バトルスピリッツ――Reincarnation――   作:ショウ.

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第3TURN 私の龍 私の相棒

 ――第1TURN タイヨウ

 

 「ドローステップ。メインステップ。ここまでターンを進めたけど大丈夫?」

 

 「問題ないよ。星月くんは先攻だからやってないだけで私のターンからコアステップが入るんだよね」

 

 「そうそう。ステップの方は問題ないね」

 

 ルールを確認しながら二人のバトルは始まった。

 

 「ねぇ、マリアさん。あのおねーさんって初心者なの?」

 

 二人のやり取りを知らない観戦している小学生の一人がマリアに質問した。

 

 「ええ。今日が初バトルですって。どんなデッキか楽しみよね」

 

 「楽しみだけど、ちゃんとやれるのかな」

 

 「初心者だから多少のミスはあるかもしれないわね。でもあの対戦相手のおにーちゃんはスゴ腕のカードバトラーのはずだからその辺の心配は大丈夫よ」

 

 「え! あのおにーちゃん強いの!」

 

 無論、タイヨウがスゴ腕かどうかなんてマリアは知らない。けど長年の経験からタイヨウを見た瞬間からマリアのバトラーとしてのセンサーが強く反応していた。彼は只者ではないと。

 

 「きっと面白くなるから目を離しちゃダメよ。いつも通り解説はしてあげるから」

 

 「うん!」

 

 モニターを見るとタイヨウは手札から1枚のカードを抜き取っていた。

 

 「煌星竜スター・ブレイドラをLv2で召喚」

 《煌星竜スター・ブレイドラ→Lv2BP3000》

 

 タイヨウが盤上にカードを置くと自動的に必要分のコアも置かれた。すると彼のフィールドに赤のシンボルが現れ弾けるとその中から☆の形を模した羽を持つ青白い毛並みの小さな竜が生まれた。

 

 「あ、かわいい!」

 

 「続けて創界神ネクサス、創界神アポローンを配置」

 《創界神アポローン→Lv1》

 

 彼の背後に赤髪の筋肉質な青年が浮かび上がる。手に携えた弓を神々しく、キリッとした目付きでシオリを見据えていた。

 

 「おお、今度はカッコいい!」

 

 「創界神を配置したとき同名カードがなければ《神託》発揮」

 

 自動的にタイヨウのデッキの上から3枚のカードがトラッシュに置かれた。

 落ちたカードは《美竜士ヒュアキントス》《五輪転生炎》《ホワイトホール・ドラゴン》の3枚。アポローンの対象カードは[星竜/界渡/化神のコスト3以上]。2枚のカードが対象のためアポローンの上にボイドからコア2個が追加された。

 

 「みてみてマリアさん! 創界神だよ創界神!」

 

 創界神の登場にはしゃぐ子供を優しく見つめながら「ええ、そうね」と同意するがその後に向けたタイヨウへの視線は鋭いものに。

 

 「創界神を持っていたなんてね。ならあの子は間違いなく【B】ランク以上はあるわね」

 

 誰にも聞こえない声量で呟くとタイヨウはバーストを伏せることなく一息をついた。

 

 「こんなもんかな。先攻だからアタックステップもないからこのままターンエンド。どう、ここまでやってみたけどルールの差異はあった?」

 

 「大丈夫、コストの支払いや軽減も覚えた通りだよ!」

 

 「なら次は時野さんのターンだからこのまま思うようにやってみて」

 

 第1TURN タイヨウ終了――

 手札:3 リザーブ:1

 《煌星竜スター・ブレイドラ→Lv2BP3000 C2[S]》

 《創界神アポローン→Lv1 C2》

 

 

 ――第2TURN シオリ

 

 「ついに私の初ターン! いくよスタートステップ!」

 

 シオリの宣言に盤上が光り彼女はそれに喜びなから一つずつ、抜かすことなくステップを進めていく。

 

 「メインステップ! 私の初スピリットは君に決めたよ。ゴッドシーカーロロドラを召喚!」

 《ゴッドシーカーロロドラ→Lv2BP 3000》

 

 シオリのフィールドに現れるは緑色の小さな翼竜。スター・ブレイドラと酷似したスピリットだが☆の翼と違いこちらはエメラルドグリーンの鋼鉄の刃だ。

 

 「はぁ~出てきた私のスピリット! これからよろしくね」

 

 ロロドラに声を掛けるとそれに応えるように甲高い鳴き声を上げてその場で跳び跳ねる。

 

 「あなたも気合い十分で嬉しいよ。ロロドラの召喚時効果発揮だよ!」

 

 シオリの宣言にデッキの上から3枚のカードがオープンされる。

 

 「おー自動的。――その中の放浪の創界神ロロ1枚と転醒カードか道化竜を含むカード1枚を手札に加えるよ」

 

 オープンされたカードの1枚目は《放浪の創界神ロロ》。確定で1枚加えれるカードだ。2枚目は赤のマジックで対象外。そして3枚目のカードは――。

 

