鬼滅の東刃〜Another of Slayer〜 作:トーニオン
炭治郎とアリスが蕨姫太夫こと堕姫との戦闘です。
ドォォン
「喧しいわね、塵虫が、なんの音よ、何してるの?」
大きな音がある方によそ見する。
「どこ?江戸一の方の第一食糧庫の方ね。それに雛鶴…、アンタたち何人で来たの?七人?」
俺たちに対してきいてきた。
「言わない。おまえなんかには絶対に」
「言う訳ないわ、教えたところで何されるかわからない」
俺とアリスは答える。
「正直に言ったら命だけは助けてやってもいいのよ?それに、ほんの少しの間斬り合っただけでアンタたちの刀、もう刃毀れしてる。それを打ったのは碌な刀鍛冶じゃないでしょう」
「違う!この刀を打った人は凄い人だ!腕の良い刀鍛冶なんだ!」
「私もよ!優しく信頼出来る素晴らしい刀鍛冶よ!」
「ふーん、じゃあなんで刃毀れすんだよ間抜け、それに、あっちでもこっちでもガタガタ騒ぎ始めた。癪に障るから次でお前らを殺す」
使い手が悪いと刃毀れする。それは俺のせいだ。やはり水の呼吸は使いこなせてない。俺は水の呼吸に適した体じゃないんだ。水の呼吸では鱗滝さんや冨岡さん、智溜乃さんのようにはなれない。
俺は一撃の威力はどうしてもヒノカミ神楽の方が強い…体には合っているんだ。
でも、その強力さ故に、3連発までは出来なかった。だが今は違う。俺はやれるはずだ、いや、やる。そのために修行をしてきた。心を、燃やせ!
ヒノカミ神楽。 烈日紅鏡
鬼は怯む。
そこにもう一発、
炎舞
避けられた。だがもう1発!いや、危ない、こっちだ!
ヒノカミ神楽。幻日虹
ここだ!
ヒノカミ神楽。火車
「ふーん。遅いわね。欠伸が出るわ」
しまった、隙の糸が切れた。
俺は帯で弾き飛ばされる。
「炭治郎!」
受身をとるんだ!
俺は跳ねながらも最小限に抑える。だが、
ヒノカミ神楽を連発した反動で息が苦しい。
落ち着け。呼吸を整えるんだ。
「あのガキは技を出してへこたれるなんて、ダサいわね」
「炭治郎は必死よ、それに、私がいることをお忘れ?」
恋の呼吸。弐の型 懊悩巡る恋
「さっきの子よりは速いけど、遅いわ」
アリスも弾き飛ばされる。
回復の呼吸をするんだ。
そういえば前に連発が初めてできた時は体温が高かった。38℃を超える熱が出た時は調子が良かった。
それに、今も。
「くっ、はぁぁぁぁ!」
「なかなかやるわね、思ったより面白いわ」
戦えてる。強い鬼と、ヒノカミ神楽なら通用する。いや、通用するだけじゃだめだ。勝つんだ。持てる力全てを使って、必ず勝つ。守るために。そして二度と理不尽に奪わせない。もう二度と誰も、俺たちと同じ悲しい思いをさせない。
「はぁぁぁぁぁ!」
俺は全力で体の熱をあげる。
「ふふっ、不細工は頑張っても不細工なのよ」
そんな時だった。
「どけどけ!宇髄様のお通りだ!」
宇髄さんの声が聞こえる。
すると突然女鬼の体に大量の帯が吸収される。
なんだ?もしかして、分裂していた分や他の食糧庫の帯が戻ってきたのか?
今なら、隙ができる。
俺は刀を一振りする。だが、その瞬間、消える。
「あ〜、やっぱり柱ね、柱が来てたのね。良かったわ。あのお方に喜んで戴けるわ」
女鬼の髪は白くなり姿はより禍々しくなる。それに、何か危ない。
そんな時
「お前たち、何をしてるんだ!」
「せっかくのうな重を堪能してくださるために出前で来たのに、って、私の屋台が!」
しまった、騒ぎで人が、それに、水雉屋の人も、なんでここにいるんだ!
