鬼滅の東刃〜Another of Slayer〜   作:トーニオン

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猗窩座戦です。

前回の八橋はなにか起こしそうですね。


戦場の女と本当の透き通る世界

俺は極力刀を抜きたくないし、

誰かれ構わず娯楽のように手合わせするのも好きではない。

けれども今、己が圧倒される強者と久々に出会い短時間で感覚が鋭く練磨されるのがわかった。閉じていた感覚が叩き起され引きずられる。

強者の立つ場所へ、ギリギリの命の奪り合いというものが、どれほど人の実力を伸ばすのか理解した。

 

顔に熱い感覚を感じる。

 

 

「義勇さん」

 

動きが格段に上がった。

痣を発動させた柱はこれほど強いのか。

 

「義勇さん、痣発動させましたね。あんなに強くなるとは、やはり柱ですね」

「八橋!どうしてここに?」

「義勇さんが炭治郎さんと妖夢さんを置いて吹き飛ばされてきたので私が加勢に来たんですよ」

 

猗窩座は義勇さんとの先頭の時、一瞬、八橋の方を見る。

すると、猗窩座は舌打ちをする。

「貴様、女を戦場に連れ込むとはどういうことだ!」

「俺が連れてきたのではない。八橋が勝手についてきたのだ」

 

猗窩座は義勇さんの速さに追いついていく、喋りながら戦闘ができるほどに。

どうすればいい、長期戦になれば永遠に体力が続くわけじゃない人間は圧倒的不利!無惨を倒すことが目的なのに、猗窩座で足止めされるわけにはいかない。早くしないと珠世さんも…どうすればいい。

 

猗窩座は闘気という言葉を使った。闘気ってなんだ?俺が臭いで色々なことを感知できるように、猗窩座も闘気で感知いているのか?

 

 

「ヒリヒリするんだよ敵が狙ってくるところは」

「だから伊之助は厭夢の攻撃に気づいたんだな、後ろからだったのに凄いなぁ」

「俺は人より体の皮が強いからな!後ろからだろうが誰かが見てりゃ見てるってわかるぜ」

俺はじっと見つめる。

「腰の骨のところを見てるだろ!」

「当たりだ!」

「特に殺気を込めて見てくる奴は一発でわかる。自分に害があるもんはやべぇからな、さっきって体の皮にグサッと刺さってくるんだぜ。

ただ殺気とかがいいが無い奴って気づきづらかったりするんだよな、あのチビ婆に紫の髪のやつ!

恐ろしかったぜ、いつの間にか握り飯を持ってきたり水をかけてきたりしたんだからな。

俺は思ったね。殺気を出さずに近づけりゃあ気づかれねぇ。

だが、そんな技を使えるやつなんか、俺はあの大男と白髪のでけぇ女しか知らねぇ」

 

これが核心をついているような気がする。猗窩座の感知すると思われる闘気は何だろう?殺気とは違うのか?

闘おうとする意思?鍛錬した量や時間?

俺の臭いでの動作予知のようなもの?

 

「炭治郎さん、闘気というものは植物や物質ようなものには無いんです。何よりも楽器には一切の闘気が宿りません。私たちは闘気を消すことによって音楽をより自らを楽器のようになることで奏でやすくするんです。それこそが本当の透き通る世界なのです。炭治郎さんたちのは透ける世界であり、まだ闘気が乗ってるんです」

 

なるほど、そういう事か、だから筋肉の動きが察知できても気づかれるのか。

心を落ち着かせる。

自分は何もないようになる。俺は焼いた炭や、その辺の石ころのようになる。

何も考えない。いや何も無い。

 

「フーーーーーー」

「炭治郎!今は入らない方が…」

 

「オラオラ?技の数は11で終わりか?」

「チッ」

もどかしい!今少しの所で斬り込めない、浅い!実力差か、正確で強い攻撃をしても同じく正確な鋭い技で返される。

泥沼だ。攻撃の型も先読みされるようになってきた。

どんな成長力だ、これが上弦の伍。

この男は修羅だ。戦うこと以外、全てを捨てた男だ。

「やはり11までしかないか、充分だ、終わりにしよう。よくここまで持ちこたえた」

 

やばい!これは刀が折られる。そう思った時だった。

 

俺は猗窩座の拳が突然消えたのを見る。

 

「フーー」

 

目を逸らすとそこには異常なほど痣を強めた炭治郎が猗窩座の拳を斬り落としていた。

それに呼吸の音が違う。髪も目も紅くなっている。

俺は炭治郎に救われた…。

 

「チッ、貴様、最初に殺してやる」

 

術式展開。終式 青銀乱残光

 

また攻撃の速度が上がる!威力が増大している!受けきれるか!?凪で…!

 

受けきれない。百を超える乱れ打ちなど、凪も防ぎきれなかった。

「大したものだ、生きているとは流石だな。致命傷は何とか躱せたか、炭治郎や妖夢のように死ぬことは無い。お前も鬼になれ、冨岡義勇」

 

気づいていない!背後に炭治郎と妖夢がいるのに、気配がないのか!?これは…炭治郎斬れ!まだ動けるなら狙えれ気づかれぬうちに!頸を!

 

「「猗窩座!!」」

 

バカ正直に呼ぶとは…!

 

 

 

生きている!まさかコイツらがあの攻撃を食らって尚…いや問題ない。どんな攻撃でも俺の破壊殺・羅針は感知する。相手の闘気が強ければ強ければ強いほど羅針の反応も強まるだけ……何だ?この奇妙な気配は、なにか別の生き物になったようだコイツ。

 

闘気が消えた、いや、闘気が完全にない!落ち着け!来る!

 

 

ヒノカミ神楽 斜陽転身

 

魂の呼吸。陸の型 破魂

 

 

 

「炭治郎さん、妖夢さん、その成長力は、鬼よりもはるかに上を行きましたね。やはり、鬼は停滞した考えしか持たないからこうなるのだと思います」

 

その技が放たれた時、八橋はそう呟いた。




猗窩座に攻撃が入りました。
という所で終わりましたね。
果たして猗窩座の頸は刎ねられているのでしょうか。

次回は勇儀戦です。
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