 「んーあのカードこないな。えっと、放浪の創界神ロロと転醒カードの新しき世界を手札に加えるね。残ったカードは破棄と」

 

 2枚のカードを手札に加えたシオリは順調に創界神を手札に引き寄せ良い立ち回りなのだが……。

 

 「シオリちゃんって創界神を持っていたの!? いえ、そんなことよりも」

 

 シオリの手にしたカードにどよめき溢れる観客に混じり目を見開いていたマリアの裾を子供が引っ張る。

 

 「マリアさん、転醒カードってなに?」

 

 子供の質問。いつもならスラスラと答えるマリアだがその流暢な言葉は紡がれなかった。

 

 「ごめんね。アタシも知らないわ」

 

 「え! マリアさんも知らないカードがあるの!?」

 

 大声を上げる子供に周りの人もマリアが知らないカードということにざわめきが強くなる。

 

 「シオリちゃん初心者のはずなのに……一体何者なの」

 

 観客が騒がしくなっているなんて微塵も思っていないシオリはバーストをセットした状態で意気揚々にアタックステップの宣言をしていた。 

 

 「このまま初アタックもいっちゃうよ。ロロドラでアタック!」

 

 アタックの命を受けたロロドラはタイヨウのフィールド目掛けて一直線に走り出した。

 

 「アタックしてくるんだ。僕がブロックをすれば相討ち。アポローンの神技を使えば破壊した上にドローも」

 「星月くんって赤デッキなんでしょ。ならドローよりもコアを優先してライフで受けるんじゃないの」

 

 重ねられたシオリの指摘にタイヨウは舌を巻いた。

 

 「本当に初心者かよ。ライフで受ける!」

 

 シオリの指摘を肯定するように叫ぶとタイヨウは盤上の横に付いてあるハンドルを握る。

 ロロドラはタイヨウの頭上まで跳躍すると、青い障壁が彼を包み、それに向かってロロドラは落下し背中の刃を突き立てる。

 

 「くっ……!」

 タイヨウ:ライフ5→4

 

 障壁と共に胸当てに取り付けられたライフが一つ砕けるとタイヨウの全身に強い衝撃が走り地面に膝をつく。

 

 「え、大丈夫!? 凄く痛そうだけど」

 

 「ごめん……久しぶりすぎてこの痛さを忘れてたよ。でも――うん、もう大丈夫」

 

 ゆっくりと立ち上がり背筋を伸ばしたタイヨウは再びシオリを見据えると先程と違う鋭い視線に背筋がゾクリとした。

 

 「……! た、ターンエンド」

 

 第2TURN シオリ終了――

 手札:5 リザーブ:0 バースト:有

 《ゴッドシーカーロロドラ(疲)→Lv2BP3000 C2[S]》

 

 ――第3TURN タイヨウ

 手札:4 リザーブ:4

 《煌星竜スター・ブレイドラ→Lv2BP3000 C2[S]》

 《創界神アポローン→Lv1 C2》

 

 シオリのターンが終わりタイヨウのターンに移るがシオリはまだ背筋の悪寒が残っていた。

 

 ――なにこの感じ。初めての感覚のはずなのに私、前にもこんな感覚味わったことが……。

 

 「思ったより時野さんやれるみたいだから少し本気を出すよ。サマー・トライアングル・ドラゴンを召喚」

 《サマー・トライアングル・ドラゴン→Lv2BP3000 》

 

 スター・ブレイドラの隣に緑の翼を広げた黄金の鎧を身に纏った竜人が大地に足をつける。

 竜人の登場に呼応してアポローンの《神託》が発動しコアが創界神上にコアが追加される。

 

 「アタックステップ。サマー・トライアングル・ドラゴンでアタック」

 

 大地を踏みしめた余韻もなくサマー・トライアングル・ドラゴンは緑の翼を広げ大空を滑空した。

 

 「サマー・トライアングル・ドラゴンのアタック時効果で1枚ドロー。更にこのスピリット以外の系統:「星竜」を持つ自分のスピリットがいるとき、ターンに1回、このスピリットは回復する」

 

 「回復するの!?」

 

 鎧に刻まれた逆トライアングルから光が溢れ、疲れた竜人に新たな活力を与えた。

 

 「い、いよいよ初ライフ。結構痛そうだし歯を食い縛らないと。ライフで受けるよ」

 

 ロロドラが疲労している今、ブロックの出来ないシオリはライフで受ける選択をし、来るであろう痛みに耐えるべくハンドルを握り締める。

 噴き出される灼熱の炎が現れた障壁を焼き焦がしシオリのライフと共に砕け同時に強烈な痛覚も――。

 

 「うっ……んん? あれ、全然痛くない。なんで?」

 シオリ:ライフ5→4

 

 タイヨウの歪んだ顔から味わったことのない痛みを感じると思っていたが実際はそよ風程度の衝撃だけ。

 もしかしてあれはタイヨウの演技。オーバーリアクションではとどう反応すればいいのか困っていると。

 

