鬼滅の東刃〜Another of Slayer〜   作:トーニオン

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今回はちょっとだけ出てきた人も書きました。








最後の戦いの地と十三の型

俺は前田まさお。

隠としては縫製部隊の頭である。

だが実際の縫製部隊は俺と森近の2人しかいない。

そんな2人は今、皇居の周辺にいる。

お館様の命令により無惨が地上に現れるであろう候補として上がった場所の一つにである。

 

俺は空を見てムズムズしている。

「先輩、もしかして無惨よりも強い鬼が現れたんじゃ…」

「何を言ってるんだ森近!怖いこと言うなよ」

俺の心臓はバクバク打っている。

 

その言葉は現実のものとなった。

赤い月が見える方から何かが飛んでくる。

「皆のものーーーー!敵襲ーーーー!」

やばい!俺たちは死ぬんだ。

このまま死ぬくらいなら恋柱の下着でも作っておくんだった。

そう思い死を覚悟した。

 

キン!

弾く音がする。

 

「大丈夫ですか!」

「こいし殿!ええ、無事です」

「前田さん!森近さん!お2人は早く別の所へ!ここは私たちが食い止めます!」

俺はそう言われて全力で逃げる。

「待ってよ〜!先輩!」

 

命の方が大事だ、それに俺がいなければ鬼殺隊の隊服を完璧に編めるものは新人の森近だけになってしまう。何としても!

 

 

 

 

「あら、よく追いついたわね。戦える鬼狩は…見たところ5人のようね」

 

今、皇居の近くにレミリアは来てしまった。

 

間に合ったのは俺、伊之助、妖夢、咲夜、アリスだけだ。

こんな状態で勝てるのか心配だ。

でも、俺は落ち着いて構える。

炭治郎たちはまだ来ない、いや、準備をするのには時間が必要だ。

ここで足止めをさせれば陛下は逃げる時間ができる。

 

「そうだよ。お前を足止めするのには5人で十分だからだよ!」

 

俺はそう虚勢を張る。

実際にはあの無惨を食らった鬼の始祖だ。

膝が震えている。

このまま逃げ出したい。でも俺はもうあの弱虫だった善逸じゃない。

俺は深く呼吸をする。

 

雷の呼吸。 漆の型 大放雷

 

斬撃を飛ばす。

 

しかし、当たらない。

 

魂の呼吸。 弐の型 乱魂

 

血鬼術 不夜城レッド

 

レミリアは十字を現し、妖夢の刀を止める。

「な、なんという…」

そのまま妖夢は弾かれる。

 

獣の呼吸。伍の型 狂い裂き

 

血鬼術。 ハートブレイク

 

「伊之助!」

「伊之助さん!」

伊之助は心臓のある所を貫かれる。

 

「グフォァ…」

 

伊之助はそのまま地へと伏す。

 

炭治郎、どうにかしてくれよ。

すぐ近くにいるのはわかってるんだからね。

 

「案外雑魚ばかりで拍子抜けだわ。あなたたちを最初にころ…」

 

ヒノカミ神楽。 円舞

 

レミリアは気付かないうちに左手が斬れる。

 

「遅いよ……炭治郎!どんだけ時間がかかってんだよ!」

「すまないみんな、足止めありがとう」

 

「やっと来たわね。てっきり力尽きてると思ったわ」

 

「お前は禰豆子の因縁でもある!禰豆子を鬼にし、世界中を恐怖に貶めたお前は絶対に許さない!この俺がお前を倒す!」

「あら、やって見なさい。さっきやったヒノカミ神楽というのはど……」

レミリアは気がついた。

自分の左手がまだ回復しきれていないことに。

 

「どういうこと…私の手が…」

「完成したんだよ!日の呼吸が!」

 

「まさか…、私に傷をつけたあの男の使っていた技をなぜ…な〜んてね!」

 

血鬼術。スピアザグングニル

 

ヒノカミ神楽 幻日虹

 

「さすがに痛いわよ」

 

「お前は!運命を見ている!そうだな!」

炭治郎はレミリアにそう言い放つと、レミリアは焦る。

「図星だな。やはり、自分の有利な運命だけを見て、そうやって避けていたんだな」

 

俺はその運命を変えるためにここに今生きているんだ。

もうこの命が燃え尽きようとも、レミリアを倒さなければ、

十三の型を決めるためにも俺は覚悟を決めたんだ。

 

 

「炭治郎。そなたに教える十三の型は非常に危険で難しい。私でさえ一度しか出せなかった技だ。それに、私は力が衰えていたためにお前に託すしか無かったんだ。すまない」

 

「いいんですよ。俺は鬼がいない世の中で禰豆子という妹は幸せに暮らせるようにも」

「そうか…ならば、覚悟は出来ているな!」




十三の型には代償があるというのは大変なことですね。
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