鬼滅の東刃〜Another of Slayer〜 作:トーニオン
人さらいと祭りの神
秋も過ぎかけ冬も近づき忙しくなる師走の頃
俺は単独任務から帰ってきたところ蝶屋敷が何か騒がしい。
「放してください!私は…この子達は」
「やめてください!放してください!」
大変なことが起きている。
俺は急いで声の方に向かう。
「女の子に何してるんだ!手を放せ!」
どっちが捕まったのが分からないほどもみくちゃになっている。少し迷う。
「人さらいです〜、助けてくださぁい!」
俺は男の方に向かい頭突きをかける。
だが空振る。
そのまま俺は転ぶ。
「愚か者、俺は元忍の宇髄天元様だぞ、その界隈では派手に名を馳せた男、てめぇの鼻くそみたいな頭突きを喰らうと思うか」
「アオイさん達を放せ、この人さらいめ」
「一体どう言うつもりだ!この麻雀下手!」
「変態!変態!」
「てめーら誰に口利いてんだ!俺は柱だぞ!」
「お前を柱とは認めない!」
柱だろうと女の子に優しくしないのは許せない。
「お前が認めないなら何なんだよ!?この下っぱが!脳味噌爆発してんのか!?
俺は任務で女の隊員が要るからこいつらを連れていくんだよ!継子じゃねぇ奴は柱の許可をとる必要も無い!」
「きよちゃんは隊員じゃないです!隊服着てないでしょ」
「あ、そういえばよく見りゃ着てないな、じゃあいらね」
大男はきよちゃんを投げ捨てる。
何とか俺はきよちゃんを掴んで抱っこする。
「わーん、投げ落とされました!」
「何てことするんだ人でなし!」
「とりあえずコイツらは任務に連れていく、役に立ちそうもねぇがこんなのでも一応隊員だしな」
2人が焦っている。俺も何とか言わないと、
「人には人の事情があるんだから無神経に色々つつき回さないでいただきたい!アオイさんと鈴仙さんを返せ!」
「ぬるいねぇ、このようなザマで地味にグダグダしているから鬼殺隊もおかしくなっていくんだろうな」
ならばこれならどうだ。
「アオイさんたちの代わりに俺たちが行く!」
すると、善逸が男の前に立ちはだかり、さらに伊之助は男から背中に貼り付けていたアオイさんを引き剥がし抱きかかえる。
「今帰った所だが俺は力が有り余ってる。言ってやってもいいぜ!それに、アオイを泣かせたらタダじゃおかねぇ」
「鈴仙さんを放してもらおうか、たとえアンタが筋肉の化け物でも俺は1歩も引かないぜ!」
「あっそ、じゃあ一緒に来ていただこうかね。ただし絶対に俺には逆らうなよお前ら」
すぐに呆れたのかあっさり引き下がった。
そういうと鈴仙さんはしりを1発叩かれてほいと投げ落とす。
それを俺が何とか掴む。
すると女の子達はみんなで泣きながら抱き合った。
「で?どこ行くんだオッさん」
「フフフ、よくぞ聞いたな、それは日本一色と欲に塗れたド派手な場所、そして鬼の棲む場所、東京吉原の遊郭だ」
「え、吉原!?もしかして妖夢と一緒に任務をした場所だ!俺も行ったことあるわ!なんだよ、その白い目は!いいだろ別に、任務だったんだし!」
善逸は浅草に任務に言ってたが吉原だとは知らなかった。さすがにそんな場所に妖夢が行っていたとは。
「じゃあ、こっちについてこい」
そう言われたので数分ほどついて行く。
すると、大きな馬車が置かれていた。
「これに乗れ、任務に行くためにもそれなりに人はいるからな」
俺たちは馬車に乗るとそこにはアリスと妖夢と2人の女の子が既に乗っていた。
「あら、箱根以来ね、元気だった?」
「お久しぶりです。俺は元気です。アリスこそ元気そうで、それで、ひとつに気になるんだけど、アリスはなんで乗ってるの?」
