鬼滅の東刃〜Another of Slayer〜   作:トーニオン

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無惨との戦いにやっと戻ります。



婚前隊士の撤退と無惨攻略の糸口

幸い近くに刀があったから良かった…だが、この速さ…異常すぎる。

 

速すぎる。4人がかりでも息が続かん!

 

僅かに攻撃を避けられている。だが、攻勢に転じる隙が一切ない。

 

その時、無惨は触手を甘露寺めがけて振るう。

 

「甘露寺!」

「お前の姿は弱点を晒してい…」

バゴン

 

その時目の前に鉄球が降ってきて無惨の触手を砕く。

「遅れてすまない。発動に時間がかかってしまった」

「悲鳴嶼さん…そんな…」

「私はこの戦いをもって最期となる。私の目的は無惨を倒す。それだけだ」

「悲鳴嶼さん…」

 

無惨は攻撃の手を少し緩める。

それを見逃さず、無惨は縦切りされる。

 

無惨は後ろを振り返るとそこには傷だらけの白髪の男がいた。

 

その男は何かの液体が入った瓶をいくつも投げつける。

無惨はその瓶を切り裂くが液体は降りかかる。

そして男は紙マッチを磨り、無惨に火をつける。

 

「小賢しい真似を!」

「てめぇにはこれくらいがお似合いだぜ!俺の弟はこれより熱いの炎で塵も残らず死んじまった。

ぶち殺してやる、お前ももう一体も」

 

 

「ふん、ならばお前らの望み通り、本気を出すか!」

 

その時、無惨の触手がさらに増える。

 

「ここまで力を出させるものたち、やはり柱は強い」

 

無惨はさらなる速さで触手を振る。

 

あまりの速さにあちこちに傷がつく。

 

そんな中。

 

「きゃぁぁぁぁぁ!」

思いきり叫ぶ声が聞こえる。

 

「甘露寺ーーーー!」

声の方を見る。

その先には両腕の肘上から先がなくなっていた。

 

俺は急いで甘露寺の元へ駆け寄る。

腕の無い柱は今ここでは足でまといにしかならない。

「甘露寺!急いで撤退しろ!お前は生きるんだ!なんとしても!」

甘露寺を抱えて逃げる。

 

無惨はその隙を許してくれなかった。

「伊黒さん!」

目の前が真っ暗になる。

何も見えない。

何が起きたんだ。

「伊黒さん…私のせいで…」

甘露寺の声は聞こえる。

 

だが抱えているはずの甘露寺の姿は見えない。

 

「村田ー!伊黒を頼む!」

冨岡の声か、その時俺は背中を引っ張られる。

 

俺は完全に失明した。そう理解した。

だが甘露寺は生きている。

それだけでも良かった。

祝言を来月に控えていた俺たちは生きなくてはならなかった。

 

 

 

「ふ、2人柱が減ったか。足でまといの柱はさっさと消えれば良い」

俺たちはふつふつと怒りが込み上げてくる。

 

その時、妹紅に異変が起きる。

「てめぇ!婚前の女を傷つけやがって!」

妹紅の刀が赤くなる。

その色に無惨は一瞬怯む。

 

まずい、赤い刀だけは…

 

炎の呼吸。拾の型。煉獄鳥

私は無惨の腕を斬った。

 

無惨の攻撃はさらに緩む。

そして傷口を見ると、回復に時間がかかっていることに気がつく。

 

やはり、赫刀は無惨には効く。

「赫刀だ!赫刀を発動させろ!」

 

私は他の柱たちにそう伝える。

 

無惨は危険を感じるがそれももう遅い。

「厄介な…」

さらに無惨の触手は斬り落とされる。

だが無惨には何も見えていない。

 

「凄いわね。愈史郎という男はこんな紙1枚で私たちを無惨から見えなくするなんて」

「今は戦闘中よ。喋ったら無惨にバレちゃうわ」

 

アリスと文は愈史郎の血鬼術で密かに攻撃の機会を狙っていた。

そして赫刀に無惨が怯えた時、さらに加勢する。

 

「アリスはずるいよ。炭治郎と一緒に戦った時に赫刀を発動させてたなんてさぁ」

 

風の呼吸。陸の型 黒風烟嵐

 

恋の呼吸。弐の型 懊悩巡る恋

 

 

文にアリス、2人の赫刀も増えたか。

 

花の呼吸。 伍の型 徒の芍薬

 

「私も戦えない師範の分もやってやる!」

 

無惨の触手はかなり減り、回復も遅くなる。

 

3人も増えたか、よく来てくれた。かなり余裕ができた。アレをやるしかない。

私は斧と鉄球をかち合わせる。

すると鉄球も斧も赤くなる。

 

 

「冨岡!刀を合わせろ!赫刀にするんだ!」

「わかった!」

冨岡さんと不死川さんも赫刀を発動させる。

 

これで赫刀は7人。無惨の触手の数は7本。

「余裕余裕!あと少しで夜明けだ!無惨をここに止めておけばあいつは太陽で灼けるはずだ!」

無惨はその言葉を聞いて汗をかきだす。

「しまった。予想以上に解毒に時間をかけてしまった」

 

無惨は空を見る。

その空は黒から青へと変わる少し前、紫がかっているところだった。

 

無惨は戦闘の最中で逃げようとしだす。

 

「お前たちと構っていたいが私はやらなければいけないことがある」

そう言い残して体を膨らませようとする。

しかし、すぐに体が萎む。

 

分裂出来ない!

まさかあの女、人間に戻す薬だけではなかったのか…。

「フフフ、あなたは本当に脳が足りないのね。脳は5つもあるのに」

珠世の声が聞こえる。

「あなたのために全てをかけてきた。私はあれから数百年かけたけど薬ができたのはほんの3日前よ。それもあなたが嫌いな鬼狩と私は手を組んだことによってね。

私はこの薬を作るために鬼狩たちと1年間協力して大量の血を集めたの。そしたらあなたの分裂する仕組みまですぐにつきとめられた。

あとは他の薬もかけあわせてあなたにぶち込む。それであなたは死に繋がるのよ。

まぁ、6時間もかけて人間に戻すための薬を解毒していたあなたにはこの薬を解毒することは到底不可能ね。それに戦場で気づいたとしても手遅れよ」

 

私は…まだやることがあるんだ!

 

力を込めて更に多くの触手を生み出し、辺り一面を破壊した。

 

 

夜明けまであと20分。




無惨、分裂に失敗。
あと20分です。
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