鬼滅の東刃〜Another of Slayer〜   作:トーニオン

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今回はお館様と炭治郎を視点としてます。
レミリアの過去が明らかになります。


鬼の始祖の史実と全ての因縁の敵

「なんなんだ!もうすぐ夜明けのはずだが」

「空が真っ暗だ!」

「午前4時35分、既に太陽は無惨を照らしているはずだが」

「一体何が起こっているんだ…」

育手たちは混乱する。

その声を聞き、私は全力で屋敷の外へ走る。

 

一体何が起きているんだ!

鎹鴉はほぼ全滅、子ども達との連携も取れない。

 

今から浅草まで鴉を飛ばしても30分は要する。

まさかこれ以上の鬼がこの世界には存在したというのか!

 

私は思いきり屋敷の障子を開き庭へと出る。

そこには赤い月が浮かんでいた。

「そんな……」

私は膝をつく。

鬼殺隊を率いてきた産屋敷一族、それもここまでか…。

 

せっかく父上と母上は無惨のために犠牲になったのに…。

どうしようもない。その鬼に関するものは極わずか、正体や弱点を掴むには少なすぎる。

 

後ろからは泣き叫ぶ姉や妹たちの声が聞こえる。

もうおしまいだ…。この世から鬼を全て消すなんて無理だったんだ…。

無惨だけなら良かった。でももう1人の鬼は無惨以上の術を発動している。

 

太陽を完全に隠し、赤い月夜を作り出すという血鬼術。

それほどの力を持つ鬼とも戦うには戦力が足りなすぎる。

 

 

「御館様……お話があります」

「なんだよ!もういいだろ!私なんか力不足なんだ!もう人間は鬼には敵わない。もうすぐこの世界はいずれ鬼に滅ぼされる…。もう…終わったんだ…」

 

「お館様、そういうのはこの書物を読んでからにしてください」

私はその書物を見る。

そこには産屋敷あまねの日記と書かれていた。

「御館様の母上は私にもう1人の鬼の始祖が動き出した時にお館様に読んで欲しいと言われて渡されていたのです」

 

私は涙をを拭い、本を読む。

 

大正五年四月十九日

 

私は帝国図書館で調べ物をした。

そこには不思議な本があり、私は手に取った。

その本は英語で書かれたものであり、日本のものとはかけ離れた鬼の文化がこと細かに書かれていた。

 

そこに描かれていた挿絵で私は気がつく。

その絵は『レミリア王女に捧ぐ』と記されていた。

 

その王女は若くして病気にかかり、青い彼岸花を潰して飲んだことにより病気は回復した。

だが、それと同時に姿を消したと、

そして無惨は青い彼岸花という薬を飲んだあとから行方しれずとなったこととほぼ一致していたのです。

この記述が正しいのであれば縁壱がはるか西の国で会ったものはレミリアという鬼の始祖の可能性が非常に高い。

 

そして縁壱は一度だけそのものに日の呼吸を打ち込んだことがあると。

 

 

私は驚いた。縁壱という始まりの呼吸の剣士はもう一体の鬼の始祖と会っていた、そして…これが正しければ…。

 

炭治郎、この戦いは全て君にかかっている。

どうにかしてでも勝ってくれ。

世界中の人間のためにも。

 

 

 

 

「何故だ!私とお前はこの世界の鬼の王ではなかったのか…」

「う〜ん、半分正解だけど半分は間違いね。あなたは確かに鬼の王だったわね。でもよく考えなさい。あなたの従えた十二鬼月は少しずつだけど羽振りが良くなっていることに気がついていなかったでしょ?」

「!?そうか、童磨と玉壺がなぜ上機嫌だったのか、お前が入れ知恵してたのか!」

「そうよ、あなたってせっかくの鬼材の使い方がなってないから、私が教えてあげたのよ。それに、あなたはなぜ死ぬのか分かってる?」

「どういうことだ!私はまだ…」

「あんたの役目はとっくに終わってんのよ、鬼狩の戦力を大幅に減らすということだけど。口減らしご苦労さま」

 

レミリアは思いきり口を開き無惨をむしゃむしゃと喰らう。

その時に僅かに血がこちらに飛んできた。

 

その様に俺たちは震える。

「私は!私はこの世界の鬼の王となりこの日本を戦いから護るものとなるはずが……何故だ!私は!私はーーーー…」

 

ぐしゃっ

無惨は完全にレミリアに吸収された。

「ふぅ、ごちそうさま、無惨、あなたは私の体の中で悔しがりながら世界中の人間を鶏や牛のように畜産物とするのを眺めなさい」

 

レミリアは恐ろしいことを口にしていた。

世界を完全に畜産物にする。

それがレミリアの本当の野望。

もしこの戦いで俺たちが負けてしまえば、世界中の人間は飼われるものとなる。

 

これほどの力を持つ鬼にどうやって勝てばいいのか…。

 

「ふん、腹ごしらえも済んだし、そろそろいい頃ね」

レミリアは両手を広げる。

 

すると、レミリアの姿は大きく変わる。

レミリアの背中からは触手が生え、腕や足には口が現れる。

まさに先程の無惨に近い姿。

そしてさらには身長が大きく伸びる。

 

「いいわね、漲ってくるわ。この世界の鬼の王、レミリア・スカーレットの誕生よ。喜びなさい。人畜ども」

 

俺は足が震えて止まらない。

でも今ここでレミリアを倒さなければ…。

 

その時、俺の横に立っている人に気がつく。

「禰豆子……、どうしてここに…」

「お兄ちゃん、全部思いだした。私は竈門禰豆子、竈門炭治郎の妹、そして、あなたによって一度鬼にされたものだということもね!」

 

「あら、久しぶりね。3年前かしらね。あの時は可愛かったわよ。竈門禰豆子さん!」

 

俺は衝撃的な事実を知った。

鬼舞辻無惨が俺の家族を殺したのではない。

 

俺の家族を殺したのは、あのレミリアだったのか。




まさかの無惨全く関わってなかった。
というか竈門家襲撃事件の犯人がレミリア!?
次回、その事件の全貌が明らかに
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