鬼滅の東刃〜Another of Slayer〜   作:トーニオン

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もしかするとあったかもしれない
そんな物語


かまぼこ隊結成編
残酷な日と2人の剣士


1913年1月の終わり

いつものように炭売りを終えた俺は家へ帰ることにした。

しかし夜も遅いということもあり山の入り口に住む三郎おじさんの家に泊めてもらうことにした。

 

この選択が全ての始まりだったということが分かるのには少し時間がかかったのだ___

 

夜が明け今は7時ごろだろうという時に俺は三郎おじさんに別れを告げた。

「気をつけてな」

「行ってきます!」

そして俺は家へと向かった。

 

しかし家へと進むごとに何か変な臭いがしてきた

 

血の臭いだ____

血の臭いがするときは良くないことが必ず起きる。

俺は急いで家へと走った。

そして日が丁度正午くらいを指し始めたであろう時、

 

俺は全てを察した

家の前には血溜まりができ俺の家族が血塗れになって倒れているのを見て言葉にならない叫びを上げていた。

(誰か!生きててくれ!)

その思いも虚しく命の火は消えていた。

たった一人長女の禰豆子を除いて____

 

「まだ息がある!医者に見せなきゃ!ここからだと一番近いのは氷川だ!」

 

そう思い俺は山を駆け下りた。

しかし何故か後ろから変な声がしてきた。

「ウゥゥゥゥゥゥゥゥ〜ウァァァァ!」

俺はとっさに焦り禰豆子を下ろそうとして雪に滑った。

背中から離れた禰豆子は大丈夫かと思い俺は雪をほろうのも忘れ

雪だらけになりながら振り向いた。

そこには呻き声を上げる禰豆子、大丈夫か?痛くないか?

と俺は思い禰豆子に近づく

しかし禰豆子は俺を振り払い顔をあげた。

そこには獣のような目をし鋭い牙を剥き出しにし噛み締めている禰豆子がいた。

 

これは昨日三郎おじさんから聞いた鬼のようだ

しかしまだ日は高い鬼は昼間には活動しないはず

そう思っている間に禰豆子は襲ってきた。

俺はとっさに焦る。

いつものように持ち歩いていた斧の柄を妹に噛ませた。

しかし首を振り離せとばかりに暴れる。

(俺は鬼になった妹に食い殺されるのか?)

そう思い必死で抑える。

しかし少し抑えていた時顔に何かが当たった。

涙だ___

禰豆子は泣いていたのだ。自分の兄を殺そうとしたことを悔いるかのように。

 

そして俺がそれを察した直後禰豆子は余所見をした。

それに気づき立ち去るその瞬間俺は斧を振り禰豆子をどかした。

その瞬間目の前を横切る残像__

日本刀だ。禰豆子が危ない!

俺は守ろうとする。

その時刀により束ねた部分の髪は斬られて落ちる。

 

そのまま転がり木に背を打つそこにはやや背丈の高い男と背の小さい女の子が刀を持って立っていた。

「なんだ…誰だ…」

「何故かばう…そうまでしてかばうものか」

妹を守る俺に男は訊いてきた

「妹なんだ!禰豆子は大切な妹なんだ!」

そう返した時女の子は言う

「守ったって何にもなりませんよ。彼女は鬼になったのだから」

その瞬間斬撃が来ると思い焦った俺は妹を守ろうと屈んだ。

しかし妹はいない。どこだと辺りを見回すと女の子に背を掴まされて身動きできない禰豆子がいた。

妹は振り解けと動く。

 

「動くな、俺たちの仕事は鬼を斬ることだ」

「鬼がどれだけ悪さをしているか知らないんですね」

二人はそう言った

「じゃあ、妹さんの首刎ねちゃいますね。この世に至って報われませんからね。人を何人も殺す悪〜いやつですから」

「あぁ」

「待ってくれ!禰豆子は誰も殺してなんかいない!妹は俺を襲おうとしたが踏みとどまった!」

刀を首に当てようとした俺は全力で言った。

「あら、じゃあ何故妹さんは鬼になったんですかね?おそらくですが鬼になるには鬼の血を傷口に浴びたか、あるいは大量に血管に打ち込まれたからか」

「人喰い鬼はそうやって増えていく」

その答えに俺は驚いた。だがすぐに答える

「禰豆子は人を食ったりしない!俺のことはちゃんと分かっているはずだ!さっきだって俺を見て泣いていた!」

男と女は言う

「今し方食われそうになっておきながらそれか。」

「食われそうになっておきながら何をほざいているんですか?

