鬼滅の東刃〜Another of Slayer〜   作:トーニオン

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空白の4ヶ月の間にちょうど善逸の誕生日が入っていたのでこの話を思いつきました。
ちなみにこれで善逸は17歳です。


善逸の思いと誕生日

最近、善逸が俺に口をきいてくれない。

3人で飯を食おうと誘っても善逸は一切無視。

それに、何か怒りの臭いを常にまとっている。

どうしてなんだろう。

 

「連日のやつ、なんか最近おかしいな。俺や進次郎の事が嫌いなのか?それに、最近は任務から帰ってくるとイライラしてる。どういうことだ?」

「伊之助もそう感じるか。やっぱり善逸は何かおかしい」

 

俺と伊之助は善逸のことが心配になってきた。

そんな時、

「なぁに考え込んでんだよ!お前らしくないぜ!」

「魔理沙さん!お久しぶりです」

 

魔理沙さんと会ったのは師範が切腹して以来、それに、師範の介錯を担当したのであれば、かなり辛いはず。だが魔理沙さんは元気そうだった。

 

「ほほう、なるほど、確かに最近変なんだよなぁ。なんかずーっとイライラしながら任務してるし、それに、怒りで鬼を斬っているしで今までとかな〜り変わってるんだよな」

「もしかして師範が亡くなったことが辛いのではないかと」

「それは一理あるなぁ。善逸は、師範が火葬されたあと、ずっと遺骨を離さなかったし」

「どうすれば善逸の気分をよくなるんでしょう」

「あいつはな、可愛くて優しい女の子が近くにいればすぐに良くなる。それに、ちょうどいい奴がいるじゃねぇか」

「え?」

 

 

 

「禰豆子と善逸を一晩同じ部屋に過ごさせる!?本気ですか!?」

「慌てんなよ、一晩だけだぜ?それに、善逸は禰豆子という娘が一番好きだって言ってたろ?あいつなら絶対喜ぶよ」

「兄としてその提案は飲めません!禰豆子をあんな危なっかしいやつの所に」

「まぁまぁ、それにさぁ、あいつ、そろそろ誕生日なんだよ。あいつのためにも何かあげないとならないしな」

 

誕生日にあげるものが禰豆子との一晩、魔理沙さんのことを渋々受けることにした。

 

「禰豆子、善逸はお前のことが一番好きなんだ。だからこそ、兄としてもお前には一晩だけ同じ部屋で過ごす。それだけでいい。頼む、善逸のためなんだ」

禰豆子は兄のためと思い頷いた。

 

善逸の誕生日の夜、俺は部屋に禰豆子を1人だけに立ち去る。

そして隣の部屋で魔理沙さんとじっと待つことにした。

「魔理沙さん、善逸は喜ぶんでしょうか。もしこれで禰豆子に何かあったら」

「心配ないぜ、こうしてあたしと2人で隣で聞き耳を立てればいい」

「あぁ、心配だ〜!禰豆子が〜」

「静かに!もうすぐ善逸が来るから」

 

善逸が自分の部屋に入る音がした。

「えぇ!禰豆子ちゃん!どうしたんだ!なになに、今晩は私と一夜をともにしましょう。これが私からの誕生日の贈り物です?わ〜い禰豆子ちゃんと一緒だ〜」

 

善逸がものすごく浮かれていた。それを聞いているとイライラする。

「禰豆子ちゃん、あのね、俺、今幸せな気がする。禰豆子ちゃんがそばに居てくれる。それに、笑顔で見ていてくれる。それだけでも本当に嬉しい。でもね、禰豆子ちゃんは鬼なんだよね。でももし、人間に戻れるようになったとしても、俺は禰豆子ちゃんの事は嫌いにはならない。禰豆子ちゃんのことが本当に好きなんだ」

 

完全に恋愛状態に入っている。禰豆子、口説き落とされるなよ。

「禰豆子ちゃんにこの話をしてもいいと思う。俺には兄弟子がいて、稲庭獪岳っていうやつだ。そいつはいつも俺に対してゴミだとか散々言って追い払ってたんだ。だけど、あいつには俺には出来ない技が使える。それに、俺よりも強かった。尊敬してたよ。あいつに悪口言ってたやつは必ずそんなやつじゃない。そう言ってた。でも、あいつは俺や姉貴、それに、じいちゃんさえも裏切って鬼になった。それを聞いた時に、あぁ、あいつはそんなやつなんだって見限ったよ。だから俺は決めたんだ。あいつの頸を俺が刎ねる。そして俺はけじめをつける。同じ雷の呼吸の使い手として」

 

そうだったのか。善逸は危なくない、それに、優しいし真っ直ぐで、やる時はやる奴だ。禰豆子の籠を守ってくれって頼んだ時、伊之助が何度も壊そうとしていた時でも全力で守ってくれた。それに、物知りな上に気配りもできる。

禰豆子にはもしかするといい旦那としてなれるかもしれない。

 

そう思って、感心していると。突然静かになる。

 

「炭治郎、姉貴、盗み聞きはご法度だ!」

 

バレてた。善逸が耳がいいのがここまでとは。

「炭治郎!お前には言いたいことが沢山あるんだよ!任務で一緒になった継子の人には炭治郎はやる奴だとか炭治郎は強いだとか、何回も何回も言われて腹が立ってるんだよ!」

「じゃあ、もしかして最近イライラしてたのは」

「あぁそうだよ!継子の5人とお前だけでこの前任務に出てたとか聞いた瞬間、どんだけ花園なんだよって、お前はそれなのにふつうに話をしながら鬼を倒したとか?ふざけんなよ!俺だってそんな任務について行きたかった!」

「善逸ってその頃」

「そうだよ!霞ヶ浦の方で任務があって俺はいなかったんだよ!帰ってきたら継子の女の子全員で箱根で2泊?それに、カナヲちゃんはドキドキしててしのぶさんに質問したらわからないって言ったからしのぶさんがどんな病気か俺に聞いてきたんだよ!俺は答えたよ!それが恋だって、あぁ腹立つ!炭治郎!1回くらい斬ってもいいよな!」

「善逸!落ち着け!」

「善逸!そうだ、禰豆子との一晩の贈り物はどうだったか?」

「あぁ、それは十分楽しんだよ。だがなぁ、あの文字、絶対お前が書いたろ!書き癖でわかるんだよ!それに、お前が禰豆子ちゃんを売るはずがないのはわかっている。それが思いつくのは姉貴ぐらいだよ。もうバレバレだよ!」

 

俺と魔理沙さんは善逸に1時間追い回され、そして気が済んだところで禰豆子との一晩を堪能し、誕生日を終えた。

 

善逸はそれからは禰豆子一筋なのか、他の女の子にデレデレすることは減った。




善逸がどんどん成長していますね。

それに、今回はある意味重要でしたね。ちゃんとフラグも回収しましたし。

次回は空白の4ヶ月編最終回(予定)
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