試験クリアのために必要なポイントをみるみるうちにさらっていく。
もちろん、自分だって血のにじむような努力は続けてきた自負がある。
それでも、受け取ったばかりでまだ上手く調整できない個性しかない自分とは違い、周りは幼い頃から個性に慣れ親しんできたいわば個性のエキスパート。
分かってた。
そんなことは前から知っていた!
だってのに、なぜ自分はこんなにも絶望しているのだろう。
そんなにも、届かない、と泣き言を言いたくなるのだろう。
途方ない音が響く。
背中どころか前方全てを覆う途方もない影。
気づいて振り返ればそれは、試験前に説明された巨大敵。
その圧倒的な力を見た瞬間、「自分にできるのか」と考えてしまった。
足から力が抜ける。
周りが一目散に逃げる中、1人で酷いパニックに陥り立ち上がることもおぼつかない自分を妙に落ち着いた目で俯瞰している。
気づけば周りが昏くなっていく。
影ではなく、それは絶望からか、それとも自分の醜い感情の表れなのか。
いずれにせよ、ぼくはここで終わるだけだろう。
そうして視界が真っ黒に染まり切る………その前に。
その声は絶望していた少年の頬を張り飛ばすかのようにハッキリと、喝を入れるかのように聞こえた。
ハッ、と視線を上げると昏い視界はボロボロと崩れ落ちその中で何かがものすごい勢いで飛び出して行った。
それは
何のために……なんて言葉は、もう言えない。
巨大ロボの足元には傷ついた女の子がいて自分には動ける体がある。
思いを遮らずに前を見た結果は少年の体を突き動かす。