鬼滅の東刃〜Another of Slayer〜   作:トーニオン

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今回は義勇さん視点です。


二年前と隊律違反

「よく頑張って戻ったね。私の子供たちはほとんどやられてしまったね。柱を行かせなければならないのか。十二鬼月がいるかもしれない。柱合会議前にすまないね。義勇、しのぶ」

お館様はそういう。

「「御意」」

俺としのぶは同意する。

「人も鬼もみんな仲良くすればいいのに、冨岡さんもそう思いません?」

「無理な話だ。鬼が人を喰らい続ける限りは」

こうして俺としのぶは那田蜘蛛山へと向かった。

「方角はここから南ですね。今隊士は100人近く入山してるそうですよ」

しのぶは鎹鴉から聞いた情報を俺に話す。

ここから行けば恐らく7時間ほどでつくことが出来る。

間に合うか。

 

 

那田蜘蛛山に入ると隊士が何人かが倒れており隠も手が追いついていない状況だった。

あまりの惨状に俺は少し考える。

これほどまでに隊士が死ぬのはいつ以来か、恐らくカナエさんが死んだ時以来だと思う。あの時に比べればまだ死人は僅かに少ないが。

そうして俺としのぶはさらに奥へと行くと仲間同士の殺し合いの跡を見つける。

こうして隊士たちは殺されたのか。そう認識する。

「この辺りに生存者はいないようですね。報せでは癸や壬の隊士も数名入山したようですけど、もう死んでるかもしれませんね」

俺は決めた。この山の鬼を全て斬り殺すと。

「ゆくぞ」

「はい」

さらに山の奥へと進んでいく。

「せっかく2年振りの一緒の任務なんですから仲良くしましょうよ」

さすがにしのぶは話しすぎだと思った。

「俺は鬼を斬りに来た。それだけの事だ。」

「つれないですね。じゃあ私は西から回ります。」

「承知した」

俺は東へ向かう。すると、猪の被り物をした隊士とそれを担ぐ栗色の髪の女の子が歩いてくる。

その子は先程父鬼を倒したこと、そして炭治郎が吹っ飛ばされて今は行方しれずになっていることを教えてくれた。

炭治郎。もしや二年前に鱗滝さんのところに紹介したあの少年。

そう思い急いで向かう。

 

向かった先には倒れた少年がいた。刀も折れている。

しかも奥には恐らく十二鬼月と思われる鬼がいた。

ならば助けるしかない。

 

そう思い俺はその鬼の糸を切り、

あっさりと斬り伏せこんなものかとおもう。

これが十二鬼月なのかと思えば弱いな。まぁ俺も柱まで登り詰めたのであれば価値観違いかもしれないが。

そして鬼の服を踏みつけ少年に訊ねる。

 

すると少年は言い返してくる。

優しすぎる少年だと思った。

 

その少年の奥を見ると鬼の女の子が寝ている。

 

その瞬間二年前を思い出す。

あの時、兄を助けようと盾になった妹の鬼、つまり、こいつが炭治郎。

そう気づいた瞬間遠くから襲ってくる気配を感じる。

 

危ないと思い刀でいなす。

するとそこにはしのぶがいた。

しのぶは先程別の方へ行ったはずじゃないか。

 

しかし、俺は炭治郎や禰豆子を守る義務がある。二年前、鬼の妹を人間に戻すと誓い、そしてそのために鬼殺隊に入った勇気ある隊士、彼のその努力をどうか繋がなければと、そう決めた。

「どうして邪魔をするんです?冨岡さん、鬼とは仲良くできないって言ってたくせに何なんでしょうか。そんなんだから、みんなに嫌われるんですよ」

しのぶはこう言い放った。あまり話したくないだけだ。

「さぁ冨岡さん、どいてくださいね」

「俺は嫌われていない」

 

しのぶはなにか変なことに気がついたようだ。

「すみません、嫌われている自覚がなかったんですね。余計なことを言ってしまって申し訳ないです。」

ふざけるな。俺はただ話すのが面倒なだけだと思っている。

必要最小限でいい。嫌われる理由などない。

そう思っていると炭治郎はしのぶに話しかける。

「妹なんです。俺の妹で、それで」

「その子は鬼ですからね。じゃあ私のやさしい毒で苦しまずに死んでもらいますね。」

炭治郎は動けるようだ。

「動けるようだな。妹を連れて逃げろ」

俺がやったことだ。柱合裁判でとやかく言われようと、この先もしかするとより良い事に繋がる。そう思った俺は炭治郎と妹を逃がした。

 

「これ、隊律違反なのでは」

しのぶは全力で刃で問いかける。

俺はそれを全力で止める。

「本気ですのね冨岡さん。柱が鬼を庇うなんて」

柱になったばかりの時にさとりと俺で見逃した事だ。

俺は罰をうける覚悟は出来ている。

「あなたがその気だろうと、私はここで時間稼ぎに付き合う気はありませんので」

 

そう言ってしのぶは炭治郎を追っていった。

止めなければ、この先の芽を潰してしまうかもしれない。

全力で追いかけ、そしてしのぶにヘッドロックをかける。

「冨岡さん、鬼を斬りに行くための私の行動は正当ですから違反にはならないと思いますけど、冨岡さんのこれは隊律違反です。鬼殺の妨害ですから、もし、理由があるのなら仰ってください。」

話すか、まぁ聞いて貰えないと思うが。

「あれは二年前の冬の日…」

「そんなところから長々と話されても困りますよ。嫌がらせでしょうか。嫌われているって言ってしまったこと、根に持ってます?」

何度言うんだ。それこそうるさいにも程がある。

かなりカンに触った俺はヘッドロックを強める。

するとしのぶは隠し刃を出し俺に刺そうとする。

そんな時、

「炭治郎!鬼の禰豆子!両名を拘束!本部へ生きて連れ帰るべし!」

鎹鴉が叫ぶ。やはり、俺の行動は正しかった。

これで炭治郎達の思いは繋がった。しのぶはせっかちすぎる。

こうして俺は炭治郎や禰豆子を助けることは出来た。

危なかった。もし一瞬遅ければ刃が刺さって流血してたかもしれない。

 

 

その後治療中の隊士達を荷車にのせ、俺は明後日の柱合裁判へと向かうこととなった。

口下手な俺でもお館様はわかってくれるだろうか。

 




義勇さんの話をもってやっと那田蜘蛛山編は終了です。
もっと詳しいことは本編やアニメをご覧下さい。
義勇さん視点だとどういう内容になるのかを書くのが疲れました。
次回は柱合裁判ではなく別の話をひとつ入れる予定です。
柱合裁判はその後です。

大正コソコソプロフィール
曲戸アリス
1898年7月16日生まれ
身長161cm
体重54kg
出身地は東京市日本橋區(人形町)
スリーサイズは88-58-87

小さい頃は人形造形師と両親に育てられたが鬼の襲撃により父親を失い母は別の男との結婚をしその後捨てられてしまう。その後色々と仕事をしながら食いつないでいる所を入隊直後の甘露寺蜜璃さんに助けられる。その後彼女が柱になったのを機に継子となる。
なので恋の呼吸が使える。
最終選別での鬼を倒した数は実は彼女がいちばん多い。
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