 「僕も忘れてたから説明してなかったんだけどライフの痛みは事前に痛覚レベルを調節できるんだ。一番痛いのが10で、一番痛くないのが0。時野さんはBSカードを作ったばかりで初期設定のレベル0のままだから全然痛くないから」

 

 「そうなんだ。良かった~星月くんが過剰表現しちゃう痛い人とかじゃなくて」

 

 「早めに誤解が解けてよかったよ」

 

 安心するシオリと違いタイヨウは苦笑するのみ。するとあのゾクリとした感覚はなくなっていた。

 

 「星月くん相当痛がってたけどそれってレベルはなんぼなの」

 

 あの時の感覚は謎のままだが通常運転に戻ったシオリがそれに対して尾を引くことはない。

 

 「教えて興味本位でレベルを合わせられても困るから言わないよ。ま、ランクが上がらないとレベルも変えれないけど」

 

 「ええ! なんかショック。どれだけ痛いのか気になってたのに」

 

 「ならランクを上げるしかないね。――さてと、回復したサマー・トライアングル・ドラゴンでもう一度アタック。アタック時効果で1枚ドローだよ」

 

 再び飛翔する竜人は一気にシオリの眼前まで距離を詰めると口から炎が溢れ出す。

 

 「もう楽しみの一つが後回しだよ。ライフで受ける!」

  

 二度目の火炎攻撃に障壁は焼かれライフは弾け飛ぶが痛みも衝撃もないと知ったシオリはもうハンドルを握っていない。

 

 「痛みがないとちょっと物足りないって感じだよ」

 シオリ:ライフ4→3

 

 「こんなに痛みを求めるなんて変わってるなー。僕も人のことは言えないけど。これで僕はターンエンド」

 

 第3TURNタイヨウ終了――

 手札:5 リザーブ:0

 《煌星竜スター・ブレイドラ→Lv2BP3000 C2[S]》

 《サマー・トライアングル・ドラゴン(疲)→Lv2BP3000 C3》

 《創界神アポローン→Lv1 C3》

 

 ――第4TURNシオリ

 手札:6 リザーブ:6 バースト:有

 《ゴッドシーカーロロドラ→Lv2BP3000 C2[S]》 

 

 ライフを二つ失い自分のターンが来たシオリは手札を睨みながらコアの計算をしていた。

 

 「こっちを先に出して……軽減があるから……」

 

 初心者なら誰もが通る道。タイヨウも懐かしいものを見る目で待っていると計算を終えたシオリは自信に満ちた顔をしていた。

 

 「まずは放浪の創界神ロロを配置だよ」

 

 アポローンと同じ創界神の名を持つフードを被った長髪の青年がシオリの背後に浮かび上がる。

 

 「確か同名カードがないから神託を使うよ」

 

 デッキの上から《クリメイションフレイム》《道化竜メルトドラゴン》《道化竜ドヴェルグドラゴン》の3枚がトラッシュに置かれた。

 対象である[道化/起幻&3以上]のスピリットが2枚あるためボイドからコア2個がロロに追加される。

 

 「シオリちゃんの創界神も中々のイケメンね。けど……転醒カードもそうだけどあんな創界神なんてあったかしら。ロロの創界神は彼の持つあれだけしかないはずよね」

 

 シオリの持つロロにマリアは違和感を覚える。他の観客はマリアみたいに違和感はなく新たに登場した創界神に沸いていた。

 

 「本当はあのカードが良かったけど来ないもんを嘆いても仕方ないよね。転醒ネクサス、新しき世界を配置」

 《新しき世界→Lv1》

 

 ロロの真上に岩のアーチが現れ美しき青空と草原が広がる。そこから吹かれる優しい風に髪を揺らすロロに神託が発動しコアが増える。

 

 「転醒ネクサス……さっき手札に加えた転醒カードか。さあて転醒カードがどれ程の力を持つカードか楽しみだよ」

 

 シオリに届かない声で呟くタイヨウは楽しみを抱くが同時に未知のカードに警戒を強める。

 観客もようやくお披露目された転醒カードの効果に固唾を呑んで見守るなかシオリはロロドラの隣に別のスピリットを呼ぶ。

 

 「道化竜ポルドラ&カスタードラを召喚。新しき世界の効果で起幻を持つスピリットを召喚するときこのネクサスのシンボルを赤として扱うよ」

 

 一つの赤のシンボルから二匹の緑の飛竜が生まれた。

 どちらも似た見た目をしているが角の本数や埋め込まれたエメラルドの形など僅かに差異がある。

 

 「ポルドラ&カスタードラの召喚時効果でスター・ブレイドラを破壊! 破壊したときボイドからコア1個をこのスピリットに置くよ」

 

 ポルドラの火炎放射に全身を焼かれスター・ブレイドラは爆発する。それを見届けたカスタードラの一声によりコアが具現化する。

 