兄弟愛もここまで来ればバカバカしいですね」

俺は答える

「俺は誰も傷つけさせない!それに鬼になった禰豆子が人間に戻る方法がきっとあるはずだ」

 

「鬼になったら人に戻ることは無い」

「じゃあどうするんですか?助かる方法なんて用意できるんですか?」

俺は答えを返さないと妹は殺されると焦り返した

「探す!必ず方法を見つけるから殺さないでくれ!家族を殺した奴も見つけるから!だから!やめてください。もう家族を失いたくないんです」

 

「あなたは死にたいんですの!生きるか死ぬかの時に土下座など甚だしいは!そんな時に物を乞うなんて最低だと思わないの!他人に主導権なんか握らせるんじゃないよ!しかも妹を戻す方法を探すなんてバカじゃないの!弱者になんか何も選択権なんてないわ!そんな奴は強者に潰されるだけよ!それにあんたみたいな弱者の尊重なんてしないわ!鬼なら知ってるとは思うけどそんな鬼など存在しないわ!だって鬼が人間に戻ったことなんか見たこともない!」

 

それを聞いた俺は絶望としていたしかしこうやっていても始まらない。

妹を今救う方法はないかと考える。

しかし考えるよりも体が動いていた。

突き刺そうとしている女の子めがけ走りながら雪を投げそしてさらには男の方には石をさらに投げつけた

しかし二人はかわした。

そして俺はすかさずその隙に飛びかかった

 

だが抑えられた。

弱い物の行動など単純なように見えるのかもしれない

しかしそれは違う俺はあと二つ悟られない行動をしていた

 

「愚かだな」

「バカバカしいわ」

 

しかし男は気がつく

彼は羽織りを着ておらずオノも持っていない

その瞬間男は前が見えなくなり、斧が飛んでくると思い男は焦り避けそして木に頭を打つ

 

女の子は「ヒッ」と声を上げた

そう彼女には斧を投げつけ当たるようにしていた

そして女の子が避けようと一瞬手を緩めるた隙に俺が禰豆子を奪い取ろうとした

だが俺が倒されては意味がないと気がつくのには時間がかかった

「危ないじゃないの!しかしその攻撃方法はさすがね」

禰豆子はそれを見て涙を流した…俺がお兄ちゃんであると認識している

そんな気が微かに臭いで伝わる

「まぁ仕方ないわね彼女の心は本気でお兄ちゃんのことを思ってるみたいだし。どうする?」

「あぁ流石に俺も焦った。しかも殺す気は一切ないように感じる」

 

その瞬間禰豆子は女の子の手から離れ男を突き飛ばす

そして俺のことを守るように盾になった。

 

「兄弟愛もここまで素晴らしいとは感心ね。いいわ今回は一つだけ教えるわ」

「ここから北の狭霧山の麓に鱗滝左近次というものを訪ねろ。その時には冨岡義勇と古明地さとりから匿って欲しいと言われたと伝えろ。」

そして禰豆子は首を手刀で叩かれ気絶した。

そして俺が起き上がると妹は竹筒に木の棒が刺さった猿轡のような物をかまされ横たわっていた。

 

その後2人の剣士「冨岡義勇」と「古明地さとり」は俺に告げる

「鬼である以上妹は絶対に日の光を当ててはならない」

「鬼が日の光を浴びたら死んじゃいますからね」

それを知った俺はこのまま夜になるまで妹を近くの穴に入れた

そして夜に家に戻り家族を埋葬し妹のために籠を作りそして家を出た。

場所は北の狭霧山の麓へ向かった。

 




いきなり古明地さとりが登場です!
原作では義勇さんは柱になったばかりでしたが果たして
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