「私は師範に、恋人を探すためにも色々と経験が大事だからねって言って送り出されちゃった。師範はいつもキュンキュンしすぎだから私にまでそういうのするのよ」
「アリスの師範って、結構ガツガツな人なんだね。誰なの?」
「甘露寺蜜璃、恋柱であり私の師範、いつも恋してるのよね。私も恋はするけどあの師範程じゃないわ」
「なるほど、苦労してるんだね。それで、妖夢はなぜここに?」
「さっき蝶屋敷に帰る途中に縄でぐるぐる巻きにされて任務に必要だ!って言われて連れ込まれたんです。幸い、アリスが乗ってたから縄は解いて貰えたけど」
それを聞くと善逸は反応する。
「は、女の子にそんなことしていいの?やりすぎでしょ。そんな奴に彼女とかいねぇだろ!」
「俺には嫁がいるんだ。残念だったな。ハハハ」
「とんでもねぇやつだ!俺だって嫁が欲しいよ!禰豆子ちゃんが嫁に来ればすぐにでも見返してやる!」
「ハイハイ、そうやってほざいてられるのも今のうちだな、あと、そこに俺の継子がいるだろ?弁々と八橋が」
善逸が宇髄さんに嫉妬していると、宇髄さんが紹介してくる。
「善逸さん、初めまして、私は九十九八橋と申します。新人隊士ですが、善逸さんのことを尊敬しています。よろしくお願いします」
「同じく九十九弁々申します。9月の最終選別で入隊しました。善逸さんの評判なら私たちにも来ています」
「キャーーー!ありがとう、俺は我妻善逸、位は丁、君たちの先輩さ」
「私達も先輩のように強くなりたいです!新人なのでどんどん教えて欲しいです」
「いいよ、そのかわり、俺の指導はきついよ、めげないでね」
善逸は何故かおだっていた。
「おーい、そいつは俺の継子だから手出したら承知しねぇぞ」
それを言われて宇髄さんに噛み付く。
「は、嫁持ちで継子にもこんな可愛い娘たちまでいるとかどんだけ幸せもんなんだよ!」
「まぁまぁ落ち着け、そうかっかするな」
そう言って善逸を宥めた。
「説明しよう。俺は神だ!お前らは塵だ!まず最初はそれをしっかり頭に叩き込め!俺が犬になれと言ったら犬になり、俺が猿になれって言ったら猿になれ!もう一度言おう!俺は神だ!」
「なんかやべぇ奴だな」
俺は気になったので問う。
「具体的には何を司る神ですか?」
「いい質問だ、お前は見込みがある、俺は派手を司る神…祭りの神だ」
「この人たち大丈夫か?」
「俺は山の王だ、よろしくな祭りの神」
「何言ってんだお前…気持ち悪い奴だな」
「いやあんたとどっこいどっこいだろ!?引くんだ!?」
「私たちの師範はいつもこんな感じです」
「弁々ちゃん、八橋ちゃん、苦労してるんだね」
「これでよし、お前ら!花街までの道のりの途中で千住という町に藤の家があるから、そこで準備を整える。じゃあ、全速前進!」
宇髄さんは馬車を人力で曳きだした。
「おぉーーー!速いぜ!それに、俺の全速力よりはぇぇ」
「だろう?何せ祭りの神が曳いてるんだからなぁ」
伊之助ははしゃぎ出す。だが俺たちはかなり揺られており下手すれば転倒しかねない程だ。それに、善逸は完全に怯えている。
「なにこれ、揺れすぎ!怖い怖い怖い!」
そうやって俺たちは藤の家へと向かった。
来ましたねぇ。
原作よりも多い7人での任務。
冬の吉原で何が起きるんでしょうか
大正コソコソプロフィール
射命丸文
1897年7月23日生まれ
身長165cm
体重58kg
出身地は東京都大手町
スリーサイズは91-62-90
風柱の継子になった理由は風柱の弟が入ったのがきっかけ
風の噂ばかり話すことも多いのでよく風柱には怒られる。
彼女は新聞会社の娘で鬼とは無縁だったが新聞で隊士の話を見た事をきっかけに情報収集をして育手に弟子入りした。
彼女にとって鬼殺隊は秘密の世界なので知的好奇心の燻る場所である。