鬼滅の東刃〜Another of Slayer〜   作:トーニオン

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今回はオリジナル戦闘

前回よりは良くあって欲しい。


酒の臭いと夢遊者

永遠亭への近くへと向かった俺としのぶさんは八意さんと合流する。

「この近くに鬼がいます。おそらく、かなりの強い方の」

そう聞くと俺は危険だと思った。まだ完治はしていない。

それに日輪刀もまだ打ち直しているとこ。つまり俺が来たとしても足手まといにならないか。

考えれば考えるほど重圧が来る。

するとなにか変な臭いがする。

酒、しかもかなり強い臭い。

「酒をよこすぇ〜。ヒック、酒はどこだ〜」

大きな声がする。でもなんか声が女の子みたいだ。

 

木の影から現れたのは大きな角を生やした長髪の女の子だった。

しかもかなり小さめである。

「こんな小さな女の子が鬼ですか。かわいいですね」

しのぶさんがそういうと鬼は感に触ったのか怒り出す。

「小さいって言うな〜」

そういうと木を根っこから引き抜きそして頭上へと持ち上げる。

 

こんな小さい体のどこにそんな力があるんだ。

「ハッハッハッ あたしはこんなにも強いんだ!」

そういうと木を思い切り投げ飛ばす。

すると他の木にあたり、その木が粉々になる。

「とんでもない鬼ですね。これは、もしかすると十二鬼月かもしれません」

八意さんは危惧した。十二鬼月に屋敷を襲撃されれば多くの隊士が命を失う可能性もある。

さらに蝶屋敷は永遠屋敷と繋がってる。

そうなれば治療する場所も、薬を作る場所も失う。

八意さんは日輪刀を鞘から出す。

その刀身は青白かった。まるで月のような色の

 

八意さんは技を放つ。

月の呼吸。弐の型 珠華ノ弄月

 

すると女の子に直撃した…かにみえた。

だが後ろの木々が砕けただけで鬼は無傷だった。

「あたしは強いんだぞ〜ヒック、そんにゃ攻撃効かないよ〜」

しのぶさんと俺は驚いた。こんな奴がいるなんて。

こんな強さの鬼が存在するなんて。

「八意さんは柱の中でも2番目の強さを誇るんですよ。それなのに、効かないなんて」

俺も危険だと判断する。

八意さんは諦めずに何度も切りかかるが、攻撃が効かない。

それに、酒臭い。

 

数分間戦う頃には八意さんも技を出しすぎて疲弊している。

すると、鬼は髪をかきあげる。その目には下弦の陸が書かれていた。

「あたし、まだ十二鬼月になって数日しか経ってないけど〜ヒック、強いんだからね!」

十二鬼月、しかも技が効かない。

鬼は指を鳴らした。

 

するとかなり離れていたはずの八意さんとの間合いが一気に詰まる。

「そーれ!」

「ぐっ」

八意さんは思いっきり腹を殴られた。

そして倒れ込みむせる。

 

しのぶさんも怒ったのか。

技を繰り出す。

蜂牙ノ舞。 真靡き

 

「ほう、その技はたしかにすごいのぉ」

鬼は片手で止めていた。

さらに振り払う。

しのぶさんはそのまま地面へと転がされた。

 

「ハッハッハッ あたしは力が強いんじゃ」

 

俺は考える。なにかあるはずだ。あの鬼の血鬼術、

なにか、ん、そういえば、鬼が避けた時や技をとめた時、酒の臭いが圧倒的に強くなる。もしや、

「しのぶさん!八意さん!そいつは血鬼術を出す時に酒の臭いが強くなります!臭いを!よく嗅いでください!」

「臭い。ですか、じゃあそれを見極めればいいんですね」

「了解、それが分かればこっちのもんよ!」

 

少しずつ鬼の方は押されていく。

やはり酒の臭い。それがあの鬼の血鬼術を出す瞬間だ。

 

そうして戦っていると、屋敷の方から走ってくる人がいる。

「おーい、万次郎!」

「伊之助!それに妖夢!なんでこっちに来たんだ!」

「あぁさっきからあの新達が見えなくてなぁ」

「突然気が倒れた音がしたすぐあとに病室から消えたんですよ!」

2人の聞いたことに驚いた。こんな状況で、善逸が病室から突然消えた。

何があったのか?もしかして怯えて逃げ出した?それとも隠れたのか?

