岩巻さんプロデュースのシュールゲーを二人がやるだけ   作:本之蛆

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サンラクとヒロインちゃんが行く「空気読み。VR」

 配信ミスで......いや単純にオルケストラ終わってそろそろクソゲニウムを接種する必要があるだけであってそんなものはシラナイ。

 嫌な事件だった。

 

 

 そんなわけでやって来たロックロールにて、にやにやした岩巻さんにお勧めはないか聞いてみたのだが。

 

 「岩巻さん、これ何?」

 

 目の前に出されたのはなんというか、時代を感じさせるデザインのパッケージたち。これがアバターのグラフィックで間違いでないとするならば相当に相当な代物だが......

 

 「うーん知らないかー。それ全部昔有名だったゲームでね、この前VR化したって聞いて仕入れてみたってわけ。あっそーだ、二人プレイできるから玲ちゃんとやんなさいよー連絡しとく、いや、もうしといたからー」

 

 キワモノだしセットで安くしとくーとのことでやたら低価格で買ったわけだが......いや岩巻さんもクソゲーではないと言っていたし問題ない筈だ。「所見でなにも知らずにプレイするべし、時間はかからないから」とのことだが本当にいいんだろうか。

 

 

 まいっか。

 

 

 

 『岩巻さんから聞きました私はダウンロード版をインストールしたのですぐにでもできますあでもきょうじゃだめならべつのひでもいいのですが』

 

 ......玲さんから連絡が来ていたので返信していざプレイ。にしても玲さんあのあと連絡行ったはずだけどこのメッセージ相当早かったな...........斉賀家は謎が多い。

 

 どうせ知らないなら事前情報なしで、とのことなので開発陣はチェックしない。レトロゲーをVR化した系のものは普段はあまりやらないんだが、玲さんとやるならクソゲーよりはいいだろう。岩巻さんも流石に勧めまい。

 

 「いざフルダイブっと」

 

 プロローグとかはなしでスタートは真っ白空間。アバターはリアルの顔をイラストっぽくデフォルメした姿で服にサンラクと書いてある......あ、「二人で空気読み。」だな。事前に登録しといたからこれで......きたきた。

 

 「おーい、玲さん学校ぶり..................」

 

 「あっぁのはい! ガッコウブリデス......」

 

 「「..........................」」

 

 これ、表情これで固定なのかよッ!!!!!

 

 目の前には間抜けな顔をした玲さんのイラスト。服にはサイガ-0と書いてあるから間違いないはずだ。しかし玲さんが間抜けな顔してるのって新鮮......いやなんかそれだけじゃないような?

 

 まあいいや仕様だし受け入れよう。外道たちだったらめっちゃ煽るだろうけど。特にペンシルゴン。奴の間抜けヅラが見れるなら誘ってみるか......

 

 

 「楽朗くん」

 

 

 「そ、そんじゃというかもう始まってるっぽいけどはじめますか」

 

 間抜け面から発せられる凄まじい気迫ッ!!!

 謎の気迫を発するレイ氏から合流した途端表示された注意書に目線を剃らし......いやこれ注意書じゃなくてルール説明なのか?

 

 「レイ氏これどう思う?」

 

 「ルール説明......でしょうか」

 

 「えーと、『ここは自由に空間を読んで良い空間。二人が空気を読むことを止める人は誰もいません』『二人だけで空気が読める夢の空間。心ゆくまでご堪能下さい。』ね」

 

 「ふ、ふたっ......ふたりだけ(・・・・・)

 

 「ん? レイ氏何か......あ、表示変わった」

 

 こんどは細かい指示か。赤いのと青いのは服の色ね。俺が赤でレイ氏が青。にしてもこれ、そうじゃない場合って人型じゃなくなったりするのでは。まあ俺はゴリラからアイスまでやった身、何になってもある程度対応できる自身はある。が、レイ氏はそうでもないだろう。

 

 「レイ氏人型以外になっても大丈夫?駄目そうなら遠慮なく言ってよ、できるだけカバーはするから」

 

 「えひゃい!?......あ、アリガトウゴザイマス」

 

 「あ、始まるっぽいよ」

 

 目の前の表示が「第一問」に切り替わると共に目の前が真っ白になる......んあ?

