鬼滅の東刃〜Another of Slayer〜 作:トーニオン
「あ、なんか醜女が来たね」
「私は醜女じゃないわ。私は禰豆子という名前があるんだから!」
「なんか私と近い臭いがする。もしかしてあなたってお姉ちゃんに鬼にしてもらったとか?」
「思い出せない、でも、なにかあなたとはどこか近いものを感じる」
私はここまで来た。
お兄ちゃんたちとの約束を破ったりしてごめんね、でも私にはやらなければいけないことだと思ったから。
「なぜ禰豆子ちゃんがここにいるの?」
「確か新産屋敷邸で薬を飲んでいた今頃寝ているはずだが」
鬼殺隊の人々は困惑する。
「私が呼んだのよ。もしもあなた達が倒せなかった時のために。無惨様から聞いた話だと、禰豆子という鬼は爆血という血鬼術を使うらしいのよ。その血鬼術はフランドールの使う血鬼術とかなり似ているって無惨様は仰っていたわ」
「なるほどな。目には目を歯には歯を、爆発には爆発をってか、派手なこと思いつくぜあんたは」
「禰豆子ちゃんを危険に晒すのは良くないけど、今はこうしてもいられない。とにかく望みがあるなら信じるしかないわ」
「そうですね。似た血鬼術ならば相殺する可能性もありますし」
「あなたと私はコインの裏と表かもしれない。さてコインが上を向いているか」
「よく分からないけど、あなたとは戦うべき相手だってことはわかった」
「さぁ、始めましょう、今宵の最大の火花を」
血鬼術。カタディオプトリック
凄まじい速さて禰豆子に襲いかかる。
だが、禰豆子はそれよりも速く駆け、フランの近くまで来る。
爆血。
フランドールの服の左袖を焦がす。
「やっぱりあなた、私と似ているわね。私についてこられるなんて、面白いわね」
「私もよ。あなた、名前はなんて言うの?」
「私はフランドール、上弦の壱よ、まぁそれも今となってはただの飾りだけど」
「それはその通りね。今となっては強い鬼は無惨とあなたぐらいですもんね」
「お姉ちゃんの存在を忘れてる!」
凄い戦いだ。禰豆子がフランドールと互角に渡り合っている。
私たちも加勢しないと、だがこの戦いは隙が無さすぎる。
どうすれば勝てるのか。
そんな時だった。
「おーい!みんなーー!」
ある男が善逸を背負って走ってくる。
「ちょっと!張り切りすぎ!」
「カナヲ、仕方ないわ。さっき鎹鴉が言ってたわ、上弦の弐が死んだって」
「しのぶさん!カナヲまで!」
「いててて!俺のケツは鼓じゃねぇんだから…、叩きすぎなんだよ!」
「それもこれも伊之助が悪い!」
「そうだ!勝手にあんたが村田さんを蹴飛ばしたせいだからね!あたいは止めようとしても聞かないのが悪い」
少し前に上弦の参を倒したもの、そして上弦の陸を倒したものたちがこちらに着いた。
「禰豆子ちゃん、何故ここにいるんですか?」
「鳴女ちゃんがフランドールという鬼を倒すために切り札として呼んでいたのよ。もしも私たちが負けた時のためのね」
「禰豆子ちゃんは確か、人間に戻る薬を飲んでいるはず、そして禰豆子ちゃんが目覚めた頃には人間になっているはずよ」
「でも、禰豆子ちゃんは血鬼術を使えている。どういうこと」
そういうと鳴女は口を開く。
「禰豆子という子は確かに薬を飲んでいたわ。確か時間は夜の10時くらいだったかしら」
それを聞いたしのぶは焦り、時計を見る
「今は午前3時、おそらく、禰豆子ちゃんが血鬼術を使えるのは、40分というところ。もしこの戦いで禰豆子ちゃんが先に人間に戻ってしまったら、私たちは終わりだわ」
「ということは私達も加勢しないとならない」
その時だった。
戦っている人と戦わない人の間に鳴女は壁を張る。
「どういうことなの?鳴女」
「あなたたちにはまだ戦う敵がいる。その敵と戦うためにも休むなり治療をするなりしなさい。ここは私たちが決める」
鳴女はそういうと弦を弾く。
もうすぐ無惨様が目覚める頃だと思うけどそれまでにフランドールを倒さなければ。
血鬼術。禁じられた遊び
禰豆子たちは僅かな隙間を躱し続ける。
しかし、
「爆ぜなさい」
十字架は突然ボンと音を立てて爆ぜる。
「くっ、さすがに油断したわ」
「お姉ちゃん!左目が…」
「いいから集中しなさい!こいし」
「あ…うん!」
まさか血鬼術の複合もできるなんて、思ってもなかった。どんだけ強いのよ。
フラン…強すぎませんか?