鬼滅の東刃〜Another of Slayer〜   作:トーニオン

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ここが一番大事なところです。


お館様と禰豆子の試練

傷だらけの男が沈黙を破る。

「お館様に置かれましては御壮健で何よりです。益々の御多幸をお切にお祈り申し上げます。畏れながら柱合会議の前に、この竈門炭治郎なる鬼を連れた隊士について、ご説明いただきたく存じますがよろしいでしょうか」

知性も理性も無さそうだったのにすごいきちんと喋りだしたぞ。この人は。

お館様は返す。

「そうだね、驚かせてしまってすまなかった。炭治郎と禰豆子のことは私が容認していた。そして皆にも認めて欲しいと思っている」

 

だが柱たちでも反対する人達ばかりだった。

何とかして打開策を出してください!お館様!

 

そして、傷だらけの男は発する。

「鬼を滅殺してこその鬼殺隊、竈門、冨岡の両名の処罰を願います。」

やはり、そうなるとは思った。柱の人達は鬼殺隊のエリート、つまり鬼を連れているなどありえない。

するとお館様の傍についている女の子が手紙を出す。

「こちらの手紙は元水柱である鱗滝左近次様から頂いたものです。一部抜粋さて読み上げます。」

 

炭治郎が鬼の妹と共にあることをどうか御許しください。

禰豆子は飢餓状態であっても人を喰わず、

そのまま2年以上の歳月が経過致しました。

にわかには信じ難い状況ですが紛れもない事実です。

もしも禰豆子が人に襲いかかった場合は、

竈門炭治郎及び、鱗滝左近次、氷川智溜乃、古明地さとり、冨岡義勇が腹を切ってお詫びします。

ありがとうございます。鱗滝さん。ありがとう。古明地さとり、冨岡義勇さんまで一緒に庇ってくれて。

義勇さん以外の柱の人達は一斉にさとりさんの方を見て、そして前を向き直す。

「切腹するから何だと言うのか、死にたいなら勝手に死に腐れよ。何の保証にもなりません」

「不死川の言う通りです!人を喰い殺せば取り返しがつかない!殺された人は戻らない。

柱の2人はそう話す。

「確かにそうだね。人を襲わないという保証ができない、証明ができない。ただ、人を襲うこともまた証明ができない。禰豆子が2年以上もの間人を喰わずにいるという事実があり、禰豆子のために五人の者の命が懸けられている。これを否定するためには、否定する側もそれ以上のものを差し出さなければならない。皆にその意思はあるかな」

否定する側の柱は黙る。何も言い返せないようだ。

さらにお館様は付け足す。

「それに、この竈門炭治郎という隊士は鬼舞辻無惨と遭遇している」

柱たちは動転する。そして俺に向かって色々質問をなげかける。

だがガッツリ頭を抑え込まれては話すに話せない。

すると御館様は人差し指を口元に当てる。

それで柱達はいっせいに立ち戻る。

「鬼舞辻はね。炭治郎に向けて追っ手を放っているんだよ。その理由はたんなる口封じかもしれないが、私は初めて鬼舞辻がみせた尻尾を掴んで離したくない。恐らく禰豆子にも、鬼舞辻にとって予想外の何かが起きているのだと思うんだ。わかってくれるかな?」

不死川という柱が異を唱える。

「解りません御館様人間ならば生かしておいてもいいですが鬼は駄目です。これまで鬼殺隊がどれだけ戦ってきたと思うんですか。承知できません。

すると不死川という柱は腕の包帯を外す。

包帯からは血が流れでる。

「お館様、証明しますよ!俺が、鬼というもの醜さを!」

血を籠の上に垂らしていく。だが禰豆子は籠から出てこない。

太陽の下なら自分が死ぬかもしれない。それをわかっている。

「禰豆子!」

「あの子、必死に耐えてるわ、お兄ちゃんのためにもって」

さとりさんはそう俺に教えてくれる。

 

蛇を首に巻いた柱は不死川という柱に告げる。

「不死川、日なたではダメだ。日陰に行かねば鬼は出てこない」

不死川という柱は失礼仕ると言うと屋敷の日陰の所に行く。

そして籠に何度も刀を突き刺し。そしてひっくり返す。

すると禰豆子は怯えながらゆっくりと籠から出てくる。

そして腕から垂れ流される血をじーっと見つめる。

「禰豆子!」

禰豆子はじっと腕を見つめるが何かと葛藤してるように両手で握りこぶしを作りながら気をつけの状態で抑えてる。

 

すると禰豆子は兄の声に答えたかのようにそっぽを向いて離れる。

やった。禰豆子は人を襲わない。それが証明された瞬間だった。

 

「不死川様に十度も刺されていましたが、目の前の血塗れの腕を突き出されても我慢して、噛まずに離れました」

あの状態にまでされてよく耐えた。兄として誇らしいとは思った。

「炭治郎、それでも禰豆子のことを快く思わない者もいるだろう。だから証明しなければならない。これから、炭治郎と禰豆子が鬼殺隊として戦えること、役に立てること」

俺はそう言われると無意識に土下座をしていた。この人の声のせいであたまがふわふわする。不思議な高揚感を感じる。

「十二鬼月を倒しておいで、そうしたら皆に認められる。炭治郎の言葉の重みが変わってくる」

そう言われて俺は心に決めた。

「俺は…俺と禰豆子は鬼舞辻無惨を倒します!俺と禰豆子が必ず!悲しみの連鎖を断ち切る刃を振るう!」

「今の炭治郎にはまだ出来ないからまず十二鬼月を1人倒そうね」

「はい…」

恥ずかしくなり赤面する。何人かは失笑する。

 

「鬼殺隊の柱たちは当然抜きん出た才能がある。血を吐くような鍛錬で自らを叩き上げて死線を潜り、十二鬼月をも倒している。だからこそ柱は尊敬され優遇されるんだよ。炭治郎も口の利き方には気をつけるように」

「は…はい」

「それから実弥、小芭内、さとり、あまり下の子に意地悪しないこと」

「「「御意」」」

みんなが認めてくれた。それだけでも嬉しかった。

「炭治郎の話はこれで終わり、下がっていいよ。じゃあそろそろ柱合会議を始めようか」

 

すると2人の柱が手を上げる。

「でしたら竈門くん達は私と八意さんの屋敷でお預かり致しましょう。

じゃあ、隠の方たち、連れていってください」

 

そう言われると隠の人が俺を背負って立ち去ろうとする。

だが不死川という柱に無性にイライラしてきたので振りほどく。

 

そして戻る。

「ちょっと待ってください!その傷だらけの人に頭突きさせてもらいたいです!絶対に!禰豆子を指した分だけ絶対に!頭突きなら隊律違反にならないはず…」

そう言ってる途中に拳大の石を投げつけられる

「お館様のお話を遮るのはいけませんね。」

頭がフラフラする。

「申し訳ございません。お館様、八意様」

そう隠の人が言うと俺を背負い立ち去る。

背負われた瞬間お館様が俺に言う。

「炭治郎、珠世さん達によろしく」

 

その後隠の人に全力で怒られ謝るしか無かった。




今回やっと柱が出せました。

さとりさんは柱だったんですね

更にはもう1人柱が増えてます。
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