鬼滅の東刃〜Another of Slayer〜 作:トーニオン
彼女の全てが明らかになります。
私は元々八意家の令嬢だった。
私の家はとにかく女の子が非常に多く、産まれてくる子供ほぼ女ばかりである。
男の子はかなり産まれるのが稀であり、何かと神職の人と結ばれることが多かった。
明治の時代にまでなるとさらに酷く、私のあとには妹が3人もいたが一切男の子は産まれなかった。
そんなある日、陰陽師の人に両親は告げられる。
「あなたたちの先祖には鬼がいます。その鬼を倒せば男の子はいずれ産まれてくるでしょう。そのためには長女の永琳が鬼狩になるしかありません。見たところ永琳は一番体が強そうだ。すぐにでも知り合いの育手のところに送り出してください」
そして私は育手のところに送り出された。
その送り出された先にいたのは黒髪でおかっぱに切りそろえられた女性の人だった。
「初めまして、あなた、名前は?」
「はい!八意永琳と申します」
「へぇ面白い子ね。その銀の髪の毛って地毛?」
「え?そうですけど、なにか文句あります?」
「いや、なんかその髪の色は珍しいなぁって思っちゃって」
「名乗ってなかったわね、私は蓬莱輝夜、月の柱よ」
私はそれから月の柱、蓬莱輝夜の元で継子となり、永遠屋敷でひたすら稽古をつけてもらった。
さらに輝夜さんはとにかく薬について詳しく、自分で薬湯を作り、私に実験で入らせることもあった。
私もその影響で薬に興味を持つようになった。
輝夜さんの話によると月の呼吸の使い手はかなり少なく、六つの始まりの呼吸の中でも他の呼吸よりも嫌われていた。その理由はその時はよくわからなかったが。
そして私が12歳になり、月の柱の継子になって3年、やっと最終選別への許可が出た。
私はその最終選別を受けた。
その代はあまりにも合格者が少なく、合格者は私を含めて3人しかいなかった。その同期は依姫と豊姫という2人の姉妹だった。
その2人は私と同じ輝夜さんのお抱え隊士となった。
それからは切磋琢磨をし、順調に昇格をしていく。
そして私が丁に昇格した時、初めて柱合会議に呼ばれた。
そこで初めてお館様と対面する。
その時、私に衝撃的な事実が告げられた。
「永琳、君の家族を調べたらとんでもない事実がわかった。君は始まりの呼吸の剣士の一人、継国縁壱の血を引いた隊士だ。それに、君の一族は私と同じく血筋から鬼を出している。君の家族にはその呪いがかけられているんだよ」
衝撃的だった。私と同じ境遇のものがいるということを、さらにそれが鬼を狩るものの頭をやっている、それに最強の剣士の血を私は引いている。
私は疑問に思い質問した。
「なぜ、その2つのことが同時に起きているのですか?」
「君は最強の剣士の血を引いている。だが、それは間違いではない。それに、鬼をだしているのも事実だ。だが、それを両方起きるのはこうだ。
君の先祖の名は継国巌勝、そして継国縁壱はその双子の弟だ。そして鬼になったのは兄である継国巌勝の方だ。
その男は鬼たちの中でも強いものの集まり、十二鬼月の上弦の壱に今はいる。つまりご先祖様は生きているんだよ、鬼としてね」
私は色々と言われて目眩がしそうになった。
私の先祖は鬼でその弟が最強の剣士で…私はその兄で鬼の子孫…。
「困惑するのも無理はないよ。色々整理がついていないと思うし」
「なら、なぜ私を呼び出したんですか?」
「君は月の呼吸との相性がものすごく良いと輝夜からきいている。そんな君だからこそ、私から君にはお願いをしたい。君は月の呼吸、現在十六ある型を全て体得し、君のご先祖、継国巌勝を倒してほしい」
私は心に決めた、私は継国巌勝を倒す。それが私の目標となった。
そしてその運命の機会は一度目が訪れた。
「緊急任務!緊急任務!至急隊士タチハ松本ヘ向カエ!」
私は急いで向かった。しかし、ついた頃にはすでに周りに血や肉が転がっている。
その中には豊姫や依姫の姿もあった。
その目の前で、私の師範は腹を貫かれていた。
「月の呼吸を使いしものよ…私の糧となれ」
「輝夜さーーーん!」
私は全力で鬼に刃を向ける。
しかし、輝夜さんは手を止めた。
「もう…いいの…、月の呼吸を使えばこうなるって…わかってたから…」
輝夜さんは倒れる。
それを見るやその鬼はふっと消える。
「待て!私の仲間の命を返せ!」
「いいのよ永琳…月の呼吸の使い手は…今まで沢山いた…でも…誰一人としてあの鬼…黒死牟には勝てなかった…。元々…月の呼吸は七つしかなかった…、でも…継いだ人たちが繋いだことにより…技が多く生まれた…でもその度に黒死牟が現れ…月の呼吸の型を奪っていったの…そう転落私が十六の型を編み出したように…」
「どうしてなんですか…!黒死牟はどうして奪うんですか!」
「黒死牟は日の呼吸の隊士の出現を恐れている…。なぜなら…月の呼吸は…日の呼吸から最初に派生した…呼吸だから…」
「黒死牟…その鬼を私は絶対に倒して見せます!」
「それに…あなたには伝えてなかったけど…私たち月の呼吸の使い手の一つの目標…月の呼吸を生み出したものの子孫に…月の呼吸を教えることができて…良かった…」
そう言って輝夜さんは息絶えた。
「輝夜さーーーーん!」
そして私は永遠屋敷の主となり、半年後、柱へとなった。
それからはしのぶという子を弟子として引き入れ、その姉が柱に昇格したりなど色々とあった。
そしてついに、
「永琳さん!急患です!」
私は急いで駆けつける。するとそこには全身を包帯で巻かれた髪の長い少年が横たわっている。
「お館様、この少年は…?」
「この子はね…君と同じ始まりの呼吸の使い手、名は時透無一郎というんだ」
その子はボロボロで、とても剣を振るうには幼い、だが私も剣を握ったのは9歳の頃、それから比べれば11歳は歳を重ねてる方かもしれない。
「永琳、君にはこの子が回復した時に、剣の稽古をしてもらいたい」
「私がですか?まぁ私は今は継子がいないので大丈夫ですが…」
「なら頼んだよ。この子はいずれ柱になる存在だ。この子はたった一人で鬼を倒したんだ」
「本当ですか?強すぎませんか?」
そしてお館様のいうとおり、無一郎は柱となった、私が刀を握らせてから僅かな期間で、それも最後の枠、11人目の柱として
そんな彼の腕を切り飛ばした上に、私の師範、そして仲間を殺した黒死牟。
私はその鬼を倒すためにここまで来たんだ。
「不死川くん、腹の傷を今すぐ縫え」
「その間は私達に任せなさい。あと、玄弥の手当もお願いね」
「はい、わかりました。すみません」
ついに次回、黒死牟との対決です。