 

 俺は全身赤い服に身を包み、白い髭を蓄え、背中には何かが入った袋。部屋の中には飾り付けされた木とベッドがありレイ氏が間抜けな顔でこっちを見ている......

 

 ここから空気を読めと。

 

 「「..................」」

 

 「レイ氏、見た感じドアがないからこの部屋だけだと思う。そっちはベットから出れそう?」

 

 「いっいえ、出れません......」

 

 「あーんじゃ寝てもらっていい?」

 

 「はい......はっびゃい!!!!!」

 

 ふぉっふぉっふぉっふぉーほい。顔まで毛布を被って動かなくなったレイ氏にの枕元にプレゼントを置く。と、また視界が白く染まり「第二問」の表示が。......これこんな感じで進むのか。

 

 

 えーっと俺は座ってて周囲には黒い服の人がってウェーブッ!!!!! っはーレイ氏はどうだ!?

 あ出来てる。もっかいウェーブッ!!!!!終わり。

 

 「これ何回やるんだろうね」

 

 「どうなんでしょう......あ、終わりましたね」

 

 

 第三問。

 

 俺は......人型じゃないってか視点これどうなって俺顔かあーッ!!!!! テトリス風の背景に落ちてきた()を全力で横に移動させる。感覚的には思考スクロールだけどレイ氏に説明ィ!!!

 

 「レイ氏それ腕合体!!!!」

 

 「がっ!?!!?!!?!」

 

 ほぼ無理っぽい位置にいた腕が真横に瞬間移動してロボットが合体し空へ。どういうことだってばよ......あ、ロボットになると体の感覚になるのか。飛ぶのは止められないけど腕は動かせる。ビクトリー!!!

 

 「あもぬ」

 

 「ぬっ」

 

 これ、感覚共有なのか..................

 自分以外が自分の体を動かしたというよくわからない感覚を感じると同時に終了。第四問へ。

 

 

 「レイ氏大丈夫だった? 他人と混ざったような感覚って初めてだと違和感すごいから......」

 

 「大丈夫れす」

 

 「あそう」

 

 なんか走ったまま始まった上に止まれないので出来る限り減速しながら聞いてみたが、その間抜けな顔からは間抜けだということしか分からない以上、本人の言葉を信じておこう。

 

 一直線の部屋。自分達は走っている。遠くには大きな花......ってこれ左右にも避けれないし飛び越えるのが正解? あ終わった。

 

 

 第五問。

 

 目の前には「今日はデートです」の文字。

 

 「ぷぎゅる......」

 

 ぷぎゅる? っと疑問を持つ暇もなく始まりました俺の手にはレイ氏の手がありこれはそういう感じだなよししかし足を止めれなってこれ目の前のウ○コじゃねーか車道には車歩道からは出れないし......しゃーない。

 

 「うへぇ」

 

 現在進行形でバグってるレイ氏に踏ませないよう手を引きつつ、一縷の望みをかけて跨いでみたが靴の裏には「何か」をしっかり踏んだ感触が。......まだ残ってる気がする............

 

 

 第六問。

 

 薄めのスポーツウェアらしきものを着ていて目の前にはダンサー後ろにはレイ氏......っと後ろはあまり見ない方向で。前の黒いダンサーが踊り出してズレながら回ってる。ラグか? あいやこれダンスだな。

 

 「レイ氏大丈夫ー、そろそろやめとく?」

 

 「はははご冗だッ!?!!?!! ............大丈夫れす」

 

 「あーうん。あっちモードの方が楽ならそれでもいいけど」

 

 「らっ、楽朗くん!」

 

 よっし大丈夫そう。グルグル5周目で終了。

 

 

 第七問。

 

 俺は......星。星????? 人間のレイ氏がこっちを見ている。とりあえず減速。レイ氏の近くに「あっ星! お願い事しないと」の吹き出しが。いやヒント雑!!!