 「これでブロッカーはいなくなったね。アタックステップ。ポルドラ&カスタードラでアタック!」

 

 二匹の飛竜は同時に飛翔し無防備なタイヨウに襲い掛かるが――。

 

 「フラッシュタイミング。アポローンの神技発揮。このネクサスのコアを2個ボイドに置くことでBP6000以下の相手スピリットを破壊する。ロロドラを破壊だ」

 

 アポローンが弓矢を引き絞り放たれた一矢は炎を纏い二匹の飛竜を掻い潜り欠伸をしていたロロドラを撃ち抜いた。

 

 「ああ、ロロドラが!?」

 

 「破壊したから1枚ドロー。さっきの仕返しだよ」

 

 クスクス笑うタイヨウに涙目になるシオリはすぐに気持ちを切り替える。

 

 「でもブロッカーがいないことには変わらないよ。ポルドラ&カスタードラ、ロロドラの仇を取って!」

 

 彼女の願いが届いたのか叫び、タイヨウ目掛けて急降下。

 

 「そのアタックはライフで受ける!」

 

 二匹の飛竜がライフの障壁に牙を立て障壁を噛み砕いた。

 あたかもライフを二つ削るような動作だったがタイヨウのライフは一つしか減っていない。

 

 「――っ! ふぅ、さっきより慣れてきたな。スピリットの効果で僕のブロッカーを失くし一気にライフを削るつもりだったかもしれないけど残念だったね」

 ライフ4→3

 

 シオリの作戦を読み、手を打つタイヨウは経験の差を見せ付け観客から大人気ないと思われているがシオリの狙いは一気にライフを削ることではない。

 

 「違うよ星月くん。私はとりあえずライフを一つ減らしたかったの」

 

 「なに……」

 

 不敵にシオリは笑うとバトルフィールドが揺れる。

 

 「この揺れは――!」

 

 「相手のライフが減ったときこのネクサスにソウルコアを置いてこのカードを裏返す!」

 

 「カードを――!!」

 

 「裏返すですって!?」 

 

 シオリの宣言と同時に新しき世界のカードは飛び上がり反転する。

 本来、バトスピのカードの裏面はBSのロゴが入った黒い面をしている。新しき世界も例外なくそのはずなのにその裏面は光輝き別の姿が描かれていた。

 

 「新しき世界を風雅龍エレア・ラグーンに【転醒】!」

 《風雅龍エレア・ラグーン→Lv1BP3000》

  ――カウント1――

 

 石のアーチの上空から巨大な四足の龍が姿を現し、美しかった世界が消失した。

 白い翼。真っ白い表皮に覆われた体のあちこちには翡翠の光が走り自身の存在を主張するかのように天に向かって吠えた瞬間、シオリの腕についていた歯車の時計の長針がIを指す。

 

 「ネクサスがスピリットに変わった」

 

 「あれが転醒カード……バトスピ初の両面カードだわ」

 

 ついに転醒カードの正体が露になった瞬間、観客の興奮も一気に爆発し大歓声を上げる。

 

 「すげぇ! ネクサスがスピリットになった!」

 「なんだよあのカード! 初めて見たぞ!」

 「カッケェ! どこで手に入るんだよ!」

 

 観客が騒ぐのも無理はない。カードバトラーなら誰だって未知のカードが現れたら興奮するに決まっている。それは未知のカードを使うバトラーの対戦相手であるタイヨウも変わらない。

 

 「転醒……スピリットが別の姿に進化する煌臨とは違う。生まれ変わり……というより本来の姿になった……とかか。どっちにしろ期待通りだ」

 

 「はわあ~超カッコいいよエレア・ラグーン! ――はっ! いけないいけない。エレア・ラグーンの転醒時効果発揮。ボイドからコア2個をこのスピリットに置くよ。これでエレアラグーンはLv2アップ!」

 《風雅龍エレア・ラグーン→Lv2BP5000》

 

 「コアブーストか……悪くない。それでその転醒カードでアタックするか」

 

 「したいけどここはターンエンド。ライフ3でブロッカーゼロはさすがに不味いかな」

 

 第4TURNシオリ終了――

 手札:3 リザーブ:1 バースト:有

 《道化竜ポルドラ&カスタードラ(疲)→Lv1BP 2000 C2 》

 《風雅龍エレア・ラグーン→Lv2BP5000 C3[S]》

 《放浪の創界神ロロ→Lv2 C4》

 

 ――第5TURNタイヨウ

 手札:7 リザーブ:5 

 《サマー・トライアングル・ドラゴン→Lv2BP3000 C3》

 《創界神アポローン→Lv1 C1》

 

 タイヨウがデッキからカードを1枚加えたとき場の雰囲気が変わったのをシオリは直感的に感じた。

 

 「あー、いい感じに揃っちゃったか」

 

 申し訳なく手札を見るタイヨウはシオリに気を使っているのだろう。『このターンで終わらせれるけどさすがに不味いよな』とそんな感じが遠くからでも伝わってくる。

 

