鬼滅の東刃〜Another of Slayer〜   作:トーニオン

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那田蜘蛛山で炭治郎達が激戦を広げるほんのちょっと前。
もうひとつの下弦討伐戦が起きていた。

今回は妖夢がメインです。


南東の島と生首

「みょん、鬼殺隊は忙しすぎて疲れる。」

私は那田蜘蛛山に向かう予定だ。

そんな時だった。

「南東の島に鬼の気配!鬼の気配!隊士が既に向かったが、数人が消息不明!直ちに向かえ!」

鎹鴉がそう言った。

この前といい今回と言い色々と振り回されている気がする。

私は東の島へと向かうことにした。

 

その道中。

「あんた、南東の島に向かいたいんだが、その場合近道はどっちだ?」

金色の髪の鬼殺隊の隊士が道を聞いていた。

「そこの道をまーっすぐ行くと海に出る。そしたら砂浜のところの道を海伝いに南に行けば着くよ。」

「ありがとう。それじゃ失礼するぜ」

同じ場所に行く隊士か、気になったので声をかける。

「あの、すみません、お名前をお聞きしてもよろしいですか?」

「あ、もしかして、同じ鬼殺隊?あたしの名前は霧雨魔理沙、階級は己だ。で、あんたは?」

「魂魄妖夢と申します。階級は癸です。」

魔理沙さんという人は陽気な感じだった。姉御肌なのかな。

そう思った私は訊ねる。

「もし次の任務が南東の島なら一緒に遂行しませんか?」

魔理沙さんは返す。

「おおそうか、おめぇもあたしと同じとこか。こりゃ楽しくなりそうだぜ。」

こうして魔理沙さんと私は南東の島へ向かった。

 

 

島の近くまで来ると1人白黒の羽織の隊士が港で待っていた。

「あぁ、おせぇなぁ、こんな所まで来るのにいつまでかかってんだぁ?

強い鬼がいるって話で来てみりゃ一人も隊士がいねぇし」

なんかネチネチと文句でも言う隊士だなぁと思った。

「遅くなってすみません。道に迷ってしまいました。」」

魔理沙さんはそう弁解する。

「あぁ?道に迷っていた?そんなことじゃ鬼殺隊の風上にも置けねぇなぁ。」

すごくネチネチと叱る人だ。この人はなんか嫌。そう思うと私に話しかける。

「そこの隊士、最近入ったっていうやつか。この任務じゃあ足でまといになるかもしれないね。」

私はそう言われても我慢するしか無かった。

先輩の言うことはしっかり守る。これは隊士としての勤めだとしっかり心得ている。

「まぁいい、それじゃあの島にいる危険な鬼を殺しに行くよ。」

そうして私たち3人は島へと渡った。

 

島へ上陸するとすぐに大きな屋敷のようなものが建っていた。

恐らくここの島の持ち主だろう。

その屋敷の門を開けると予想外のものが目に映る。

 

首のない死体だ。しかも何十人も山積みにされている。

その中には鬼殺隊の隊服を着たものもいた。

あまりの光景に私は吐き気を催す。

「そんなんじゃ鬼殺隊なんか勤まらないよ。こんなのよくある事だ」

白黒羽織の隊士はそう言う。

よくある事、つまり何人もの人が死ぬ場所に強い鬼がいる。

そう理解させられる。

 

屋敷の奥へ行くと廊下の壁際には大量の生首が置いてある。

しかもそれがひとつずつ箱詰めにされて、

「あぁ、これは予想以上だな。十二鬼月の一人が居てもおかしくないな」

聞いたことがある。十二鬼月は鬼舞辻無惨という鬼の始祖が率いている十二体の強い鬼のことだ。

となるとこれほどの隊士が死ぬのも不思議ではないと。

 

そして大きな間に着く。

するとそこには誰もいなかった。

しかし声が聞こえ出す。

「私を退治しに来たというの?哀れね。大人しくしてればあなた達は私のコレクションにしてあげる。」

そういうと突然なにかが飛んでくる。

それを私は刀で斬ろうとすると、なにか重くなる。

首が噛み付いてきたのだ。しかも、死体の首が、

「チッ、厄介な血鬼術を使ってくるやつだな。お前ら、気をつけろよ」

白黒羽織の隊士の人はそういい襲いかかる生首をどんどん切って進んでいく。

その人の日輪刀は波打っていた。

 

「あの人が全力で斬り進んでくれている。あたし達もやるよ」

「はい」

こうして私と魔理沙は飛び交う首を斬り払いながら屋敷を探索して行った。

 

 

探すこと2時間、私と魔理沙さんは30個程の首を斬り刻みながら屋敷内を回ったが鬼の姿は見えなかった。

「どういうことだ?屋敷を探し回ったが鬼はいねぇ。なのに首はあちこちから飛んでくる。ほんとどういうことだよ!」

「もしかするとまだ探してない部屋があるんですかね」

そう話していると白黒羽織の隊士さんがこっちに来た。

「あっちの間の真ん中の畳が浮いていた。おそらくあそこに何かある。」

隊士さんが見つけてくれた。ならばそこに隠し部屋がある。

そう思い私たちはその間へと向かう。

 

そこの畳を何枚か開けると穴が空いていた。

その下には大きな土穴も空いている。

もしかするとその先に鬼がいるかもしれない。

そう思い私たちは穴へと入っていった。




来ました。
オリジナルのストーリーです。
今回は前編ということでここまでです。
次回、鬼と妖夢たちが戦います。
さて白黒の羽織の隊士とは誰なんでしょうか?


今回の大正コソコソプロフィールは一旦お休み!
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