鬼滅の東刃〜Another of Slayer〜 作:トーニオン
やっとここまで来れた。
とにかく埒があかない。
俺はそう思った、
「お前ら!よーーく聞け!混乱するのはわかる。だが、戦う奴は戦う。後衛に回るヤツはしっかり支える。それをはっきりしろ!」
俺は派手に決めた。
「なら、私が行くわ。あと、咲夜とこいしはまだ怪我もほとんどしてない。だから、2人も戦いなさい。そして甘露寺さん、伊黒さん、あなたたちはさっきまで戦っていた人々の手当をして」
「え?私も戦いたい!さとりさんいいでしょ?」
「ダメよ、あなたは気合いが入りすぎると周りが見えなくなる。だからこそこの戦いであなたは使い物にならないわ、何せ私以外あの鬼を見たことがないんだから」
さとりは2人を牽制した。
「なんかみんな楽しそうね。十二鬼月は堅苦しくてつまんなかった」
フランはそう呟いた。
「私の恨み、全部あなたにぶつけるわ。思い出すわ、15年前、あなたに家ごと両親を爆殺されたことを」
「あ、あの時の小さいピンク髪の女の子かぁ、覚えてるよ。ものすごく大きな家の前で泣いてたから」
私の父は政治家だった。
なので私の家はとにかく裕福であった。
とにかく何不自由なく暮らしていた。
その平穏はあの夜、壊されることとなった。
父はその日、ある女性と家で会談をしていた。
その女性はものすごく権力があるようで、日本についてのあれこれを話していた。
しかし、交渉が決裂したのかその女性は少し怒りながら帰っていった。
だが、それから数分、家がものすごく揺れる。
「何が起こっているんだ!地震か!?」
「早く逃げなきゃ!」
私はまだ小さかったこいしをおんぶしながら家の外へと飛び出した。
すると外には小さな女の子が、家の周りをどんどんと爆発していた。
私はただ逃げるしかなかった。
全力で逃げていたそのとき。
ドーーーーーン!
ものすごい音とともに煙と炎が上がる。
そこは自分の住んでいた家、そこは跡形もなく消し飛び、両親と飼っていた猫は消し炭と化していた。
私は膝をつき、涙を流した。
私は誓った。私の大切なものを全て壊したあの金髪の女の子を許さない。
絶対に私はその女の子を倒すということ。
そしてその時の女の子が当時とほぼそのままの姿で私の前にいる。
ついに私は晴らせる。
この鬼、フランドール・スカーレットを倒せる機会が来た。
心の呼吸。肆の型 愚
霞の呼吸。弐の型 八重霞
鬼の体は四つに斬れる
血鬼術 フォーオブアカインド
突然フランドールは斬られた体からまた全身が現れる。
「あははは!私はこんな技もできるんだ♪」
「ちっ、数を合わせてきやがったか!」
フランドールはそれぞれの隊士の元へ近づく。
さらにフランドールは技を放つ。
血鬼術 クランベリートラップ
個々のフランドールが技を放つ。
その技はあまりにもひしめき合い、彼らがお互いが息があってなければぶつかってしまう。
「なかなかすばしっこいわね。よくついてこれるわねあんた達」
「柱稽古しててよかったなぁ、お前ら!俺の体力訓練が効いたってことだな!」
「その訓練確か大半の人が合格してなかったですか?私たちは2日で終わりましたが」
「私は一日で終わったよ、速すぎて宇髄さんはさすが柱の妹だって褒めてたし」
そんな私は柱でありながら内容がみんなと被りまくったせいで思いつかず最後の柱としての役目が出来なかったことを思いだす。
フランドールの攻撃は意外にも似た動きをしていた。
私たちは癖を見つけ、技を叩き込む。
音の呼吸。壱の型 轟
心の呼吸。壱の型 志
風の呼吸。肆の型 移流斬り
花の呼吸。肆の型 紅花衣
その瞬間鬼の分裂したものは消える。
「へー、なかなかやるんだね。私の技を破る鬼を見たのは初めてだよ」
「このくらい朝飯前だ!地味な技しか持っていないのか?」
「そうだなー、これはどうかな!」
血鬼術 スターボウブレイク
フランドールはものすごい勢いで雨のように攻撃を仕掛けてくる。
「さぁ、踊りなさい!赤い靴のように」
僅かな隙間を縫うように攻撃を避けながら宇髄さんはフランドールに近づく。
「お嬢ちゃん、この速さ程度じゃ俺を止めるのは無理だぜ」
音の呼吸。肆の型 響斬無間
フランドールの服があちこち焦げる。
「あなた、私の服を汚したね、私はあなたのこと、大嫌いになったわ」
血鬼術 カゴメカゴメ
かなり近づいていたせいで避けきれず宇髄の左手が斬れ落ちる。
「くっ!そんな技まで持っていたか…」
宇髄は落ちた左手の持っていた刀を口に咥えて動く。
予想以上の強さである。
さらにフランドールは隙を見せない。
血鬼術 恋の迷路
その攻撃はフランドールの周囲を渦巻いており、逃げる場所がほぼない。
全員が一旦距離を取りながら攻撃を窺う。
「わはは、みんな面白いね!とりあえずぶっ飛ばしちゃうか!」
私たちは危機を感じた。まずい!やられる!
その瞬間、フランドールの腕が燃える。
「あーーーーー!熱いー!」
なぜ燃え上がったのか気づくのに少し時間がかかった。
そしてそこには着物の少女が降り立つ。
「みんな間に合ってよかった!」
その少女を見た瞬間、私たちは叫ぶ。
「「「「禰豆子ちゃん!!?」」」」
禰豆子参戦!!
ついにこの戦いでのメインが現れました。