鬼滅の東刃〜Another of Slayer〜   作:トーニオン

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ついに無惨戦もクライマックスです。


希望と絶望

凄い!これもしかしていけるんじゃないのか?

あと18分、夜明けまではもうすぐだ。

 

その思った瞬間、地面が大きく揺れる。

俺は壁から無惨の方を覗く。

 

いない!みんなはどこに行った!

俺はさらに身を乗り出して覗く。

 

すると壁際に岩柱が左足を失った状態で倒れていた。

水柱は右腕がそばに転がっている状態で気絶。

風柱は窓から足をだしている状態で気絶。

 

そして無惨の方に目をやると炎柱の髪が解けて立っていた。

 

「ケホッ」

 

「さすがは新たな炎柱、女と思って手加減したつもりだが、まさか立っていられるとはな」

「フ、あと少しで勝てる戦いよ。絶対にあなたをこの先には行かせない。たとえこの私の体が滅びようとも」

 

「妹紅さん…」

「心配すんな、あんたも女だろ?よく耐えたなぁ、一瞬だけ右目を赤くして避けた。さすが、柱候補だな」

「でも…」

「このくらい平気だよ。髪ならすぐに伸びる。それに、無惨と同じ白い髪も私は好きだからな」

 

私は既に限界が近づいていた。

煉獄鳥は上限がある。

全身の呼吸を巡らせて力を燃やすのはとても大変だ。

さらにその燃やす力は体の色素を全て燃やす。

 

私はもう煉獄鳥は使えない。

 

万事休すか…

 

その時、

 

ヒノカミ神楽。輝輝恩光

 

雷の呼吸。壱の型 霹靂一閃 五連

 

獣の呼吸。弐の牙 切り裂き

 

魂の呼吸。 伍の型 荒御魂

 

無惨は両腕と両足を斬り落とされ、地面に倒れる。

 

「炭治郎…今までどこに言ってたのよ!心配したんだから!」

「ごめんね。遅くなって、カナヲの命が無事で本当に良かった」

「炭治郎ぉぉぉ…」

カナヲは涙を流す。

 

「善逸、どこいってたのよ!」

「炭治郎が城が地上に上がった勢いでそのまま城外に飛んでいったから探してたんだ」

 

「悪ぃな猪頭。あたしが不甲斐ないばかりに」

「年上のくせにそんな弱いのか…なら俺の子分で決まりだな」

 

「妹紅さん、大丈夫ですか?」

「ああ…何とかな」

 

それぞれの女の子達を隠にわたし、俺たちは振り向く。

「「「「無惨!お前の命もここまでだ!」」」」

 

 

ちっ、油断した。まさか炭治郎以外にも赫刀の発動者がいたとは…しかも3人…。

空も青に近づいている。

その前に一番にも逃げ出したい。

しかし、私の矜恃が許さない。

一年前、初めて炭治郎という鬼狩に肩を掴まれた時からこうなるとわかっていたはずだ。

やはり、あの女は予言者か何かか。

イライラする。

私自身の手で殺したい。

私は分裂は出来なくともまだ手段を残している。

それさえ間に合えば私は明日を生きることが出来る。

 

一番最初に動いたのは炭治郎だった。

 

まっすぐに無惨の方へと向かう。

無惨はそれを察知し、触手を放つ。

 

伍の牙。狂い裂き

 

「俺らがいることを忘れんな!」

 

無惨の触手は一本また一本と斬られる。

 

そして、

 

ヒノカミ神楽。円舞

 

炭治郎のヒノカミ神楽の円環が始まった。

 

ヒノカミ神楽。碧羅の天

 

くっ、まさかその流れは!

 

ヒノカミ神楽。烈日紅鏡

 

そうだ無惨。俺のヒノカミ神楽はほぼ全て完成した。

 

ヒノカミ神楽。灼骨炎陽

 

うっ、またも的確に心臓を…

 

ヒノカミ神楽。陽華突

 

お前はもうすぐ死ぬ。

 

ヒノカミ神楽。日暈の龍・頭舞い

 

ここまで来たんだ。やはり繋がるんだ!

 

ヒノカミ神楽。斜陽転進

 

幻影が見える。なぜあの男と重なるんだ。

 

ヒノカミ神楽。飛輪陽炎

 

既に片目が潰れた炭治郎という鬼狩にあの男が重なるのだ!

奴はとうの昔に死んだはずでは…

 

ヒノカミ神楽。輝輝恩光

 

気づいたか無惨。俺の魂は縁壱さんと同じ魂!

 

ヒノカミ神楽。 火車

 

まずい!何としてもこの技の流れを止めなければ!

無惨は触手をさらに出し、炭治郎目掛けて突き刺そうとする。

しかし、見えていたはずの炭治郎の姿は刺さったように見えたが感覚が無い。

 

ヒノカミ神楽。幻日虹

 

あとわずかだ。あと1つ繋げてさらにこの型を叩き込めば無惨は消滅する。

無惨の心臓は残り1つ、これが縁壱さんが繋げられた最後の型。

 

ヒノカミ神楽。炎…

 

その時だった。何かにあたり、俺は弾き飛ばされる。

 

「危なかったわね。無惨…」

「お前は…」

「急いで飛んで来て見りゃこんな子供達に手こずるなんて、あなたそれでもこの区にの鬼の頭でしょ?」

「すまない…それに私たちはもうすぐ太陽に…」

「その心配は無いわ」

その鬼は指を鳴らす。

 

すると、空の色が黒くなる。

そして空には沈んだはずの月が浮かんでいる。

その月もまた赤い色をしている。

 

「間に合って良かったわね。あなたもうすぐ太陽で死ぬはずだったのよ。時間の把握はしっかりしなさい」

 

 

俺は何が起きたのかわからず、倒れていた。

起き上がり、無惨の方を向く。

するとそこには六つの翼を持ち、西洋風のドレスのようなものを着た。女の子が無惨の前に立っていたのだ。

 

「そこの鬼狩さん、面白い力をお持ちね。昔なんか見た事がある力だけど、あなたってその子孫か何か?」

俺はその姿を見て縁壱さんの教えてもらった特徴を頭の中で照らし合わせる。

 

「何ぼーっとしてるの?もしかしてあなた、気が動転してるの?無理もないわね。せっかくこの無惨という鬼を倒せるチャンスだったのに!ざ〜んねん!」

 

「お前…………」

「ん?よく聞こえないんだけど」

「お前は……レミリア・スカーレットか!」

 

「正解!初めてあったはずなのによく名前を知ってるわね。まぁ私はほとんど名前を出したことないんだけど、もしかしてあなた本当に継国縁壱とかいう戦士と繋がりでもあるの?」

 

やはり合っていた。

縁壱さんが初めて負け逃げをした時の鬼の大群の頭領にしてもう1人の鬼の始祖、レミリア・スカーレット。

縁壱さんにとっての八十八年の中で唯一の敗北をした相手だ。

 

「無惨、そういえばさぁ、あなた、死ぬのはいつか知ってる?」

「!? なぜ私は死ぬ時期をお前から教えてもらわなければならない!」

その時、無惨の四肢は弾けとんだ。

そのまま無惨は地に土下座をする形となる。

「あ〜、無惨、あなたって本当に頭も無惨なのね。この状態でまだ理解できないのかしら?あなたが死ぬのはあと数分後よ」




ついに出ました。
最後に登場。
そして今作の最強のラスボスです。
鬼の始祖のもう1人はこのお方でした。

てか炭治郎にそのことを伝えていた縁壱さんって凄すぎない?
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