鬼滅の東刃〜Another of Slayer〜 作:トーニオン
玄弥はその鬼の頸を刎ね飛ばす。
「これは楽しい、おもしろい、初めて食らった感触の攻撃だ。貴様は銃使いか…」
鬼の頭は転がりながらそうつぶやく。
そしておかしな臭いを感じ、玄弥に言う。
「玄弥、駄目だ!どんなに強い武器でもこの鬼は倒せない!斬ったら斬っただけ分裂する!若返ってる!強くなるんだ!頸を斬らせるのはわざとだ!」
この鬼は頸を斬られることに全く頓着していない。つまり急所は別にある、
それに、玄弥が切り刻んだから五体に分裂、それに再生が早い。なにか規則性はないか?どこが1番早く治る?急所は必ずあるはずだ、探せ!見極めるんだ!
その瞬間足元が引っ張られる。
「カカカッ喜ばしいのう別れるのは30年ぶりじゃ」
俺は奴の鷲のような鉤爪で俺の足をつかみ逆さにして飛ぶ。
能力はそれぞれ違う。
「禰豆子!俺に構うな!玄弥を手助けし…」
そっちには槍を持つ鬼が現れる。
「悲しい程弱いな、お主は」
玄弥は槍に腹を貫かれる。
「禰豆子助けるんだ!玄弥を!」
「人の心配とは余裕があるのう」
その鬼は衝撃波を放つ。
だが、こっちも掴まられる訳にはいかない。
俺はその鬼の両足を斬り、難を逃れる。
だがここは建物五階の櫓並に高いところ、落ちれば危険だ。
「ふふん、やるのう。これはなかなか喜ばしいぞ」
下には木々がある。枝に掴まれば、どうにか、
だが、高さもあり重力で太い枝が何本も折れる。
なら受身を取るにはこれしか
水の呼吸。 弐の型 水車
着地は失敗し、腹を打つ。
立ち上がれ!里の人たちも危ない…守らなければ…くそ!体が痺れる。
その時、鬼の臭いが強まる。
後ろを振り返ると鬼の足から頭が生え、衝撃波を放とうとしていた。
俺は咄嗟の判断で斬ってしまう。
まずい!斬ってしまったらどうする。さらに増える!
その分裂した鬼の衝撃波を喰らう。
だがあまりにも弱く、その力は軽い平手打ち程度だった。
なるほど、そうか、攻撃の威力が格段に落ちてる!
恐らく、強くなっていく分裂は無限じゃない、ここまで見えた口の文字の喜怒哀楽、そして僅かな小さいが逃げるもの、おそらくあれが本体。それに、その四体の分裂体の状態が一番強いんだな?それ以上分裂すると弱くなる。
俺は2体の小鬼を串刺す。
その瞬間、後ろから鬼の臭い、危ない!
衝撃波が放たれ、木々がなぎ倒される。
俺はまた避けて何とかなった、だが一体だけでも倒して、禰豆子と玄弥の所に向かわないと。
振るう刀身を見るとさっきまで串刺にされたものが消えている。
もしや、
その瞬間俺の胸元に切り傷が切り傷がつく。
鬼はさっきのやつを食ったんだ。
ならばこっちも、
「どうだ俺の爪は!この速度と切れ味!金剛石をも砕く威力だ!震えるがいい!歓喜の血飛沫をもっと上げて見せろ!」
俺は振り返り決める。
「お前もな」
やつの弱点は舌かもしれない。だが予想は当たっていた。
鬼は頭から胸元まで切り裂かれ、舌も斬られている。
その隙が生まれ、奴は再生までに時間を要す、
衝撃波を放つ時間もなく、俺は顎を斬り、舌を飛ばす。
「どうだ、お決まりの舌がなければ、弱い弱い」
「お前みたいな強い剣士と遊べるのは最高に喜ばしいぞ!」
鬼は速さをあげ、飛ぶ。
そして建物から飛んできた一体を吸収する。
「俺は強くなる。可楽を吸収した俺についてこれるかな?」
鬼の速度はものすごく上がる。
攻撃は見えなくはないが、回避までは難しくなる。
「ぐっ…!」
早く戻らなきゃ、2人のいる建物は目の前なのに…どうするんだ、考えろ!そうだ、今ここで倒せないなら、もしかしたら余計に自体が悪化するかもしれない。でも迷うな!禰豆子、玄弥、死ぬな!今すぐ行くから。
文さんの言っていたことを思い出す。
「文さんって鴉とか育ててるんですか。」
「あぁ、鳥が私は好きだからな、私が一番好きなのは鴉じゃなくて鷹なんだけど」
「なぜ鷹なんですか?」
「あのね、鷹は速く飛び、力強く、そして獲物は必ず逃さない。その強さが私は好きなんだよ。鷹匠って仕事もあるくらいだし、鷹ってのはそれだけ鳥類の一番の強さを誇る。それに、私は鷹を使って修行したこともあるし」
「そうなんですか、どうやって修行するんですか?」
「まず、飛んでる力は一切速度を緩めない、だが地面につき刺さらないように捻る。
そして戻ってくる時はちゃんとゆっくりになるよう調整する。でも、鷹ってのは人間と同じように前に目がついている。だから後ろからの攻撃にはとても弱いのよ」
禰豆子たちのいる建物はすぐそこだ。あそこまで一息で行くんだ。
方向を見誤るな。相手の飛行能力と勢いを利用する。
一刻も早く禰豆子と玄弥を助けるために、
俺は鷹のように飛ぶんだ!
そして、鬼を、
「なに、俺についてこれ…」
俺は刀を相手の舌に突き刺す。
やっぱりだ、軽い!そうでなければこの大きさの翼でこれほどまで飛び回れない。行ける。あの建物まですぐに!
俺はその勢いのまま、建物の壁まで抑え込む。
そして全力で鬼を壁リめり込ませる。
「あぁぁぁぁぁ!」
壁はミシミシとひび割れ、そして崩れた。
その勢いのまま俺は奴を真っ二つに切り裂いた。
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁ」
鬼は悶え苦しむ。
一矢報いましたね。
激戦必至ですね。