鬼滅の東刃〜Another of Slayer〜   作:トーニオン

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今回は玉壺戦、無一郎視点です。


狂気の芸術家と無一郎の不思議な感覚

「皆さま、今回は私の密かな作品展にお越しいただきありがとうございます。是非ともこの里で完成した二作品を見ていただきたいと思います」

玉壺という鬼は笑いながら壺を二つ現した。

「まずはこちら、鍛人の断末魔で御座います!」

なんだこの異常なものは、僕は万世極楽教狩りの時に見慣れてるけど、他の人が見たら吐くと思う。

「ご覧ください、まずはこの手!刀鍛冶特有の分厚い豆だらけの汚い手をあえて!私は全面に樹木の枝のように押し出しております」

その作品というものを見て、刀鍛冶の3人は震える。

「金剛寺匁殿、鉄尾明さん、鉄池遥さん、神鉋鋼太郎…」

「うわぁ、鉄広叔父さんまで…酷い…」

「そう!おっしゃる通り!この作品には五人の刀鍛冶を贅沢に!ふんだんに使っているのですよ!それほど感動していただけるとは!さらに、刀を五本突き刺すことでより、鍛人らしさを強調しております。そしてもう一つは剣士の置き時計です。この里に常駐していた鬼狩10人を使い、絡繰の時計のように組み上げました!それに、この振り子の要である。門番の絡繰から取り出した歯車が無様に、そして無意味に時を刻んでおります。この作品は今度、英国の品評会に送るので、見られるのはここだけですよ!」

あまりにもおぞましい作品を見て怒りがものすごくこみ上げてきた。

「うぅわきっしょ!こんなゴミ見たいな作品誰がみるんだか、あんたみたいな芸術家気取りのクズ野郎はさっさとこの世からいなくなれよ!」

文が煽り散らかしている。

「貴様、私の作品を侮辱するとは…」

相手が隙ができている。今なら出来るかもしれない。

僕は一瞬で間合いを詰め、刀を振るう。

しかし、玉壺はすぐさま消える。

「貴様ら、私の作品を侮辱しやがって、許しませんよ!」

小屋の上に壺が置かれ、そこから声がする。

「ほう、なるほどね、あんた、壺から壺に移動できるんでしょ、面白い奴だな、その考えだけは芸術的だな」

「ほう、私の芸術を認めましたか、でも遅いですよ、私の作品を侮辱した罪は重いですからね!」

その隙に僕は壺を割るがもう一つの壺からも声がする。

「危ないなぁ、私があらかじめ200の壺を配置してなければ死んでましたからね」

200、つまり、有限ということか、なら全部壊せばいいのか。

「にとりさん!壺を探してください!そして叩き割ってください!奴はどの壺から出てくるのかわかりますから」

「は、そこのデカ乳、なかなかやるのうだが、見破ったところで私は強いですからね」

玉壺は壺を取り出し、逆さにする。

そこから大量の魚が出てくる。

その魚は突然膨れ上がり、破裂する。

 

血鬼術。 千本針 魚殺

 

ものすごい数の針が現れる。それをすかさず避ける。

だが、それだけでは間に合わない、刀鍛冶の2人を助けないと、

僕と文は2人で刀鍛冶を守った。

「時透殿!文殿!」

「邪魔だから隠れておいて」

「あなたたちはまだ生きてもらわなきゃ困るんです」

「ごめんなさい、俺は……」

「小鉄少年!ここは話を聞いて逃げましょう!」

刀鍛冶は逃げる。

「そうはさせませんよ?」

また魚が破裂し、針が飛び散る。

それを僕と文で弾ききる。

 

「オヒョヒョヒョ、お二人とも針だらけで随分滑稽な姿ですねぇ、どうです?毒で手足がじわじわと麻痺してきたのでは?本当に滑稽だ、つまらない命を救ってつまらない場所で命を落とす」

その言葉は聞き覚えがあった。

だが思い出せない。誰に言われたんだ?

そうだ、夏だ。ものすごい暑い日、戸を開けてた、暑すぎるせいか夜も蝉が鳴いていてうるさかった。

「時透さん!どうしたんですか!」

「ごめん」

「ヒョヒョ!しかし柱ですからねぇ、一応はこれでも、どんな作品にしようか胸が躍る」

僕は鬼が喋っている間に鬼に斬りかかる。

「うるさい、つまらないのは君の作品だろ」

その瞬間、もう一つの壺を出し、大量に水を吹き出させる。

「ハッ」

いけない、呼吸を止められる。

 

血鬼術。水獄鉢

 

 

「時透さん!」

「ヒョヒョッ、窒息死は乙なものだ。美しい、そして頸を少し斬られてヒヤリとする感じ、これはとてもいい」

駄目だ、斬れない。

「鬼狩りの最大の武器である呼吸を止めたり踠き苦しんで歪む顔を想像すると堪らない。それに、里を壊滅させれば、鬼狩り共には大打撃。鬼狩りを弱体化させれば産屋敷の頸もすぐそこだ」

 

「それはどうかな?」

「何だと?お前一人の弱い鬼狩りに何ができる」

「残念ながら先ほどあの人が駆けつけて里長は保護されたよ」

「何だと、私の計画では、すでに里の方は」

「あんた、馬鹿じゃない?もう一人、柱がすでにここに来ていることに」

「まさか、そんなはずでは、それに、来るのは明日の昼では」

「残念、あの人の任務はとっくに終わっていて、こっちに向かってる途中だったんだよ。芸術家だから頭が使えると思ったんだけど、結局バカでしかなかったわけか。そんなはずが起こるんだよ。恋柱の甘露寺さんは、ものすごく強いんだからな」

時透さん、ここは私が引きつけます。その隙に、術を破ってください。

文、頼んだ。僕は時間がかかるけど、抜け出す方法を考えるから。

 

そうして文は玉壺を引きつけ、僕は術を破ることに専念する。

 

 




玉壺、さらに作品を増やしていた。

そして、文さんが意外といい仕事してますね。
文さんは風の呼吸から煽りの呼吸でも派生するんじゃないですかね…
喋りすぎですよ…
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