鬼滅の東刃〜Another of Slayer〜   作:トーニオン

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今回から本格的に鬼が攻めてきます。
刀鍛冶の里でもやはり戦いからは逃れられない。


時透さんと分裂する鬼

俺は少し眠りについていた。

さっきまでは禰豆子のために三つ編みを編んでいて、それの疲れで眠ってしまった。

そんな時、鼻をつままれる。

「んがっ」

「ねぇ君?鉄穴森さんっていう刀鍛冶知らない?」

目を開けると時透さんがすごい近くに顔を近づけて聞いてきた。

「わぁ時透さん!今俺の鼻つまんだ?」

「つまんだよ、何回も話しかけても起きないし、反応が鈍すぎると思う」

「いやいや!敵意があれば気づきますよそんな」

「まぁ敵意を持って鼻つままないけど」

「鉄穴森さんは知ってるけど…どうしたんですか?多分鋼鐵塚さんと一緒にいるんじゃないかな?」

「鉄穴森さんは僕の新しい刀鍛冶、鋼鐵塚さんはどこにいるの?」

何となく方角はわかるけど、研いでいる場所までは俺も知らない。

「一緒に探す?」

「……、なんでそんなに人に構うの?君にはやるべきことがあるんじゃないの?」

「人のためにすることは結局、巡り巡って自分のためになっているものだし、俺も行こうと思ってたからちょうどいいんだよ」

 

「……?えっ?何?今なんて言ったの?」

「へっ?ちょうどいいよって、だから一緒に鋼鐵塚さんのとこに行こうって」

その時禰豆子が飛び起きて俺の顎に思いきり当たる。

「禰豆子起きたかー、ちょっと痛かったよ」

すると時透さんが興味を持つ目をしてきいてくる。

「その子、何かすごく変な生き物だな」

「えっ、変ですか?」

「うん、すごく変だよ。なんだろう、上手く言えない。僕は前にもその子と会ってる?前もそうだったのかな、なんだろう」

探られてはダメだ。禰豆子は鬼だと悟られたらすぐにでも斬られる可能性がある。話題を変えないと、

「そういえば時透さんって古明地こいしちゃんの師範でしたっけ?」

「そうだけど?彼女になんかある?」

「任務の時お世話になってます。こいしちゃんには何度も助けられました」

「あ〜それならいいよ。彼女時々僕でも何してるのかわからないことするし、あの子僕より無邪気で猟奇的だから言葉に気をつけた方がいいよ?この前なんか伊之助くん?だっけ、思いきり拷問されてたからね」

うわぁ〜、だからあの時拷問なんて言うとんでもない言葉を口にできたのか。

そう思うとこいしちゃんなんて呼ばない方がいいのかも。

「あと気になったんですが、こいしちゃんと時透さんって歳が逆だと聞いたんですが本当ですか?」

「そうだよ、僕が十五で彼女は十七、彼女の方が鬼殺隊としては先輩なんだけどね。さとりさんに彼女を紹介されて、それで今に至るわけ」

なるほど、やはり時透さんは俺より年下だったのか。

 

そんな時、縁側の方から物音がする。

「ん?誰か来てます?」

「そうだね」

俺と時透さんは縁側の方の襖の方に注目をする。

 

「ヒィィィィィィ、助けてくれぇぇぇぇ」

俺と時透さんは唖然とする。

見るからに老いる鬼という姿、それに、鬼の気配もほとんどなく、とぼけたように入ってきた。

目視するまで2人とも鬼と認識出来なかった。

裏返っているのか目には数字が確認できない、だが間違いなく十二鬼月であると俺と時透さんはそう思った。

一瞬で俺と時透さんは刀を抜く。

 

霞の呼吸。 肆の型 移流斬り

 

凄まじい速さで刀を振るわれる、だが、

鬼は跳び、天井に逆さにしがみつく。

「やめてくれぇ、いぢめないでくれぇ、痛いぃぃいい」

鬼は顔をさすっている。今のうちに、

ヒノカミ神楽。陽華突

 

天井の鬼に刀を突いた。だが、当たったのは左の掌だけだった。

鬼はそのまま床へと落ちる。

その時禰豆子はそれを察知したように、覚醒状態にはいる。

 

そのまま禰豆子は老鬼に蹴りを放つ。

老鬼は蹴られて壁に頭をぶつける。

「禰豆子!今はその姿になるな!」

俺は禰豆子に言っている隙に時透さんが老鬼の首を刎ねる。

「ヒィィィィィィ!頸が斬られたぁぁぁぁぁ」

 

俺はその転がる頭を見る。

だが油断してはいけない、前の戦闘のように頸を刎ねても死なない場合がある。妓夫太郎や堕姫のように2人とも頸を刎ねないと死なないこともある。

「時透さん!油断しないで!」

鬼の頭は転がり続ける。すると、

胴体の方から頭が生えだし、転がる頭からは体が生えだした。

分裂している。二体いるということはもしかして。

「後ろの方は俺がやる!時透さんは前の方を…」

 

 

突然ものすごい風が吹き、壁が大きく崩れる。

ものすごい突風俺は禰豆子に掴まれ、何とか飛ばされずに済んだ。

だが時透さんは遠くへと飛ばされてしまった。

 

「カカカッ、楽しいのう、豆粒が遠くまでよく飛んだよ。これは八町は飛んだかもしれんなぁ、そう思わないか、積怒」

「何も楽しくはない、儂はただひたすら腹立たしい、可楽…お前と混ざっていたことも」

「そうかい、離れられて良かったのう」

2体の鬼は話すほどの余裕を持っている。

2体とも俺が頸を同時に斬らなきゃ駄目なのか!?

すると一体の鬼が錫杖を振るう。

その瞬間、俺の体にバリバリと何かが走る。

意識が飛びそうだ。これほどの激痛は!

ん?屋根に誰かいる。

その影は何かを構え、そしてパンパンと音がした。

鬼の首が2つ飛び、転がる。

すると鬼の攻撃が止む。

その鬼の目には上弦、陸の文字が刻まれている。

そして影は屋根から下りてくる。

その姿は銃らしきものをもち、勇ましい後ろ姿だった。

「玄弥!助かった!」

「油断するんじゃねぇぞ、一体頸を落としきれてねぇから」




ついに上弦の鬼がお出ましです。
これは一体どうなるんでしょうか!?
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