ありふれた兵科は異世界最強   作:レオパルト

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意外と早く執筆が終わりました。


ステータスプレート

今、俺は困惑している。イシュタルとか言う爺さんが説明するにはエヒトという神が俺たちをこの異世界に飛ばして来て、現代に帰れないのは理解出来た。だがその後、天之河が言い出した理解できない謎理論に白崎や八重樫、坂上といったトップカーストの四人組が全員、よく分からない魔人族との戦争に参加すると言った後に、クラス全員が賛成したのが全く理解できない。担任の畑山先生だけが反対していたらしいが効果はなかったようだ。それが昨日あって、翌日の今日、つまり今は早速訓練と座学が始まったのだが、ステータスプレートと呼ばれるアーティファクトとかいう結構貴重な物が配られた。そしてこの国の騎士団長、メルドさんが説明する。

 

「プレートの一面に魔法陣が刻まれているだろう。そこに、一緒に渡した針で指に傷を作って魔法陣に血を一滴垂らしてくれ。それで所持者が登録される。 ステータスオープンと言えば表に自分のステータスが表示されるはずだ。ああ、原理とか聞くなよ? そんなもん知らないからな。神代のアーティファクトの類だ」

 

なるほど、と頷き生徒達は、顔を顰めながら指先に針をチョンと刺し、プクと浮き上がった血を魔法陣に擦りつけた。すると、魔法陣が一瞬淡く輝いた。自分も同じように血を擦りつけ表を見る。

 

高岡耀祐 17歳 男 レベル:1

天職:狙撃兵

筋力:60

体力:120

耐性:30

敏捷:210

魔力:120

魔耐:30

技能:風属性適性・水属性適性・火属性適性・遠距離狙撃・弾着観測・銃剣術・短剣術・抜刀術・高速装填・隠密行動・潜伏・言語理解

 

このように表示されていた。メルドさんが続けて説明を加える。

 

「次に天職ってのがあるだろう? それは言うなれば才能だ。末尾にある技能と連動していて、その天職の領分においては無類の才能を発揮する。天職持ちは少ない。戦闘系天職と非戦系天職に分類されるんだが、戦闘系は千人に一人、ものによっちゃあ万人に一人の割合だ。非戦系も少ないと言えば少ないが……百人に一人はいるな。十人に一人という珍しくないものも結構ある。生産職は持っている奴が多いな」

 

「ん?狙撃兵?」

 

説明を聞き天職の欄を見て首をかしげるが、メルドさんが更に続ける。

 

「後は各ステータスは見たままだ。大体レベル1の平均は10くらいだな。まぁ、お前達ならその数倍から数十倍は高いだろうがな! 全く羨ましい限りだ! あ、ステータスプレートの内容は報告してくれ。訓練内容の参考にしなきゃならんからな」

 

メルドさんの呼び掛けに天之河が応じ、ステータスプレートを見せる。するとメルドさんが感嘆の声を上げる。

 

「ほぉ~、流石勇者様だな。レベル1で三桁か、頼もしい限りだな」

 

そこまで評価されているのを聞いて興味が湧き、。天之河のステータスプレートを覗く。

 

天之河光輝 17歳 男 レベル:1

天職:勇者

筋力:100

体力:100

耐性:100

敏捷:100

魔力:100

魔耐:100

技能:全属性適性・全属性耐性・物理耐性・複合魔法・剣術・剛力・縮地・先読・高速魔力回復・気配感知・限界突破・言語理解

 

中々のチートっぷりを発揮している。そのノリで他の生徒もステータスプレートの中身を報告する。をしかし、強力な戦友の誕生にホクホクしていたメルドさんの表情がある生徒のステータスプレートを見て一瞬にして凍りつく。そして「見間違いか?」と言ってある生徒のステータスプレートを叩いたり陽光に透かして見たりして見るが表情は回復しない。そのある生徒とは南雲だった。そしてものすごく微妙な表情のまま慎重に言葉を選んで南雲に真実を伝えた。

 

「ああ、その、なんだ。錬成師というのは、まぁ、言ってみれば鍛冶職のこと。鍛冶をするときに便利だとか」

 

調子が悪そうに説明するメルドさんの声を遮るように声を張り上げた。声を張り上げたのは普段から南雲のことを目の敵にしている檜山大介だ。周りの女子、特に白崎、八重樫は不快げに眉をひそめていた。いつものようにウザがらみをして非戦系であることを馬鹿にしていた檜山だったが、それをまた遮るようにメルドさんにおれが大声で話し掛ける。

 

「メルドさん、俺の天職って見たことありますか?」

 

この一声に調子を狂わされた檜山達は恨めしげにこちらを睨んでくる。しかし、その視線を嘲笑う

 

「狙撃兵?すまないが少なくともこの世界では聞いたことがないな。もしかしてお前たちのいた世界には、この狙撃兵?というのはあるのか?」

 

「ありますが、この世界で戦力になるにはせめてクロスボウぐらいはないと厳しいですね」

 

「クロスボウなら国の宝物庫に確か数丁あったがそれでいけるか?」

 

「なら多分、大丈夫です」

 

この会話をしている間に、南雲が畑山先生にクリーンヒットさせられたらしくこの後、南雲にスナイパーライフルの製作を依頼をしようしたら南雲の目が死んでいたのは別の話。




最後の方が雑かもしれませんが、書き始めたときとテンションと違うからです。すいません。狙撃兵がありふれてない?気にするな!

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