鬼滅の東刃〜Another of Slayer〜 作:トーニオン
弱点とは…
「隙が無さすぎる。どうにかして、勝つ方法を…」
私は考えていた。
フランドールの血鬼術は二つ以上同時に出せる。
これほどまでの強さを誇る鬼は見たことがない。
どうにかして勝つ方法はないのか…。
「キャハハ、随分と弱いわね。禰豆子は遊び相手になりそうだけどほかは全然ダメね!」
「あなたには絶対にみんなを傷つけさせない!」
「そうも言ってるけどさぁ、あの宝石の人は左手がないし、あの桃色の髪の子はやられてるけど、どうなの?」
頼みの禰豆子ちゃんは時間が無い。
私は少し後退りをする。
すると
カチャ
何か金属のような音がした。
私は足元を見ると銃が転がっていた。
それを私は拾う。
見たことの無い紋様だ。
銃身には目が刻まれており、網目状になにかが張り付いている。
私はふと思い返す。
鬼殺隊にはたった1人だけ銃を使う者がいた。
そう玄弥だ。
玄弥は今風柱が手当をしているはずだ。
もしかしてこの銃って…
「ハハ、疲れてきたんじゃないの?あ、鬼は疲れないんだよね!」
「馬鹿にしてるの?私は早くあなたを倒してあの鬼の所まで…」
私は銃口をフランドールに向ける。
「あ、なんかあそこの人、変な…」
ドン!ドン!
私は銃を撃った。かなり反動が大きい。柱稽古で鍛えてなかったら私の腕は砕けていたかもしれない。
「へへっそんな銃なんて私にあたら…」
弾の軌道が大きく変わる。
そしてその弾は、フランの右眼に命中する。
「くっそ!こんな銃があるなんて!」
「手が緩んでるよ!」
銃の軌道が変わった。やはり、玄弥はまだ生きている。
私は玄弥がなにか凄いことでもしてるはず、そう思った。
刀鍛冶の里で玄弥は半天狗の術で作られた木を食らっていた。
あの時の技をもしかすると玄弥は吸収したのかもしれない。
先程まで上弦の弐と戦っていたのだから確実にその鬼の何かも食らっている。
私は銃を撃ち続ける。
何発も撃った。
弾も一切きれない。
無尽蔵に放たれる弾はおそろしい。
そして私は叫ぶ!
「玄弥!血鬼術だ!」
その声に呼応するように、フランドールの体からは木が生える。
その木がフランドールの視界を完全に奪った。
そこに禰豆子はフランドールの腹を脚で貫く。
「フフフ、なかなか面白い血鬼術ね。でもね。木は火に焼かれて死ぬのよ」
その言葉を聞いた瞬間、銃が熱くなる。
私は銃を手放す。
すると、銃が燃え上がる。
玄弥!もしかして…
「玄弥ーー!どうなってる!畜生!なんで燃えているんだ!」
「ごめん…これは地獄の業火なんだ…俺が鬼を食ったばかりに…」
「お兄ちゃんが火を消してやる!水は…水はどこだ!」
「もう…いいんだよ…俺は…兄ちゃんが幸せになるってことを知れただけでもよかった…」
「死ぬな!お前は…にとりさんと約束してるんだろうが!」
「にとりさんにこれを渡してくれ…俺が…渡せなくてごめんって言ってたってにとりさんに伝えて…」
「おい…なんだよ!お前が渡せよ…!」
「兄ちゃん…文さんと…お幸せに…」
「玄弥ーーーーーー!」
玄弥は火柱に焼かれて骨も残らずに死んでしまった。
「ふぅ、危なかった。まぁ私の血鬼術なら術者を遡って焼き殺せるからいいけどさ」
フランドールはそう言う。
「くくく、おかしいわね…術者を遡って焼き殺せるってのはわかった…」
突然さとりさんが笑う。
「ならなぜ禰豆子ちゃんには直接でしか血鬼術を撃ってないのかね!」
さとりさんの言葉で私は気がついた。
確かにおかしい、術者を遡って焼き殺せるのであれば玄弥は確かに殺せることがわかった。
でも、もしこれが正しい答えなのだとしたら…
「さとりさん…やはり…」
「ええ…咲夜。わかるわね」
「しのぶさん…さとりさんと咲夜さんはなにか気づいたんですか…」
「えぇ、禰豆子には鬼から人間に戻す薬を作り、そして与えたというのは知っていると思います。ですがその薬というものを作る過程で珠世さんたちの力だけではどうしても作れないことに私たちは気がついたんです」
「どういうことなんですか?」
「実は禰豆子ちゃんを鬼から人間に戻すためには2体の鬼の始祖の血を調べる必要があったからです。炭治郎くんが任務先で無惨に鬼にされた2人の人間を元に戻す薬は無惨の血を調べるだけでよかったのですが、おそらく禰豆子ちゃんが鬼化したのは2体の鬼の始祖の血が特別な状況で混入したのだからだと、私たちは結論に至ったのです」
「フランドールという鬼とどういう関係があるんですか?」
「推測が正しければ別の鬼の始祖の血を持つものはかんたんに爆発で殺すことはできる。でも禰豆子ちゃんの体の中にはもう1人の鬼の始祖、フランドールの姉の血が混じっている。その血か細胞を持つものを遡って攻撃することは不可能。だからフランドールは直接攻撃を叩き込むことしか出来ない。なぜなら無惨の呪いと一緒で同じ鬼の始祖から作られた鬼は同じ細胞を壊せば、自分の細胞が暴走して死ぬ。それがフランドールの弱点…」
私はフランドールが禰豆子ちゃんとやり合っている所へと向かう。
花の呼吸。 伍の型 徒の芍薬
私はフランドールに攻撃を叩き込む。
更には禰豆子ちゃんも爆血を発動する。
フランドールの右足が燃える。
だが、フランドールはニヤリとする。
「私の近くに3人も来たか、ならば…」
血鬼術。 レーヴァテイン
なんか不穏な血鬼術で終わりましたね。
まさかのフランに弱点があるとは…。