 「遠慮しなくていいよ星月くん。私、星月くんのデッキのエースを見てみたい!」

 

 目を輝かせ彼のキースピリットをご所望する。

 

 「――トドメをささなければ大丈夫かな。いいよ、僕もこいつが活躍するのをみたいしな」

 

 「やったー!」

 

 両手を上げて喜ぶシオリに安堵の表情を浮かべたタイヨウは「最初にこいつだ」と二枚目のスター・ブレイドラを召喚した。

 《煌星竜スター・ブレイドラ→Lv1BP1000》

 

 「――いくよ。“天を裂く雷よ 大地を駆けろ! 雷皇龍ジークヴルム(Re)を召喚!”」

 《雷皇龍ジークヴルム(Re)→Lv3BP10000》

 

 上空に暗雲が現れ雷が鳴り響く。タイヨウの背後から紅い腕が伸び真紅の龍が姿を現し咆哮する。

 背中の羽根で空を滑空しバトルフィールドに舞い降りた真紅の龍は尻尾で大地を叩き無機質な翠の眼でシオリを睨む。

 

 「――――――ッ!! メッチャカッコいい!!!! それが星月くんのパートナー! 相棒!」

 

 盤上から身を乗りだしシオリは感嘆の声を漏らすがタイヨウは複雑な表情で首を振る。

 

 「大切なカードには変わらないけどパートナーは違うかな。それはこいつも一緒だけど」

 

 「……?」

 

 感傷的な気持ちになっていたのを正しタイヨウはこのバトルでついにバーストをセットしてアタックステップに。

 

 「遠慮するなって言ったこと後悔するなよ」

 

 「しないよ。なんなら華麗に防いでみせるから」

 

 「頼もしい限り。ジークヴルム【煌激突】だ!」

 

 上空で旋回するジークヴルムは身体を真っ直ぐ一本の槍と化すと全体に炎を纏いエレア・ラグーン目掛けて突進する。

 

 「うっそ強制ブロック!?」

 

 「【煌激突】は可能なら相手は必ずブロックしないといけない効果でブロックされたときソウルコアを使わずにこのスピリットに煌臨できるんだ」

 

 「煌臨ってことはもしかして!」

 

 「ご明察。“太陽のごとく燃え上がれ灼熱の化神! 太陽神星龍アポロヴルムを煌臨!”」

 《太陽神星龍アポロヴルム→Lv2BP11000》

 

 槍状だった身体を丸め火球となったジークヴルムの身体が変化を始め別のスピリットが姿を現す。

 自身から放たれる高熱をも耐える貴金属の鎧に覆われ、胸の碧宝石がアポローンの宝石と共鳴し紋章が浮かび上がる。

 最後に残りの炎が頭部に集まり紅い炎の髪に変わる。

 

 まさに太陽の化神と呼ぶに相応しい太陽神星龍にシオリは開いた口が塞がらない。何故ならあのスピリットは――。

 

 「アポロと同じ名前……」

 

 憧れのアポロと同じ名を関するスピリットにシオリは運命を感じずにいられなかった。

 

 「アポロドラゴン達以外にもアポロのスピリットがいたなんて……とっても燃えてきたーって感じ!」

  

 「喜ぶのはいいけどピンチなの分かってる。ジークヴルムはアタックステップ中に星竜に煌臨されたときライフを一つ砕くんだよ」

 

 「ええ!? そんな効果まであるの!?」

 

 アポロヴルムからジークヴルムの形をした炎がシオリのライフを焼き尽くす。

 シオリ:ライフ3→2

 

 「タイヨウちゃん、相手が初心者だって忘れてるの!?」

 

 「……さすがにやり過ぎたかな」

 

 あまりにも初心者を相手にしていいコンボでは無かったと反省するがシオリは全く気にしていない。それどころか――。

 

 「やっぱり星月くんは凄いよ。でも私だって! ライフ減少でバースト発動! 絶甲氷盾!」

 

 「な――!」

 

 今までずっと伏せられていたシオリのバーストがついに発動した。

 

 「バースト効果でボイドからコア1個をライフに。更にコストを払って星月くんのアタックステップを終了させるよ。コストはポルドラカスタードラとエレア・ラグーンから使うよ」

 シオリ:ライフ2→3

 

 灼熱の太陽すら阻む氷の壁が競り上がりタイヨウのスピリットのこれ以上の侵入を妨害する。

 

 「ライフ減少のバーストをここまで温存していたというの!」

 

 「普通ライフ減少後のバーストなんてすぐ使ってしまうのによくここまで我慢できていたね」

 

 初心者なら条件を満たせばすぐにバーストを発動してしまいがちだ。だからタイヨウはライフ減少、アタック後、スピリットの破壊に反応が無かったから召喚時効果の発揮後だと目星をつけていたのだ。それを外したタイヨウはこのバトルで初めてシオリから裏をかかれたと言っていい。 

