鬼滅の東刃〜Another of Slayer〜   作:トーニオン

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今回から童磨戦です。
ついに上弦戦も残り半分。
この戦い。どう動くか。


1万人の教祖としのぶの怒り

「カナヲ!こっちです!」

「もうすぐ師範と私たちの因縁の鬼と戦うんですね」

「童磨、その鬼は一万もの信者を従えし邪教の教祖、思えばあいつの顔を一度も拝んだことは無かった。だが、従えるには相当の貌を持ってるんでしょうね」

「これでブサイクなら笑って殺せる」

「それはそれで面白いわね」

私は無惨と向かった時はカナヲと一緒だった。

だからこそ無限城での探索も2人でできた。

おそらくこれほどの大きな城の中でここまで広いところはあと4つしかない。

そのうちの一つがこの城の食糧庫。一万人もの人を押し込むには絶好の場所。

 

私は大きな門を開ける。

 

「美味しいよ、君が最後に食べられたいって言うから大切に食べてるんだよ…」

そこには冠をつけた金髪の男が背を向けて貪っていた。

 

「おや、来客かな?おかしいな、無限城の中だから来客と言ったら一種類しかいないな」

そう言って振り向く。

「あなたが、童磨…」

「よく知ってるねぇ、俺の名前、知ってる人そんなに居ないはずなんだけど」

「嘘ね、一万人もの信者を抱えておきながらその言葉、よく吐けるわね」

「そうだった、万世極楽教は一万人を超えてたんだった。でもね、君は勘違いしてるよ?」

「!?」

「一万人じゃなくて、今は600人だよ。俺たち上弦の3人でわけあって食べたんだ。まぁ猗窩座と勇儀は一切口にしなかったんだけどね、それに、見てよこれ。君たちと同じ髪飾りの子がいてちょっとびっくりしてるよ」

私はその髪飾りを知っている。鈴仙に渡した髪飾りだ。

「やっぱり見覚えある?それとも君ってお知り合い」

 

「よくも…………、よくも鈴仙さんを!」

「カナヲ、ここはあまり動くところではないわ」

「師範……」

「あなたは、その娘をいつ食べました?」

「いつって?今食べてる娘がそうだよ。じゃあ僕は全部食べきっちゃうからね。それと、口元にその布をつけているのは何?」

「あなたのことはよく知ってますよ、あなたの名前も、あなたのいる宗教の名も、そして、あなたの血鬼術もね!」

 

「ははは!そこまでご存知なら話が早い!俺の食糧になれば、すぐにでも永遠の極楽に浸れるよ。それこそ俺の万世極楽教の本当の意味だからね」

「私たちは、あなたを拒絶します」

「どうしてだい?」

「私の羽織を覚えてますか?」

「ん?あぁ花の呼吸を使ってた女の子、確か、胡蝶カナエだったかな。

彼女はまさか僕の寺院を突き止めるとは思わなかったからなぁ、おかげで俺は本山を移さざるをえなかったけどね。

それにあの子の左足首だけは美味しかったよ!まぁあの子は凍った足を切り裂いて片足立ちになってまで俺と戦ってたんだけどね」

「私は胡蝶カナエの妹、胡蝶しのぶ、あなたを倒す者の名です。地獄へと土産にでもね!」

もうこの因縁を断ち切る!そう私たちは決めたんだから。

 

蟲の呼吸。蜂牙の舞 真靡き

 

花の呼吸。肆の型 紅花衣

 

血鬼術。 蓮葉…

 

ドーーン

 

「どぉぉぉりゃぁぁぁ天空より出でし伊之助様のおとおりじゃぁぁぁ!」

 

獣の呼吸。 伍の牙 狂い裂き

 

 

伊之助はそのまま戦いに割った形で落ちてくる。

 

「カラスの道案内はドンピシャだぜぇ!!上弦のつえぇ奴はどこだ!?」

 

「痛いよ。突然どこからともなく現れて俺の目をさらっと斬っちゃってさぁ、なんてことしてくれたんだ」

 

「おおっと!お前か、お前が上弦か!それにおめぇ!上弦の参だな!バレてるぜ!テメェのが上から3番目だってことは俺は知ってる!テメェを倒せば俺は柱になれるかもしれねぇんだぜ!」

 

「別に隠してるわけではないけど、面白いね!猪頭の少年」

「俺は伊之助様だ!俺は柱になる男だ!よく覚えとけ!」

上弦の参?姉さんから聞いていた話と違う。童磨は上弦の弐だったはず。どうして参になっているのかわからない。

まぁ何かしらで降格したのだけはわかった。

「それに、しのぶ、カナヲ、元気そうでなによりだ」

「伊之助くん、その口の利き方は良くないと思いますよ」

「あぁすまねぇ、しのぶさん、お元気そうで」

「はい!よろしい」

 

「じゃあ、いっちょやったるか!上弦の鬼退治とやらをなぁ!」

 

「俺の顔に傷をつけたのは君が二人目だよ」

 

童磨は扇を開く。

 

血鬼術。粉凍り

 

やはり、その技を使うか、だがその技は、姉から聞いた時点で既に察していた。

私は羽織の裾で口元を覆う。

 

カナヲも同じように袖で覆う。

 

「おおぅ…さみぃ…なんだアイツ、氷でも使うんか!?それにしても寒いぜぇ…」

伊之助のその格好はさすがにバカだと思った。

あの上弦が氷の血鬼術を使うと言うことを知らずに半裸で戦いに来るのは自殺行為と変わらない。だが、私たちなら痣の発動をすれば倒せる可能性が上がる。

 

「もしかして痣を発動させる気かな?」

!?

「無理だよ、俺の血鬼術はこの食糧庫全体に広げてある。

それに、黒死牟から聞いたんだけどさぁ、痣の発動条件って39度5分以上と心拍数210以上、その両方がないと発動しないってね。

ならば体温を下げさせればいいって気づいちゃったんだ。

これで君たちは痣の発動は出来ないよ。この食糧庫にいる限りね」

 

まさか鬼の方にも痣の発動条件を知るものがいたとは!?

つまり、やつを倒すために痣の発動は一切使えない。

この選択肢を一つ削られてしまった。

だが、私は既に一つの勝つための策に奴は嵌っている。

そちらの方が大きいのであれば時間が経てば勝負がつく。

それまで持ちこたえられるかにかかっている。




しのぶの策、一体なんなんでしょうか。
既に童磨は策に嵌っているというのは一体、
でもしのぶはまだ生きてますけど…?
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