「うるさいわねぇ、ごちゃごちゃ言うんじゃないわよ」
女鬼が腹を立てる。帯の攻撃が来る。
「だめだ、建物から出るな!アリスも、水雉屋さんを!」
その瞬間に凄まじい斬撃が飛ぶ。
俺とアリスは体が切れて血が出る。
その2人の後ろでは、
「グッ、ぐあぁぁぁぁぁ」
「腕がぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!私の両腕がぁぁぁぁぁぁぁ!」
更に、斬撃は大きかったのか吉原の一通り分の建物が切り刻まれて崩れ落ちる。
そこには男も女も叫び声を上げて行く。恐らく被害に遭った人だけで数百はくだらない。
「お兄さん、落ち着いて、あなたは助かります。腕を紐で縛って止血を」
「落ち着いて、早く止血を、この羽織で、両手を結びますから」
俺とアリスは2人のことを気にかける。
すると鬼は人を沢山殺し満足したのか、優雅に立ち去ろうとする。
「まて、許さないぞ…こんな酷いことをしておいて」
「あなたのやった事は残酷です。巫山戯るのもたいがいにして…」
俺とアリスは鬼に対して怒りをぶつける。
「何?まだ何か言ってるの?もういいわよ不細工、醜い人間に生きてる価値無いんだから、それに、そこの金髪は大分短くなって、いいわ、最悪の髪型だわ、じゃあ、仲良くみんなで死に腐れろ」
怒りがふつふつ込み上げてくる。
そんな時にふと思い出す。
煉獄さん達との話を
日の呼吸には選ばれた使い手は君のように痣をつけている。だからきっと炭治郎も選ばれし日の呼吸の使い手だ。
だが、俺の痣は5年前に弟が火鉢を倒した時に鉄薬缶を庇って出来た火傷の痕です。
それに、加えて何戦も重ねてさらに負傷を繰り返し今の形になりました。俺の父も生まれつき痣はあったようですが、俺は違います。選ばれた使い手では無いでしょう。でも力が足りずとも、人にはどうしても退けない時があります。人の心を持たない者がこの世に居るからです。理不尽に命を奪い、反省もせずに悔やまず、嘲笑います。
そんな横暴を、俺は絶対に許さない!
俺は怒りに身を任せ、何度も刀を振るう。
「太夫、ふざけるな、失われた命は回帰しない!」
「ちっ、小賢しい」
「生身の者は鬼のようにはいかない。なぜ奪う?なぜ命を踏みつけにする?何が楽しい?何が面白い?命をなんだと思っているんだ。どうしてわからない。どうして忘れる。人間だったろう、お前もかつては、痛みや苦しみにもがいて涙を流していたはずだ!」
太夫の表情は何かに引っかかったような形となり、そしてそれを振り払うように地面に拳を打つ。
その瞬間にアリスは、
「お前だけは!お前だけは絶っっっっっ対に許さない!人の心を忘れたか!それが鬼のやることか!お前も人だったならわかるはずだ!」
太夫に対して斬りつける。
「なら、私は答えるわ。昔のことなんか覚えちゃいないわ。アタシは今、鬼なんだから関係ない、鬼は老いない。飢えない。病まない。死なない。何も失うことも無い。そして美貌を失うことも無い。美しい鬼は何をしても、許される」
「わかった、もういい、それが答えか」
俺とアリスは太夫に対し、斬りかかる。
その瞬間、
血鬼術。八重帯斬り
四方八方を埋め尽くす帯、だが、そんなもの効くはずがない。
ヒノカミ神楽。灼骨炎陽
恋の呼吸。参の型 恋猫しぐれ
さらに速度をあげる。
まだだ。まだ速くなれる。
そして間合いを詰め、俺は首に刃を入れる。
「アンタたちなんかにアタシの頸が斬れるわけないでしょ」
柔らかすぎる帯となった首が斬撃をおさえ和らげた。
だが、まだ速くできる。
それに、帯も20本、被害を抑えるには一纏めにする。
でも何だろう。遅すぎる。
「斬らせない!今度こそは、さっきあたしの頸に触れたのは偶然よ!」
太夫は足掻く。だが単調になっている。
帯を一纏めにし、地面に刺す。
さらにアリスも、帯をまとめ、地面に刺す。
これで両方から留められた。
帯を出している太夫の動きが完全に止まり、身動きが取れなくなる。
そして、一気に斬り刻む。
いける。このままなら、一太刀で…
「「はっ!」」
ゲボゲホゲホ…
俺とアリスは息をせずに何分も攻撃をしていた。
もう既に体力の限界を超え、命の限界寸前まで来ていた。
2人は噎せ、完全に勢いが止まってしまう。
血涙も流し、顔じゅう血だらけであり一気に来る反動。
これを超えるのは鬼ぐらいだろう。
「あ〜あ、惨めよね、人間っていうのは本当に、どれだけ必死でも所詮この程度だもの。気の毒になってくる。そうよね、傷も簡単には治らないし、そうなるわよね」
もはや俺たちは刀を構えるほどの力も残っていない。俺は死ぬのか。そう思った時、
凄まじい音とともに呻き声が聞こえた。
「ヴーーーーーー!ヴーーーーーーー!」
禰豆子、助けに来てくれた。だが様子がおかしい。
もしかして。
炭治郎とアリスは命の限界寸前まで来ました。
2人はどうなってしまうんでしょうか
そして禰豆子が最後に参上、だが次回どうなることやら