鬼滅の東刃〜Another of Slayer〜   作:トーニオン

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今回は大合流回です。
いよいよ本格的に話が進んでいきます!


ミミズ帯と集まる仲間たち

一方その頃、荻本屋では

「あぁーーー!遅いぜ!いつまで待たせる」

「遅いですね。そろそろ日が暮れるのに」

伊之助と妖夢は炭治郎たちを待っていた。

「私はちょっと様子でも見に行ってきますね」

「おう、俺は待ってるぜ」

私は様子を見に部屋を離れる。

すると

 

「あぁぁぁぁ!洋次郎の馬鹿野郎が!待ってらんねぇ!俺は動き出すぜ!猪突猛進をこの胸に!」

そう叫ぶと天井をつきやぶる。

「ネズミ共!刀を寄越せ!」

天井裏からムキムキネズミが現れ伊之助の刀を持ってくる。

「よし、2本ともあるな」

そして着物を脱ぎ、部屋の押し入れに置いておいたイノシシの被り物を被る。

「行くぜ鬼退治!猪突猛進!」

そういうとものすごい勢いで屋敷内を駆け回る。

 

私はそれを聞きつけて伊之助の元へ向かう。

 

「キャーーーイノシシの化け物がー」

「どけどけどけ!伊之助様のお通りじゃ!」

「ちょっと、そんなにドタドタ回ると、怪我させちゃうよ!」

「そんなことはどうでもいい!隙間だ!隙間を探せ!」

私と伊之助で荻本屋を探して回る。

 

「はぁはぁ、全然見つかんねぇ…どういうことだ」

「伊之助、そういえば空間識覚使えたよね…」

「そうだった!じゃあ、お前ら少し離れろ」

 

獣の呼吸。 漆の型 空間識覚

 

 

数瞬経つと伊之助は両手を下ろす。

「そこだ!北東の台所の近くだ!そこの床に凹みがある。おそらくはそこだぜ!」

「わかったわ、じゃあ行きましょ」

「おうよ!猪突猛進!」

 

台所の近く、そこの床を伊之助は叩き割る。

すると、

「グワハハハ!見つけたぜ!鬼の巣に通じる穴を!ビリビリ感じるぜ!鬼の気配!覚悟しやがれ!」

「でもこの穴、小さくない?大丈夫?」

伊之助は穴に頭を突っ込む。

そして伊之助はすぐに頭をだす。

 

「甘いんだよ!この伊之助様には通用しねぇ!」

「え、大丈夫?頭しか入らなかったけど…」

伊之助を心配すると、伊之助が突然ゴキゴキと音を鳴らし始める。

「俺は体中の関節を外せる、つまり頭さえ入ればどこでも行ける!猪突猛進!俺は誰にも止められねぇ」

そう言って穴の奥へと入っていった。

 

私はそれに少し驚愕し、私は外から回ることにした。

 

 

「すみません、私たち、今から行かなきゃならないので、今までありがとうございました」

「ちょ、どういうこと!わかんない!」

「説明は後でしますから!ほんとに今は急いでいるんで!ごめんなさい!」

私は伊之助の声が聞こえる場所へと向かった。

 

伊之助はずっと笑い声を上げている。

これを手がかりに探せばいい!

 

そして向かっていくと。

「お、妖夢!もしかして、今から戦闘に向かうのか?」

「宇髄さん!実は伊之助が穴に入って、恐らく連れ去られた人がいる場所に向かっているのだと思います」

「お、俺もそっちへ向かうとこだぜ。おそらくは、江戸一の近く、そこの地下にあるぜ!鬼の食料庫が!」

「わかりました!そっちへ向かいましょう!」

 

 

 

一方の伊之助は

 

「おっ、広いとこに出たぜ、ここは…」

伊之助の目の前には大量の帯がぶら下がっていた。

その帯には人間が描かれている。

「なんだこりゃ、いや、この感触…生きている人間だ。女の腹巻の中に捕まえた人間を閉じこめとくのか、それで好きな時に出して喰うんだな」

 

その帯の中に見た事のある柄があった。

善逸と弁々と八橋の3人が1本の帯にまとまっていた。

「何してんだコイツ…」

そういうとカサカサと音がする。

「お前が何してるんだよ…。他所様の食糧庫に入りやがって…汚いね…気持ち悪いクソムシが!」

帯の化け物が突然喋り出す。

「何だこのミミズ、キモっ!」

「気持ち悪いとは心外だね」

伊之助は刀を強くもち、振り回す。

「ぐねぐねぐねぐね気持ち悪ぃんだよ!蚯蚓腹巻!」

そう言いながら帯を人のところを避けながら切り裂いていく。

「グワハハハ!動きが鈍いぜ!欲張って人間を取り込みすぎてんだ!でっぷり肥えたミミズの攻撃なんぞ伊之助様には当たりゃしねぇ!ケツまくって出直してきな!」

 

 

伊之助はいくつも切り刻み、ゆうに60は超えるであろう人を救い出した。

 

「チッ、取り込みすぎたか、だが、私はもっと速く動けるんだよ!」

伊之助の刀に帯が絡みつく。

斬れねぇ!?ぐねるせいか!?