 

 「ふふん。敢えて発動できる場面で発動しないことで相手の油断を誘う。アポロがよくやっていた戦法だよ」 

 

 「なるほど。アポロの、ね」

 

 シオリがここまで初心者離れをしたバトルが出来るのも長年彼のバトルを見続け学習しているからこそだ。

 

 「でも転醒カードは破壊させてもらうよ。その前にアポロヴルムの【界放】発揮。アポローンのコア2個をこのスピリットに置くことで回復させる」

 

 アポローンの炎の矢から力を貰ったアポロヴルムはエレア・ラグーンと空の戦いに挑む。

 上空で迎撃体制に入るエレア・ラグーンは翼を羽ばたかせ荒れ狂う風を竜巻にしてアポロヴルムにぶつけるが物ともしないアポロヴルムは灼熱の火炎で竜巻ごとエレア・ラグーンを燃やした。

 

 「エレア・ラグーン! あなたの活躍無駄にしないから」

 

 エレア・ラグーンを破壊したアポロヴルムは氷の壁を前に不服そうに元の位置に戻った。

 

 「本当に防がれるとはね。ターンエンド」

 

 第5TURNタイヨウ終了――

 手札:3 リザーブ:0 バースト:有

 《煌星竜スター・ブレイドラ→Lv1BP1000 C1》

 《サマー・トライアングル・ドラゴン→Lv2BP3000 C3》

 《太陽神星龍アポロヴルム→Lv3BP15000 C6[S ]》

 《創界神アポローン→Lv1 C1》

 

 ――第6TURNシオリ

 手札:4 リザーブ:12 

 《道化竜ポルドラ&カスタードラ→Lv1BP2000 C1》

 《放浪の創界神ロロ→Lv2 C4》

 

 「僕もこのデッキのキースピリットを出したんだ。そろそろ時野さんのキースピリットを見てみたいな」

 

 「私だって早く出したいんだけど……」

 

 先のドローステップでスピリットは引くも目当てのカードではない。だが、嘆くにはまだ早い。

 

 「あなたに全て託すよ。ロロの【神技】を使うよ。ターンに一回デッキから1枚ドローするよ」

 

 デッキの上を触れシオリは目を瞑りゆっくりと息を吐く。ここであのカードを引かなければ多分負ける。そんな予感がするシオリは精一杯の祈りを込める。 

 

 ――お願い。来て……!

 

 デッキからドローしたカードを恐る恐る目を開けて確認した。

 

 「……! やった来たー!」

 

 祈りが届いた。カードを掲げるシオリは「お待たせ」とタイヨウに微笑む。

 その笑みに察したタイヨウはギュウとハンドルを握り迎え撃つ体制を取った。

 

 「さあ、いつでも来い!」

 

 「うん、いくよ! “時歩み龍が今ここに顕現する! 召喚、時空龍クロノ・ドラゴン!”」

 

 空間に突如ヒビが入り青い刃が空間を切り裂き、歯車を模した装飾を身に付けた竜人が空間の狭間から飛び出した。

 

 「あれがシオリちゃんの……」

 

 「キースピリットか」

 

 鋼鉄の翼を生やした背を向けるクロノ・ドラゴンとついに対面を果たしたシオリは静かに唇を震わしていた。

 

 「クロノ・ドラゴン……私の龍……私の相棒!」

 

 その言葉が聞こえたのかクロノ・ドラゴンは吠える。自分の相棒だと肯定するように。

 

 「クロノ・ドラゴンが入れば百人力だよ。ポルドラカスタードラをLv2に上げてバーストセット!」

 《道化竜ポルドラ&カスタードラ→Lv2BP4000》

 

 クロノ・ドラゴン以外のスピリットは召喚せず場を整えたシオリはそのままアタックステップに。

 

 「時空龍クロノ・ドラゴンでアタック! アタック時効果で1枚ドロー。更に相手はバーストの効果を発揮できないよ」

 

 「バースト効果をか」

 

 クロノ・ドラゴンのアタック時効果はバースト自体の発動は出来るもののその後の効果を封じる厄介な効果だった。これではバーストによるカウンター等が意味をなさないがタイヨウはそれよりもこの場面でクロノ・ドラゴンで攻めてきたことに困惑していた。

 

 クロノ・ドラゴンのBPは8000。それに対してタイヨウのフィールドにはBP15000のアポロヴルムが待ち構えている。このままブロックすれば返り討ちにできてしまう。

 ここまで初心者らしからぬプレイングを見せるシオリが今さらそんな凡ミスを犯すとは思えない。クロノ・ドラゴンでアポロヴルムを倒せる算段があると考える方が自然だった。

 ならタイヨウの取る手は一つだけだ。

 

 「フラッシュタイミング、マジック、イグニートフレイム」

 

 「赤のマジック!」

 

 「イグニートフレイムはBP8000以下スピリット一体を破壊する。対象はクロノ・ドラゴンだ」

 

