鬼滅の東刃〜Another of Slayer〜   作:トーニオン

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今回は割と重要かもしれない回


夜中と柱たち

「いやーーーーーもうおなかいっぱいだよーーーー」

善逸は相変わらず薬を何回も飲んでる。

しかも思ったより重傷だったらしく薬の量が8回に増えていた。

伊之助は3回、俺でも4回ってことは相当だな。

そう善逸を哀れんでいるとお見舞いが来た。

「おっ、元気そうだな!」

「村田さん!魔理沙さん!」

村田さんは元気そうだった。あと魔理沙さんも額に包帯を巻いてるくらいだけどたんこぶを抑えてるだけっぽい。

 

「あの後姉蜘蛛に糸玉に突っ込まれて大変だった」

「大丈夫だったんですか?」

「体が溶ける寸前まで行ったけど、なんとかな。そっちはだいぶ怪我が重いんだって」

「少し時間がかかるみたいです。」

「あと、隣の綺麗な顔のやつはなんだ?」

「あ、伊之助です。今、猪の被り物は汚れてたので、洗ってもらってます」

「へぇ、こういう顔なんだ。荒々しくなかったら普通にモテるんだろうに。あとこいつなんか元気なさそうだな」

「色々あって…そっとしておいて下さい。」

そうやって村田さんと話をしているとき、魔理沙さんは善逸を弄っていた。

「はっははは、蜘蛛になりかけただって?それで手足が短くなったって?そんなのなかなか強いじゃん。それに2体も鬼を倒すって結構やるじゃねぇか。でもよぉ、薬は実際飲んだ方がいいぜ?飲まないとどんどんまず〜い薬になるから、そんなのになりたくなかったら時計を見ながら薬を飲むように!」

「姉貴も酷いよ〜いないから安心してたのにすぐ任務から帰ってきちゃうしさぁ…って本音が出ちゃったわ」

「あたしがいないから安心しただって?あたしに向かっていい度胸じゃねぇか!」

「ひぃぃぃぃ」

 

その光景を見ていると村田さんが落ち込む。

「楽しそうでいいなぁ。その那田蜘蛛山での仔細報告のために柱合会議に呼ばれたんだけどさぁ、地獄だったよ…怖すぎだよ柱…。なんか隊士はめちゃくちゃ質が落ちてるってピリピリして皆、那田蜘蛛山に行った時も命令に従わない奴とかいたからさ…その育手が誰かって言及されててさ…俺みたいな階級にそんなこと言ったってさぁ…」

愚痴を村田さんがこぼしているとしのぶさんがそろりそろりとやってくる。

「こんにちは!柱が何かございましたか?」

「あ…胡蝶様!あっどうも、さよなら!」

村田さんはそそくさと帰っていった。

「こういう隊士がいるから質が落ちてるって言われるんですよね。ねぇ魔理沙さん?」

魔理沙さんは全力で頷いていた。そして逃げるように病室から出ていく。

 

しのぶさんはため息をすると俺たちに話しかけてきた。

「調子はどうですか?」

「まだ3日目ですけど、体力は回復してる気がします」

「治療は順調ですね。あと1ヶ月近くは安静ですから、ゆっくり休んでくださいね。あと善逸くん。薬は今度からもっと苦くしますので、間違っても飲み忘れないように」

「は、はい…」

 

 

その日の夜、俺はなんか寝付けなかった。憚りからの帰りに病室へ戻ろうとしたら灯りがついていた部屋を見つける。なんだろうと思い障子の隙間から覗いてみる。

するとなにかジャラジャラと音がする。

何かで遊んでいるようだ。

しのぶさんや義勇さんなどもいる。

「そこにいるのは誰?」

勢いよく障子を開けられる。

「炭治郎くん、もしかして覗いてました?」

バレたと思った。するといきなり倒される。

「さとりさ…」

「しっ!今は柱たちで麻雀をしてるの!みんなこれからを祈って運を見定めているの!」

「あら、炭治郎くんは麻雀なんて知らないですよね。それにここにいる柱たちの名前と顔を覚えるにはいい機会ですね」

 

そう言われて俺はさとりさんの横に座った。

「さとりさん、麻雀ってなんですか?」

「麻雀は最近清から入ってきた遊びでこれで柱たちは次の麻雀をどこの屋敷でやるかを決めるんです」

面白そうな遊びだと思った。だが見る限り4人で遊ぶもの、つまりいつも3人で遊ぶ俺たちにはあまり合わない遊びだ。

「はーい、じゃあ皆さん、今回は蝶屋敷にお集まりありがとうございます。半年に一度の柱合会議お疲れ様です。皆さんとこうして無事会議を終えられたこと、これほど喜ばしいことはありません。ですが、やはりこの徹夜麻雀会で皆さんにもゆっくりと楽しんでいただき、一度気を抜くのも大切です。ですので今回の麻雀大会を開催します。皆さんお楽しみください」

しのぶさんがそう言って大会の開始を宣言すると

皆がいっせいにくじを引く。

「柱の中で参加しないのは岩柱・悲鳴嶼行冥さん、霞柱・時透無一郎さん、そしてイカサマの全てを見張る私、心柱・古明地さとりよ」

さとりさんはそう教えてくれた。

 