伊之助の刀を巻きついて折ろうとする。

しかし伊之助はとっさの判断で手を離し、刀を弾く。

すると固結びになろうとした帯がつかみ損ねる。

すぐさま伊之助は2本の刀をつかみ、技を繰り出す。

 

獣の呼吸。 陸の牙 乱杭咬み

 

帯は伊之助に対し語りだす。

「あたしを斬ったって意味無いわよ。本体じゃないし。それよりせっかく救えたヤツらが疎かだけどいいのかい?」そのことに気づき、伊之助は技を止める。

 

「アンタにやられた分はすぐに取り戻せるんだよ!」

やべぇ!人間を守りながらの戦いをしなきゃならねぇのに!

そう思っていると

「猪頭!あんたに助けられたこと、感謝するよ!」

「ありがとうございます!私たちを助けて下さり!」

帯がくないで床に留められ、動けなくなる。

 

「ミミズ帯とは上手いこと言うもんだ!」

「ホント気持ち悪いです!天元様に言いつけてやります!」

2人の女が帯を往なしながら助けてくれる。

「誰だてめぇら!」

「私たちは宇髄の妻です!アタシはあんまり戦えないですから期待しないでください!」

「須磨!弱気なこと言うんじゃない!」

「だってまきをさん!あたしが味噌っかすなの知ってますよね!一番最初に捕まったし!無茶ですよ!捕まってる人皆守り切るのは!あたし一番死にそうですもん」

宇髄の妻、須磨は泣き言を言いながらもかなり強い、そしてそれを喝するまきをもまた強い。

「それに、私たちもいますからね」

「そうよ、私たち九十九姉妹は強いんだからね!」

弁々と八橋も現れ、そして加勢する。

 

二人は刀を構え、技を繰り出す。

 

音の呼吸。弐の型 柔韻

 

音の呼吸。参の型 玉響

 

「お、あの姉妹も随分やるわ、私たちよりも強いかも」

「そんな訳ないよ!私たちに扱かれてるんだし、まだまだだよ!」

 

二人の妻が宇髄の弟子に対して評する。

そうしていると。

 

「女の子を食らうとはふざけるな」

ものすごい勢いで何かが駆け巡る。

 

そして止まったとき土煙が晴れると、善逸が着物姿に刀を持ち細々と帯が斬り刻まれた。

 

「善逸!おまえも無事だったんだな」

「あぁ、油断して連れ去られたが、居心地悪かったよ。それに、今ここには63人の女の子がいる。守らなきゃ、それに、あの蕨姫太夫、あいつが本体だ」

「おまえ、随分変わったな。」

 

「あの子も鬼殺隊?」

「なんであんな頓珍漢な格好してんの」

「私にはわかりません」

 

帯の鬼はいろいろ動揺している。

その時爆音が鳴る。

「なんだ!この音は」

伊之助が気になり出すともう一発起きる。

天井から突然火が吹き出す。

「おい、なんだドンってのは」

「わかりません、でもこの爆発は」

土煙が晴れるとそこには宇髄天元、彼が刀を構えて佇んでいた。

そして一呼吸すると、凄まじい勢いで帯が一寸ほどの大きさに斬り刻まれた。

「まきを、須磨、弁々、八橋、遅れて悪かったな。派手にやってたようだな。流石俺の女房と弟子たちだ。こっからはド派手にいくぜ!」

そうキメていた。

そこに、

「宇髄さん!派手なのもいいですが、今はそんなとこじゃないですよ!」

妖夢はそうつっこんだ。

「おいおい、せっかくの格好がつかねぇ、それに捕まってた奴らは全員助かった。それだけでも任務としてはいいことだ!」

 

「天元様…」

須磨は泣き出した。色々とあったことの涙なのか、

 

そんな時、

「天元様、帯が逃げました。早く追わないと被害が拡大しますよ」

「おう、野郎共帯を追うぞ!ついてこい!さっさとしろ!」

こうして57人の人々を放置し、もう一つの戦いの場所へと向かった。

 

「ところで、雛鶴さんは?」

「あぁ、切身世で囚われていたから助けてやったぜ。それに毒を仕込まれていたから解毒剤も飲ませた。雛鶴もおそらく大丈夫だ!」

「私たち3人を平等で愛してくださる天元様は素敵!」

「すごいわ、雛鶴まで助けていたなんて、見直しちゃう」

「当たり前だろ!俺は3人の嫁を等しく愛せる男だからな!」




ここで宇髄さんの弟子と妻の二人が助かりました。
雛鶴さんを助けた描写は会話でしか書けませんでしたが助かってます。

次回は本格的に堕姫戦です。
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