 カードから射出された火球がクロノ・ドラゴンの全身を燃やす。

 

 「あぁ、お姉ちゃんのキースピリットが……」

 「なにも活躍せずに終わりー」

 「大人気ないぞー!」

 

 観客から批難の声が上がる。連鎖する声を収めるのは店長であるマリアの役目だが……。

 

 「タイヨウちゃん完全にシオリちゃんが初心者なのを忘れてるわね」

 

 マリアも皆と同じ気持ちで止めるのを忘れて低く唸った。

 現にタイヨウはもうシオリの事を初心者とは見ていない。初心者と扱えば逆に自分が呑まれて為す術なく負けてしまうと思ったからだ。

 

 しかし勘違いをしてはいけない。タイヨウは初心者に負けることが嫌なわけでない。どちらかといえば初心者には華々しく勝利を飾ってもらいたいと考えるぐらいだ。

 

 だけどシオリは違う。

 ターンを重ねるごとに馴れが生まれ初心者と思えないプレイングをする彼女にタイヨウは懐かしきバトルの高揚感を感じていた。

 故にタイヨウのこの一手は彼女がここからどう切り直すのか。出来ると信じ期待しての一手だった。

 

 「――――――」

 

 炎に包まれるクロノ・ドラゴンにシオリは黙ったまま口を開かない。

 さすがに買い被りすぎたか。いくらなんでも待ちに待ったキースピリットをマジックで破壊されれば落ち込むのも無理はない。それに経験者でもこの状況を切り直すのは容易ではないのだ。

 やり過ぎたと遅くに失望混じりに反省しているとクロノ・ドラゴンの様子がおかしいことに気づく。

 

 「クロノ・ドラゴンが破壊されない?」

 

 あり得ない現象だ。もし耐性があるのならマジックを弾き返すはずだ。仮に破壊されてもフィールドに残る効果だとしても必ず破壊はされ、身体を再生させてフィールドに残る。

 どちらにも当てはまらない謎の現象にタイヨウはクロノ・ドラゴンに起こった変化に気付いた。

 

 「……! あれは!」

 

 炎に包まれるクロノ・ドラゴンの周りに無数の時計が浮かび上がりその針が猛烈な勢いで時を刻む。

 まるであの空間だけの時が進んでいるようだった。炎に包まれたクロノ・ドラゴンは時が進むごとに大きさを変え姿を変化させる。

 

 「まさかあれは……!」

 

 クロノ・ドラゴンに起こる現象にタイヨウが気付いた瞬間、沈黙を続けていたシオリが大きく口を開いた。

 

 「凄いよ星月くん! まさかマジックであっさり対処しちゃうなんて。私、すっかりマジックのカウンターがあるのを忘れてたよ。でも……」

 

 楽しそうに笑う彼女に身を固くしながらタイヨウは己の判断が間違えていたのを悟った。あの龍は――。

 

 「私の相棒はこの程度の炎じゃ止まらないよ!」

 

 その声に反応しクロノ・ドラゴンが吠えた瞬間、龍の全身が光り、姿を変える。

 全体が伸び二足で支えられなかった身体を四足で支え、無機質だった翼に色を宿し大きく空へ広げた。

 

 煌臨に似た現象。だが、スピリットが新たな肉体を呼び寄せ別の姿へと変化する煌臨と違いこれはスピリットがより強い自分に生まれ変わろうとしていた。

 

 「なるほど……これが“転醒”」

 

 「“幾千の時空を越えし龍よ 今ここに新たな姿を顕現せよ! 【転醒】時空龍皇クロノバース・ドラグーン!”」

 《時空龍皇クロノバース・ドラグーン→Lv3BP13000》

 ――カウント2――

 

 カードが裏返り新たなスピリットが記され光に包まれたクロノ・ドラゴンがその姿を現した。

 

 二足歩行だった竜人から四足歩行の龍へと進化したクロノ・ドラゴンの翼も数を増やし無機質なものから蝶のような美しさのあるものに。

 自身が使っていた青いブレードが両肩や腰から生え、首の伸びた頭部にも龍皇の象徴として生えていた。

 

 「これは……壮観だな」

 

 「これが私のキースピリットの真の姿だよ!」

 

 天高々に吠えるクロノバース・ドラグーンの口に光が集まりシオリは片手を突き出した。

 

 「クロノバース・ドラグーンの転醒時効果発揮! 系統『起幻』を持たない相手の創界神1つを破壊!」

 

 「なに……!」

 

 放たれた青白い熱線が絶対的立場である神を襲い、このフィールドから神の姿を消し去った。

 

 「マリアさん、創界神って破壊されないんじゃないの」

 

 「少し違うわ。今まで創界神を破壊するカードが存在しなかっただけよ。でも、創界神を破壊するなんて中々ショッキングな映像ね」

 

 創界神を破壊した偉業を成し遂げたシオリだが彼女の反撃は始まったばかりだ。

 

