鬼滅の東刃〜Another of Slayer〜 作:トーニオン
こんなことあったんだなぁって話があってもいいかもしれません。
「あぁ〜」
俺は欠伸をする。
「伊之助さんが起きました!」
「良かった…うわぁぁぁぁぁん」
アオイは俺の布団で泣き出す。
「は?何泣いてんだ?」
「良かった…あなた2ヶ月近く寝てたのよ…一時は心臓も止まりかけて、本当に心配したのよ」
「え?俺そんなに寝てたの?」
「もう2月よ、寒いから布団も厚手にしたのよ」
「すまねぇ」
それから3日で俺は機能回復訓練を終えた。
そして終えた日の夜、
「伊之助、明日買い出しに行くんだけど、よかったらあなたも行かない?行ってくれたら、晩ご飯はあなたの好きな天ぷらにするから」
「おおう、ありがてぇ、俺の好きな物わかってくれたんか。アオイ」
俺は名前を呼ぶとアオイは後ろをむく。
「どうしたんだ?様子がおかしいぞ」
「なんでもない、それに、明日は早いからはやく寝なさい」
「なんだよ、つれねぇな」
アオイのことが気になりつつも俺は寝ることにした。
「起きなさい!買い出しに行くわよ」
俺はアオイに起こされる。
「たっくー、今何時だよ」
「朝の五時よ、これから築地に行くのよ。食材を多く仕入れなきゃならないから」
「ふわ〜、早くねぇか?今から行く意味あんのか」
「築地の朝はかなり早いのよ。今から行かないとお目当ての食材が無くなっちゃうから」
俺は着替えて準備を整える。
「じゃあ行くぜ!」
「ちょっと待って、人が多いから隊服の上くらい羽織りなさい。それに、外は寒いのよ、風邪ひいたら承知しないからね」
「わかったよ…しょうがねぇな」
俺は隊服の上を着る。
「あと、その猪の頭は置いていくこと」
色々注文が多いアオイに対し、俺は渋々従う。
「いってきます!」
「いってらっしゃい、私たちで頑張るので、存分にお買い物楽しんで来てくださいね」
看護師3人に見送られる。
「じゃあ、急ぎましょ」
「おう、猪突猛進!」
俺たちは築地へと向かった。
「アオイ、気になったんだけどさぁ」
「なに?」
「なんで八意の所のやつまで来てんの?」
「いいじゃない、それに、鈴仙さんは油や調味料を運んでくれる頼もしい方ですから」
「なるほどな」
「私、もしかして来ちゃダメでしたかね」
「鈴仙さん、気にしないでください」
俺たち3人は築地に着く。
「じゃあここで12時に、待ち合わせね」
「私は野菜とか油とか調達するからアオイちゃんは魚をお願いね」
俺とアオイは魚の市場の方に行く。
「うぉーーー!すげぇ、これ全部魚か?」
「そうよ、全部東京湾で揚がった魚よ」
「この平たい魚はなんだ?」
「鮃よ。今が旬の魚ね」
「じゃあこれは?」
「鰆よ。それは今日買う魚よ」
俺は色々な魚に目を光らせていた。
待ち合わせの時間よりも早く買い物が終わったので待ち合わせ場所で待つことにした。
「伊之助ってあまり海の魚を見たことない?」
「俺は山の王だからな、海のことはさっぱりわからねぇ」
「へぇ、わからないこと多いのね」
「なんだよその態度は」
「いつも偉そうにしてるから、物知りだと思ってた」
「俺はなぁ、親分として示しをつけるために偉そうにしてるんだよ。炭治郎は強ぇけど優しすぎるし、善逸は頼りねぇし、妖夢はバカだし、だから俺が全力で士気を上げてるんだよ。そうでもしねぇとあいつらどうしようもないし」
「そんなこと思ってたんですね。あなたはいい親分だと思いますよ。私のことも助けてくれた時は、本当に嬉しかった、あの時助けてくれなかったら、鬼も斬れない私だったら足でまといにしかならなかった。だから、伊之助、あなたには感謝します」
そういうとアオイは俺に頭を下げた。
「俺は強いからな、お前を守らないとどうなるか分からない。だから俺はあの祭りの神からお前を助けたんだよ。感謝の気持ちなら今日の晩飯で返してくれ」
「じゃあ、今夜は伊之助の大好きな天ぷらをたっくさん用意しますからね」
「おう!嬉しいぜ!アオイ!」
アオイは俺に名前を呼ばれると顔を赤くする。
「なんだ、熱でもあるのか?お前、風邪でも引いたんじゃねぇの?」
「風邪なんか引いてない。それに、これは…」
「体おかしいならとっとと休んだ方がいいぜ。お前が俺の飯を作ってもらうためにもな」
アオイは顔を赤くしながら、モジモジする。
その時、八意の所の女が来る。
「お待たせしました!思ってたより油が手に入らなくて、色々回ってました。あれ?アオイさん、どうしたんですか?」
「なんか顔赤くして変なんだよ。風邪でも引いたんじゃないか?」
俺は八意の所のやつにきくとアオイが俺のことを平手打ちする。
「え、何しとんじゃこら!」
「バカ、私のこともわからないでよくそんなこと言えるわね。私は…あんたのこと…、もういい!鈴仙さん、帰りましょう!」
「待てよ!言いたいことがあるのなら言えよ!アオイ!」
俺はアオイに対して言った。
すると、アオイは涙を流しながら、俺に言い返した。
「あなた、私の心を揺り動かしすぎなのよ!バカ!」
そういうとアオイは八意の所のやつと、2人で蝶屋敷に帰っていった。
その話を俺は任務帰りの善逸にきいた。
すると善逸は、
「は、お前バカじゃねぇの!?アオイちゃんはなぁ、お前のことが好きなんだよ!ほんと、お前は人の心だけはわからねぇんだな!お前はアオイちゃんに謝ってこい!」
俺は何が何だかわからねぇが俺のことが好きだということだけはわかった。
その後、晩飯前に俺はアオイを呼び出す。
「悪ぃ、お前のことが全くわかってなかった。俺のことが好きだったんだな、責任は取る。だから、謝る」
「謝らなくてもいいですよ。私もあの時はちょっと逆上せていました。だから、私の方こそごめんなさい」
俺とアオイは仲直りをした。
それからというもの、アオイが料理当番の時は天ぷらが必ず俺のところに出るようになっていた。
伊之助×アオイ
このカップリングの話もいれないと原作通りに行きませんからね。
フラグ立てといてよかった。