そう思っている時に突然、凄まじい技を感じた。

 

後ろを振り返ると、そこには目を瞑りながら刀を携え構える善逸の姿があった。

雷の呼吸。壱の型 霹靂一閃 二連

 

技を出し終えた時。鬼の角を一本斬り落としていた。

角を落とされた鬼は一瞬止まり、そして怒る。

「よくもあたしの大事な角を!許さぬ許さぬ許さぬ!」

鬼は間合いを詰めるために指を鳴らそうとするも。それよりも早く善逸は技を出す。

 

雷の呼吸。漆の型 大放雷

技が放たれると思いきり鬼は傷だらけになる。

 

善逸は眠ると途端に強くなる。

おそらくこれもそれが現れた結果だろう。

 

「炭治郎くん。彼、ものすごく強いんですね。もしかして彼がこの前の最終選別の優秀合格者ですか?」

「なかなかつよいわね。あの速さは、下手すればしのぶさんの突きよりも速いかも」

そう言われると何となくわかる。

何せ善逸は、あの最終選別で"2番目に鬼を倒した数が多い"のだから

 

 

鬼は善逸の参戦により俺たちはどんどん優勢になる。

十二鬼月でも弱い者もいる。そう思ってた。

そんな時に鬼は言う。

「あぁーもう面倒じゃ、ならばこうなるしかないのぉ」

血鬼術。大伸。

鬼は大きく腕を空へ伸ばすとどんどん大きくなっていった。

 

「ははは、人が塵のようだな。お前たちにあたしの首は取れんだろうな!

そしてあたしに殺されるのじゃ!その鬼の名前をお前たちは死ぬ間際まで覚えておくがいい!あたしの名前は萃香じゃ!」

そう名乗ると周りの木々を蹴り倒しながら進んで行く。

「大きいですね!でもそれだとみんなの的ですよ!」

しのぶさんと八意さんは技を繰り出す。

すると足元がドンドン傷だらけになっていく。

しかし鬼はあまり気にしないかのように進んでいく。

そんな時、俺は来る前に持ってきた代借の日輪刀で技を出す。

 

だが硬い。刃が通らない。

焦る俺に対ししのぶさんが声をかける。

「炭治郎くん。先程の全集中の呼吸で斬ってみてください」

そう言われて俺は技を出す。

 

全集中 水の呼吸。弐の型 改 横水車

 

足は斬られて鬼は膝をつく。

そして息を整える。

全集中の呼吸を使ったが、あまり疲れなくなっている。

これが四六時中出来るようになればより強くなれる。

そう実感した。

 

善逸も霹靂一閃でもう片方の足を切り落とす。

回復が追いつく前にと八意さんは鬼に近づく。

「先程の言葉、そっくりそのまま返します」

こうして八意さんは鬼の頸を斬り落とした。

 

そうだ、俺も珠世さんに言われた小刀をそっと鬼の体に刺す。

血は吸われていく。

するとしのぶさんがいきなり近づいてくる。

「炭治郎くん。まだ隠してることってありませんか?その小刀はどこでてにいれましたか。」

「竈門くん、言わないのならお館さまのところにでも聞きに行きますよ」

 

やばい、あまり言わないようにしなきゃと思ったが言わなければ全てが崩れる。

ならば言うしかない。

「この前の、柱合裁判の時、覚えてますか?あの時、珠世さんってお館さまが言ったのを」

「はい、覚えてます。お館さまが何か不思議なことをおっしゃっていましたね」

「その人は俺の協力者なんです。禰豆子を人間に戻すための重要な人なんです。2ヶ月前、浅草の任務の時に助けてくれた人なんです。それに、鬼舞辻の血の濃い鬼から血を採取すれば、人間に戻る方法が見つけられるかもしれない。そう言われまして」

 

しのぶさんと八意さんは衝撃を受けていた。

「まさか炭治郎くんは本気で禰豆子さんを人間に戻すことを考えていたなんて、それに、その協力者がいると言うことは、助けない選択肢なんてありません。私たちも協力します。一緒に禰豆子さんを人間に戻す方法を探しましょう」

「鬼を人間に戻す。その方法が見つかるのであれば、もしかすると私たちが刃を振るわずに救うこともできます。私もお助けします」

 

こうしてこの戦いでさらに協力者が増えた。

珠世さんも協力者が増えるとより心強い。

そう考えた。

 

 

翌日、しのぶさんと八意さんは俺に対して色々話す機会が増えた。

記憶がほぼなかった善逸は羨ましい目で見ていた。

それを伊之助と妖夢は善逸が全力で襲うのを止めながら。




今回はかなり重要な回になりました。

大正コソコソプロフィール
ヤマメ

那田蜘蛛山にいた蜘蛛鬼。
下弦の伍、累とは血縁関係はなく、
実際には家族遊戯に一番最初に引き入れられただけである。
ただ家族の中で唯一累のことを慕っており、
他は怯えや恐怖で制御する累に唯一味方していたりと
本当の兄妹のような状況だった。
那田蜘蛛山にいた蜘蛛はほぼヤマメが産んでおり
実はママの面もある。

残念なことに累は妹の死に気がつかないまま後を追った形となってしまった。
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