くじを引いたらそのくじを見て各々が卓に着く

 

壱卓

蟲柱・胡蝶しのぶ

炎柱・煉獄杏寿郎

水柱・冨岡義勇

月柱・八意永琳

 

弐卓

音柱・宇髄天元

蛇柱・伊黒小芭内

恋柱・甘露寺蜜璃

風柱・不死川実弥

 

この8人で麻雀が始まった。

 

 

壱卓

煉獄さんはあまり表情を変えていないが、

煉獄さんはあまり得意じゃないのか良くあがられる。

それもそのはず、しのぶさんがかなりの麻雀強者だった。

そしてこの場にはもう1人危険人物がいた。

それが冨岡義勇。彼としのぶさんは前回の徹夜麻雀では決勝にまで上がった2人だ。

そうさとりさんから教えられた。

やはり強い。

まさにふたりの攻防戦とでも言うべきか。

点の取り合いが凄まじい。

何度も煉獄さんと八意さんの点は尽き。

そうして終わる。

やはり結果はしのぶさんが1位、義勇さんが2位で通過した。

 

 

弐卓

この麻雀大会を初めて企画したのは宇髄さん。

おそらくこの麻雀がいちばん得意な人だと思った。

だが実際には違った。

派手に役を作ろうとして振り込むことが多い。

それになんか甘露寺さんと伊黒さんは仲が良さそうな感じでやっている。

それに何故か甘露寺さんの方が点が上。

不死川さんは甘露寺さんと伊黒さんの合わせ技。

いや、伊黒さんが全力で点を搾り取り、そして甘露寺さんに点を振り込む。

そんな感じを続けている。

おそらく弐卓で1番強いのは伊黒さんだ。

こうして甘露寺さんが1位、2位は伊黒さんという結果となった。

 

 

決勝は4半荘で行われる。

それぞれが半荘ごとに席を変える。

そしてその間俺は、さとりさんに渡された柱の顔と名前の書かれた本を渡される。

さとりさん曰く隊士が育たないのは柱の名前と顔を覚えないことにある。ならば今7人が蝶屋敷にいるこの時こそ病室に帰ったらみんなで覚え合いするように。

そう言われて俺はずーっと本を呼んで覚えるよう読み込む。

 

 

決勝戦

4回戦目南3局

「あら、そういえばもし私が勝てばこれで3連覇ですね。」

しのぶさんは他を煽る。

「前回はしてやられたが、今回は絶対に勝つ」

伊黒さんは煽り返す。

(しのぶさん、強いわ、私も強くなりたい。そして伊黒さんをそれに対抗する姿。カッコイイわ)

甘露寺さんは2人に憧れの目を出していた。

そしてその煽り合いを気にも触れずただ黙々としている義勇さん。

そうしているとしのぶさんがほくそ笑む。

「ツモ、立直、三色同順、ドラはないですね。ということで2000-4000です」

「何!これでは俺が3位じゃないか」

伊黒さんは焦る。

「これで私は1位も貰ったも同然ですね」

 

そして始まる南4局 オーラス

親は冨岡さんだ。

そして配牌される。

「私、1位取れるかな?」

「大丈夫だ、満貫を胡蝶にぶつければ勝てる」

2人がそう言っていると突然義勇さんが立ち上がる。

「ちょっと、どういうこと!立ち上がるなんて失礼ですよ」

すると、義勇さんは牌を倒してそのまま立ち去る。

「これで、いいだろ。もう終わったことだからな」

その牌を見た瞬間に3人は驚きそれにみんなが集まる。

「て…天和…あの人、もしかして次死ぬつもりですの?」

「古明地!これはイカサマじゃないだろうな」

さとりさんは震えながら言う。

「冨岡さんは最初から最後までヒラで打ってたんですよ。それにあの人は、一回もイカサマを使わない人ですよ。それでこれを出すなんて…」

俺はみんなが驚いているのがさっぱりわからなかった。

 

こうして俺はさとりさんのくれた本を持ち病室に戻った。

 

翌日、このことを善逸に話すと、

「やっぱ柱って綺麗ごとばかりじゃないんだな。俺も昔やったけど散々だったよ。勝ち過ぎだ!とか客から巻き上げすぎだ!とか、俺鉄火場育ちだから賭け事に関しては結構知ってるからな。俺に賭け事持ちかけたら痛い目見るよ」

話した相手を間違えたこと、それと自分の無知を反省する俺であった。

 




今回はまさかの麻雀回でした。

柱の名前を覚える機会が炭治郎たちにはあまりなかったので
この回を用意しました。

ちなみに麻雀大会の結果
1位冨岡義勇(前回3位)
2位胡蝶しのぶ(前回1位)
3位甘露寺蜜璃(前回7位)
4位伊黒小芭内(前回2位)
5位八意永琳(前回6位)
6位不死川実弥(前回4位)
7位宇髄天元(前回8位)
8位煉獄杏寿郎(前回5位)
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