 「更にクロノバース・ドラグーンを回復! そして私のカウントが増えたときカウントが2以上ならセットしてあるこのバーストをバースト条件を無視して発動できる。発動、道化竜フール・ジョーカードラゴン!」

 

 強制的に発動したバーストカードから発射された火炎弾がスター・ブレイドラとサマー・トライアングル・ドラゴンに直撃し破壊した。

 

 「バースト効果でBP12000以下の相手スピリットを2体破壊だよ。この効果発揮後コストを払わず召喚」

 《道化竜フール・ジョーカードラゴン→Lv2BP10000》

 

 唐紅の艶のある鱗のトカゲに近い羽根のある竜人が大鎌を振り回す。

 ケタケタと笑うその顔はまさに悪魔。追い詰められるタイヨウを見て悦に入っていた。

 

 「転醒して戻ってきたクロノバース・ドラグーンのアタックは続いているよ!」

 

 「……ほぼ詰みだな」

 

 手札とフィールドを見比べて全てを悟ったタイヨウ。だからといってこのバトルを投げ出すつもりはない。

 

 「アポロヴルムでブロック。せっかくの機会だ。キースピリット同士のバトルでもやろうか」

 

 「お、星月くん分かってる~!」

 

 クロノバース・ドラグーンの突撃を真正面から受け止めたアポロヴルムは自身の力を誇示するように投げ返すと付いてこいと言わんばかりに空へ飛んだ。

 負けじと体勢を立て直したクロノバース・ドラグーンも空へと飛び立つもすでにアポロヴルムは太陽の光を力に変え攻撃の準備が整っていた。

 

 「フラッシュタイミング、マジック《フォースブライトドロー》を使うよ。コアはポルドラカスタードラから。フラッシュ効果でクロノバース・ドラグーンのBPを+3000。これでアポロヴルムのBPは上回ったよ」

 《道化竜ポルドラ&カスタードラ→Lv1BP2000》 

 《時空龍皇クロノバース・ドラグーン→Lv3BP13000+3000》

 

 「当然持ってるよな」

 

 アポロヴルムから放たれた太陽熱に匹敵する熱線を時空の中に移動し避けたクロノバース・ドラグーンはそのまま遥か上空に飛び出すと腰のブレード二本が分離し目の前に並ぶ。

 下降の敵に狙いを定め急降下。その存在に気付いたときには時空龍皇の五本のブレードが太陽神星龍の四肢、コアを切り裂き神の命を奪い去っていた。

 

 「こんな結末で悪いなアポロヴルム」

 

 本来ならスピリットの破壊にバーストが発動しこの状況も打開できたのだがクロノ・ドラゴン時に発動しているバースト効果封じのせいでそれも叶わない。

 後は彼女がカウンターを警戒してアタックするのを止めるぐらいだが――。

 

 「ポルドラカスタードラ、フール・ジョーカードラゴンでアタック!」

 

 ここまで来て彼女が攻撃の手を緩めるはずがない。

 

 「どちらもライフで受ける!」

 《タイヨウ:ライフ3→1》

 

 二頭の翼竜の連撃。竜の皮を被った悪魔の大鎌の一撃に二つのライフを失ったタイヨウはその痛みに顔を歪める。

 

 「っ! 大丈夫!?」

 

 「……心配なんて結構。こんな楽しいバトルが終わるのは残念だがさあ、シオリ(・・・)! 僕のライフはあと1つだ。全力で来い!」

 

 「……! ――うん! いっけぇぇぇ、クロノバース・ドラグーン!」

 

 両手を広げ全てを受け入れるタイヨウの元にクロノバース・ドラグーンが迫る。

 最後のライフの障壁に時空龍皇の振り下ろされた四本の爪が食い込み切り裂いた。

 

 最後のライフダメージがタイヨウを襲うと彼は後方に吹き飛ばされる。その瞬間、バトルフィールド全体が白い光に包まれシオリの視覚を奪ったのだった。

 《タイヨウ:ライフ1→0》




~バトスピ小ネタ劇場~
《召喚パフォーマンス》
シオリ「星月くんがキースピリットを出すときにやってたあれって召喚パフォーマンスだよね」

タイヨウ「そうだけど、それがどうしたの」

シオリ「星月くんってあんまりそういうのしなさそうなのにノリノリでやってたら意外って感じで」

タイヨウ「し、知るか昔からの癖なんだ。そっちだってノリノリだっただろ」

シオリ「私はあれ込みでバトルしたかったからノリノリで当然! でで、ちなみに星月くん他にもどんなのがあるの」

タイヨウ「なんでそんなの聞くんだよ」

シオリ「だってめちゃくちゃカッコよかったんだから他のもカッコいいんだろうなって」

タイヨウ「嫌だ」

シオリ「え~、ちょっとぐらいいいでしょ。私もやるから」

タイヨウ「絶・対・断る」

  “今後の彼の召喚パフォーマンスに乞うご期待”

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