鬼滅の東刃〜Another of Slayer〜 作:トーニオン
3年前、お兄ちゃんが炭を売りに麓まで降りて帰ってこなかったあの夜。
「お兄ちゃん遅いなぁ、いつまで炭を売ってるんだ?」
「炭治郎はお節介だからね。色んな人のお手伝いをしてて帰ってこなかった日もあるわね。今頃麓の三郎さんのところに泊めてもらってるかもしれないわ」
「ちぇっ、せっかくいっぱいの木を切ったのにさぁ」
「それに、お兄ちゃんは頭が硬いからさ、全部売るまで帰らないって聞かないからなぁ」
「明日の朝に帰ってくるんじゃないかな。お兄ちゃん、道に迷ってなきゃいいけど、それに六太も寝ちゃったからみんなも…」
その時、雪を踏む音がする。
こんな夜中に誰だろう。
私は戸を開ける。
「あの…夜分遅くすみません…」
その目の前には私と同じ背丈の女の子が立っていた。
「すみません…山菜を取りに来たんですが、道に迷ってしまって…それで山を歩いていたらここが明るかったので…、泊めてもらえませんか?」
「いいですよ!こんな寒い中、山菜をとるのは大変ですからね…」
私は家の中へと招き入れる。
「少ないですがこちらをどうぞ」
「ありがとうございます」
女の子はご飯を食す。
こんな寒い中たった一人で…可哀想に。
女の子がご飯を食べ終わると、私に話しかけてきた。
「こんな大家族、よく養えてますね。女の子ばかりですが誰が稼いでるんですか?私は妹しかいないので貧乏で…」
「お兄ちゃんがいるんです。私のお兄ちゃんは麓に炭を売りに行ってるんだけど、私たちは幸せよ」
「そうなんだ。お兄ちゃんがいるのね、あと、日の呼吸って知ってる?」
「?私は知らないなぁ、お兄ちゃんなら知ってるとおもう」
「へぇ、お兄ちゃんが知ってるかも、ねぇ」
その時、女の子は変な笑みを浮かべる。
その瞬間、家族が切り刻まれる。
「きゃぁ!」
「うわぁ!!」
辺りに血が飛び散る。
私はそれに危機を感じ、全力で逃げる。
しかし、背中から思いきり切られる。
「あなたのお兄ちゃん…炭治郎って言うのね。帰ってきたらどう思うかしら、鬼になったあなたをどうするか見ものね」
「どうして……」
私は意識が薄れゆくなか何かをかけられた。
「あなたにはもっともっと特別な鬼なって欲しいって言われてね。
あなたは日の呼吸を現在に伝える一族だって知ってるわよ。ヒノカミ神楽が日の呼吸の型を結ぶ舞だというのもね」
私はその言葉を聞いた直後気絶した。
そして私は鬼になったのだ。
「そうね…私はあなたたちを最初から知ってたの。私は運命が見えるからね」
恐ろしいことをレミリアは俺たちに告げた。
「あなた達の運命は本来はもっと違った、でも無惨とかいうバカが色々引っ掻き回したせいで鬼狩りなんか作り出しちゃうし、それにあいつは本当に視野が狭いのよ。探していた青い彼岸花はとっくにこの世から絶滅してるのに」
「どういうことだ、無惨は、その花を探していたのか」
「ええ、そうよ。青い彼岸花は本来この西の大陸に存在した花よ。私も無惨も同じ花で鬼になったのよ。でも残念ね、私が絶滅させる前に日本の外にあることに気がついてたら今頃鬼の始祖は無惨だけだったのに」
俺はこの鬼を倒さなければ、そう体に言い聞かせる。
「そろそろ話も終わりにするわ。私は殺さなきゃならない奴がいるの。そうね、まず手始めにこの国の皇から殺すわ」
そう言ってレミリアは飛んでいく。
俺たちは全力で追う。
その間にもレミリアは触手で人々を突き刺し続け、殺して回る。
雷の呼吸。壱の型 霹靂一閃 八連
しかし、触手は切れてもすぐに回復してしまう。
獣の呼吸。弐の型 切り裂き
「柔らかすぎて刃が通らねぇ!」
魂の呼吸 伍の型 荒御魂
「何とか通りましたよ」
だが、日の呼吸を一気に使いすぎたようで肺がものすごく痛い。
「炭治郎!ここは一旦走ることだけに集中して!型を出すのはまだ無理だと思うから」
「ありがとう…」
だがあまりにも人々が食われようとしている。
どうすれば…
水の呼吸。拾の型 生生流転
「冨岡さん!」
「炭治郎!お前が最後の希望だ!あの鬼の始祖を急げ!」
風の呼吸。 肆の型 昇上砂塵嵐
花の呼吸。陸の型 渦桃
「危うかったぜ!起こしてくれてありがとな!」
「あの時はどうなることかと思いましたよ。愈史郎さんの血鬼止めがあったことを感謝しましょう」
不死川さんや咲夜も助けてくれた。
本当に嬉しい、
でもこの国の皇の元へ向かっている今、
俺は全力で走る。
レミリアを追い抜かなければ、そう思いながら走り続けた。
果たして炭治郎たちはレミリアを抑え込めるのか
残りわずかとなりました!
乞うご期待!