 

 「俺ゆっくり落ちてるからレイ氏よろしくー」

 

 「はっはい......(まずは手? いやそれはしたので次はキッ!!!!! いっいやそれは無(((玲、既成事実です。既成事実を作れば)))姉さん!!!?)あばばばばばびばばばばば」

 

 ............なんか唱えてるから大丈夫なはず。地平線にどーん。

 

 

 第八問。

 

 えーっと真っ暗......この壁なんってこの手は肉球!?俺今猫なのか。あ開い...........

 

 「「..................」」

 

 ぺたぺた触ってた壁から手を離す。うん......俺、青りんごの中にいたんだね............りんごは真ん中ら辺で綺麗に横に割れている。持ち上がった上半分が小刻みにぷるぷる震えているのは気のせいのはずだ。ごめんレイ氏。岩巻さんのせいだから許して。

 

 「あーその、レイ氏?」

 

 「......らいひょうふぇす」

 

 「さいで。」

 

 俺は小刻みに震えるりんごを努めて気にしないように踊った。あと二問......

 

 

 第九問。

 

 俺は......鳥。あーっとこう、こう、こう!!!!!

 

 「レイ氏飛べた!?」

 

 「えっえっえっ」

 

 結構判定緩いとはいえ人間に鳥の飛行挙動とらせるってやっぱクソゲー!!!!!!!!

 

 「はい助太刀!!!!」

 

 「あびゃっ、やあっ!!!」

 

 レイ氏は俺が掴んだ後一瞬硬直したもののバグった三倍速エネミーの様に羽をはためかせて飛んだ。対応力すごいな。

 

 無事に群れに追い付き列に並んだら終了。

 

 

 第十問。

 

 エレベーター......で前にはスカートの女「楽朗くん」

 

 

 ひえっ。

 

 

 

 

 

 

 首を真横に向けたレイ氏の視線から逃れ......いや向かい合うべきか。俺は見てないです見てないです見てないです............奇妙な膠着状態を崩したのは総合結果の表示。

 100が3つの綺麗な三角形が浮かび上がり、コメント曰く「切っても切れない水と油、阿吽の呼吸」とのことで。

 

 「えーっと、これでクリア......だよね」

 

 「はい......そうみたい、ですね............」

 

 うーん。なんか微妙な結末............結局時間もそんなにかかってないし岩巻さんの言ってた通りにするか。

 

 「レイ氏まだ時間大丈夫? サクッと終わったし続けて岩巻さんのオススメのもう一個の方のゲームもやらない? もちろん時間が大丈夫ならなんだけど」

 

 「はい! 時間は大丈夫です。朝までやれまぬびゅあ違っ......時間は、ダイジョウブ、デス。私も聞いてマス。すぐにデキマス」

 

 「了解。それじゃ一旦またね」

 

 「はい、また......」

 

 

 

 

 ......

 

 ..................

 

 .................................

 

 今回は完全バグモードにはならなかったな......若干残念に思いつつログアウトして色々を済ませ、ゲームを入れ換える。

 

 次はこれなんだが......普通にセンスよさげに見えるパッケージを手に取る。まあグラフィックがいくら良くてもそれに全力費やして力尽きましたみたいな残念クソゲーも沢山あるのだ。

 

 よし、玲さんへの連絡も済ませていざ「Plug & Play VR」の世界へ!!!!!!!!

 

 




 Plug & Play、一体どんなゲームなんだ......

 とまあ、お読みいただきありがとうございます。
 名前だけで一応のオチに持ってこれるって凄いですよね。前後編で次の話でプレイするつもりなので、早めに投稿できればと思います。

 空気読み。があっけなく終わったと思ったら後ろにとんでもない謎ゲーが。男女でやっていいのかそれ......

 ヒロインちゃんはデベリオンでの経験からめっちゃ平常心を保とうと必死に努力するだろうと。開始ベッドでいきなり寝ててと言われた彼女の内心の波乱模様は想像するに難くない............

 ただ、夜中にたらたら書いたので文章がおかしかったり言動に違和感があっても大目に見て貰えるとありがたいです。

 サンラクとヒロインちゃんにバカゲーやってほしいなーと思って書き始めたんですけど、テンポが早い割に戦闘ではないのでそこまでの勢いもつかず......次回はゲームがゲームなのでもっと変になると思いますが。

 バカゲーを通してヒロインちゃんを応援したい。
 
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